「……!こ、ここは」
ベジータさんを除いた俺達は、神殿に戻り未来の悟飯をデンデの治療によって回復させ未来の悟飯は起き上がる。
「目が覚めたか、未来の悟飯?」
「身体は大丈夫か?」
「父さん…悟聖、みんなも…」
未来の悟飯は周りを見渡すと自身の置かれている状況をすぐに把握する。
「そうか、オレ達…勝てたんですね」
「ああ、お前があいつを倒したんだ…未来の悟飯」
「そっか…オレが」
未来の悟飯は空を見上げ何処か寂しそうな顔をしていた。
「皆さん、本当にお疲れ様でした!」
「今回はお前達に助けられた。ほんとに強くなったな…」
「「「ピッコロさん…」」」
ピッコロさんは俺達の肩に手を置きそれはもう誇らしく褒めてくれる。
そしてクリリンさんがデンデにも治療を頼み、治癒能力を使うと18号が目を覚ます。
「……⁉︎」
「デンデ!!早く離れた方がいい!!殺されるぞ!!」
「そんな事ないってー…」
18号は目を覚ますと直ぐに距離を取る。当然の反応だろう。俺達は敵同士だったんだし。
「く、クリリンさん…何故18号が⁉︎」
「落ち着け未来の悟飯、ちゃんと説明するから…」
俺は未来の悟飯に簡潔に説明し把握するが、警戒は解かない。トランクス同様やはり18号は許せないのだろう。
「ここは神様の宮殿だよ…大丈夫だ。セルは悟聖が倒したくれた」
「悟聖が…⁉︎」
「そうだ!!とんでもねえ強さだぞ!!お前が暴れたって全然無駄だ!!」
確かに、今の18号じゃクリリンさんヤムチャさん、天津飯さん、戦えないデンデとポポさんを除く俺達には勝てないだろう。
「クリリンさんにお礼を言ってください。セルから吐き出されたあなたをを懸命にかばっていましたから」
「………」
「い、いや、ただなんとなく放っておくわけには…」
「ああ、分かった!クリリンさん18号の事が好きなんだ!」
「は、ハッキリ言うな!!」
クリリンさんはこっちの悟飯の頭を殴りながらツッコミを入れる。
「いいっ⁉︎」
「く、クリリンさん。さ、流石にじょ…冗談ですよね?」
未来の2人組は流石に信じられないようで衝撃を受けた顔をしている。2人からしてみれば18号は未来世界では地獄に変えた張本人だしな…
「へえ…クリリンさんああいう女性がタイプだったんですね…」
「え、えーっ!!ま、マジかよ嘘だろ⁉︎」
「人造人間だぞ…」
「ふん…ふざけるんじゃないよ。手でも握って欲しいのか?チビのオッサン」
18号は言いたい事だけ言って神殿から飛び出しどっかに行ってしまった。
「あ、あのヤロ〜〜ッ、なんだあの態度はよう!!ぶっ飛ばされっぞ!!」
「お前には無理だヤムチャ…」
「しかもお礼の一言も無しとは…」
「だ、大丈夫ですよクリリンさん!!友達だったら僕たちがいるじゃないですか!!」
「クリリン、オラには内容はよくわかんねえが、元気出せって!悟飯の言う通りオラ達がいるんだし…な?」
「う…うるせ〜、お前は奥さんいるからそんな事が言えんだよ悟空…」
「2人とも…」
これ以上はクリリンさんの心の傷をさらに抉るだけだ…俺はあえて何も言わん。
「そんな事より、早くドラゴンボールで地上を元に戻すのと、セルに殺された人間達を生き返らせるのが先決だ…」
「そうそう」
ポポさんはドラゴンボールを持ってくる。そしてドラゴンボールを並べて準備は完了する。
「出でよ神龍!!そして願いを叶えたまえ!」
デンデは地球の神龍を呼び出す合言葉を唱えると、空は暗くなり…ドラゴンボールが光るとそこから大きな龍が顕現する。
「さあ、願いを言え。どんな願いも2つだけ叶えてやろう」
「こ、これが…ドラゴンボールを集めた時に現れる神龍…」
