ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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スーパーサイヤ人を超える為に

 

「はっ!」

 

「ぐっ……!だりゃあ!!」

 

 

オレと未来の悟飯は、誰もいない荒野で組手をしていた。お互いスーパーサイヤ人の状態でお互いに引けを取らない攻防が繰り広げいる。セルが現れて3日が過ぎた。セルは人間がいる場所をしらみつぶしに襲い、生体エネルギーを奪い殺している。一応ラジオ放送や携帯などを使い情報収集をしている。セルは俺達のように気のコントロールが出来る為、気配をゼロにすることも可能だ。ピッコロさんに一度手伝おうかとカメハウスに連絡を入れてみたが『お前達は修行に集中していろ』と言われ、セルはピッコロさん達に任せている。

 

「だだだだだっ!!!」

 

オレは未来の悟飯目掛けて気弾の連射をする。未来の悟飯は難なく避けて行くが俺は相手の動きを予測しながら気弾を放つ。オレと未来の悟飯は体格の差もある為その辺も注意しながら戦っている。

 

しかしオレの癖は知っているのか、経験は人造人間と長いこと戦って来ている悟飯の方が立ち回りが上手い。

 

 

「はあーっ!!」

 

 

「ふっ…!!」

 

俺はエネルギー弾を溜めて悟飯に放つと、悟飯は自身の周りに球体状のシールドを張り俺の気弾を完全に防ぐ…成る程…気のバリアか…参考になるな、が…

 

 

 

 

 

 

「……っ!!!?」

 

「バリアがあるからって油断大敵だぞ?」

 

俺は瞬間移動で悟飯の形成したバリア内に入り込みそのまま悟飯の懐に強烈な一撃をお見舞いする。

 

「がっ…!」

 

俺はバリアの壁こと突き破りそのまま拳のラッシュを与える。

 

「だりゃりゃりゃりゃ!!!!」

 

 

未来の悟飯もなんとか防御するが、先ほどのダメージが大きかったのか何発か拳が掠った。

 

 

「くっ…!うおおおおおおっ!!」

 

「っ⁉︎」

 

悟飯は防御の姿勢をとったまま交差した腕から魔閃光を放って来た…俺はなんとか回避するが、悟飯はそのまま俺に接近し連打を繰り出す。

 

流石甘さがないだけあって容赦がない。強くなることに前向きで、その気にさえなればここまで違うものなのか…

 

 

だが、やはり悟飯は自分の潜在能力を引き出せていない…未来の悟飯なら自身の力を引き出せてもおかしくはないのだが…いや、未来では環境そのものが悪くこうやって修行なんて出来ないのだろう。

人造人間は気そのものがないから接近にも気付けず、周りを気にしなくてはならないし、派手にすれば見つかる可能性もある為…慎重にしなくてはならない…修行の場所すらないとなると強くなるのも難しいのだろう。

 

 

「やるな悟飯!相当強くなったな!」

 

「悟聖のおかげさ!今のオレやトランクスがあるのも、全部悟聖のおかげなんだ!」

 

「そうか…なら!」

 

オレは距離を取り俺は気を解放する!

 

 

「今のオレのフルパワー…見せてやる!うおおおおおおおおーーっ!!!」

 

気を限界上げると大気や大地も震え、天候すらも変化する。

 

 

「っ!?(な、なんて気だ…!オレが知っている悟聖よりも遥かに⁉︎)」

 

 

「全開で行くぞ!!」

 

 

フルパワー状態になったオレは未来の悟飯に迫り攻撃をする。

 

 

「だりゃーっ!!」

 

「うわああーっ!!」

 

 

必死に食らい付く未来の悟飯だが、数分して悟飯を岩に叩きつけることによってこの戦いは幕を閉じた。

 

「いてて…」

 

「大丈夫か?」

 

「な、なんとか」

 

瓦礫の中からスーパーサイヤ人が解けた悟飯が出て来る。俺もスーパーサイヤ人を解き悟飯に手を伸ばす。

 

「少し休憩にするか」

 

「ああ」

 

未来の悟飯は俺の手を取り立ち上がる。

 

 

「流石だな悟聖…オレも未来じゃ相当強くなったと思ったんだが…」

 

「ああ、この3年間修行をたっぷりしてたからな、やっぱりそっちの時代じゃ修行もやりにくい環境だったんだろ?」

 

「ああ、人造人間に見つからないよう上手い事して来たはずだったんだが…」

 

「そう考えると…未来の俺ってすごかったんだな…お前とトランクスをスーパーサイヤ人にさせる程鍛えたんだろ?」

 

「……オレの時代の悟聖は…本当に心臓病で亡くなった父さんを見てるようだった。強くて、優しい…時には厳しかった父さんその物だった…」

 

「あはは…父さん似の俺か…俺はどっちかと言うお前の方が父さんっぽいけどな?」

 

「いやいや、悟聖の方が父さん似だぞ?」

 

