コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
流石に公開初日は平日で仕事なので特にトラブルなければ今日のコレが投稿された頃に4幕見に行ってると思います
今回はタイトル通りスザク回のアレです
あと、ライの思わぬ特技が明らかに………
Another Side マーヤ
サイタマゲットーの一件の翌日。
私は放課後にいつものようにKMFのシミュレーターを使おうと学園地下区画の一室にやってきたのだが、そこには既にルルーシュとC.C.の姿があった。
「ある程度予想はしていたが、これほどとは………」
「とんだ掘り出し物だったな」
2人はシミュレーターの外部モニターを見て何やら話している。
あれ?じゃあ今シミュレーターを動かしているのは誰?
「ルルーシュ!」
「マーヤか、丁度良いところに来た」
「丁度良い?」
すると、シミュレーターが終了し、ハッチが開き現れたのはライだった。
「う〜ん、確かに訓練にはなるけど、機体を動かした時のGとかの再現が微妙だなぁ」
「無茶を言うな。それに例え実機クラスのGが再現出来るシミュレーターがあってもお前の機動に合わせた再現なんて出来るか!」
そのライはシミュレーターの再現度に文句を言っていたが、私はそのリザルト画面を見て絶句する。
「ランクA+++か………Sには届かなかったかぁ」
「お前といい、マーヤといい、初回で俺のランクBを容易く凌駕するな」
A+++………それは実質ランクSの1つ下であり、実機経験はあれど、彼はそれを初回で叩き出したのだと言う。
「おん?ディゼルちゃんも来てたのか………やるなら替わるけど」
「というか何でライがここに!?」
「あ〜、ルルーシュ、まだ説明してないん?」
「ああ、どうせなら面と向かっての方が良いと思ってな」
いきなりで驚いたものの、冷静になって考えれば昨夜のあの後にルルーシュがライをこちら側に引き込んだのだとすればこの場にC.C.がいるのも理解出来る。
そして、私と同様にここに案内がてら彼の実力をテストしていたのだろう。
「まあ、大体理解したとは思うが、ライがこちらの仲間となった。実力も見ての通り優秀な様だ」
「よろしくな、ディゼルちゃん」
「マーヤでいいよ。こちらこそよろしくね、ライ」
その後、ルルーシュから彼の本当の経歴を聞かされたのだが、ブリタニアはそんな非合法な手段も行なっていたのか………やはりブリタニアは潰さなければ!
「さて、主なメンバーが揃っているので今説明をしてしまおう」
「おっ?早速作戦会議か?」
「作戦という程の事では無い」
「何の話?」
「サイタマの一件で俺もそろそろちゃんとした戦力を持った方が良いと思ってな。その中核となるレジスタンスのスカウトを行おうと思っている」
確かにシンジュクの時は上手くいったが、サイタマの時は指示に従わないレジスタンスメンバーが多く、作戦に不備が生じてしまった。
その点を考えればルルーシュをトップとする固有戦力の保持は今後必要になってくる。
「そうなってくれば拠点や俺のサザーランド以外のKMFも必要になるよな?」
「その点は考えている。レジスタンスを引き込む際には2人にも協力してもらうので予定を空けておいてくれ」
「わかった」
「オッケー」
「というか、あのサザーランド、あのまま持ち帰ったの?」
「今はシンジュクの廃墟に隠してあるけどな」
「あと、レジスタンスは日本人ばかりだからマーヤは本来の、日本人だった父親の方の姓を名乗れ。ライの方は………そうだな、容姿的には一応ハーフとでも言えば誤魔化しは効く、灰原とでも名乗っておけ」
「
妙に具体性のある設定だと思ったのだけど………これが後にある意味で本当だったと知る事になるのだけれども、それは別のお話。
「とりあえず今話しておける事はこのくらいか………マーヤにはまた連絡を入れる」
「俺も携帯何とかしねぇとなぁ………会長さんに頼んだらワンチャンあると思う?」
「表向きの方はそれでいいだろう。こちらで使う物は暗号通信機付きを用意しておく」
「でも、会長に何か頼むと後が怖くない?」
「あ〜」
「だとしても被害を被るのはコイツだけだ」
「酷っ!?」
こうして私達はルルーシュの軍隊作りに協力していった。
***
マーヤに仲間と紹介されてから数日後。
学園にスザクが転入してきたらしい。
クラブハウスに居たらなら顔を合わせなかったのかって?せっかくの再会なんだから気を利かせて部屋に引っ込んでたんだよ。
ちなみにその日はC.C.と一緒に事前に頼んでいたデリバリーで色々食った。
しかし、日本文化があまり残っていないせいで丼物や寿司の類いはなかったのが元日本人として悲しかった。
