コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
今回はライにも色々な経験となります
そして地味にランスロットとの初邂逅です
ピクニック当日。
別行動となった俺はルルーシュに用意してもらったトレーラーにサザーランドを載せて一足先にナリタに向かっていた。
当初は乗り捨て前提で無免許で俺が運転して行こうかと*1思ったのだが、思わぬ同乗者が現れたのでそちらに運転は任せている。
「姐さん運転出来たんですね………」
「昔取った何とやらだ」
そう、C.C.の姐さんである。
勿論彼女も無免許ではあるが、コード所有者として長く生きているので少なくともトレーラーの運転は俺よりも達者なのは間違いない。
更に言えばKMFの操縦もでき、一期終盤ではガウェイン、二期終盤もランスロット・フロンティア等に搭乗するくらいには上手かったりする。*2
料理も普段はしないだけで作れる。
逆に何が出来ないんだ?この人………
「で、今回は何を企んでる?」
「企むって言い方は酷くねぇっすか?」
「お前の頭でルルーシュの計画の先読み等できるものか………大方“例の知識”からなのだろう?」
あっ、姐さんには俺がイレギュラーな存在なのは初対面の時にバレてます。
そん時に色々と話しても大丈夫そうな範囲でゲロりました。
原作知識というのは濁しましたけどね。
代わりに姐さんからもやはり俺には姐さんから採取された血液が使われている事とか、姐さんが俺のオリジナルについて知っていたのも教えてもらった。
ちなみに俺にもやはりギアスの資格はあるそうだが、オリジナルと同じギアスにはならないだろうとも言われた。
やはり覚醒する能力は目醒めた際の精神状態等にも左右されるらしい。
「それでも欲しいか?」と聞かれたが、俺は「厄ネタになりそうだから要らね」と言ったら何故か爆笑された。
そんなこんなあり、何か気に入られたらしく、血液の件もあって手の掛かる弟分みたいな扱いに収まったのだ。
「まあ、合ってますけど………」
「で、何でこんな事を?」
「今回の件は大筋には大した影響はねぇんですけどね………知り合いの親が死ぬかもしれないのに何もしないのは気分が悪いんで」
「知り合いというと生徒会の連中か」
「シャーリー………ルルーシュにコンサートのチケット渡した娘っすよ」
「ああ………お前、もしかして」
「確かに好きか嫌いかで言えば好きですけども!横恋慕も馬に蹴られるのも勘弁ですって!」
「そう必死になるな、冗談だ」
そうこうしているうちに目的地に到着した。
姐さんはルルーシュのとこへ向かうそうなのでここからは別行動である。
まずはナリタの役場へと忍び込み、アナウンス等を制御する放送室へと侵入。
ルルーシュに用意してもらったメモリースティックを差し込んで作戦開始と同時に避難警報が鳴るように細工を施してから役場を抜け出す。
それからトレーラーに戻りサザーランドを起動。
ちなみに今回の装備はアサルトライフルに廻転刃刀、それと前に戦ったナイトポリスが持っていたシールドを2つくっつけて作った特製シールドだ。
この特製シールド、左肩に増設したハードポイントに装備しておける他にちょっとした使い方があるのだが、それは後程。
そして、作戦開始時間となると山の頂上付近から轟音が鳴り響き、土砂崩れが起きる。
やはりルルーシュの予想展開図よりも大きく崩れたようで、土砂崩れの予想範囲外にいた俺の傍まで土砂が流れてきていた。
「さぁてと、俺もお仕事開始と行きますか!」
まずは肩のシールドを取り外して地面に置き、その上にサーフボードに乗るかのようにサザーランドを載せ、シールド裏の固定具に装着。
左脚のランドスピナーを外に出して地面に接地させ、進行方向にスラッシュハーケンを伸ばして地面に突き刺したら準備は完了。
「それでは皆さん、ご一緒に!」
スラッシュハーケンを巻き取る勢いを利用してスタートダッシュを決めると、ランドスピナーを起動させて崩れた斜面を駆け上がる。
「GET RIDE!」
そう、このシールドのもう1つの使い方とは本日ナリタ連山でスザクの乗るランスロットが使用したサンドボードの仕組みを参考に考案した悪路走行補助装備なのだ!