「いやいや…お前のほうが似てるって」

 

「いやいや悟聖が…」

 

「いや悟飯が…」

 

そんな事を言いあってると…俺達は互いを見つめると…

 

 

「ぷふっ!」

 

「ははは!!」

 

思わず笑ってしまう…そりゃあそうだろう。なんせ俺たちは…

 

「似てるも何も、俺達双子だもんな…似て当然だよ」

 

「ああ…そうだったな」

 

「けど、流石に能天気な性格は父さんだけだろ?」

 

「はははっ!確かにそれはそうかもな!」

 

しかし俺達も変なところで父さんの遺伝を受けてるから性格も何処かしら影響もあるかも知れないな…悟飯の場合ちょっと天然っぽい感じがあるし…

 

 

 

「おめえら、やってるみてえだな!」

 

 

「え…」

 

 

声を聞く方に振り向くとそこには俺達と同じ山吹色の道着を着た人物がいた。

 

 

「よっ!」

 

「「と、父さん!?」」

 

そこには元気な父さんがいた…あの様子だと病気はもう

 

 

「父さん、瞬間移動で来たの?病気はもう大丈夫なの?」

 

「ああ、おかげでこの通り元気いっぺえだ!腹は減ってるが…」

 

「あはは…父さんらしいや。けど…よかった」

 

「心配かけて悪かったな…」

 

父さんは俺の頭を撫でて安心させてくれる。

 

 

 

 

「と、父さん…」

 

未来の悟飯の声に父さんは未来の悟飯を見つめる。そっか…来た時には父さんは病気で寝込んでたから、未来の悟飯にとっては十数年ぶりの父さんとの再会なのか…

 

 

「…そっか、おめえが未来の悟飯だな。でっかくなったな悟飯。オラこうしてお前に会えて嬉しいぞ!」

 

久しぶりの父さんの声と顔に未来の悟飯は泣きそうになり、表情を歪めている。無理もないだろう…

 

「悟聖のおかげです…すみません…父さん…オレが弱いばかりに…!悟聖やみんなを死なせて…!」

 

 

「情けねえ顔すんな悟飯、おめえは悪くねえ。悪いのは人造人間なんだ。だから自分を責めるな。それに泣くのは全部終わってからだ。おめえ達…スーパーサイヤ人を超えるために修行してんだろ?良い所に連れてってやる」

 

「「良いところ??」」

 

「ああ、説明は後でするから、まずは小さい方の悟飯、そしてベジータとトランクスを迎えに行く、おめえらオラに掴まってくれ」

 

「「はい!!」」

 

俺と未来の悟飯は不思議そうに父さんを見つめるのであったが、やっぱり父さんは何か良い修行場所を知っていそうだ。

俺たちが父さんに触れると、父さんは気を探り瞬間移動をする。移動先は飛行艇の中でそこにはピッコロさん達がいた。

 

「よっ!」

 

「「「悟空っ!!!」」」

 

「お父さん!悟聖に未来の僕も!」

 

「3日ぶりだな悟飯」

 

「どうも!」

 

飛行艇内に突然現れた俺達にクリリンさん達は驚く。

 

「そうか!瞬間移動でここに来たんだな!」

 

「ああ」

 

「もうすっかり良いのか?」

 

「まあ腹は減ってっけどな。神コロ様」

 

まさか父さんまで名前を合体させるとは…ピッコロさんは思わず過剰に反応してしまう

 

「悟聖と言い…親子揃って名前まで合体させるんじゃない…!基本はほとんどピッコロなんだ…ピッコロと呼べば良い」

 

「オラ…今のままじゃ人造人間にもセルって奴にもとても勝てやしねえ。みんなで修行に行ってくる。たった1日で1年間の修行が出来る所へ…」

 

「え…そんな場所があるの⁉︎」

 

1日で1年間って…そんな場所、この地球にあるのか?

 

「そうか!精神と時の部屋へ行く気だな!なるほど…しかしあの部屋で1年間過ごし通せた者は誰もいない。昔のお前も精々1ヶ月がやっとだったな…」

 

「父さんが1ヶ月しか保たなかった場所……」

 

内容に驚いた俺に視線を向けていた父さんは笑みを浮かべる。

 

「内容は部屋に入れば全て分かるさ…後、ベジータとトランクスも連れていく。あいつ達ならきっと耐えられる」

 

「早く行くんだ。セルは人間を殺し、どんどん力を付けてきている…」

 

「ああ!悟飯、オラの手を取れ」

 

「あ、はい…」

 

父さんと悟飯が手を繋ぎ、未来の悟飯が父さんの肩に、俺は未来の悟飯の手を掴む。それを確認した父さんはベジータさんとトランクスの元に瞬間移動しようとした時、クリリンさんが声をかけた。

 

「悟空、聞かせてくれ。フリーザよりもとんでもねえ敵が現れて怖いか?それとも嬉しいか?」

 

