ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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宇宙船内での修行

 

「8005…8006…8007…8008」

 

「はっ…!はっ…!ふっ…!」

 

俺はダンベルを使い逆立ちで腕たてをし、父さんは周りを移動しながら激しい動きで基本動作のトレーニングをしていた。

 

 

「はぁ……はぁ…はぁ…いいぞ。大分この25倍の重力になれてきたぞ…」

 

父さんは地面に座り込み息をあげる。汗もびっしょりで相当動いていたのがわかる。父さんはもうこの重力に慣れたのだろう。

 

「さっ…35倍、いってみっかな!」

 

35倍、ついに俺が耐えられる重力の5倍前までくる。こうなったら次は50まで行くかもしれない…しっかり鍛えておかないと。

 

 

 

【悟空ー…聞こえるかー?悟空ー……あれ?】

 

 

すると、頭の中からある人の声が聞こえてきた。

 

「…!な、なんだ。突然頭から声が、って言うかこの声って」

 

「その声は、界王様か?」

 

テレパシーを送っていたのはやはり界王様だった。

 

【おお、いかにも界王じゃが?お前一体そこは…もしかして宇宙か?お前たち宇宙なんかで一体何を?ああ!そうか、ナメック星じゃな?ドラゴンボールが見つかるといいな】

 

 

「何だよ界王様、知らなかったのか?今ナメック星は大変なことになってんだ」

 

「え?父さんそれどう言う事?まさか…悟飯達に何かあったんじゃ…」

 

「あり?そういや言ってなかったか?」

 

「いや聞いてないよ!」

 

は?ナメック星は今大変なことになってる?マジで初耳だ!取り敢えず何があったか聞かないと

 

【大変なこと?まあその話しは後にして、実はな…今ワシの所に客が来ておるのだ。それも四人な、お前さん達も知ってる奴等じゃぞ】

 

界王様により話を遮られてしまう。

 

「客?」

 

 

【なんと、今回はお前より蛇の道を早くクリアしてきたのだ】

 

「ま、まさか……!?」

 

「その4人って…もしかして!」

 

4人、おそらくピッコロさん達の可能性が高い!あの時サイヤ人との戦いで死んでしまったのはヤムチャさん、餃子さんと天津飯さん、そしてピッコロさんでちょうど4人だ!

 

【はははっ、みんなお前さんがやったよりも厳しい修行を望んでおるぞー】

 

「(そっか…みんなあの世で父さんと同じ事を)」

 

【よぉ悟空…と、悟聖だったか?2人とも元気か?】

 

「「ヤムチャ!!/ヤムチャさん!」」

 

【神様からここのこと聞いてな。それにしてもこの重力には参ったぜ、体が重くて思うように動けなくて…】

 

「分かる分かる!オラもそうだったぞ」

 

【それにしても驚いたぜ、オレ達を生き返らせるためにナメック星に向かってるんだろ?】

 

「あぁ、ヤムチャに天津飯…それに」

 

 

「ヤムチャさん、ピッコロもいるんですよね⁉︎」

 

【あぁ、ピッコロもいる】

 

「じゃあ…もう一人は神様か!?」

 

【いや、神様はあの世に残られた。なんと餃子だ】

 

「えぇっ!餃子!?」

 

「餃子さんはあの時、自爆した際バラバラになったはずじゃ…」

 

【神様が特別に再生してくれたんだ】

 

「そうですか、よかったですね餃子さん!」

 

「っと、そうだ、話を戻すけど…今ナメック星には大変なことになってんだ」

 

 

【な、なんだ。何かあったのか?】

 

【そういえばさっきもそう言っとったな、話してくれ】

 

「ああ、ちょうどいいから悟聖もよく聞いてくれ」

 

「う、うん」

 

父さんが真剣な顔をしてる。これはただ事じゃないかもしれない。

 

 

「オラが大怪我してたもんだから、ブルマ達が先にナメック星に行ったんだ。だけどナメック星には、あのベジータってサイヤ人もドラゴンボールを探しに来てたんだ!」

 

「ええ⁉︎」

 

【なんだって!?】

 

ベジータが既にナメック星に⁈だとしたらこれはまずい!今の悟飯達じゃまずベジータに勝つ事は不可能だ!無事だといいが…

 

【そ、それでそいつにやられてしまったのか…?】

 

「いや、まだベジータは悟飯達の事に気づいちゃいねぇようだが、だけどそれだけじゃねぇ…もっと信じられねぇ事があんだ」

 

「(もっと信じられない事?)」

 

「おかしな奴らがドラゴンボールを狙っているらしい。妙なことにそいつらの格好はベジータとそっくりだったそうだ!しかもその内の1人は、ベジータの気を遥かに上回ってるって言うんだ」

 

「なっ⁉︎」

 

【【な、なにぃ…⁉︎】】

 

あのベジータを……上回る奴が⁉︎そんな奴がナメック星にいるのか?ほんとに悟飯達は大丈夫なのか?