「そうか、トランクスは神龍自体は初めて見るんだな」
「それに、デンデのおかげで願い事が増えたんだった…」
トランクスに関しては神龍自体は初めて見るようで驚いていた。
「セルに殺された人達を生き返らせてあげてください!後出来れば今回の戦いでめちゃくちゃになった地上も元に戻してくれませんか!」
「それなら容易いことだ」
そして神龍の目が光ると願いは叶えられた。
「い、今ので願いは叶えられたんですか?」
「ああ、今のでセルに殺された人たちは復活してる、父さん達も一度ドラゴンボールで生き返ってるし、この時代じゃ悟飯と俺以外は一度死んでる身だしね」
「一つ目の願いは叶えてやった。二つ目の願いを言うがいい…」
「ど、どうするよ、特にないと思うが、何かないか…?」
「………」
「悟聖?」
「どうした悟聖…なんかあるんか?」
「神龍!これは願いじゃないんだが聞いてもいいか?」
「なんだ…言ってみろ?」
他の願い事がないなら丁度いいかもしれない。神龍ならもしかしたら知っているかもしれないしな。
「未来の悟飯…こっちの大きい方の悟飯がなった赤い姿について何か知らないか?」
「……!」
「あ!」
サイヤ人である全員が気になってる事で俺の質問に神龍の返答を待つ。
「ああ、知っている」
「…⁉︎知ってるのか⁉︎」
「ホントか!!」
「超サイヤ人ゴッドの事であるなら知っている。超サイヤ人ゴッドについて知りたい。それが二つ目の願いでいいのか?」
「超サイヤ人…」
「ゴッド?」
超サイヤ人ゴッド?しかも名前に神がついている。あの赤い姿はサイヤ人の神の姿って事なのか?
「じゃ、じゃあ!」
「悟聖!ちょっと待ってくれないか…」
俺は超サイヤ人ゴッドについて説明をお願いしようとしたらクリリンさんに止められる。
「クリリンさん?」
「悪い悟聖…二つ目の願い、オレが叶えさせてもらっていいか?」
「……わかりました」
「ありがとな悟聖。このカリは必ず返すよ。神龍!人造人間の17号と18号を元の人間に戻してやってくれないか!!」
「「「「…!!」」」」
クリリンさんの願いの内容に一同は驚く。
「それは出来ない。2人の人造人間は私の力を大きく超えている。そう言う者の体に関して私は手出しは出来ないのだ」
「や…やっぱりダメか…」
「クリリンさん…」
「クリリン、な…なんで17号まで…ど、どっちにしたってあいつは死んだんじゃねぇのか?」
「いや、一つ目の願ぇでセルに殺された人達を生き返らせる。17号も生き返ってもおかしくはねぇぞ」
父さんの説明に全員が納得する。18号は例外として…吸収されたら溶かされてもおかしくはないだろうしな…多分。
「じ、じゃあ、この願いはどうかな。せめてあの2人の体の中に取り付けられている、爆弾装置を取り除いてやってくれないか⁉︎」
「それならば可能だ…力の差とは無関係だからな。……よし、2人の爆弾装置はたった今、取り除いた。では…さらばだ!」
そして、全ての願いを叶えた神龍は消えドラゴンボールは散り散りにどこか飛んで行ってしまう。
「ク、クリリンさん…どうして今のような願いを…」
「そうですよクリリンさん、何故…」
「だ、だってよ、可哀想じゃねえか…体ん中に爆弾があるなんてさ…」
「クリリンさん…」
「優しいんですね」
「ははっ!クリリンらしいや!」
「悟聖、悪いな…お前も神龍に聞きたいほど気になった事があったてのに…」
「構いませんよ。また一年後に聞けばいいですし…」
「そっか」
「それにしてもクリリン…何故17号の爆弾まで取ってやったんだ?」
「あ……うん、た…確かにオレ…18号の事好きだったけど、18号にはやっぱ17号がさあ、お似合いだろ?そ…それで」