『猫だ!猫を捕まえろ!』
「あ〜、今日は仮面猫事件か」
その翌日、ゼロの仮面が後のアーサーである野良猫に盗まれるとかいう珍事件が起きていた。
他にも何回か珍騒動な回はあるが、今回は地味にゼロの正体がバレかけたヤバい事件でもある。
『ライ!お前も手を貸せ!』
「それは構わないんだが、俺が校舎内うろついてたら目立たないか?」
『前に会長がふざけて用意していた制服があったろ!あれを使え!』
「あいよ」
その制服はミレイ会長が用意してくれた私服の中に紛れ込まされていたものだ。
「本当に生徒になってくれてもいいのよ?」とは言われていたが、そこまでしてもらうのは申し訳ないと断った。
それで制服も返そうとしたのだが、せっかくだから持っていてと言われて保管していたのだ。
手早く着替えた俺は原作知識を元にアーサーを探す。
途中で何人か女子生徒に見られたが、ライフェイスであるのを活かして微笑みかける事でノックアウトして先に進む………イケメンの笑顔って破壊力やべーな。
「おっ、いたいた」
マーヤが追い込む為に誘導した辺りでアーサーを見つけた俺はルルーシュとスザクの後ろを見つからないように追う。
そして、ルルーシュが落ちそうになり、スザクに助けられている隙にアーサーから脱げた仮面を回収し、持ってきたスポーツバッグにしまい、手摺りを滑り降りてその場を撤退する。
ルルーシュに携帯でそれを伝えると、俺はギャラリーに紛れて事の顛末を見届け、解散する生徒に紛れ込みながらクラブハウスへと戻った。
***
翌日、スザクの歓迎会が行われる事となり、俺はこれまた会長がお巫山戯で用意していた給仕服に着替えて料理を運んだりお茶を入れていた。
スザクからは「メイドさんだけじゃなくて執事もいるんだ」と言われ、ミレイ会長*1以外には怪訝そうな顔で見られた。
「ライ、何をしているの?」
「見ての通りですよ、マーヤお嬢様」
ハッハッハ!俺は前世で喫茶店のアルバイトをしていた時に珈琲、紅茶の淹れ方に興味を覚えてついでに日本茶も含めたこれらの淹れ方もマスターしているのだ!
その喫茶店のマスターからは真剣に卒業後の就職先として誘われる程度の腕前をしていた。
「ライにこんな特技があったなんて………」
「多分ですが、お菓子の方もいけると思いますよ、カレンお嬢様」
俺の淹れた紅茶に驚くカレンにそう返しつつ、本日の主賓にも飲み物を出す。
「………えっ、これは………」
「シズオカで一部の名誉ブリタニア人の方々が生産されている“日本茶”、その“玉露”が手に入ったものですから………名誉ブリタニア人である貴方には懐かしいお味かと思い用意させていただきました」
「ありがとうございます」
それは急須で淹れ、湯呑みで出した玉露である。
いや〜、聞いてみるもんだな!まさかシズオカで一部の好事家向けで生産が続けられていようとは!
それをミレイ会長に特別に取り寄せてもらったのだ。
あっ、キョウト六家とかその辺に出す用のを一部一般にも流してんのか、感謝感謝。
「で、いつまで執事の真似事を続けるつもりだ?ライ」
「えっ?」
「見事なもんだろ?咲世子さんの指導の賜物だよ」
「えっ?ええ!?」
ルルーシュの一言で俺が口調を崩すと、案の定スザクは困惑していた。
「改めまして枢木スザク。俺はライ。ここの生徒でも執事でもないが、理由あってここに住まわせてもらってる記憶喪失な奴だ。気軽にライと呼んでくれ」
「そ、そうだったんだ………よろしく、ライ………って、記憶喪失!?」
「記憶喪失って言ってもシンジュクでの一件より前の記憶が無いだけでこうして生活は出来てるから気にすんな」
「諦めろスザク、そいつはそういう奴だ」
「そうなんだ………あれ?ここに住んでるって事は先日も?」
「久しぶりに会う友人だって聞いてたから気を利かせて部屋に引っ込んでた」
「そ、そうだったんだ………」
「ライって、軽い感じなのに妙に気遣い上手いんだよなぁ………」
「この前も生徒会の書類整理頼んだらすっごく綺麗になってたわね」
「会長、その話、俺は聞いてませんが?」
「あっ、やば」
「というか何サラッと部外者を使ってるんですか!」
「ライはある意味生徒会の備品みたいなものでしょ?やっぱ生徒になって生徒会入らない?」
「流石にこれ以上生徒会に捩じ込むのは無理がある気が………」
そんなこんなで歓迎会は盛り上がり、スザクともそれなりに親しくなれたと思う。
あと、今回淹れた紅茶も好評でまたお願いしたいと頼まれ、偶にならと給仕役を引き受ける事となった。
尚、ライの搭乗予定のKMFについては既に設定済みなので登場をお楽しみに
感想等がありますと執筆の励みになります