ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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勝利への策

 

「……!な、なんだ…この感じ」

 

俺は父さん達の元に向かっているが…別の場所で誰かが戦っている気を感じ取れた。1人はセル以上の…いや、下手したら未来の悟飯やあの乱入者よりも…

 

「もう1人は…誰だ?全く気を感じられない…」

 

戦いの気を感じるが…片方は気を感じられない、この感じは…人造人間ではない。人造人間は正に無なのだが、ここらかなり離れているのに圧倒的なプレッシャーと何かを感じる。

 

「一体向こうで何が……いや、今は父さん達の所に!」

 

俺は向こうも気になるが今は父さん達の元へ急ぐ。しばらく飛んでいると誰もいない荒野に辿り着き…そこには信じられ光景があった。

 

「…っ⁉︎ベジータさん!!」

 

「う…うう…」

 

俺は急いでベジータさんの元に向かう。そこには壁にクレーターが出来ており、その中にめり込むように埋もれていた。しかもスーパーサイヤ人の状態でないところを見ると相当なダメージを負っている

 

「…!ピッコロさん!!トランクス!!」

 

そして少し離れた場所には2人も倒れており、ボロボロとなって倒れていた。まずはベジータさんを地面におろし、横にしてから仙豆の入った袋を手に取る

 

「ベジータさん、仙豆です…食べてください!」

 

俺はベジータさんの口に仙豆を入れる。ベジータさんは仙豆を食べることに成功し怪我もダメージも完治する。

 

 

「う…お、お前…何故ここに?」

 

「ベジータさん、大丈夫ですか?」

 

「……」

 

「大丈夫、みたいですね。俺はピッコロさん達にも仙豆を食べさせて来ます!」

 

俺は急いで仙豆をピッコロさんとトランクスに与える。

 

「……た、助かったぞ悟聖」

 

「う、うう…悟聖さん…」

 

「無事で良かったです…それと、一体何が…」

 

「そ、そうだ…ま、まだ悟空さんと悟飯さんが奴と戦っているんです!」

 

「ああ、わかってる」

 

「それよりも悟聖、セルは倒せたようだな?」

 

「はい、セルの気は完全に消失しています。向こうに残ってるクリリンさん達もそれをはっきり見ていましたから」

 

「ふっ、そうか。本当に強くなったな…悟聖」

 

「へへっ、ありがとうございます。ピッコロさん」

 

ピッコロさんは肩に手を置き、それはもう誇らしい顔で俺の事を褒めてくれる。

 

「さて、父さんと未来の悟飯は…」

 

俺は気を探り空を見上げると、衝撃音が聞こえた。おそらく2人が連携しながら戦っているのだろう。

 

「ピッコロさん。仙豆の袋を渡しておきます。俺は父さん達の所に!」

 

「ま、待て悟聖!お前が行ったところで奴には…」

 

「(な、何故お前まで…奴は、奴は伝説のスーパーサイヤ人なんだぞ…)」

 

俺は仙豆の入った袋をピッコロさんに預けて父さん達の元へ向かう。

 

 

 

 

「ずありゃー!!」

 

「だりゃあ!!」

 

「はあーっ!!」

 

「アハハハ!!ヌンッ!」

 

一方悟空と未来悟飯、現代悟飯は謎のサイヤ人と連携をとりながら戦っていたが、これと言って大きなダメージを与えきれず攻めあぐねていた。

 

 

「がっ!」

 

「ぐあっ!!」

 

「うわぁっ!!」

 

3人は謎のサイヤ人により吹き飛ばされ壁に埋もれる。

 

「はぁ……はぁ……くっ!」

 

「く…ううっ!」

 

悟空と未来悟飯は疲弊しきっており、肩で息をするほどになっていた。それもそのはず、未来悟飯に関してはスーパーサイヤ人2に変身して戦っていたが、仙豆により回復した悟空と連携をとっても大したダメージが与えられず2人は完全に追い込まれていたのだ。

 

そして謎のサイヤ人は歩きながら悟空に近づく。

 

 

 

「どうした、もう終わりか?」

 

「く、くそぉ…少しは手加減……しろよな…」

 

今戦っている相手は、あの悟空でさえも手加減を求めてしまうほどの強さだった。

 

「手加減ってなんだ?」

 

「うぎゃぁ……ぁ!!」

 

謎のサイヤ人は左手で悟空の頭を掴み持ち上げ、そのまま握り潰そうと力を入れる。悟空はあまりの力に悲鳴をあげるしかなかった。

 

「や……やめろ…(こ、このままじゃお父さんが!!お父さんはもう…ドラゴンボールで生き返らせる事が出来ないんだぞ!!)」

 

 

「ぐああああ!!!」

 

 

「父さん!!」

 

「やめろ……やめろ…」

 

