「ウーン、どうするか」
俺はいま平原を歩いており、今後のことを考える。だいぶ重りに慣れ、歩くくらいは何も負担なくいけるが、激しい動きをすると体力の消耗も激しい。これ一体何でできてるんだ?ピッコロさんは父さんと同じ物って言ってたけど…
「(ピッコロさんは半年後に来ると言っていた。自分の課題はまず気功波のコントロールや基本体力の向上…)」
気功波に関してはラディッツに放ったあの一発以降撃てるようになった。
試しに気を掌に集中すると青色のエネルギーが形成される。ただ…まだ飛距離や威力のコントロール、曲げたりする事は出来ない。半年間の課題は山積みだが、先ずは先にしないといけないことがある。
「まずは安全な場所の確保と寝床の準備だな。幸いこの辺は岩山があるから安全の確保は問題はないな」
辺りには円状の岩柱の山があり、高さは申し分なかった。
「(生前よく見てたサバイバル番組の知識が役に立つとはな)」
早速拠点探しをしていると、ちょうどいい高さの岩山を発見し、しかも洞窟の形をしており雨風を凌ぐにはうってつけだった。
「よし、取り敢えずはこんなもんか」
早速洞窟を改造するために岩山から飛び降りる。
「あっ…しまっ!」
服が重いことを完全に忘れてた。俺はそのまま頭から地面に突っ込んでしまう。頭突きを食らった岩山はひびが入っており、相当な威力だったらしい。
「いってぇー⁉︎」
頭を手でさするが血は出てない、よかった。
「イタタタ。し、しかし、この服やっぱり重いな。動きづらいったらありゃしない。まぁしばらくしたら慣れてくるとは思うが…これ何キロあるんだ?」
俺はこの服で半年は過ごせないと駄目だからな、出された課題はしっかり果たさないと。
「とりあえず薪を集めるか…あと出来たら食料も」
俺は薪と水、食料の確保に動く。
「さて、薪はこれくらいでいいとして、次は水と食料か……川とかあれば魚が取れるんだが…こんな広い平地じゃ川なんてないよな…そう言えば悟飯と別れる前に綺麗な池があったな…飲み水は見つけられるかもしれないな」
俺は辺りを見渡して何かいないかと探す。
すると背後から何かボタボタ落ちる音がする。何かと思い振り向くと、そこには大きな肉食の恐竜が立っていた。
『グルルルルッ…」
「おおっ…でっかい恐竜」
普通ならビビって逃げるか慌てるところだが、俺の住んでいるパオズ山には大きな生物が多く生息している。しかもラディッツにより感覚もおかしくなったのか怖くもなんともない。
「そう言えば生前じゃアニメの中で恐竜も食ってたやつもあったな…」
グギュルル〜
「………」
お腹の音がなり俺は目の前にいる恐竜を見つめる。
『グガッ⁈』
すると、何かを察したのか肉食の恐竜は俺を見て後退りをはじめる。
「君はどーんな味がするのかな?」
『グギャァ!!』
「ほっと…」
恐竜は俺を食べようと襲い掛かるが難なく回避し、恐竜の顔面を殴り飛ばす。反応できなかったのかそのまま殴り飛ばされ白眼を剥きながら気絶する。
「さてと…命までは取らない、尻尾だけはもらうよ」
俺は恐竜の尻尾をピッコロさんからおまけで貰った剣で切り落とす。
「よし、これで今日の食料は取り敢えず確保、後は戻って火を起こすだけか」
俺は尻尾肉を持ち、途中木の実がなってる木を見つけそれも持ち帰り岩場の洞窟に戻った後火を起こし、恐竜の肉を焼き始める。
俺は焼けた恐竜の肉を食らう。味は牛肉に近い味だが少し違う。まぁ食えないことはないしいいか。
「ふぅ……食った食った」
俺は満足し壁にもたれ掛かり座る。
「まずはこの服の重りに慣れるのが先だな。気功波は撃てるようになったけど、威力や軌道のコントロールはできてないし、食料も自給自足、今のうちにやれる事やっておくか……」
俺は立ち上がり片手で腕立てを始める。
「(先ずは基本からだな…限界までやってみるか)」
まずは基本的なトレーニング方でこの重りを利用しながら限界までする。遠回りかもしれないが地道にやっていくしかないだろう。組み手をする相手がいないから尚更だ。
「997……998……999……」
腕立て片腕ずつ1000回を終えた頃には日が落ちており、俺はそのまま倒れる。
「はぁはぁはぁ…つ、疲れた」
体力的には全然平気なのだが、重力が重く思うように体を動かす事が出来なかった。
