ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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束の間の日常と悟聖の進化

俺たちは今カプセルコーポレーションの広場に集まっていた。ナメック星のドラゴンボールは復活が早く、130日めで神龍を呼び出すことが出来るらしい。

 

 

そして…

 

「ドラゴンボールを7個揃えし者達よ…さあ、願いを言うがいい。どんな願いも可能な限り3つだけ叶えてやろう」

 

ポルンガを呼び出し早速願い事を叶えてもらう。

 

「じゃあ先ずはクリリンと孫悟空の魂をここへ呼び寄せてちょうだい」

 

「はい、任せて下さい!」

 

 

集まった俺達は父さん、クリリンさんの魂を呼び寄せて欲しいとナメック語で翻訳して貰い願いを叶える事になる。

 

 

 

 「クリリンと言う者の魂は呼び寄せた。だが孫悟空の魂は呼ぶことはできない」

 

 

「え⁉︎そんな!なんでよ⁉︎」

 

「その者は生きているからだ。生きている者の魂だけを呼び寄せるのは不可能だ」

 

「えっ!?」

 

「お、お父さんが生きてる!?」

 

父さんが生きている?生きているならナメック星から脱出出来たと言う事になる。俺達も安心し喜びあった後、次の願いに移る。

 

「じゃあ早速、クリリン君を生き返らせて!」

 

「あ、あれ?オレは確か…」

 

すると目の前にクリリンさんが現れ願いが叶えられた。

 

 

「粉々になった肉体と服もサービスで元に戻しておいた。さあ、次の願いを言え」

 

 

随分気前がいい神龍だな。こうしてクリリンさんも生き返り、クリリンさんの帰還を喜びあいながら最後の願いで父さんを地球へ呼び戻そうと言う願いを伝える。

 

 

「駄目だ、拒否された。その内自分で帰って来ると言っている」

 

まさかの事態に一同動揺する。ポルンガの力を拒絶出来る父さんもある意味すごいのでは?

 

「ええ、何でよ!?」

 

「わ、分かった!! ヨメさんが怖いんじゃ!! 嫌なんじゃ!! 宇宙一強いのは超サイヤ人孫悟空のヨメさんだったのか!!」

 

「……」

 

母さんが何処からか剣を出しており武天老師様を無言で睨み脅す。

 

「ジ…ジョークじゃよ………ジョーク」

 

「武天老師様、言っていいことと悪いことがありますよ。それに父さんの事ですから、脱出先の星で修行して帰ってくるんだと思いますよ。それに母さん、父さんは帰ったら母さんの料理が食べたいって言ってたよ」

 

「ほ、本当け?」

 

「うん、だから武天老師様の言ってることは真に受けないでね?」

 

母さんは少し照れながら頬を赤くする。俺と悟飯がいる時はしっかり者の母親像のイメージが強いが、実際父さんと母さんは俺と悟飯がいない時は母さんから父さんに甘える事がよくある。最初はあんまり仲のいい夫婦には見えなかったけど偶々その様子を目撃した時は安心した記憶もある。

 

それに宇宙船で修行してる際、父さんはやっぱり母さんの料理が一番と言っていたくらいだ。修行中、地球に帰ったら何がしたいのか聞いたら『チチの飯が食いてえな』と言ったくらいだ。呑気な性格をしているが、父さんは父さんなりに母さんの事を愛しているのだ。

 

その後結局3つ目の願いでヤムチャさんを生き返らせ再び130日後に天津飯さんと餃子さんを生き返らせ、三つ目の願いでナメック星人のみんなは新たな母星へとポルンガと共に地球を去っていった。

 

 

 

 

 

そしてナメック星人が地球を去って一カ月、俺はと言うと…。

 

 

 

 

 

 

「はあああ…!」

 

ナメック星人のみんなが地球から去って一ヶ月俺は誰もいない荒野でスーパーサイヤ人になるために特訓している。しかしこれが中々上手くいかない。

 