あっ、ランスロットの馬鹿みたいな出力は無いが、スラッシュハーケンで方向転換したり跳躍も可能という違いはあるよ。
そうして斜面を爆走していると別方向から斜面を駆け上がっていく一団を発見する。
「あれって、無頼改だっけ?ってことは
別に藤堂さんに思うとこは今のところないのだが、その付属品たる四聖剣に関しては正直な話、あまり良い印象は持っていない………卜部さんは除くけども。
仙波さんは………活躍の場があんましないだけだからこの人も除いていい。
でも、千葉に朝比奈、てめえらはダメだ。
特に朝比奈、コイツは大した活躍もしねぇくせにゼロと黒の騎士団の対立を決定着ける要因にも絡んでくるとかいう厄ネタ野郎なのだ。
故に前世ではよく真の四聖剣は卜部さん1人だけとも言われていたくらいだ。
それはさておき、確かこの時の彼らは黒の騎士団とコーネリアを挟撃するルートにいたはず………これは使えそうだな。
という事で進路を変更して彼らの少し後ろからコソコソとついて行く事にした。
暫くすると、前方にコーネリアとギルフォードら親衛隊のグロースターが見えた。
それに合わせて藤堂さんと四聖剣の無頼改はフォーメーションを変えて黒の騎士団と対する彼らに強襲を仕掛ける。
「ナンチャラ自在陣だっけ?便乗させてもらうわ!」
そこにライのスペック任せの見様見真似で廻転刃刀を持って加わると、コーネリアを庇って間に入り込んだギルフォードのグロースターへと斬り込む。
しかし、少し浅かったようで肩の装甲に傷をつける程度にしかダメージを与えられなかった。
『こ、コイツ、僕らの活殺自在陣に!?』
『ほぅ、大した腕だ』
見様見真似で便乗された事に朝比奈が驚き、仙波さんが褒めてくれた。
『ライ!?ゼロから別行動とは聞かされていたけども………』
黒の騎士団の面々も俺が藤堂さんらと現れたのには驚いたようで、紅蓮弐式に乗るカレンも驚いている。
「真打ち登場ってね」
『ライか!良いタイミングだ。そのまま藤堂らと親衛隊の足止めを頼む』
「あいよ!」
そのまま俺は親衛隊の足止めを任され、藤堂さんらと共闘する形でギルフォードら親衛隊と対峙する。
「という理由で暫く俺と踊ってもらおうか!騎士さんよ!」
外部スピーカーは入れずにギルフォードのグロースターへと斬り込むと、藤堂さんらは俺がギルフォードを担当するのを察し、他の親衛隊と交戦を始める。
何度か廻転刃刀で電磁ランスと鍔迫り合いになるが、やはりコーネリアの騎士というのは伊達ではないようで、俺の剣筋も少しずつだが見切られ始めている。
「チッ、やっぱり実戦経験値が違い過ぎるか………」
コーネリアについて各地を転戦していただけはある。
だけども、俺はお硬い騎士やKMFに不慣れな連中とはちと違うぜ?
電磁ランスを躱して直ぐにスラッシュハーケンで崖に飛び、そこから崖をランドスピナーで壁面走行しつつシールドを構えてギルフォード機へと跳躍。
『その程度!』
それに対して電磁ランスでの迎撃を試みるギルフォードなのだが………
「そらよっと!」
『なっ!?』
そこでシールドをパージして蹴り飛ばして目眩ましにし、スラッシュハーケンでギルフォード機の左後方に着地し、廻転刃刀を一閃するが、ギルフォード機の咄嗟の反応で直撃は回避され、マントを付け根部分から両断する程度しか出来なかった。
「惜しい!」
『この機体………ここで仕留めねば後顧の憂いになりかねん!』
この攻撃でギルフォードもこちらを単なるテロリストの1人ではなく、倒すべき敵と認識したようで、攻撃の鋭さが増す。
「いいね!俺もギアが上がってきたぜ!」
そこからは右手に廻転刃刀、左手にアサルトライフルを構え、ランドスピナーとスラッシュハーケンもフル活用でギルフォード機とやり合う。
「とはいえ、そろそろヤバいかな?」
とはいえ、サザーランドのカスタム機でギルフォードのグロースターを相手をするのは無茶があったのか、エナジーは既に半分で、頭部の一部や右のスラッシュハーケンに左肩装甲とアサルトライフルが破損と小破判定だろう。
対するギルフォード機は右肩装甲と背部マントが破損、左ランドスピナーに異常といったところだろう。
その時、轟音と共に何かが猛スピードで接近してくる。
「あっ、やべっ!?」
そこへ現れたのはサンドボードをパージして身軽となったランスロットである。
そう、ユーフェミアの許可でコーネリア救出の為に後方待機をさせられていた特派が出動してきたのだ。
ちなみにランスロットと対面するのは初である。
