「ダダダダダダッ!!」
「ふっ…!はぁっ!どりゃあーっ!!」
地球を飛び立って3日…俺と父さんは今、100倍の重力の中で修行をしている。あのトラブル以降100Gの中でもまともに動けるようになり、大分この中でも軽く感じるようになった。
「はっ…!ふっ…!だぁーッ!」
「だりゃーっ!!」
「ふぅ…なんだか体が急に軽くなったような気がするな。悟聖、おめえはどうだ?」
父さんに話しかけられ、一旦動きを止める。確かに最初の頃よりはかなりマシになってる。
「うん、俺も同じかな…この100倍の中でも軽く感じるようになったかも」
「そっか。なら、もうひと一踏ん張り頑張るか!」
「うん!」
修行を再開し、100Gの中で順調に励む俺たち。今ではぶっ通しでも修行が出来るようになり、体力もかなり向上した。後は気のコントロールの上昇もそうだが、耐久力も上がった気もする。
そして…
「と、父さん…仙豆はまだあるとはいえ、ほんとにいいの?」
「ああ、問題ねぇ。思いっきりこい!!」
「……わかった。思いっきり行くからね!」
俺は確認して、そっと両手を前に向けて添えて
「……かー…めー…はー…めー…!!」
俺は両手に気を集中させて、かめはめ波を生成する。
「波ァアアッ!!」
俺はそのまま気弾状のかめはめ波を3発放ち…そのまま旋回するように父さんに向かう。
「ふっ…!ぐぐっ!」
父さんはそのまま、かめはめ波を正面から受け堪える。しかし威力は高くしているため相当ダメージがあるはずだ。
「くっ……くううぅっ!!」
しかし父さんはしばらく耐えていたものの、その場で倒れ込む。
「と、父さん⁉︎」
俺は急いで仙豆のある袋に向かい、一粒つまみ父さんに持っていく。
「父さん!仙豆だよ、食べて!」
「さ、サンキュー…」
俺は父さんに仙豆を食べさせ復活する。
「ひゃー危なかったぁ。今チラッとあの世が見えたぞ…」
「いや、あの世見えたらダメでしょそれ…」
けど、一度死んだ父さんが言うと説得力あるんだよなあ…どうやらこの世界は死者の世界がしっかりあるみたいだし。
「死んだら修行もクソもねぇからな。よし、次は悟聖の番だな!」
「はは…殺さない程度にお願いね」
俺も父さんと同じように耐久力の修行をし俺も一粒仙豆を食べる羽目になった。残る仙豆は3粒、出来ることならこれ以上は使いたくないな。もしナメック星で悟飯達に何かあった時に必要になる。
そして修行を繰り返していくうちに大分耐久力も上がり、100倍の重力の中でも疲れを感じなくなり始めた。
「ふぅ……どうだ悟聖?まだいけっか?」
「うん、全然大丈夫。むしろ調子いいよ」
「はは、オラもだ」
「父さんも?」
「ああ、今ならどんな動きをしても疲れねぇかもな。悟聖もそうだろ?」
「うん、不思議な感覚だよ……」
修行を繰り返してるうちに、いつの間にか100倍の重力で激しく動いても疲れなくなった。トラブルもあったが、今じゃそんなことも感じなくなってる。
「よし!悟聖、ちと予定を早めて、残りの修行は組み手をすんぞ!」
「!ほんと?」
「ああ!おめえがどこまで強くなったかも確認してえかんな。組み手の相手には申し分もねぇからな!」
「へへっ、実は俺もこれを待ってたんだ!」
「ただ気功波の類は無しだぞ?使ったら宇宙船が壊れちまうからな」
「わかってるよ」
父さんとの組み手は正直ずっとやりたかった。今の俺がどこまでやれるかも確かめたかった。
「こうやって悟聖と組み手をすんのは…ラディッツが来る前の時いれぇか?」
「そうだね。その後はピッコロさんから実戦形式の修行の日々だったなぁ…厳しかったけど、父さんの言った通り悪い人じゃなかった。俺にとっては師匠として尊敬できる人だよ」
「へへっ、そっか…」
俺と父さんは一定の距離を取りお互い構える。
「さあ、悟聖……思いっきりこい!」
「もちろん!うおおおぉーっ!」
俺は拳に気を集中させて父さんに殴り掛かる。しかし……
「はああーっ!!」
「な!?」
俺の拳が当たる前に父さんは気合いで俺の動きを一瞬封じ、その隙に一瞬にして背後に周り、蹴りを入れる
「うわっ!?」
俺はすぐさま体勢を立て直し再び構えるが……
「ふっ……!」
「がっ!」
またもや父さんに後ろを取られ、俺は地面に叩きつけられた。俺はすぐさま立ち上がるが……
「うりゃあ!」
「っ!」
俺はすぐに回避し距離を取る。流石父さん…そう簡単に攻撃を当てる事は出来ないか。
「だだだだだっ!!!」
俺は一瞬で父さんに迫り、連続攻撃をする。父さんはその攻撃を全て受け流すが、何発か拳が掠った。
「おりゃあっ!!」
「ぐっ!?」
父さんは俺の拳を受け止めて握り、腹に膝蹴りを入れてくる。俺はなんとか脚で受け止め、その攻撃に耐えた。
「ふっ……!」
「ぐあっ!」
その後、父さんの頭突きが俺にヒットする。俺も父さんの腹に一発入れることが出来た。
俺は一旦距離を取るため後方にジャンプをする。
「へへっ!悟聖も更に強くはなったな。オラびっくりだぞ!」
「そ、そう……?」
「ああ、ここからは少し力上げていけそうだ!」
父さんは気を高め始める。父さんもいよいよスイッチが入ったようだ。
「界王拳ッッ!!!!」
父さんが雄叫びをあげると、周りに赤いオーラが出現する。
「成る程…なら俺も!界王拳!!」
俺も父さんと同じように界王拳を発動し、赤いオーラを身に纏う。
「行くぞ悟聖!だりゃあっ!!」
「はああっ!」
お互い猛スピードで迫り、互いの拳ぶつかり合う。その衝撃で地面と壁にヒビが入るが、そんなことは気にせず、俺たちは組み手を続ける。
残り時間はほぼ界王拳を発動しながら組み手を行いいつつ、ギアを上げながら気のコントロールをする。界王拳は一歩でも気を抜くと体へのダメージが大きい為油断はできない。
そして……
「はあああああ!」
「うりゃああああ!」
ドコオオン!!