 

 

 

 

 

【ひょ……ひょっとしてそいつはフリーザと言う名前では…!?】

 

「フリーザ?」

 

「さあ、そこまでは分からねぇけど、何か分かったら連絡するよ」

 

【ご、悟空よ、ワシがナメック星を調べてみよう…】

 

「ほんとか!助かるよ!」

 

しばらくの間界王様からのテレパシーが途絶える。だがその前に

 

 

「父さん…」

 

「なんだ?」

 

「その事、なんで先に言ってくれなかったの?」

 

「い、いやぁ、その…」

 

「はぁ…どうせ忘れてたんでしよ?」

 

「は、はははは…」

 

気不味そうに父さんは笑う。修行に夢中になり過ぎてド忘れていたのだろう。よくあるから俺はため息しか出なかった。

 

 

【フ、フリーザ……!!】

 

すると何か衝撃を受けてたようにその正体の名を口にする。

 

「界王様、何かわかったんですか??」

 

「何だよ?界王様知ってるんか?」

 

【悟空よ、今度の敵は相手が悪い。と言うより最悪な奴だ。とても手に負える相手ではない!】

 

「え?」

 

「な、なんだよそれ?」

 

 

【聞け悟空、これは界王の命令だ。奴に近づくな、ナメック星に着いたらすぐに仲間を乗せてを地球に戻るんじゃ!!いいな?お前達の為だけに言っているのではない。地球やナメック星、その他の星のみんなの為に言っておるのだ!中途半端に攻撃を仕掛けて奴の怒りを買えばとんでもないことが起こるぞ!フリーザだけは放っておくしかないのだ!】

 

 

「………」

 

俺は言葉が出なかった。そんなヤバい奴がナメック星に…だけどちょっと気になるかも

 

「そ、そんなにすげぇ奴なのか?オラちょっと見てみてぇな…」

 

父さんも同じ事を思っていたらしい。

 

【絶対に近寄るんじゃないぞぉ!!わかったかぁ…!!】

 

「でもさ!」

 

【でももヘチマもなーーい!!悟空の息子よ…お前にも言っとるんじゃぞーー!】

 

「は、はぁ…」

 

これは、おそらくマジのやつなのだろう。だが、そいつを放っていた所でいずれは地球にも来るんじゃ…

 

【悟聖、悟空、意地でもドラゴンボールを集め俺達を生き返らせろ】

 

「え…こ、この声」

 

「ピッコロ!」

 

間違いない…ピッコロさんの声だ!なんだろう、すごく懐かしい感じだ。

 

「ピッコロさん、ピッコロさんなんですか⁉︎」

 

【ああ、久しいな悟聖、貴様相当腕を上げていると聞いてるぞ。だが、俺もここで腕を上げてナメック星に行ってやる】

 

 

「ほ、ほんとですか!生き返ったピッコロさんもいてくれればとても心強いです!」

 

【フン。俺達でそのなんとかってふざけた野郎をぶっ飛ばしてやろう】

 

 

「ピッコロさん…」

 

それ以降ピッコロさん達がこちらに語りかける事はなかった。ピッコロさん達も向こうで頑張ってるんだ。

 

 

「たとえ手を出さねぇとしたって…強くなって損はねぇはずさ」

 

「父さん…」

 

父さんの表情は更に気合いの入った顔をしている。俺も気を引き締めないとな…

 

「悟聖、重力を一気に50倍までに上げて修行すんぞ!」

 

「うん!問題ないよ。さっきので更に気合いも入ってるから望むところだよ!」

 

「へへっ!んじゃ…早速始めっぞ!」

 

父さんは重力を50倍に設定し更に負担をかけ修行を再開する。ナメック星まではまだ時間がある。50倍の重力をものにしてやる!

