ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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ナメック星へ

 

「ふっ…!はぁ!ぬありゃー!!」

 

重力室で修行を始めて数週間、悟飯達がナメック星に向かって一ヶ月は経とうとしている。俺は今現在カプセルコーポレーション内の重力室で修行をしている。体に重くのしかかるGのお陰で着実に強くなっていくのを感じる。

俺はメニューを組み、基本動作やトレーニングをし、ダンベルなどトレーニングに使う道具も利用しながら励む。

 

 

 

 

「………」

 

俺はその場で目を瞑り精神統一をする。気を全身に満遍なく巡らせるように流す。

 

 

 

 

 

 

 

「界王拳!!」

 

すると俺から赤いオーラが放出される。俺は父さんのアドバイスで界王拳を習得する事に成功した。

 

 

「ふぅ…はぁ…」

 

俺は集中し気をコントロールする。この技は一瞬でも気を抜けば身体の負担が半端ないと忠告もしっかり受けている。

 

 

 

 

「かめはめ……波ァァ!」

 

界王拳の状態で両手に気を集中させて、青色のエネルギーを生成し気功波として放つ。俺はかめはめ波を辺りを回るようにコントロールする。

 

「よし、こい!」

 

俺は自身で放ったかめはめ波を自分で受ける。着弾すると軽い爆発が起き煙が発生する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ふぅ」

 

道着はボロボロになったが俺は難なく受けダメージはほぼ無い。

 

 

「ほえ〜、大分この重力の中で体が持つようになったな。自分でも驚くなこれは…」

 

現在設定している重力は40倍、俺はこの数週間で40倍までの重力に耐えられるようになった。

 

 

「さて、重力を45倍に……したいところだけど、そろそろ仙豆が完成する頃だな。その間に準備とブルマさんのお父さんに必要な物を頼まないと」

 

俺は重力室の重力装置を停止し、退室する。シャワーを浴びた後着替える。宇宙に飛び立つ前には準備も必要だ。特に飲み物や食料は必須だ。俺も父さんも大喰らいだから余分に持っていかないと…ブルマさんのお父さん…いや、ブリーフ博士に食料の事を話すと、博士は食料の入った冷蔵庫をしまったカプセルをいくつか準備してくれた。これなら帰りの分も悟飯達も一緒に乗せた場合でも安心だ。後は宇宙船も完成しており、簡単な操作を教えてくれて後は父さんを乗せればすぐに飛び立てる。

 

 

 

「よし、準備はこんな物かな……後は暇つぶしになるような物もいるか」

 

俺は西の都にある本屋に寄る。この世界に来てまだ知らないことが沢山ある。この世界は軍は存在するものの戦争の事を一切聞くことがない。平和の大切さが身に染みる。

 

「…うん、こんなものかな。後は会計に…っ!こ、これって…」

 

俺はある雑誌に目が映る。それを手に取りめくりながら中身を見ていく。

 

 

 

 

 

「…この写真…間違いない。俺の知ってる日本の風景だ…」

 

そう、前世でも俺のよく知る日本の建物や風景の写真集だった。

 

「この世界に日本が存在している?この世界は国の概念がないと思ってたけど…」

 

勉強の際に歴史をやっていた時も、この世界に国の概念がないのを初めて知った時は驚いた。地理関係はあまりしていなかったのでこの雑誌を見て驚くしかなかった。

 

「…機会があれば行ってみたいな…この世界の日本がどんなのかも気になるし…」

 

俺は雑誌を戻し会計を済ませて急いでカプセルコーポレーションに戻る。

 

 

「博士!ただいま戻りました!」

 

降りた場所の目の前には大きな球体型の宇宙船がある。ベジータ達が使っていた宇宙船より数倍もある大きさの物だ。

 

 

「おお、戻ってきたか悟聖君。宇宙船は完成したんだが、ちょっと相談を聞いてくれないか?」

 

 

「相談事?構いませんが…」

 

博士ほどのすごい技術者が俺に相談事…一体なんだろう

 

 

「宇宙船に取り付けるスピーカーの位置が決まらないんじゃよ…」

 

 

「……はい?」

 

え…スピーカー?スピーカーって言ったか今?しかも取り付ける位置て…

 

「あ、あの、別に俺は修行の邪魔さえなければ何処でもいいかと…」

 

「んん…そうかい?いやしかしだな…」

 

なんか身構えて損した気分だ…変なところにこだわりを持つ人だな。科学者や技術者は変な所で拘りがある物なのか?

