コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト   作:ミストラル0

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お待たせしました
今回はとある人らが先行登場します
誰が来るのかはサブタイでわかると思います


PHASE 24 灰と灰

迎えたラウンズの交流会。

そこへ仮とはいえナイト・オブ・ナインの配下として参加する事になった俺はいつの間にか用意されていた専用の礼装を着せられて参加していた。

 

「結構参加者がいるんですね」

 

「来ているのはビスマルク、ジノ、ドロテア、ルキアーノ、モニカに………運が良いな、珍しいのまで出てきているな」

 

「珍しいの?………は?」

 

ノネット師匠が向けていた方へと視線を向けると、そこにいたのは………俺の知るものとは違う髪型ではあるが、特徴的な仮面の顔付きをした“ノーランド・フォン・リューネベルグ”とその後ろに控えた“アッシュ・フェニックス”だった。

ちょっと待てぇ!?アンタ、ラウンズだったのかよぉ!?あと、アッシュはノーランドの部下なんかい!?

そんな驚きを顔に出さないように必死に堪えていると、こちらに気付いたノーランドが近付いてきた。

 

「これまで部下をつけていなかったエニアグラム卿が部下を率いて参加とは珍しい」

 

「そういうそちらも参加そのものが珍しいじゃないか、リューネベルク卿」

 

あっ、やっぱコイツがノーランドなんだ………

 

「ラインハルト、こいつはナイツ・オブ・ファイブ、ノーランド・フォン・リューネベルグ卿だ」

 

ナイツ・オブ・ファイブ………これまで空席だと思われてた席だが、先程のノネット師匠の言葉からこの手の集まりにはあまり顔を出さないタイプのようだ。

まあ、ロゼの頃にあれだけの勢力を率いてたんだからラウンズくらいの地位にいてもおかしくはないか………

 

「ラインハルト・A・ダールトンです、以後お見知り置きを」

 

「………成程」

 

その瞬間、ノーランドの視線の圧が変わった。

それまでは何かを探るような視線だったものがまるで“同類を見つけたかのような”何かを確信した視線へと変わったのだ。

だが、俺にはそれが何なのかは分からない。

最初は「こいつも実は転生者?」とも思ったが、なんとなくではあるがそれは違うと感じた。

となると、他にあり得そうなのは………こいつも“誰かしらのクローン”なのか?

その後、ノーランドは意味深な笑みを浮かべながらアッシュを伴って去っていった。

 

「相変わらずよくわからん奴だ………まあいい、他の連中とも話しておくか」

 

というわけでノネット師匠に連れられ他のラウンズの面々に紹介される事となった。

大半のラウンズからはこれまで部下を持たなかったノネット師匠がわざわざ紹介してきた俺を珍しそうに見ていたが………この人、そうやって外堀埋めてなし崩しに自分の部下にしようとしてないか?

 

***

 

そうして時間が過ぎ、今回のメインイベントのラウンズ配下同士の試合が始まった。

 

「で、俺の相手はアイツかよ………」

 

俺の相手として現れたのはなんとアッシュ・フェニックスだった。

あの技量がこの時代からのものであるなら油断は禁物だ。

 

『始め!』

 

手始めにアサルトライフルで攻撃を仕掛けるがアッシュはそれを軽々と回避、そのまま機動性を活かして接近してくる。

確かアッシュの得意としていたのは武器を2本使う戦闘法だったはず。

今回の試合ではアサルトライフルとロングソード、電磁ランスが1つずつ装備されたグロースターを使うのがルールとなっており、その戦闘法はこのままでは使えない。

だが、奪還のロゼの時は相手から武器を奪って使用していた。

なら、“こうすれば”お前はどう出る?アッシュ・フェニックス。

 

***

 

Another Side ノネット

 

ライとアッシュの試合はこれまでの者達のものとは違ったものだった。

まずアサルトライフルで牽制を仕掛けたライだったが、アッシュがそれを掻い潜るのを見て直に進路上にロングソードを投擲し、その隙に電磁ランスを手にして追撃を加える。

一方のアッシュはライが投擲したロングソードを拾い、自身のロングソード合わせて二刀流とするが、その際にデッドウェイトになるのを嫌って放棄した電磁ランスをライに拾われてしまう。

ロングソードならまだしも電磁ランスを両手に1本ずつ構える二槍流とでもいうその構えに多くの者が驚いているが、私は知っている。

ライのそれが決してその場の思い付き等ではない事を………何せあれは私との手合わせの最中に磨いた技だからな!

