コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
今回から空白期こと1.5章の内容に入っていきます
基本はロスストのものをベースにしますが、オリジナルのシナリオや他の外伝作品に関与した展開が含まれます
今回はブラックリベリオン後の空白期にライ君が何をしてるのかというお話です
何か知らないうちにお気に入りが3000間近になっててビックリしてます
PHASE 23 研がれる牙
ブラックリベリオンから一月程が経ち、エリア11が少しずつ復興されていく中、俺はマーヤより一足早く先の功績により男爵となり、別の褒美も要求していいと言われたので現在はとある人物の元に出向という形で出向き暇な時に稽古をつけてもらえるようにしていただいた。
『ふむ、今回の任務も大した事が無い相手だったな』
「そりゃあ、貴女からしたら大抵のテロリストはそうでしょうよ………“エニアグラム卿”」
そう、とある人物とはナイト・オブ・ナインことノネット師匠だ。
ダメ元で打診してもらったのだが、意外にも即断でOKされ、それからこうしてラウンズとしての任務にも同行させてもらったりしている。
ブラックリベリオン以降、多くの反抗勢力やテロリストの活動が活発化し、その対応にナイト・オブ・ラウンズも駆り出されている。
ノネット師匠の元に来た理由の一つがこうした任務での実戦経験を積む事だ。
『お前が私の元に来てそろそろ一月になるか………まだコーネリアは行方知れずか』
「乗機のグロースターごとですから無事だとは思いますけどね」
『やわに鍛えたつもりもないからね』
そうでしたね、コーネリア殿下の士官学校の先輩にして友人で師弟関係でしたね、この2人………
『あの枢木も今や私と同じラウンズ、もう1人のガーフィールドだったか?あちらも随分出来るようになったと聞く』
「ええ」
『お前が私のところに教えを請いにきたのもあの2人に負けない為か………このまま本当に私の部下になってくれても良いのだがなぁ………』
「またその話ですか………」
この一月ほぼ毎日言われているが、断り続けている。
ちなみに今使っている機体はこちらで借りた通常のグロースターである。
グロースター・カスタムは先のブラックリベリオンでの酷使が原因でオーバーホールが必要だとロイドさんに持ってかれたので今は無い………何でかね?廻転刃刀みたいにそのまま返ってこない気しかしない。
多分マーヤのアロンダイトも建造中だろうし、それと合わせて改修されてそうなんだよなぁ………
『それでは帰還する』
「イエス、マイロード」
こうして俺はノネット師匠の元で修行に励むのだった。
『あっ、そうそう、今度ラウンズの部下同士の交流試合があってな』
「あのぉ………まさかとは思いますけど」
『お前も参加申し込みしておいたぞ』
「何してんですかアンタ!?」
『私達ラウンズ以外の実力者とも経験を積んでおいた方が良いと思ってな』
確かにラウンズ配下の実力者との戦闘経験は必要になるだろうし、ありがたくはあるんだが………何で黙って申し込みするかねぇ。
「わかりましたよ………やるからには全力でいきますからね?」
『それでこそだ』
この交流試合にて俺は様々な人物と邂逅する事になる。
その中には後に大きく関わる事となる“彼ら”がいる事を俺はまだ知らなかった。
***
Another Side セシル
「勝手に“こんなこと”して大丈夫なんですか?」
「いいのいいの、どうせオーバーホールじゃ直ぐに保たなくなるから」
「それはそうですけど………」
目の前のハンガーに置かれているのはライ君からオーバーホールという事で預かっているグロースター・カスタム“だったもの”………今は装甲が外されたフレームの状態だが、もう既にグロースターの原型を留めていない形へと変貌している。
元々グロースターの装甲を被せた劣化版ランスロットのような機体ではあったのだけれども、各部を“とある理由”で再生産されたランスロットのパーツに取り換え、彼用に再調整された本機はコアやコックピット周り、新規設計の肩以外がランスロットといっていいレベルになっている。
武装の方は前にライ君が色々考案してくれたアイディアノート等から作成されたものをいくつか装備する予定だそうです。
「彼もスザクくん………もう枢木卿と呼ばなきゃダメかなぁ?その枢木卿とウチのマーヤくん、そして彼も“天然物ではない”にしろ優秀なデヴァイサーだからね」
「えっ?」
天然物ではない?
「うん、彼はパッと見ではわからないけどKMFの操縦に最適な調整が施された痕跡があった。記憶喪失だって言ってたけど、調整の過程で“消された”のか、そもそも“思い出す記憶なんてない”のかもねぇ」
つまり彼は人為的にそうなるように身体を弄られたのか、造り出されたというのか………
「誰がそんな事を………」
「バトレー将軍辺りが怪しいかもねぇ………神根島で彼を見た時、凄く驚いてたし」
バトレー将軍………元々クロヴィス殿下の部下で、クロヴィス殿下が亡くなってからは失脚して現在はシュナイゼル殿下に拾われて私達同様に殿下の部下になっている人物。
あの人がそんな事を………
「まあ、僕からしたらそんな事はどうでもいいんだけどね」
「でしょうね………」
ロイドさんからしたらそんな事はどうでもいいのは本当でしょう。
この人が興味があるのは出自ではなくデヴァイサーとしての彼の能力でしょうから。
「出来ればマーヤくん共々ウチに欲しかったんだけど、今度のプロジェクトにはシュナイゼル殿下が招集してくれる事になったからねぇ、今はそれで我慢するさ」
「だからといって彼に無断でプロジェクトの機体に改修してしまうのはどうかと………」
「そっちもシュナイゼル殿下から許可はもらったよ?マーヤくんの機体とは別のアプローチでの試作機にするって」
「はぁ………」
ライくんの機体と隣のハンガーに置かれたマーヤさんのサザーランド・カスタムをベースに改修されている機体を眺めご満悦なロイドさんに思わず溜息が漏れる。
マーヤさんの機体は元のサザーランド・カスタム同様にランスロットのヴァリスやMVSを他の機体でも運用出来るようにするというアプローチ。
一方でライくんの機体はランスロットの機体スペックを通常のコアルミナスで運用する事が出来るのか?というアプローチの機体。
そうこの2機はランスロットを源流とした兄弟機。
「で、名前は決まっているんですか?」
「うん………“ランスロット・クラブ”、それがこの機体の名前さ」
Side Out
という事で皆様お待ちかねのランスロット・クラブ本作バージョンです
次回はラウンズ交流会………ここでライは後々に関係するとある人物らと出会う事になります
それが誰かはまあ色々と予想してみて下さい
感想等がありますと執筆の励みになります
オマケ
ランスロット・クラブ(本作バージョン)
ライ仕様のグロースターカスタムをランスロットの予備パーツ等で改修したKMF
見た目こそロスカラのランスロット・クラブだが、ベース機がグロースターのせいで機体性能は上がっており、装備もこちらのライに合わせて変更されているので微妙に仕様が異なる
電磁ランスとアサルトライフルの持ち換えを面倒に思ったライの発案により開発されたショットランス(参考にしたのはシュヴァルベグレイズのランスユニット)やバックラー部分をブレイズルミナスにして軽量化されたスラッシュバックラー、二刀流とダブルセイバーを切り換えられるMVSと近中距離戦闘を主体とするセッティングがされている
他にも試作品の狙撃モードを追加した新型ヴァリス等も装備する