ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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伝説対伝説

 

「………」

 

「ううう……っ!」

 

未来の悟飯とあのサイヤ人は互いに一定の距離を保ったまま動く気配がない。正直未来の悟飯からは気を感じられないから全くの未知だ。

 

「悟飯さん…」

 

「未来の悟飯…」

 

「………」

 

俺たちはただ未来の悟飯の勝利を祈るしかなかった。あのサイヤ人は本気を出してはいないからどこまで通じるか…

 

 

「………」

 

「ううう……はあああ…!」

 

謎のサイヤ人は片手からエネルギー弾を連射する。未来の悟飯は避けずあえて受け、命中し噴煙が発生する。

 

「ご、悟飯…!」

 

「悟飯さん!」

 

「未来の僕…!」

 

 

「「「………」」」

 

父さん、ベジータさんと俺は黙って見守っている。気を感じられないから今の未来の悟飯は目視で確認しなければならない。

 

 

「…………」

 

噴煙が晴れるとそこには何事もなかったかのように傷一つもない未来の悟飯が立っていた。

 

 

「……ぬぅぅぅ!」

 

こんな強さの次元その物とが違うステージがあるなんてと圧倒されていた。

 

「今度は…こっちからいくぞ」

 

「あがぁ!!?」

 

次の瞬間未来の悟飯の方から動き出すと、あのサイヤ人から直後に重たい打撃音が響きわたり、音すら置き去りにするトンデモない速度で攻撃をしたのだと俺と父さん、ベジータさんは理解する。

 

「い、今…悟飯さんは何を…」

 

「わ、わかりません…あいつに迫ったと思ったら急に音が…」

 

 

「と…父さん、今の動きと攻撃…見えた?」

 

「い、いや…オラも全く見えなかったぞ…」 

 

「………」

 

あの赤い姿はスーパーサイヤ人と違い俺たちが想像しているよりもとんでもない力がある…いや、恐らく次元そのものが違っている…!今の未来の悟飯は見ている世界そのものが違うのだろう。

 

 

「ふっ!!」

 

「ぐぼぉっ…⁉︎」

 

 

「だりぁっ!!」

 

未来の悟飯は蹴り上げ、其処から更に蹴り上げ、先回りし一気に叩き落とす。

 

「ぐうう……っ!虫ケラが!!たかが赤くなった程度で…調子に乗るなぁぁぁぁーー!!」

 

かなりのダメージを負ったあのサイヤ人は未来の悟飯の攻撃にキレ怒りのままに気を上げる。

 

「くっ…!」

 

「な、なんて事だ⁉︎」

 

「そ、そんな⁉︎」

 

「こ、この嵐のような気は⁉︎」

 

「あ、あいつ、まだ気が膨れ上がるんか!!」

 

「はは、セルが可愛く見えるよ…これ…」

 

俺はもはやセルが可愛く見えるほどあのサイヤ人が恐ろしいほど強いのがわかる。まともに戦っても勝てないのは改めて嫌でも理解される。

 

 

「………」

 

それに比べて降りてきた未来の悟飯は冷静にあのサイヤ人を見据えており、あんな動きをしているのに息一つも乱していない。

 

「ぐううう……ウオオオオオオッ!!」

 

未来の悟飯に突撃しながらエネルギー弾を放つが、未来の悟飯はそれを片腕で弾く。

 

 

「はあっ!!」

 

「ぐあっ…!!?」

 

未来の悟飯はあのサイヤ人の攻撃を受け流すと、そのまま殴り飛ばし空高く飛んでいく。

 

「凄え…」

 

「うん…俺たちもあの赤い姿にいつかなれるかな…今は無理かもしれないけど、みんなの力を借りず…自分自身の力で」

 

「へへ!オラもワクワクしてて仕方がねぇぞ!」

 

俺と父さんはサイヤ人の新たな可能性を垣間見て更に向上心が増す。

 

 

 

 

 

 

 

未来悟飯side

 

 

 

宇宙空間ギリギリまで飛ばされたブロリーは未来悟飯の打撃や蹴りを受けて大ダメージを負う。ブロリーは未来悟飯の動きを全く捉えることができずにいた。

 

「ぐぅぅぅ!!」

 

「貴様は…ここでオレが倒す!!」

 

「ううう!!ならばこの星ごと破壊するまでだ!!」

 

 

ブロリーは溢れる気を高め両手にエネルギーを溜め始め圧縮し始める。それは一瞬にして星を破壊できるほどの超高密度なエネルギーだった。

 

 

「…そんな事、絶対にさせるものか!!」

 

 互いに次の一撃で全てを終わらせると決意し、自身の全てのパワーを込め、両手を構えかめはめ波の準備をする。

 

「か〜め〜は〜め〜…!!」

 

今まで自身ですら放った事がないほどの気が溜まる。

 

「無駄な事を…カカロットごと皆殺しにしてやる!!」

 

互いに限界までエネルギーをチャージ、順当にチャージされると直ぐにでも撃てるように出来、星を吹き飛ばす以上の否、太陽系を全てを破壊してしまう程の威力がある。

 

 

 

「死ぬがいい!!!」

 

