ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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人造人間編
宇宙の帝王親子襲来


「はっ!でりゃあっ!」

 

ナメック星での戦いから一年オレはあれからも修行を続けている。悟飯は…言うまでもない、ずっと机と向き合っている。運動くらいしろと一度言ったことがあるんだが…平和をいい事に頑なにしようとしない…別に学者を目指してるから勉強漬けなのはわかる……が、あまり体によろしくないような気もする。将来目を悪くするぞ…

 

ピッコロさんと修行した際このことを話したが少し呆れられ強引に連れ出してトレーニングをさせようかと言ったくらいだ。

 

 

 

「(スーパーサイヤ人になれたからってそこで終わりじゃない!もっと…もっと先へ!)」

 

今オレはスーパーサイヤ人の状態で修行をしている。最初の時よりスーパーサイヤ人の状態も維持出来るようになり、体力もかなり保つようになった。

 

「魔閃光!!」

 

大岩を破壊しながら動き気功波も交えながら行う。当初うまく加減ができず地面に大きなクレーターを作ってしまうこととなり、スーパーサイヤ人の状態で威力のコントロールを磨き、大分力の加減も出来るようになった。

 

「うん、大分コントロールがマシになったな…」

 

修行の成果はちゃんとで始めている。だが、まだ気になる事がある。

 

 

 

 

 

「このムカムカした感じ…どうにかならねぇかな…」

 

どうもスーパーサイヤ人に変身すると凶暴性が増した気がする。スーパーサイヤ人の状態でピッコロさんと修行した際に『口調が変だぞ?』と言われた。確かに思うとスーパーサイヤ人の状態のオレは口調が少し強い気がする。

だけどスーパーサイヤ人に変身した時も父さんもそうだ。普段一人称は[オラ]だが、スーパーサイヤ人になった時の父さんの一人称は普段言うことのない[オレ]だった。

 

「父さんなら何かいい修行方法を思いつきそうだな…」

 

父さんはまだ帰ってきていない。一年がたったが父さんの気は未だ地球で感じることがない。

 

「父さん…何やってるんだ…」

 

オレは空を見上げながら呟くしかなかった。一度カプセルコーポレーションでベジータさんと手合わせしようと思ったが、オレと父さんが乗った宇宙船の2号機で地球外へ出て修行もしていたみたいだ。だからベジータさんと手合わせが出来ずじまいだし、邪魔するのも無粋だろう。

 

 

「ふぅ…休憩に入るか…」

 

俺はリラックスし、スーパーサイヤ人を解く。母さんが用意してくれた弁当を食べる。

 

「あむ……うん。やっぱり美味い」

 

最近外出する時は母さんが弁当を用意してくれる。『そう言う所は誰に似たんだかな…』と言われたことがある。多分、こう言う修行に打ち込む所は父さんに似たのだろう。

 

「ふぅ…ご馳走様でした」

 

俺はお弁当を食べ終え片付け後、読書をする。やはり母さんの料理は本当に美味い…今度教えてもらおうかな、料理をするのは嫌いじゃないし。

 

「……さて、続きをやろうかな」

 

1時間くらい読書をし、修行を再開しようとした時…。

 

 

「…っ!こ、この気…いや、そんなはず!」

 

嘘だと思いたい…だが、この気…間違えるはずがない!!

 

 

「フリーザの気⁉︎あいつ、生きていたのか⁉︎父さんが倒したはずじゃ…」

 

確かに界王様がフリーザは死んだと言った。けど問題はそこじゃない…。

 

「もう一つ、フリーザに似た更に大きい気はいったい…」

 

俺は急いで飛び、気が集まっている場所に向かう。おそらく皆んなこの気に気付いたのだろう。

 

 

 

「あれは…ピッコロさん!!」

 

飛んでいる途中ピッコロさんの姿が見え声をかける。

 

 

「悟聖!やはりお前も気づいたか…」

 

「はい、この気…間違えるはずかないですよ」

 

「ああ、フリーザで間違い無いだろう。だが、フリーザに似た更に大きい気は…」

 

「わかりません。あの方角に皆んなが集まり始めてます…急ぎましょう!」

 

恐らく他の皆んなもその地に行くであろうと俺とピッコロさんは飛んで行った。しばらく飛んで行き荒野に着くとその場には他の皆んなが既に着いていた。

 

「なんか揉めてないですか?」

 

 

「気付いてないうちに降りるぞ。降りたら直ぐに気を抑えろ」

 

「は、はい!」

 

