コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
それでも1話書けたので投稿です
ライ君の介入でそこそこ変化があります
マーヤ本人から帰国の連絡を受けた翌日。
俺はルルーシュの事を探りにアッシュフォード学園に向かったと思われるマーヤを追ってバイク*1を走らせていた。
校門に差し掛かったところでマーヤと皇帝シャルルによって記憶を改変されたルルーシュや会長達、それとナナリーのポジションに成り代わり彼を監視しているロロの姿が見えた。
現状でロロと一緒にいるルルーシュと接触するのは面倒なのでマーヤの端末に連絡を入れる。
『ライ?』
「前に話してた件で進展があってな。直接会って話したいんだが、今何処にいる?」
『アッシュフォード学園だけど………』
「近くにいるから迎えに行く。校門の傍は目立つだろうから少し離れたとこで待っていてくれ」
『わ、わかった』
通話を切ったところでマーヤがこちらに気付き俺がその場を離れる口実を作る為に連絡をしてきたのを察したようで、ルルーシュ達に別れを告げると学園を離れていく。
それを確認してから俺は少し回り道をしてマーヤの元へと向かった。
***
Another Side マーヤ
ライからの通話を切ったところで少し離れた場所でバイクに乗ったままこちらを見ているライの姿が見えた。
話をするだけであれば直接こちらに近付いてこればいいだけのはず………ライの性格を考えればこの距離なら気配を消して後ろから声を掛けてきてもおかしくはない。
それをせず、この距離なのにも関わらずわざわざ通話をしてきたという事はこの場に“話を聞かれたくない、もしくは居合わせたくない相手がいる”という事。
即ち、ライはこの“おかしな状態”について何かしらの情報を持っているという事だ。
「今のはライからか?」
「う、うん」
「アイツも相変わらずみたいだな」
「あっ、そうだ!マーヤからもライに言っておいてくれない?偶にはこっちにも顔を出しなさいって」
「わ、わかりました」
そうして生徒会の皆と別れた私は来た道を戻り校門が見えなくなるところまでやってきた。
すると、1台のバイクが歩道の傍へと寄ってくる。
「よっ、ちゃんと意図は伝わったみたいだな」
「ライっ」
気付けば私は
「あ〜、まだここ通学路だから、さ………」
「はっ!?」
ライに指摘され慌てて彼から離れるも幸いに周囲に他の生徒はおらず、通りがかった車から運転手がチラリとこちらを見られたくらいだった。
「話は
そう言ってライはサイドカーからヘルメットを取り出して私に手渡してくる。
「………わかった」
移動した先は人気の少ない公園だった。
聞けばライが私達と出会う前に野宿していた公園がここだったのだとか。
「ここなら流石に“目”も無いだろ」
「ライ、貴方は何処まで知っているの?」
「まあ大体は、な………答えられる範囲で答えるよ」
公園のベンチに座るように促したライは私の隣に座ると私の質問に答えるという形で説明してくれた。
「ルルーシュ達は一体どうしてしまったの?ルルーシュはゼロであった時の事を忘れてしまっていたようだったし、ナナリーじゃなくてあのロロとかいう“弟”が始めからルルーシュの弟だったかのように話してた」
「まあ、1番に気になるのはそこだろうな………だが、変わったのはそこだけじゃない」
「どういう事?」
「今のアッシュフォード学園の人員は8割が別人だ………教職員、生徒共々な」
「えっ?」
「ブラックリベリオンの一件で本国に移ったって生徒も少なくはないが、それにしたって生徒のほとんどが入れ替わるなんてのはあり得ない。教職員も、ともくれば尚更な」
確かにあり得ない。
しかし、外からでも以前のような活気は感じられたし、ルルーシュ達の様子からも“とある一部”を除いておかしな様子はなかった。
「で、最初の問いかけの答えだ………ルルーシュ達生徒会メンバーは催眠等の何らかの方法で記憶の改竄を受けている可能性が高い」
「やっぱり………」
「入れ替わった教職員の過半数はそんなルルーシュの監視目的の軍人だ」
「軍人!?それに何でそんな手間を掛けてルルーシュを………そうか、C.C.か!」
「流石はマーヤ………ほとんどの説明する手間省けたわ」
ライが何か言っているが、C.C.を捕らえるのが目的だとすればルルーシュをエサにするのも納得だ。