 

「ふふふ…これで…終わりだ」

 

すると現代悟飯に異変が起きはじめ、謎のサイヤ人はそのまま空いている右手にエネルギーを溜め、このまま悟空を消し飛ばそうとした瞬間

 

 

「やめろおおおおおーーーっ!!!!!」

 

 

悟飯は怒りの咆哮を上げ、己の中に秘められた力を解放する。

 

 

「…⁉︎ご、悟飯…」

 

「なんだぁ…?力を上げた所で…そんな程度の力でオレに通じるとでも…」

 

 

「でやあああああっ!!」

 

 

悟飯は一瞬で謎のサイヤ人に向けてかめはめ波を放ちそのまま悟空に当たる事なく直撃する。

 

「ぐおっ!?」

 

謎のサイヤ人はその威力に少し仰け反り、悟空から手を放す。解放された悟空は距離を取った。

 

「お父さん、大丈夫!?」

 

「ご、悟飯…おめえも」

 

 

悟飯もスーパーサイヤ人2へと覚醒し謎のサイヤ人を殴り飛ばした…しかし悟飯の攻撃はさほど効いていなかったのか、ケロッとした顔でこちらに戻って来る。

 

 

 

「虫ケラが!!先ずはお前から殺してやる!!」

 

謎のサイヤ人はそのままエネルギーを溜め、悟飯に放つ。

 

 

 

 

 

 

「ぜあっ!!」

 

その間に1人の少年が割り込み、謎のサイヤ人のエネルギー弾を切り裂き、真っ二つになったエネルギー弾は爆発する。

 

 

「ふんっ、また1人…死にに来たのか?」

 

「……化け物が(気を集中させていなかったらこっちが折られていた)」

 

現れたのはセルを倒した悟聖だった。右腕には剣を形成しており謎のサイヤ人のエネルギー弾を切り裂いたのだ。

 

「悟聖!」

 

「ご、悟聖…」

 

「悟聖…おめえ…」

 

「3人とも大丈夫!?取り敢えず、今はここから離れるよ!!悟飯!!俺に掴まれ!!」

 

「う、うん!」

 

悟聖は3人に触れ、瞬間移動でこの場から一度離れる。

 

 

「オレが化け物?違う……オレは悪魔だ!ふふふ…フハハハハハ!!!」

 

謎のサイヤ人は高笑いは誰もいない荒野の周辺に不気味に響き渡っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…一先ず距離は取れたが」

 

俺は父さん達の所に向かっていたら2人が一方的にやられている姿を見てしまった。父さんと連携し、未来の悟飯もスーパーサイヤ人2になっているにもかかわらず、だ…それに、こっちの悟飯もスーパーサイヤ人2に覚醒したが、それでもヤツの力が上回っているのだろう。セルよりタチの悪い相手だな…俺達は気を限りなくゼロにし、あのサイヤ人に悟られないようにする。気を探れるか探れないのかわからないが、念のためだ。アイツと戦った全員が気を抑える。

 

 

「悟空!悟飯達、無事だったか!!」

 

「悟空さん!悟飯さん達も!」

 

「ピッコロさん、3人に仙豆を!」

 

ピッコロさんは俺が預けていた仙豆を取り出し一粒もらい、俺は父さん達に食べさせ、体力と傷を回復させる。

 

「うはー!助かったぞ!」

 

「助かったよ悟聖、ありがとう」

 

「ふぅ…父さん達も無事で良かった。手酷くやられたね…」

 

「ああ…スーパーサイヤ人2で戦ってる上、父さんと連携を取ってるにもかかわらずこのザマだ…」

 

「悟聖…まともに戦っちゃいねえが、おめえから見てアイツはどう思う?」

 

「……」

 

俺は右手を見る。さっきのエネルギー弾を切り裂いた時、俺の【気功剣】は気を一点集中していなければあれは切れなかった。

 

 

「ハッキリ言って…全員でかかっても勝てる気がしない。ましてや…正攻法じゃ勝てない相手だと思う」

 

「やっぱ悟聖もそう思うか…」

 

「正直自分の力で勝つと言う拘りも今回ばかりは捨てた方がいい…父さんもそれはわかってるでしょ?」

 

「……」

 

「そ、そんな…ここにいる全員がかかっても勝てないなんて…でも、だからってやつを野放しにすることなんて出来ませんよ!!」

 

「まだ終わりじゃない!やつを倒せる方法は必ずある筈だ!」

 

トランクスと未来の悟飯はまだ諦めていない。

 

「そんなこと分かってる!!やつを野放しにしたら地球…いや、宇宙そのものが滅ぼされかねない!!だから今方法を考えて…」

 

「無理だ…やつに勝てるはずがない…」

 

「ベジータさん?」

 