俺たちはみんなに気付かれないように降り、着地と同時に気を抑える。

 

 

「貴様ら、フリーザ達はスカウターを持ってる。気を抑えた方がいいぞ、あのナメック星人やあのガキは既にそうやってるぞ。流石だ」

 

ベジータさんの言葉で他のみんなは俺たちがいることに気づく。

 

「ピッコロさん、悟聖!!」

 

 

 

 

「来たぞ!」

 

ピッコロさんが叫んだ直後にフリーザの宇宙船が現れ、少し離れた場所に着陸した。

 

「あ……あっちに降りた…ま…間違いないフリーザだ!い…生きていた。や…やっぱりフリーザの他にもう1人いやがる…」

 

「いいか貴様ら、飛ぶんじゃないぞ!スカウターで探られたくなければ戦闘力をゼロにするんだ!」

 

「お…お前たち、あ……あんな強い気を持つやつと闘っていたのか?」

 

「じょ…冗談じゃないぜ…ち、近付いて行ってどうしようってんだ…!」

 

「だったらどうする…ここで腐ってるか?好きにしろ…俺たちがどう足掻こうが、どうしようもないのはみんな知ってるんだ。1人を除いてはだがな?」

 

余りの強大なきに戦意損失しかけているヤムチャさんの言葉にピッコロさんがそう言うとピッコロさんの言葉に視線は俺に集中する。

 

「………」

 

そんな絶望的な雰囲気にピッコロさんは不適な笑みを浮かべ俺の肩に手を置く。

 

「いけるな…悟聖?」

 

「は、はい!」

 

「お、おい悟聖お前なにを⁉︎」

 

俺はみんなの前に出ると…みんな動揺する。父さんがいない今、地球を守れるのは…俺だけなんだ!!

 

 

「はあああ!!!!」

 

俺は一瞬だけスーパーサイヤ人へ変身する。流石に今敵のスカウターに感知されるとまずいのですぐに戻る。俺が一瞬スーパーサイヤ人となるとピッコロさんとベジータさんを除いた人達は驚愕する。その中でベジータさんは一瞬驚いたものの笑みを浮かべていた。

 

「ご、悟聖!?」

 

「そ、それ…もしかしてベジータや悟飯が言っていたスーパーサイヤ人か?」

 

「い、今のがスーパーサイヤ人なのか?」

 

「いっ、一瞬だったが…フリーザを退くものすごい気を感じだぞ?」

 

「ええ、修行をする内に変身出来るようになりました。知っているのはピッコロさんだけで皆さんに見せるのは初めてです」

 

「そ、そうか…お前がスーパーサイヤ人になれたなら何とかなるかもしれないぞ!」

 

クリリンさん達はこれなら何とかなるんじゃないかと思い希望を見出し始めた。

これなら生き残れるかもしれないと…

 

 

「スゥー…ふぅ…よし、行くか」

 

「待て…」

 

俺は深呼吸し気合を入れて前進しようとした時ベジータさんに呼び止められる。

 

「ベジータさん?」

 

「貴様だけ美味しいところを取るつもりか?残念だがそうはさせんぞ」

 

俺はベジータさんの変化に気づき思わず笑みを浮かべる。この人もおそらく…。

 

 

 

「……わかりました。正直2人がかりでこられたらどうしようかと思ったんですよ」

 

「ふんっ、軟弱なやつめ」

 

「お、おい!まさかお前も行くつもりなのかベジータ⁉︎」

 

「だったらなんだ?貴様ら雑魚どもはそこで指を咥えて見ているんだな?」

 

「な、なんだと⁉︎」

 

「や、やめろよ天津飯!今は喧嘩している場合じゃないだろ?」

 

掴み掛かろうとする天津飯さんを止めるヤムチャさん、俺とベジータさんはフリーザの元へ向かおうとすると。

 

 

「!なんだこの気は?」

 

「フリーザ達とは違う大きな気がもう一つ…」

 

一瞬にして複数の気が消え、フリーザとは全く違う大きな気を感知し俺とベジータさんは飛び立った。

 

「なんだ。何かどうなっている?」

 

「もしかして、あの人が他の連中を…」

 

そこには斬り捨てられたフリーザの部下達と、剣を背にかけた紫色の髪の青年がいた。俺とベジータさんはフリーザ達の前へ降りる。すると紫髪の人は目を見開きベジータさんを見ていた。

 

「ほう、誰かと思えばナメック星にいた孫悟空のガキじゃないか。丁度いい、奴が帰ってきた時の悔しがらせるにはいいかもね。ベジータがいるのは予想外だったがね」

 