 

「オーイ!!悟聖!」

 

「!この声…」

 

すると空から声が聞こえて、振り向くと父さんが筋斗雲に乗ってきたのだ。気の感知をしていなかったから近づいてくることに気づかなかった。あの様子だと仙豆を食べて怪我もバッチリ治ったのだろう。そして父さんは俺たちの目の前に飛び降りてくる。

 

「父さん!もう怪我はいいの?」

 

「ああ!仙豆のおかげでバッチリだ!あとはヤジロベーから、残った仙豆を全部貰って持って来た」

 

父さんの腰には仙豆の入った袋があった。中身を見せてくると仙豆が残り七粒あった。すると父さんは俺をまじまじと見てくる。

 

「それにしても悟聖…おめぇ相当強くなったなぁ!オラ見違えたぞ」

 

「へへっ……そ、そうかな?」

 

「ああ!今のおめえなら、あの時のベジータも余裕で倒せるかもな!それに今のオラじゃ勝てねぇや…」

 

「流石にそれは過大評価し過ぎだよ…経験じゃどうしても父さんに負けるよ」

 

「?オラほんとの事言っただけだぞ?それにしてもでっけぇな!これがオラ達が乗る宇宙船かぁ」

 

父さんは宇宙船を見上げる。しかし博士が父さんにもスピーカーの設置場所の事を話し父さんは急ぎながら飛ばし方を教えてくれと頼む。

 

「それに関しては悟聖君に教えとる。後は乗り込んで飛び立つだけじゃよ」

 

「んだよそれを早く言ってくれよ〜、んじゃ悟聖…早速ナメック星に出発すんぞ!」

 

「うん!」

 

俺は一通り挨拶した後、父さんと宇宙船に乗り込み周りに人がいなくなるのを確認する。

 

「父さん、準備はいい?」

 

「ああ、いつでも行けんぞ!」

 

「よし!それじゃあ…ナメック星に向かって出発だ!」

 

俺は端末を操作し宇宙船を発進させる。体に発進した際の衝撃が伝わり、宇宙船は物凄い勢いで飛び立ち、一瞬にして地球から離れていく。

ある程度進むと衝撃も落ち着き、俺と父さんは窓から宇宙空間を眺める。

 

 

「これが宇宙…本当に真っ暗だ」

 

「ひょっとすると今は夜なんかな?」

 

それぞれの感想を言う俺達、俺に関しては少し感動している。前世を含め、まさか宇宙に来れるなんて夢のような光景だ。

 

「っと、こんなことしてる場合じゃねぇ…早速修行しねぇと。6日間で着くのはありがてぇけど、それまでにベジータを超えなきゃならねぇもんな」

 

父さんは早速重力装置の端末に向かい操作を始めようとする

 

 

「っと、そうだ。悟聖、おめえ今どのくらいの重力に耐えれるんだ?」

 

「俺?今40くらいは問題ないけど…」

 

「40かぁ…界王様のとこが10倍くれぇだったから…25からはじめっかな…」

 

「い、いきなり25倍⁉︎さ、流石に無理があるんじゃ…20くらいから始めたほうが」

 

「いや、こんくらい無茶する方が鈍った体にちょうどいいさ。後、数日の間は個人で修行して最後は組み手をする。この六日の間はそれで修行しようと思う。んで残った時間はうんと休む!いいな?」

 

「…うん、わかった!」

 

「よし!そんじゃ、はじめっぞ!」

 

父さんは重力装置を25Gに設定し、起動させる。

 

「うおっ!お、おお……」

 

父さんの体に負荷がかかり、その場からずしんずしん言わせなが歩きはじめる。俺はもうこの重力はものにしてるのでなんともない。

 

「こ、こいつは効くぜぇ……!」

 

すげぇ…俺は最初の10倍がこんな感じだったのに…父さんは経験した10倍より1.5倍の差もある重力の中を歩いている。

 

「よし、俺も今できる修行をするか!」

 

俺は父さんが40倍の重力に追いつくまでできるトレーニングをする。まずはピッコロさんがやっていた瞑想だな。

 

それに界王拳を使える身としては相性のいい修行だ。界王拳は緻密な気の操作技術が必要であり、精神統一によって気を高めたりコントロールしたりとかなり効果がある。ピッコロさんの魔貫光殺砲も相当技術の必要な気功波だ。あの貫通に特化した気功波を編み出したピッコロさんも本当に凄いと改めて尊敬する。

 

 

俺たちの宇宙での修行は始まったばかり、気を抜かずに行こう。

 

 

 

 

「…………」

 