アッシュもそれを感じ取ったのか2本のロングソードを前方に向けてクロスさせる構えを取る………クリストフ・シザーマンの………なるほど、アイツの弟子という事か。

その構えからの交差した剣の攻撃をライは左のランスで剣を阻み、その反撃として右のランスを突き出すが、アッシュはそれを機体を右に逸らす事で回避する。

そこからは2本の剣と槍が交互に相手を攻め立てる攻防が続く。

それからしばらくしてアッシュのグロースターが姿勢を低く剣を交差して構えると、ライも2本の槍を構える。

おそらくはこれが最後の攻防となるだろう。

そして2機がまるで示し合わせたかのように同時に前に出るとライは地面に左のランスを突き立てる事で剣を阻み、そのまま棒高跳びの要領で跳び上がるとアッシュ機の後方にスラッシュハーケンを撃ち付けて巻き上げる勢いで急降下し、ランスの穂先をコックピット後方へと突き付けた。

 

『勝者!ラインハルト・A・ダールトン!』

 

アイツ(ノーランド)の部下というのは少し引っかかるも、ライにはいい刺激になった事だろう。

 

Another Side Out

 

***

 

あ〜、しんどかった………この時期のグロースターでこの腕前なのかよ。

賭けで見知った動きになるようにあえてロングソード渡したが、代わりにランスくれたから何とかなったわ。

ディルムッドの槍みたいなスピアじゃなくてランスだったから扱い難しいんだけどな、これ………

 

「どうだった?」

 

「色々ギリギリってとこですね………まあ、あれだけの実力者がまだ世にいるってのが知れてよかったですよ」

 

「そうか」

 

俺を出迎えたノネット師匠の講評を聞きつつ会場に戻ると、同じく戻ってきたアッシュと鉢合わせた。

 

「アンタはさっきの………」

 

「いい試合だった」

 

そう言って握手を求めると、アッシュはそれに応じてくれた。

 

「次があるならば負けない」

 

「次も俺が勝つさ」

 

何故ノーランドの部下だった彼が傭兵となり反旗を翻したのかは詳しくは知らない。

だが、理由は決してロゼのギアスだけでは無いのだろう………一度キーマンの1人である皇重吾とも会っておいた方がいいのかも知れないな。

 

***

 

こうして得るものはあった交流会を終えた俺であったが、そんな俺に新たな任務が言い渡された。

 

「俺への招集命令?」

 

「ああ、なんでも例のキャメロットからの協力要請との事だ」

 

「キャメロット………特派が元になった組織でしたね」

 

となるとやはりヴィンセントプラン関係か?

 

「なんでも評価試験機の公開試験に合わせてとの事らしい」

 

「なるほど」

 

これ、トライアルとグレイルの模擬戦やつか………それに合わせて招集って何でもっと早く、それこそレドとシュネーの2人に合わせて招集しなかったんだ?

 

「それと、そのキャメロットからお前の機体も送られてきているぞ」

 

「返ってきたんですね、俺のグロースター」

 

「あれをグロースターと言っていいのかはわからんがな」

 

「はい?」

 

という事で機体を見に行ってみると、そこにあったのは変わり果てた愛機の姿だった。

その見た目は見覚えがある。

ランスロットによく似てはいるが、頭部の形状はグロースター・カスタムと同じ1本角であり、肩もランスロットとは違い新規造形のものになっている。

更に本来ランスロットの金色の部分が青色になっている等、俺のオリジナルやノネット師匠に縁のあるとある機体にそっくりであった。

 

「………」

 

「名前はランスロット・クラブ。お前のグロースターをベースに評価試験機の予備パーツ等で組み上げた試験機だそうだ」

 

やっぱランスロット・クラブじゃねぇか!?

何やってくれてんの、あのプリン伯爵!?

武装に関しては俺が前に出した要望書のランスユニットになってるけど、まんまランスロット・クラブじゃねぇか!?

 

「コイツと一緒にロンゴミニアドにある試験場まで来いとの事だ」

 

あっ、これテロリスト対策やサプライズで参戦してきたスザクと同じサプライズ枠だな?これ………命令書にもシュナイゼル殿下のサインあるし。

仕方ない………ならせめてグリンダ騎士団筆頭騎士様とやらの実力も見せてもらいますか。

という理由で俺は修行期間を終えてキャメロットへと出向する事となった。

 

「ノネット師匠、色々とお世話になりました」

 

「いやなに、こちらも色々助かったさ………気が変わったらいつでも連絡してこい」

 

「まだ言いますか………」

 

「私は本気だぞ?」

 

「はいはい」

 

そして俺はランスロット・クラブと輸送機に乗り試験場へと向かうのだった。




という事で次回はランスロットだらけの模擬戦にライくんもエントリーでございます
ランスロット・クラブの初陣ともなりますのでお楽しみに

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