俺達はベジータさんの方を見るとその顔はもう全てを諦めており、恐怖を感じてる様子だった。

 

 

「殺される…みんな、殺される…奴は、伝説のスーパーサイヤ人なんだぞ…」

 

「………」

 

「と、父さん…」

 

「ベジータ…」

 

ベジータさんはもはや戦意損失している。いや…あの謎のサイヤ人に恐怖を抱いている。

 

「…父さん、ベジータさんは放っておこう」

 

「え…け、けどよ」

 

「こんな状態じゃ、もう足手纏いになるだけだよ…それに、アイツに勝てるかもしれない方法を二つ思いついた」

 

「なに?本当なのか悟聖⁉︎」

 

ピッコロさんは俺の考えに驚く。ベジータさんを除く者も同様だ。

 

 

 

 

 

 

「うん、先ずは一つ…元気玉だよ」

 

「元気玉?」

 

「そ、そうか!」

 

「た、確かに元気玉なら可能性が…!」

 

この中で元気玉を知らないトランクスは首を傾げ他のみんなは倒せる可能性を見出すが、父さんだけが複雑な顔をしていた。

 

「いや、元気玉は気を集めるのに時間がかかる上、気を集めてる間使ってる奴は隙だらけになっちまう。それに…残りのみんなが時間稼ぎをしたとしても、アイツ相手にやられちまう可能性がある」

 

「確かにそうだ。フリーザの時もそうだったが…あれは本当にギリギリの状態だった。やつを倒せるほどの気を集めるのは難しいだろう」

 

 

「そ、そんな…」

 

「な、なら、悟聖さんのもう一つの案は?」

 

「これも正直元気玉と似たような内容だが…」

 

すると辺りに衝撃波が広がりアイツが見境なく攻撃をしている。アイツ、地球を壊す気満々だな!!

 

 

「く、くそ、アイツ!」

 

「悟聖、もう一つの考えはなんだ!」

 

「早くしないと地球が壊されちゃうよ!!」

 

「もう一つの方法は…俺達サイヤ人の力を1人に注ぎ込む!そして残った者が気を注いでる間時間稼ぎをする!ただその分元気玉よりも遥かに時間は短いけど…足止めする人数もピッコロさんと後もう1人と言ってもいい…」

 

 

「そ、そんな…」

 

「こ、これしか方法はないんですか?」

 

「ああ、残念だけど、最悪死は覚悟した方がいい。もう…奴に勝つにはこれしか方法は思いつかないんだ…」

 

もうこの方法しか思いつかない。ベジータさんはもう精神的にもうまともに戦えない状態だ。

 

「それで悟聖…誰にオラ達サイヤ人の気を注げばいいんだ?」

 

「…もう二つ目の考えで決まってるみたいだね…」

 

「ああ、元気玉より早く出来るってんなら…後はやるだけやってみっぞ!」

 

「よし、なら「おい…」?ベジータさん?」

 

「何故お前は戦おうとするんだ?奴は伝説のスーパーサイヤ人なんだぞ?戦っても無駄なのは貴様も分かっている筈だ!何故そこまで戦おうとするんだ!!」

 

 

「……」

 

俺はベジータさんの問いに真っ直ぐ目を見て答える。

 

「戦っても無駄?関係ないですよそんなの。例えどんなに強い相手だろうが…俺は戦うだけです。父さんや母さん、悟飯、クリリンさん達……俺の大切な人達を傷つけようとするなら相手が誰であろうとぶっ飛ばすだけです!!俺は、サイヤの誇りを持つ…地球人ですから!」

 

 

「………!!」

 

 

「それに、例え勝てないと分かってても……やらなきゃいけない時が必ずある。なら俺は全力でやるだけです!!」

 

「ふふっ……そうか、貴様はそう言うやつだったな」

 

するとベジータさん吹っ切れたように、らしくもない感じに笑っていた。立ち上がり俺達の方に歩き出し、俺達の元に来る。

 

 

 

 

 

「ベジータさん?」

 

「さっさとしろ、特別にサイヤ人の王子であるオレ様の力を貸してやる。これで負けでもしたら承知せんからな?」

 

「ベジータ!」

 

「父さん!!」

 

「あはっ!」

 

「ははっ!やっぱりあなたは最高ですよベジータさん!」

 

「ふん、オレの気が変わらんうちにサッサっとするんだ!オレ達の力を誰に注げばいいんだ?」

 

「はい、それはもう決まってます」

 

俺はその人物に近づきその名を口にする。

 

 

 

「お前に俺達のサイヤ人の力を全て託す…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来の悟飯!!」




感想欄を見ると誰もがセルが死んだと思ってる読者が多いですね…皆さん、もう一度前話を読み返してトワの持っている物をよく読んでみてください

アイは筋斗雲に乗れるか乗れないか

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