 

「はあ…はぁ…だめだ。これじゃあただ気を高めるてるだけだ」

 

中々上手くいかない。基本からやり直しながら修行を行ったがこの一ヶ月、成果はなかった。

後、ベジータさんもカプセルコーポレーションにお世話になりながら修行を行っており日々鍛えている。ブルマさんからメディカルマシーンを完成させたと連絡がきて、今後医療機関に仮導入し、数年後には結果次第で本格導入させる予定らしい。これなら多くの命が救われるだろう。

 

俺と悟飯はと言うと、俺は課題をやった上で修行を続けているが悟飯はずっと机に向き合っている。いくら学者を目指しているとはいえ、一日中机に向き合って大丈夫かと心配になる。偶には運動くらいはして欲しいものだ。

 

 

「ウーン、気を高めるだけじゃダメとなると…やっぱり感情による問題なのか?」

 

俺はあの時のことを思い出しながら振り返る。あの時父さんがスーパーサイヤ人になったキッカケはクリリンさんがフリーザに殺された時だ。

 

 

 

「……怒り」

 

あの時父さんは信じられないくらい怒っていた。ただどう怒りを感じるのかが問題となる。思い返せば悟飯も潜在的力を解放する時は怒りや危機を感じた時だけ。

 

「…試してみる価値はあるか…」

 

俺は過去の事を振り替えながら気を高めていく…。

 

 

「………」

 

…ナッパ、ベジータさん、そしてフリーザの時の事を思い出す。

 

「………」

 

『次はお前だ!!死ねええーーーーーっ!!』

 

 

 

悟飯の前にピッコロさんが腕を広げ悟飯を庇い殺されてしまった時は…何もできなかった。

 

 

 『な…情けない話だぜ…ピッコロ大魔王ともあろうが…ものが…ガ…ガキをかばっちまうなんて…最低だぜ…だ…だが…悟飯と…悟聖…お…俺と…ま…まともに喋ってくれたのは…お前等…だけだった…お前ら…兄弟と過ごした日々は……あ、案外……悪くなかった…ぜ。死ぬ…な…よ悟飯…悟…聖』

 

あの時のピッコロさんの事も悲しくて悔しかった…。

 

地球で大猿になったベジータさんが父さんを痛めつけていた時も…。

 

『うあぁぁぁぁぁ!!!』

 

『おっと!悪い悪い!うっかり踏んじまって足をつぶしちまったようだな!』

 

 

『く……ぐっぐぎぎ!!』

 

 

『うぁぎゃーーーーーっ!!』

 

『お、おのれ~~~!!カカロットォ!!貴様!こ、この俺の顔に傷を!』

 

 

『うぁぎゃぁ……ぁ!!』

 

そうだ…俺はあの時…父さんが痛めつけられ、はじめて俺の中で何かがキレた気がした…今もあの感覚は覚えている。

 

 

 

 

『フフフ…!次はガキの方かな?』

 

フリーザは人の命なんてなんとも思っていない…フリーザにとっては人の命などゴミに等しい…過去のピッコロさんの死、父さんが痛めつけられた時、クリリンさんの死を思い出しながら怒りを募らせていく…。

 

 

「はあああ!!」

 

 

すると気を高め、俺こと孫悟聖の髪が逆立ち始め、オーラが金色に変化し、髪が黒から金色へと交互に変化が起きる。

 

 

 

「くっ……!うおおおおおおおーーーーっ!!!」

 

 

完全に金色に髪色が変化し、更にオーラも金色になっている。

 

 

 

 

 

「ぐ、ぐぎぎぎぎぎ!うううう…!はあっ!」

 

スーパーサイヤ人を維持出来ずに黒髪に戻った俺は、膝をつきながら息を荒げる。

 

 

 

 

「は…はは!すごい、一瞬だったけど…信じられないくらいの力が漲って!」

 