 

 

 

 

 

 

「145…!146…!147…!」

 

「28…29…30!!」

 

俺はこの50倍の重力で逆立ちをしながらダンベルを足裏に乗せて腕立てをし、父さんは上体起こしをしている。

俺は慣れていた40倍の重力から更に10倍上がり負担はある物の、父さんの場合25倍から更に25倍上げているため負担が俺より半端じゃない。そのため…

 

 

「はぁ…っ!はぁ…!はぁー…くそぉ…やっと30回だ。流石50倍の重力だぜ…」

 

父さんは30回終えたところで地面に仰向けに倒れ少し休憩する。

 

「ご、悟聖…おめえは大丈夫か?」

 

「う、うん。今の、所は…問題ないよ。父さんの、怪我が治るまで40倍の中で、修行…してたから…父さん、よりは負担が少ないかな…」

 

「そ、そうか…お、オラも……負けてられねぇな!」

 

父さんは呼吸を整えてから立ち上がり再びトレーニングを始める。やっぱり父さんはすごい…この数時間でこの50倍の重力の中でまともに動けるようになり始めている。

 

 

そして数時間後…父さんは道着の上を脱いで天井に鎖を繋げてぶら下がりながら上体起こしを始める。

 

「はっ!ふっ!だりぁっ!!」

 

俺は基本動作、ダンベルを持ちながら高速の正拳突き、型や筋トレを交互にしながらトレーニングをしている

 

 

「ふんっ…!ふんっ…!」

 

「(重量がのしかかる中であのトレーニングをするか…俺は万が一の時に備えないと)」

 

この重量の中でぶら下りながら状態起こしは正直初っ端では危険があり過ぎる。なので1人は端末操作の近くにおり、いつでも非常停止ボタンを押せるようにする。

 

 

「…ふっ…ふっ…!」

 

1セット終わった後、ダンベルを持ちながらスクワットし、両足にダンベルを乗せて逆立ちの腕立てをする。この50倍の重力もかなり慣れた。おそらくそろそろ重力のGも上げていい頃合いだろう。

 

 

「9,995…9,996……9,997」

 

父さんは両手にダンベルを持ちぶら下りながら上体起こしをしている。

 

「ご、悟聖…これが終わったら重力を60倍に上げっぞ。もうこの重力に慣れはずだ…」

 

「うん、大丈夫。準備しとくよ」

 

「よーし、ラストスパートだ!9,998……9,999!」

 

「(さて、俺も準備しておかないと…)」

 

俺は父さんが一万回終える頃にキリの良いところでやめる準備に入る。

 

「い、いち…まん…うわっ!」

 

「どわっ⁈」

 

すると突然体が重くなり始め俺の体は地面に叩きつけられる。な、なんだ…何が起きて…

 

「ギャアアアアッ!!」

 

「ご、悟聖!!」

 

バランスを崩した際にダンベルが腕と胴体に直撃してしまった。オマケに父さんの使っていたものが転がりさらに追い打ちをかける!くそっ…痛ぇ!な、何がどうなって。

 

「あ……ぐっ!ううっ…!!」

 

「な、なんだ?体が全く動かすことが出来ねぇ…ぞ」

 

くそっ…父さんの言う通り体が全く動かすことができない!!そ、それに…この感じ…

 

 

『無茶だぞお前たち』

 

「こ、この…声は…」

 

「ブルマの父ちゃんか?」

 

すると天井からモニターが降りてきた。そこから博士が映し出されモニターから話しかけていた。

 

「いきなり100倍の重力なんてやってたら死んでしまうぞ?」

 

「え……ひゃ、100…倍?」

 

「お、オラ達…50倍の重力でやってたんだ。機械が壊れちまったんじゃねぇのか?」

 

よく見ると操作端末には100Gと表示されていた。俺達は間違いなく50倍でやっていた。いきなり50も跳ね上がるなんて…不調としか思えない。

 

『馬鹿言うな。ワシの機械は完璧じゃ…』

 

「で、でも…」

 

「は…博士…げ、原因を…調べ、られませんか?ぐう…!」

 

『わかった。ちょっと待ってろ』

 

原因を調べてくれる間なんとか立ちあがろうとするけど…全く動かない、しかも…

 

「くっ…ううっ、があっ!!」

 

重力が軽くなり重くなったりの繰り返しで動くことすらままならない。

 

『原因がわかったぞお前達!重力装置が不安定になった原因はお前たちの乗ってる宇宙船が磁気嵐の中に入ってしまったからだ』

 

「じ、磁気嵐?」

 

「ど、どうすりゃあいいんだ?」

 

『磁気嵐を抜けるまで後1時間はかかる…』

 

「い、1時間…」

 

「ご、悟聖はともかく、い、今のオラの状態じゃ、1時間ももたねぇよ…」

 

そう、父さんは足を鎖で結んでおりぶら下がってる状態だ。そのまま一時間もぶら下がれば頭に血が上りすぎて命に関わる。

 

『ともかく!一刻も早く重力装置を停止させるんじゃ…!」

 

「そ、そんな事言ったて…ご、悟聖…う、動けっか?」

 

「くっ…うう…!」

 

なんとか立ちあがろうと頑張るが…片腕では厳しい状況だ!