ブロリーは溜めたエネルギー弾を未来悟飯と地球に向かって放つ。

 

「波ーーーー!!!!」

 

 

未来悟飯はフルパワーのかめはめ波を放ちブロリーのエネルギー弾とぶつかり合う。

 

 

 

「ぐぐぐっ!!」

 

「フハハハハハハ!!」

 

 

ブロリーの放ったエネルギー弾もまた凄まじいもので、未来悟飯の放つかめはめ波に対抗している。

 

 

「アハハハ!!とっておきだ!!」

 

ブロリーは更にエネルギー弾を放つと、先に放ったエネルギー弾の当たると更に膨張し大きさが増していく。

 

「うぎぎぎ…!」

 

未来の悟飯もなんとか耐えていたが…所々で髪の色が黒になったり赤になったりと繰り返していた。

 

「気が高まる…溢れる!!」

 

未来悟飯のかめはめ波は徐々に押し出され徐々に迫ってくる。ブロリーは更にエネルギー弾を放ち更に巨大化させ気は紫黒いオーラと不気味に光る赤目を濃くさせ気を上昇させる!

 

 

「ぐっぐぐぐ……!!!」

 

徐々に押し出され髪の色も元に戻りかけている中、未来悟飯も踏ん張るがいつまで耐えられるか時間の問題だった…

 

 

「(負けるわけにはいかない!みんなが託してくれた力と思いを…無駄になんてさせない!)絶対に…負けるもんかああああ!!」

 

 

絶対に諦めない、その思いを胸に押し返そうとしたその時…

 

 

 

 

【そうだ悟飯!!今のお前が持つ全ての力を……全部使いきるんだ!!】

 

 

「……⁉︎こ、この声は…」

 

突如未来悟飯の脳内から声が響き渡る。

 

「ご、悟聖…悟聖なのか⁉︎」

 

【今のお前なら絶対に勝てる!!自分の力を信じろ悟飯!!おめえの力を全部出し尽くして…爆発させるんだ…!!見せてくれ、その時代で過去の俺と…みんなで作り上げた力を!!お前ならどんな壁だろうが限界だろうが…超えられる筈だ!!】

 

 

 

 

 

「悟聖……ああ、もちろんだ!!」

 

未来悟聖は悟飯を励まし、未来悟飯もそれに力強く答え頷く。

 

 

「うおおおおーーーー!!!」

 

「ぬ…!!?」

 

未来悟飯は赤いオーラを放出し更にかめはめ波の威力は上がっていき、ブロリーのエネルギー弾を押し出すと…

 

 

 

 

 

「波ァァァーーーーッ!!!」

 

 

 

 

「ば…か…なああああーーーっ!!!」

 

遂にブロリーのエネルギー弾を打ち消し、ブロリーはバリアを張りかめはめ波を防ごうとするが…その威力は凄まじいもので直撃した瞬間砕け、そのまま大気圏を突破し、太陽まで押し出され高熱により完全焼失する。

 

 

 

 

「やったよ…悟聖…みん、な」

 

 

未来悟飯は笑みを浮かべながら手を伸ばしサムズアップをし悟聖の名をつぶやくと、力が抜けるように赤い姿から元の黒髪に戻り意識を手放してしまい、落下し始める。

 

 

 

 

 

未来悟飯side・end

 

 

 

俺たちは空を眺め2人の戦いを見守るととてつもない気功波同士の衝突が起こり、その衝撃は凄まじく、その余波は地球に来る程のものだった。あのサイヤ人の邪悪な気が更に上昇し、所々で未来悟飯の気を感じ始めたが…未来悟飯はあのサイヤ人のエネルギー弾を押し返しそのままあのサイヤ人を飲み込んでしまう。

 

「父さん…」

 

「ああ、あいつの気が消えた…」

 

「じゃ、じゃあ!」

 

「悟飯さんが…勝った!!」

 

「フンっ…」

 

「悟飯…」

 

 

俺たちはあのサイヤ人の気が完全消失したのを確認し…ようやく戦いが終わったのだと確信する。すると上空から未来の悟飯の気を感じ、見上げる。

 

「ね、ねえ父さん、未来の悟飯…なんか落ちてきてない?」

 

「ホントだ…落ちて来てっぞ…」

 

「……あいつ、意識を失っている!!このままでは地面に叩きつけられてしまうぞ!!

 

「ええっ⁉︎」

 

「「いいっ⁉︎」」

 

 

ピッコロさんの言葉に俺たちは慌てて未来の悟飯の落下地点へと向かう。確かに大気圏ギリギリのところから、このままの勢いで地面に叩き付けられればただじゃ済まないから最悪死ぬだろう。

 

「「「悟飯!!」」」

 

「悟飯さん!!」

 

「未来の僕!!」

 

 

父さんピッコロさん、トランクスの3人で落下していた未来の悟飯を受け止めると、静かに地上に降ろして地面に寝かせる。

 

「大丈夫か悟飯!!」

 

「すぅ…ふぅ…」

 

「こ、これは…」

 

「寝ちまってんな…」

 

「…多分、あの赤い姿は力は凄いけど負担も半端じゃないんだと思う…未来の悟飯でも相当な負担がかかった筈だよ」

 