「これが…はぁ、筋トレがキツくて挫折する奴の気持ちか……」
俺は体勢を変え今度はその場で上体おこしを始める。
「弱音を…言ってられない!来年…!には地球自体がなくなるかもしれないんだ!強くなるためには……やるしかないんだ!」
俺は顔を真っ赤にしながら腕立てをする。
「1……2……3……4……5……」
そのまま続ける事数時間、腕が上がらなくなってきたのでやめる事にした。
「はぁはぁはぁ…」
俺はそのまま仰向けになり息を吸う。
「疲れたぁ〜」
仰向けになり真っ暗な洞窟の天井を見上げる。
「そう言えばあの時は考える余裕がなかったけど、ラディッツは父さんの兄弟って言ってたな…俺と悟飯にとっては伯父にあたる人なんだよな。あんな人が伯父とは思いたくないが、サイヤ人…か」
ラディッツが言っていた『戦闘民族サイヤ人』俺もおそらくそのサイヤ人とやらの血が流れているのだろう。
「つまり俺と悟飯は地球人と宇宙人とのハーフって事になるのか…」
そう思うと何か不思議だ。俺は半分宇宙人……血の半分はサイヤ人なんて想像がつかないな、そんな血を持ってて本当に大丈夫なのか?なんかとんでもない世界に転生したかもしれない。それも宇宙全体を巻き込むほどに
「それよりまずは半年は頑張らないとな…ピッコロさんにギャフンと言わせてやるんだ」
俺は気を抑え、そのまま目を閉じ眠りについた。
「ふあぁ〜……」
身体を伸ばすとパキパキ音が鳴る。身体の疲労も取れて気分爽快!今日も頑張るか。
俺は軽く朝ごはんに果物を食べた後、気を引き締めて筋トレを始める。
「988……989……」
腹筋をしつつ筋トレをする。
「999……1000!」
最後に上体起こしを終えそのまま地面へ倒れこむ。もう数日は続けているがなかなか成果はない。しかしこのまま続ければきっと強くなれる筈だ。俺はその後も休憩を挟みながら日が暮れるまでトレーニングを続けた。
「3004……3005!、3006っ!」
トレーニングも順調に進み2週間が経過した頃だった。重りにもなれ徐々にできる回数も増え大分体力が付いてきた。
「……今日はちょっと違うトレーニングでもやってみるか」
俺は筋トレをやめ平地に出て気功波のコントロールの練習をしてみる。
「すぅ……ふぅ〜」
呼吸を整え集中をする。気を掌に込めると青色のエネルギーの球が形成される。
「あれ…こんなに大きかったけ?」
最初に撃った時よりも少し大きくなってることに疑問を持つ。
「まぁ…いいか、そうだな…あれを的にして放ってみるか」
ちょうど岩の壁があり、俺はその光球を壁に投げ飛ばす。
「おりゃあ!」
ドゴォォン!!
「……うそぉ」
壁にぶつけた瞬間大きな爆発が起き、壁は崩れ大きく砂埃が舞う。俺は気を抜きすぎたのか、それともコントロールが悪かったのか分からないが、壁が崩れるとは思わなかった。
「いや……これはまずい」
明らかに気を込めすぎていたかもしれない。一応威力を抑えられるよう練習しとかないとな。
「さてと……コントロールもある程度できたし、そろそろ食料調達でもするか」
俺は水や魚を取りに行く。最近走り込みをしていた際に大きな湖を見つけ魚を取ることが出来るようになった。魚取りはよく父さんとついて行って手伝う事があったからお手のものだ。それにこの世界の魚は海じゃない場所でも大きな個体が結構いる。
「よし、今日も大漁だな」
魚を取り終えた俺は洞窟に戻る。
「ふんっ。ガキにしてはなかなか筋がいいみたいだな」
空中には悟聖の様子を見ていたピッコロが腕を組みながら立っていた。
悟聖のヒロインについて
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星野アイ
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黒川あかね
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有馬かな
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寿みなみ
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不知火フリル