「ってかこっち来た!?」
咄嗟に回避したものの、すれ違い様に左腕を持っていかれ、そのままコーネリアの方へと抜けられてしまう。
「アレがランスロット………やっべぇ………」
第7世代機の名と作中最強レベルのパイロットの組み合わせはやはりヤバい。
さっきのもライのスペックでなければ確実にやられていたと判る。
ルルーシュからのギアスがなくてアレで、アレに並ぶナイトオブラウンズとかいう化け物がまだいるのだから恐ろしい。
将来的にアレに勝つとかカレンも十分化け物だろ………
さて、
とはいえ片腕でギルフォードの相手はちとキツイんだけども………
とか思ってたら藤堂さんの無頼改が俺とギルフォード機の間に割り込んできた。
おそらくナリタの基地を放棄する事になった解放戦線の撤退支援の為にギルフォードを確実に足止めしたいのだろう。
『そこの黒の騎士団のサザーランド、聞こえるか?』
すると、その藤堂さんから通信が入る。
「解放戦線の藤堂さんが何用で?」
『その声………若いな。これよりこの場は我らが引き受ける』
「良いんですか?」
『良いも何もここは元より我らの陣地だ。それにそちらのサザーランドはあまり保つまい』
「では、後はお願いします」
『任された』
「御武運を!」
『待てっ!』
『通さん!』
その後、俺はギルフォードの相手を藤堂さんに任せ、拾ったシールドを再び脚に装着し、ついでに戦利品として斬り取ったグロースターのマントを回収して山を降った。
途中でジャミングチャフ入りのスモークを撒いて来たのである程度は時間は稼げるだろう。
そうして隠しておいたトレーラーまで戻った俺はそれを運転してナリタを離れた。
途中でカレンの乗る紅蓮弐式や蒼月と共にゼロやC.C.の姐さん、マーヤとも合流したのだが、トレーラーに載るのは2機までだったので、蒼月とゼロ達はこちらで預かり、カレンは本隊と合流するそうなので積んでいた予備のエナジーフィラーに換装してから別れたが、マーヤは気を失ったままで姐さんもそれなりに疲弊していたので休んでもらい、運転は引き続き俺がしつつ、ゼロの格好は目立つので着替えて別の変装をしたルルーシュに助手席でナビゲートしてもらっている。
「お前が左腕をやられるとはな」
「白兜だよ………途中で乱入されてすれ違い様にズバッとな」
「やつか………対峙してみてどうだった?」
「少なくともサザーランドで相手していい機体スペックじゃねぇって、アレは」
「だろうな。アレは既存のKMFとは明らかに一線を画している」
「そう思うと紅蓮と蒼月が手に入ったのは大きいな」
「そうだな………お前が蒼月に乗っていたらどうだった?」
「無理だな。蒼月は確かに良いKMFだが、俺の戦闘経験が足りない」
「ギルフォードとやり合っていたお前でもか?」
「正直なところ、白兜が乱入して来なくても少しヤバかったな。俺の戦闘スタイルは初見殺しなとこが強いから見切られるとキツイ面が多い」
「やはり戦力の増強は急務と言ったところか………」
こうしてナリタ連山での作戦は手痛い敗北となったが、これまでと違って明確にブリタニアと戦えるという事が判った事でメンバーの意識を変えるという目的は達成された。
ナリタの民間人の被害は俺の仕掛けたアナウンスにより多くの人が先んじて避難出来たそうで、シャーリーの父親は無事だったとの事。
ちなみにルルーシュは何とかコンサートに間に合ったらしい。
「次は………キョウトか」
そもそも俺が関与するかも不明だが、俺のオリジナルの素性的にキョウトの面々とはあまり関わりたくねぇんだけどなぁ………特にあの
まあ、なるようにしかならんか。
何かあっさり終わってしまったナリタ連山ですが、長い前置きの部分が別行動でカットされているのでこんな感じとなりました
次はキョウトのお話ですが、ライに出番はあるのか?
感想等がありますと執筆の励みになります
オマケ
サザーランド改(ナリタ連山戦仕様)
ライのサザーランドにキョウトからの支援物資である廻転刃刀を装備し、ナイトポリスからぶんどったシールドを2つ使った特製シールドを左肩に追加したハードポイントに装着した改修機
この特製シールドはナリタにてランスロットが使うサンドボードから着想を得た装備で、サーフボードのように脚に装着し、ランドスピナーを推力、スラッシュハーケンで方向転換や加速・跳躍も可能
ナリタ連山にてギルフォードのグロースターと交戦するが、途中で乱入してきたランスロットに左腕を斬り飛ばされて撤退する事となる