と衝撃音と共にお互いの拳と脚がぶつかり合う。それがしばらく続き、互いに一撃入れると俺たちは互いに距離をとる。俺たちは互いに、にやりと笑みを浮かべる。
「へへっ、強くなったな悟聖」
「ははっ、強くなったのは父さんだけじゃないからね!」
俺たちは同時に構えを解きその場に座り込む。父さんに関しては大の字になりながら倒れ込む
「ふぅ…」
「ああ……疲れたぁ…」
「だな、悟聖…修行はここまでだ。残った時間はうんと休むぞ!」
「はは、うん!なら休む前に重力装置を停止させないとね」
「ああ、元の重力にもなれないといけねぇしな」
父さんは端末に向かい操作をする。すると少しずつGがさがっていき、表示されている重力が1Gとなり、重力装置は停止する。
「………」
「………」
俺たちは元の重力に戻ったのを確認し、体の調子を確かめる。試しに父さんが欠けた床の破片を投げ、一瞬で移動し破片をキャッチする。
「やったあ!なんて軽さだよ!驚ぇた!あんまり軽いんで自分がいねぇみてぇだったもんなぁ!なぁ悟聖!」
「うん、父さんと同じだよ。自分でも驚いてる。多分今の俺だと、あの時一瞬しかもたなかった界王拳も、10倍は問題なく行けそう」
「ああ!オラは15倍くれぇは問題なくいけそうだ!」
「ウーン、やっぱり体格の差かな?俺は界王拳は12くらいは問題なく行けそう」
今の俺は体格と肉体の年齢の問題で、負担なしでの界王拳は12までしか行けない。父さんみたいにもう少し大きくなれば15はいけると思う。ここに来て体格の問題が出てくるとは思わなかった。
だが、それを抜きにしてもほんとに軽い…下手したら日常生活にも支障が出かねないくらいだ。後1日で元の重力に慣れていくのは正解だろう。
「まぁそこはもっとおめえが大きくなってからの課題だな!よし悟聖!まずは腹ごしらえからするか!」
「うん、その前に父さん…お風呂入ろうか。流石に臭い…」
「へ…?」
父さんは俺の言葉に匂いを嗅ぐ…もう匂いは汗臭いもので鼻にツンと来るほどだ。俺達は早速汗を流す為にお風呂に入る。
「後1日とちょっとでナメック星かぁ…よぉし、やってやる、やってやるぞぉ!!」
「ぶわっ!ちょっと父さん…飛び込んで入らないでよ」
父さんは髪を洗いながらそのまま泡だった湯船に飛び込む。ほんと…子どもみたいな事を…俺も体中の汗と汚れをしっかり洗い流し湯船に浸かる。
しっかり湯船に使った後上がり、父さんはパンツ一丁で過ごすようだ。俺はしっかり部屋着系パジャマを着る。
「ほれ、悟聖」
父さんは冷蔵庫を漁り一つの缶を投げ渡してくる。
「っと、これ…スポーツドリンク?けど、お店でも見たことないやつだけど?」
「こいつはブルマの父ちゃんが作ってくれた特製のスポーツドリンクだ!」
「ああ、だから見たことないやつだったんだ」
ブリーフ博士の勤めてるカプセルコーポレーションは世界的に超有名な大企業だ。いろんな分野に手を出してるから飲料物もお手のものなのだろう。
「……ウマッ」
一口飲むと今までのスポーツドリンクとは比べ物にならないくらい美味しい…ほんとブルマさんの親族って天才揃いだな…地球外の宇宙船すら改造することも出来るくらいだし。
その後はご飯を済ませて、父さんは倒れるように眠る。俺は後片付けを済ませて勉強をする。
「(一応前世は大学までは行っていたとはいえ…やっておいて損はないな)」
課題は一応持ってきており、しっかりとやらなければ母さんに怒られる。残りの1日は課題をしながら読書をするつもりだ。
「(残り一日ちょっと…待ってろよ悟飯、クリリンさん、ブルマさん)」
俺は部屋の窓から宇宙空間を眺めながらしっかりと休息を取る。ナメック星でいつでも戦えるように…
今作は悟聖がいる事で組み手の修行もしている為、悟空は原作のナメック星編よりも強くなっており、そのため界王拳は負担なく15倍までは問題なく使える。
悟聖のヒロインについて
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星野アイ
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黒川あかね
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有馬かな
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寿みなみ
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不知火フリル