確かに手応えはあった!今の感覚を忘れる前に物にしないと!俺はそのまま日が暮れるまでスーパーサイヤ人の変身の特訓に明け暮れた。

 

ただ遅く帰ってしまった為、母さんからお叱りを受けてしまったのは言うまでもない…。

 

 

 

 

 

「ピッコロさん!」

 

「悟聖か…なんのようだ?」

 

「修行に付き合ってもらいたいんですけど、大丈夫ですか?」

 

俺は数日後ピッコロさんの元に来ている。いつも通りピッコロさんは浮かびながら瞑想をしており修行をしていた。

 

「ふっ、いいだろう、今の貴様がどれだけ強くなったか確かめたかったところだ」

 

「ありがとうございます!」

 

その後はピッコロさんと実戦形式の組み手を行う。ナメック星の時よりも更に強くなっており油断したら直ぐにやられそうだ。そのまま数時間組み手を続け俺たちは休憩に入る。

 

 

「はい、ピッコロさん!」

 

「ああ、すまんな」

 

組み手を終え、休憩に入り俺は持ってきたペットポトルの水をピッコロさんに渡す。ナメック星人は水が主な食事らしく、体の構造はおそらく植物に近いのだろう。ピッコロさんは水を飲むだけで十分で、大量の食事をする俺たちからすれば食費に優しい種族だろう。

 

「強くはなりはしたが、お前は孫に似て甘い所が目立つ」

 

「そう、ですね。今後の課題でもありますね…フリーザみたいな悪人を見たら…」

 

戦いにおいて甘さを捨てる…簡単には割り切れないが…そうしないと大切な物を守れるにも守れない…わかってはいるけど。

 

 

「だが、お前はお前の戦い方があるだろう。時間はあるんだ…少しずつやっていけばいい」

 

「わかりました。あ…そうだ!見て欲しいものがあるんです!」

 

「なんだ?」

 

「へへっ!見ててください」

 

俺は少し離れた場所に立ち気を高めていく、すると大地と空気が揺れ動きピッコロさんも動揺している。

 

 

 

 

 

「まさか……お前……!?」

 

「だぁああああああああッッ!!!!!」

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

 

 

オレはスーパーサイヤ人へと変身するが、このムカムカした感じ…なかなか慣れねぇな。

 

「お、お前…その姿⁉︎」

 

「驚いた?スーパーサイヤ人、オレも変身できたんだ。自在に変身するのに時間はかかったけど」

 

「す、スーパーサイヤ人だと⁈お、お前…いつのまに⁉︎」

 

「ふぅ…その様子だとちゃんと変身は出来てるみたいですね。よかった…自分じゃあまり見た目が変化してる自覚がなくて」

 

俺は気持ちを落ち着かせスーパーサイヤ人を解く、力が上がっているのは自覚しているが、ピッコロさんの反応を見るにちゃんと見た目もしっかり変化出来ているのだろう。

 

「お、驚いた。ま、まさかお前も孫と同じスーパーサイヤ人に…」

 

「あっ、組み手は手は抜いていませんよ?体力の消耗も激しい上、まだ維持出来る時間が短くて…」

 

変身は出来るようになったが、維持できる時間はまだ短い。これから少しずつ維持できるよう修行するつもりだ。

 

「そうか、ようし…ならば悟聖、お前にはオレの技を伝授してやろう」

 

「え…本当ですか⁉︎」

 

「ああ、お前にはオレの取っておきの技を教えてやる。闘いにおいていい切り札になるはずだ」

 

「はい!よろしくお願いしますピッコロさん!」

 

俺はピッコロさんのとっておきの技を教わり、久しぶりにピッコロさんと充実した修行となった。




次回からいよいよ人造人間編に入ります!

悟聖のヒロインについて

  • 星野アイ 
  • 黒川あかね
  • 有馬かな
  • 寿みなみ
  • 不知火フリル
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