 

未来の悟飯は吐息を立てながらスヤスヤと眠り、目立った外傷も何も無かった為息を吐きながらその無事に安堵していた。

 

「お疲れ様…未来の悟飯、本当に凄かったよ…」

 

俺は寝ている悟飯に労いをかける。

 

 

「おーい!悟空ぅー!!」

 

声をする方に視線を向けるとクリリンさん達がこっちに向かって来ていた。

 

「よっ!クリリン」

 

「悟空…こ、今度こそ…本当に終わったんだな?」

 

「へへっ、ああ!」

 

父さんはクリリンさんにサムズアップをするとヤムチャさんは震えながら…

 

「やった…やったぞ!」

 

「本当に助かったんだな…オレ達は…」

 

「って、クリリンさん…なぜ18号が⁉︎」

 

トランクスはクリリンさんが抱えている18号に驚いていた。まぁ…まさか吸収された筈の18号がいるとなったら驚くのも無理もない。

 

「そっか、トランクス達は知らないんだったな…」

 

俺はセルとの戦いを説明し、追い込んでいた途中でセルが吐き出した事を言うと少し引き気味で納得した。

 

「そ、そうでしたか…なら破壊しておいた方がいいのでは…」

 

「よ、よせよ…16号の時も言ったが、この時代の17号18号も、未来のお前達が知ってる2人よりも悪いやつじゃないんだ…」

 

「で、ですが…」

 

「トランクス、俺も今回はクリリンさんに同意見さ…」

 

「ご、悟聖さんまで…」

 

「もし悪さするようなら…俺達で倒せばいいだけだしな!」

 

「……はは、そう言う所は悟空そっくりだな」

 

「ああ…全くだ」

 

ヤムチャさんと天津飯さんは俺の言葉に笑いながら…何処か呆れたように言う。

 

 

「あれ、クリリンさん…16号さんは?」

 

「ああ、あいつなら途中まで一緒だったんだが…今の様子を見て何処か行っちまったよ…」

 

「ほ、放っておいて大丈夫なんですか?」

 

「大丈夫と思いますよトランクスさん、16号さんは悪い人造人間なんかじゃありませんから!」

 

おそらく16号と関わったこっちの悟飯が言う程だ。放っておいても問題はないのだろう。

 

 

「よくやったな…悟飯、本当に凄かったぞ…」

 

父さんは未来の悟飯を抱え誇らしくそう言う。

 

「悟聖はセルを倒したんだろ?本当に強くなったな…!」

 

「へへっ!」

 

「こっちの悟飯もここまでよく戦ってくれたな…おめぇがいなかったらオラあいつに殺されてたかもしれねぇしな!」

 

「あはっ!」

 

父さんは俺達の頭を優しく撫でてくれる。父さんに認められるだけでここまで嬉しい事はない。だけど父さんもいずれは俺達に追いつこうと必死に修行をする筈だ。

 

 

「さて、そろそろ神殿にむかわないと。ドラゴンボールでセルに殺された人達を生き返らせないと…後未来の悟飯も回復させなきゃ」

 

この様子じゃ仙豆を食べるのも難しいし、デンデの治癒能力で回復させた方がいいだろう。仙豆は今後の為残しておいた方がいいだろうし。

 

父さんは隣にいるベジータさんに振り返り声を掛ける。

 

「ベジータ、おめえも来るか?」

 

「オレは行かん…貴様らだけで行くがいい」

 

「ベジータ…おめえあの時トランクスがやられそうになった時助けに入ったろ?」

 

「………」

 

「父さん…」

 

「ふんっ…」

 

ベジータさんはそのまま1人で何処かへ飛んで行ってしまいこの場から離れてしまう。おそらくあの人のことだ…体を休めた後俺達を超えるために修行をするつもりなのだろう。

 

「さて、俺達は神殿に向かいましょうか!」

 

「ああ!」

 

戦いを終えた俺達はその場から飛びたち神殿へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇???

 

 

「ふぅ…なんとかなってよかった」

 

「全く、あの歴史にいる大人の悟飯君に声をかけるだなんて…下手したらあなたが歴史を改変する恐れがあったのよ!」

 

「す、すみません時の界王神様…」

 

「けど、結果としてブロリーを倒せたし、歴史改変の修正をする事はできたわ。ゴッドになったとはいえ、あの歴史の悟飯君じゃ…ゴッドの力を完全に吸収する事は出来ないから…」

 

「そうですね…あの時代にいるあいつはゴッドの力に耐えられる土台も出来ていませんしね…」

 

「…それよりも、私達はもう一つやるべき事があるわよ」

 

「わかってます。あの時代にいる“破壊神ビルス様”の説得ですよね?」

 

「ええ、ウイスさんなら話は通じそうだけど…ビルス様は別よ。もしあの時代で地球に訪れたら地球そのものが破壊されて修正どころじゃなくなっちゃうわよ!」

 

とある場所にて悟聖と両耳に金色のイヤリング身につけた耳の尖った少女のような者が巻き物を見つめながら話していた。

アイは筋斗雲に乗れるか乗れないか

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