数時間後…俺はその場に立ち、目を瞑りながら精神統一をする。

 

「界王拳!!」

 

界王拳を発動させ、そのまま父さんの邪魔にならないように動き、基本動作や型の修行を行う。

 

「はっ!せいっ!ずありゃぁっ!!だりやりゃりゃりゃりゃーっ!」

 

「ふっ…!くぅ!…ふっ…ふぅ…っ!」

 

父さんは逆立ちの腕立てをしており、更にダンベルを足の裏に乗せ、バランスをとりながら行っている。地面には汗が水たまりのように流れており、既に父さんはこの25倍の重力を克服しつつあり、すぐに40までに追いつきそうだ。ただ…その際バランスを崩し、ダンベルの持ち手の部分が落下した際に頭に当たってしまう事故も起こったけど…重力が25倍だと痛さも今の重力並に痛いのだ。

 

 

 

「ふぅ…さてと……そろそろ休憩に入るか」

 

俺はリラックスしながら界王拳を解く。界王拳をぶっ通しに修行していたら既に半日は経っていた。

 

「150っ……151!…152…!」

 

「(満足するまでやらせた方がいいか…)」

 

父さんは今上体起こしをしており汗を流している。俺は何も言わずにハシゴを降りる。

 

 

「さてと…父さんがお腹を空かせる前に準備するか!」

 

俺は宇宙船にある台所に向かう。ブリーフ博士に頼み他の食料はカプセルにいくつかしまっている為、食糧難になることは無い。

 

 

「ウーン、取り敢えず量だな。これと、これとこれだな…」

 

冷蔵庫を漁り、俺は食材を台所に持っていく。この宇宙船は重力装置を停止しない限り、休憩室も寝室も台所も設定した重力のままなのだ。

 

 

「よぉし、久しぶりに腕がなるな!」

 

母さん程まではいかないが、前世でも料理はよくしていた方だ。因みに母さんの料理の腕はプロと肩を並べてもいいくらい美味い。初めて母さんの手料理を食べた時は衝撃を受けたのもいい思い出だ。

 

「取り敢えずカレーもいるな。米は博士が作ってくれた特別な炊飯器を使ってと…」

 

俺は下拵えをしながら料理をしていく。修行で動きが良くなったため、作業を1人でそつなくこなせるようになり、いくつもの料理をいっぺんに作れる。

 

 

「ふぅ…取り敢えずこんな物か…そろそろ父さんが「いやー!訓練を真面目にやり過ぎて腹減っちまった!」噂をすれば…」

 

父さんがタイミングよく休憩に入り、お腹からは音が鳴っていた。

 

「おおっ!美味そうだな!これ…悟聖が全部作ったんか!?」

 

「へへっ、母さん程とはいかないけど…味は保証するよ」

 

 

「ははっ!んじゃ早速…」

 

「あ!父さん、その前に手を洗ってね。あと重力装置は停止してる?」

 

「あっ!いっけねぇ忘れてた。すぐ止めてくる!」

 

父さんは25Gの中にいるとは思えない動きで止めに行き、しっかり手を洗った状態で戻ってきた。余程お腹が空いてるんだな。

 

「よし、んじゃ食うか!」

 

「うん!」

 

「「いただきます!」」

 

俺たちは同時に料理を食べる。久しぶりに2人で食べる食事だからか、この空間も懐かしく感じる。母さんと悟飯もいたらもっと楽しいだろうな

 

「ガツガツガツガツガツガツガツガツ!!美味え!美味え!」

 

父さんは勢いよく作った料理をどんどん口に運んでいく。美味しそうに食べる姿を見てこっちも嬉しくなる。

いつぶりだろう。自分の作った料理であんなに美味しそうに食べてる姿を見て嬉しくなるのは。

 

「おかわりもあるからいっぱい食べてね父さん」

 

「ごくっ!ああ!これなら次の修行に力がはいるぞ!」

 

父さんは料理を全て食べ終えると寝室に行き、倒れるように眠る。俺は後片付けを終え、シャワーを浴びてから休憩に入る。

 

まだまだナメック星までの道のりは長いが…久しぶりに充実した修行になりそうだ。

 

 




現在の悟聖の実力はサイヤ人編のベジータを余裕で倒せるレベルはあります。界王拳は現在負担なしで4倍までは負担なく使える。

アンケートの締切はナメック星編終了までにします

悟聖のヒロインについて

  • 星野アイ 
  • 黒川あかね
  • 有馬かな
  • 寿みなみ
  • 不知火フリル
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