「…両方だ」

 

それだけ答えると俺たちは瞬間移動をしてベジータさんとトランクスの元に向かう。瞬間移動で移動した先の側にはトランクスがおり、少し離れた場所にベジータさんがいた。

 

「悟空さん!それに悟飯さん達と悟聖さんも…」

 

「どうだ?特訓の成果は」

 

「どう…でしょうか…一応アドバイスはしてくれたんですが…」

 

「あのベジータさんがアドバイス?」

 

「は、はい…」

 

「こっちの悟聖が考え付いたことを未来の悟聖が考え付かねえわけねえもんな…おそらく未来の悟聖との修行を振り返れって言われたんだろ?」

 

「そ、そうです…」

 

「流石ベジータだ…ぼんやりとスーパーサイヤ人の更に先が見えてきているらしい…」

 

父さんがベジータさんの近くまで移動するとベジータさんは振り返ることなく口を開いた。

 

「邪魔だカカロット…失せろ…」

 

「そう言うな、修行に良い場所を知ってんだ。たった1日で1年分の修行が出来る部屋が神様んちの神殿にあるんだ」

 

「本当か…?」

 

「ああ、ついて来いよ。別にオラと一緒に修行しようってんじゃねえ。だけど部屋の定員は2人までだ。時間がねえからおめえはトランクスと一緒に入ってもらうぞ」

 

「…良いだろう、ただしオレ達が先に入る。良いな…」

 

「ああ」

 

父さんとベジータさんの話を終えると、俺たちは瞬間移動で神殿に移動した。

 

そして移動した矢先にポポさんが予知していたかのように待っておりに精神と時の部屋の事を説明するとポポさんは了承した。

 

「…分かった。ついて来い。風呂とトイレと食料とベッドだけはある。頑張って修行しろ」

 

ポポさんについていく最中、ベジータさんが口を開く。

 

「カカロット…何故オレにも修行を勧める…オレの最終目標は貴様ら親子なんだぞ…」

 

「今度の敵は多分1人だけじゃ倒せる相手じゃない…そいつはおめえも感付いてるはずだ」

 

「…後悔することになるかもしれんぞ…」

 

父さんの言葉にベジータさんは不敵な笑みを浮かべると部屋の前に到着するとポポがさん確認する。

 

「ここだ。誰から使うか?」

 

「ベジータとトランクスが先に入る」

 

「…お先にすみません、悟空さん、悟飯さん達に悟聖さんも」

 

ベジータは仏頂面で部屋に入り、それを聞いたトランクスが次に入る2人に一言断った。

 

「頑張れ!仲良くしろ!」

 

「トランクス、修行…応援してるからな!」

 

「はい。行って来ます!あっ、その前に…これ、預かってもらっても良いですか?」

 

「ああ、わかった」

 

トランクスは未来の悟飯にタイムマシンの入ったカプセルの箱と一枚の写真を渡す。トランクスは頭を下げて部屋に入った。扉が閉まると、2人の気が完全に遮断され全く感じる事が出来なくなった。俺はトランクスが未来の悟飯に渡した写真が気になり横から除く…

 

 

「(これは、未来のブルマさんと…トランクスの隣にいるのは…金髪の女の人?)」

 

後ろ髪が跳ねた金髪ショートに…悪魔?を模した黒いカチューシャを身につけた女性がトランクスの腕を組み笑顔で写っていた。他に一緒に写っているのはトランクスの腕を組んでいる人の家族だろうか?気にはなるが俺はすぐに視線を別の方向に向けて、見ていた事をばれないようにする。

 

 

 

 

「よし!1日待つのも時間が惜しいし、今は俺達の出来る事をしよう」

 

「ああ、そうだな。んで…何をするんだ悟聖?ここじゃする事も限られっぞ?」

 

「決まってるよ。こっちの悟飯もスーパーサイヤ人にするんだよ」

 

「え!?僕がスーパーサイヤ人に!?」

 

俺の言葉に驚く悟飯。何を驚くことがあるんだろうか…

 

「そうだな。まず、部屋に入るペアだが、悟聖は未来の悟飯と入ってもらう。んで、こっちの悟飯はオラと入る。あの部屋でまともに修行するにはおめえもスーパーサイヤ人になれるようにならねえとな…変身出来ればオラも色々と助かる」

 

「ぼ、僕がスーパーサイヤ人に……なれるのかな…」

 

「君もなれるに決まっているだろ?悟聖も出来て、オレもスーパーサイヤ人になれているんだから、過去のオレも変身出来ない道理はないだろ」

 

「変身の方法は俺と未来の悟飯で教える。悟飯も十分スーパーサイヤ人になれる土台は出来ているんだ。さっそく始めるぞ!」

 

「う、うん!」

 

ベジータさんとトランクスが部屋から出てくるまでの間…俺と未来の悟飯で、こっちの悟飯をスーパーサイヤ人にさせる事に集中する事にした。

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