聞けばカレンや四聖剣の卜部さんが日本で何やら活動をしているそうで、おそらくルルーシュの現状を知り、ゼロとして復活させるべく動いているのだとか。
ライもアコとユウを探していた際にカレン達の事を知り、先日横浜で再会して色々と話を聞いたとの事。
「という事で、今のアッシュフォード学園はそのルルーシュを飼い殺す為の籠って訳さ」
「スザクが言っていた檻ってそういう事だったのね………」
「スザクのやつ、マーヤにはそんな事話してたのかよ」
「うん、欧州で2人で話す機会があってね」
ライにはあの庭園でスザクと話した事を共有する。
「なるほど………で、大丈夫か?」
「大丈夫か、って?」
「学園だよ………俺はそこまで長くは居られなかったが、マーヤからしたら思い出も多い場所だろ?それを監視と嘘で塗り固めた場所へ作り変えられたんだ………辛くはないのか?」
「あっ………」
そこで先程抱き着いてしまった時に思っていた事が思い起こされる。
知っているようで何かが違う、あの言い様のなかった違和感の正体が明らかとなり、“怒り”が沸々とこみ上げてくる。
今度は学園というようやく居場所だと思えたあの場所を、と………
「マーヤ」
そこでライに名を呼ばれて正気に戻る。
ライは心配そうに私を見ているが、その表情に“寂しさ”が混ざっているのを私は見逃さなかった………そうだよね、ライにとっても学園は、生徒会の皆は1番最初の彼の居場所だったはずなのだから。
だけど、彼は直に明るい“いつもの表情”へと戻り話題を変える。
「さてと、いつまでもこんなとこにいるのもあれだし、一旦家に来ないか?アコとユウにも会わせたいし」
「2人共無事だったの!?」
「ああ、ナガタゲットーの方に避難していたらしい」
「よかった………」
ブラックリベリオンの混乱で無事でいてくれるかは不安ではあったけれど、無事でいてくれたんだ………
「ちょっとした“拾いもの”もあって2人が家に来てくれて大分助かってるんだ」
「拾いもの?」
「そっちについても家についてから説明する」
その後、ライの家でアコとユウと再会し、“彼女”についてライから聞かされた………やはり、ブリタニアは潰さなければ!
Another Side Out
***
2人に会わせる為とはいえ、俺の家にマーヤを招くという事は当然シーナとも会わせる事になる。
シーナはアコとユウからマーヤについて既に色々と聞かされているらしく、実際に会えるのを楽しみにしている。
そうそう、アコとユウに世話を任せた事でシーナの情操教育は順調に成果を見せており、引き取った当初に比べて笑顔が増えた………ルルーシュがナナリーを大事にしていた気持ちが少しだけ分かった気がする。
「………と、まあ、これが俺がシーナを引き取った経緯だ」
「………そう」
2人と再会してシーナと面会したマーヤに事情を聞かれたので俺の部屋で包み隠さず事情を説明すると案の定マーヤの顔は険しいものとなった。
幸いにもシーナには悪い感情を抱いてない様子なのでいつものように「おのれ、ブリタニア!」とか思ってるに違いない。
「それで今後はどう動くつもりなの?」
「当面は現状維持だな………ルルーシュがあの状態なんでな。そっちに関してはC.C.の姐さんやカレンが動いてる。こちらが下手に動いてあっちの作戦に支障が出たら本末転倒だ」
「そうね………」
「あと今の学園は敵の陣地と思った方がいい。多分だが、今日の一件で監視役には既に目をつけられる」
「監視役………あのロロって子?」
「ルルーシュの“弟”なんて監視役にピッタリなポジションだしな。間違いないだろう」
「確かに………」
そうして色々と話し合った後、マーヤはクラリスさんと食事の約束があるとのことなので家までバイクで送り、クラリスさんに挨拶だけして帰った。
クラリスさんには「貴方も一緒にどう?」と誘われたが、家にシーナ達がいるし家族団欒を邪魔しては悪いと断ったのだが、「ならまた別の機会に、ね?」と言われてしまった。
多分、マーヤの家以外での事を聞きたかったのだろうが、マーヤがやけに慌てていたのはどうしてだろうか?
というわけで今回で1.5章はラストとなり、次回からR2編に入ろうと思っています
マーヤがライの介入で事前にカレン達の動きや学園のアレコレを知った為、次回以降の動きにも変化が発生します
そして、ライとロロの因果はどのような変化を齎すのか?お楽しみに
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