「お前は、父さんに倒されたんじゃないのか?」

 

「フリーザはこのコルド大王が救出した。そしてサイボーグにしたのだ」

 

よく見るとフリーザの体はほぼ機械仕掛けでまともに肉体が残っているのは上半身だけだ。

 

「それが何を意味するのか分かるかい?ボクは更にパワーアップしてしまったんだよ」

 

「おい、フリーザ…このオレのことは無視か?」

 

「おやおやベジータ。一体ここに何をしにきたのかな?」

 

「ふんっ、そんな事決まっているだろう。貴様をぶっ殺しにきたんだよ」

 

「このボクを殺す?くふふ…なーはっはっはっはっ!冗談にも程があるよベジータ…ボクが冗談が嫌いなのは知っているはずだろう?」

 

「そう言っていられるのも今のうちだ。スーパーサイヤ人はカカロットだけではない、ここにもいると言う事をな!」

 

「クフフ、ハッタリもそこまでいくと感心するねぇ…」

 

「フフフ…」

 

フリーザ達は笑っているがベジータさんは余裕を崩す気配はない。

 

「見てみたいもんだぜ…恐怖に怯える貴様のツラをな!」

 

 

ベジータさんは両拳を握り力を入れる。

 

「はああああああ……」

 

「ベジータさん…」

 

ベジータの気が上昇を始める。俺はただ気を上昇させているわけではないのはすぐにわかった。

ただ気を高めているわけではない。ゴゴゴゴゴ!と大地が、空気が揺れるようなこの感覚。俺が間違えるわけがない…フリーザ達はベジータさんの変化に笑いを止め動揺する。フリーザもこの感覚に覚えがあるのだから当然だろう。

 

そしてベジータさんの瞳と髪の色が変化ををはじめ…

 

 

 

「はあああああっ!!!」

 

 

ボォオオオオッ!!!!!

 

 

 

ベジータさんの髪色と気が金色に変化する。

 

 

「そ、そんな…あなたがスーパーサイヤ人に変身出来るようになるのは…まだ先だったはず⁉︎」

 

 

剣を背負ったお兄さんが何か言っていたが、聞き取ることはできなかった。

ベジータさんも…スーパーサイヤ人に変身できるようになっていたのだ。

すると変身した姿を見たフリーザ達の目が驚愕で見開かれた。

 

 

「そ、そんな…ま、まさか、ベジータまで…⁉︎」

 

「これがスーパーサイヤ人か…」

 

 

ベジータさんを見てフリーザは表情を歪める。

 

 

「何を怯えてやがるフリーザ?言っておくが、オレはカカロットのように甘くはないぞ?地球に来たことを後悔するんだな…」

 

フリーザは忌々しそうにベジータさんを見るとニヤリと笑う。

 

「いくら君がスーパーサイヤ人になったところで、君だけでボクとパパを同時に相手をすることなんて出来るかな?」

 

フリーザに言われ、俺はベジータさんの隣に立つ。

 

「あいにくベジータさんだけじゃない。スーパーサイヤ人はここにもう1人いる……はあああ!!」

 

俺もスーパーサイヤ人に変身する。

 

「なっ…なにぃ⁉︎」

 

「ば、馬鹿な…スーパーサイヤ人が2人もだと⁉︎」

 

オレは隣の青年に逃げるよう促す

 

「お兄さんは危ないから逃げて、ここはオレたちが…他の連中を倒してくれたことはお礼は言うけど…」

 

「……わかりました。ほんとは一緒に戦いたかったのですが。悟聖さん、後のことはお二人にお任せします」

 

「え……なんでオレの名を?」

 

初めて会う青年が自分の名前を知っていることにオレは目を見開いた。それに青年は少しばかり寂しげに微笑むとその場から離れる。

 

「…ベジータさん。やっぱりアンタもスーパーサイヤ人になれたんですね」

 

「ふんっ、貴様やカカロットがなれて、サイヤ人の王子であるこのベジータ様が、スーパーサイヤ人になれないわけがないだろう」

 

「ははっ、流石だ。それでベジータさん、どちらを相手にします?」

 

「決まっている…オレはフリーザをぶっ殺す。貴様は隣のデカブツで遊んでるんだな…」

 

「わかりました…フリーザは任せます」

 

「ふんっ…」

 

 

ここに2人のスーパーサイヤ人が並び立ちフリーザ達に挑むのであった。

 

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