 

 

「うわっ⁈」

 

「うわああ…!!」

 

船内が激しく揺れ父さんは揺らされながら100倍の重力の中壁に叩きつけられ…俺は揺れのはずみで弾み、地面を何回も叩きつけられる。しかも数値も定まらず下がったり上がったりの繰り返しだ!

 

「くっ、ううっ…!」

 

「と、父さん……」

 

父さんはなんとか足の鎖を解こうと起き上がり鎖のロープを掴むが…

 

「うっ…!うわあああっ…!!」

 

重力がさらに上がり届かなかった。その際手のひらを負傷し血が地面にポタポタ落ちる…

 

 

「くっ……ううっ!!」

 

なんとか立ちあがろうとするが片腕では上手く立ち上がることが出来ない!

 

「…か…め…は…め…波ァ!!」

 

父さんはかめはめ波で鎖の破壊を試みる。かめはめ波は鈍い動きをしながら鎖のロープを目指す。しかし

 

「っ!うわあああああっ⁉︎」

 

かめはめ波は重力のままに落下し父さんに直撃してしまう!

 

「ギャアアアッ!あ……うわあああ…っ!!」

 

直撃した反動で体が浮き上がり、その反動ロープが直立すると、その衝撃で父さんの体からブチブチと鈍い音が響き渡る

 

 

「は、ははっ…い、今ので体中の骨がバラバラに折れちまった…うぐっ…」

 

「と、父さん⁉︎」

 

まずい…今ので父さんは気を失った上、身体はもう限界だ!お、俺がなんとかしないと…!

 

「くっ…グギギギギッ!」

 

停止ボタンはすぐそこなのに…こんなにも遠いなんて…!今動けるのは俺だけなのに…

 

「はあ…はぁ…くそ、やるしかないのか…」

 

だが、これは一か八かだし、ここまで上げたことはない!体中がぶっ壊れるかもしれないが…死ぬよりはましだ!!

 

「体もってくれよ!」

 

俺は気を体中に巡らせ限界まで高め、更にその気を高める……!

 

 

「界王拳……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10倍だあああーーーッ!!」

 

俺は直ぐに立ち上がりその場から飛び込むように非常停止スイッチを押し地面に叩き付けられるように倒れ込む。

 

「がっ…!!うああああッ!!が…ううっ……!!」

 

く、くそ…流石に今の俺だと10倍は一瞬しかもたない!しかも今ので俺も体中の骨がイカれてしまった…だけど、これで重力装置は止まる。

 

 

「く…うう…っ、と、父さん」

 

「は、ははは、やったな悟聖…す、すげぇじゃねぇか…」

 

「へ、へへっ。無理したかいが…あった、かな?」

 

意識が戻った父さんは笑ってサムズアップをしており、俺もなんとかサムズアップを返す。

 

 

「ご、悟聖…椅子の、上に…仙豆がある。は、早く食べるんだ」

 

「わ、わかった…」

 

俺はなんとか這いずりながら椅子の元に向かい仙豆の入った袋から仙豆を取り出し一粒を食べる。

 

 

 

 

「よっしゃぁーっ!大復活!!」

 

俺の体は仙豆を食べたことで折れた骨は完治する。

 

 

 

 

「父さん!直ぐに切るから待ってて」

 

俺は鎖を強引に破壊し父さんを横にして急いで仙豆を食べさせる。

 

「ヒャッホーッ!元気が戻ったぞ!」

 

父さんも無事完治し飛び上がるように体の調子を確かめる。

 

「よし悟聖、このまま100倍の重力で特訓すんぞ!」

 

「うん!それにさっきより力が迸ってくし、今の俺たちなら100倍もいけるかも!」

 

「ああ!」ぐぎゅるるる〜「の、前に腹ごしらえからだな!」

 

「は、ははは…」

 

気合いを入れて再開しようとした矢先にこれか…まぁ、父さんらしいけどさ。

俺と父さんは食事を終えた後100倍の重力で修行をはじめる。ナメック星到着まで残り3日、いよいよ父さんも重力修行も追いつきここからはどこまで強くなれるかは己次第だ。頑張っていこう。

 

悟聖のヒロインについて

  • 星野アイ 
  • 黒川あかね
  • 有馬かな
  • 寿みなみ
  • 不知火フリル
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