「れ…恋愛というやつらしいな…分からない…」
「ピッコロさん、無理に理解しなくても大丈夫ですからね…」
そもそもナメック星人自体性別がなく確か口から吐き出されて卵の状態から産まれてくると聞いた事がある。その為ナメック星人にとって恋愛を理解するのは難しいのだ。
「バーカ!」
すると18号がまた現れ俺達は驚く。気を感じないから余計にビックリする。
「17号と私はそこのガキどもと同じ双子だ!だからって、その気になるなよ!爆弾のことだって感謝なんかしてないからな!!タコ!!」
「……」
「す、すごい言われよう…」
「と言うかなんで戻ってきたんだあいつ…」
18号は足を止めこちらに振り返りクリリンさんをじっと見つめている。
「………またな」
18号はそう一言言うと神殿から降りる。
「お、おい。またな、なんつってことは少しは希望がでてきたんじゃないか!?」
「そ、そうかな?そうだと…いいな…」
「……さて、オレはもう帰る。餃子が心配しているだろうしな。多分みんなには、もう会うことはないと思う…じゃあ、達者でな」
「さよなら天津飯さん!餃子さんにもよろしくと伝えておいてください!」
「ああ。それと未来の悟飯、トランクス、今のお前達なら簡単に未来にいる人造人間を倒せるだろう。頑張れよ」
「はい!!」
「天津飯さん、お元気で!!」
天津飯さんは1人、神殿から降り餃子さんの所へ帰っていく。
「よし!オラ達もそろそろ帰るか!チチも待ってるしな…所で未来の悟飯達はいつ未来に帰るんだ?」
「そうですね…今日はカプセルコーポレーションにお世話になって一晩しっかり休んで明日発とうと思ってます。オレ達にも帰りを待ってる人達もいますから。トランクスもそれでいいか?」
「はい、オレは構いませんよ」
「そっか、なら明日は見送りにいかねぇとな!」
「ピッコロさんはここで暮らしていくのですか?」
「ああ、そのつもりだ」
「時々、遊びに来てもいいですか?」
「俺も!ピッコロさんと組み手もしたいですし!」
「ふっ、勿論だ」
ピッコロさんにも了承をもらい時間がある時には訪れるようにしよう。ピッコロさんからもまだまだ学びたい事も沢山あるし。
「じゃあ、またね!デンデ!ポポさん」
「本当に遊びに来てね!」
「よっしゃ!そんじゃ帰るか!」
「うん!!」
「また明日、カプセルコーポレーションで!」
俺達は神殿に飛び出し、途中カリン様とヤジロベーさんに軽く手を振って挨拶し、そこから別れそれぞれ帰る場所へと向かう。
「本当に終わったんだね…」
「ああ…」
「先ずは帰ってから母さんを安心させないと」
「そうだな。それよりオラ腹減って仕方ねぇぞ…!早くチチの手料理が食いてぇな!」
「あはは、父さんらしいね…」
父さんはお腹の音を鳴らしながらそう言う。本当父さんはブレないや。
「母さん!/お母さん!」
「チチ!帰ったぞ!」
俺達は家に着くと扉を開けると…
「悟空さ!悟飯と悟聖も!」
母さんはこちらにかけ寄り飛び込み俺達を抱きしめる。
「チチ…」
「よく帰ってきただ!!オラ、悟空さ達に何かあったんじゃないかって不安で…!」
母さんの目には涙が溜まっておりそれはもう不安で仕方がなかったのが伺える。テレビ中継はあったろうが途中で中継が途絶えたのだろう。
「母さん」
「お母さん…」
「心配かけて悪かったなチチ、この通りオラ達全員無事だ!誰1人死んじゃいねぇ!」
「グスッ…お帰り…皆んな!!」
セルとの戦いは予想外な事態もあったが…無事勝利を掴み取る事ができた。
この先もいつまたセルやフリーザみたいな奴が現れるかわからない。俺もこれからも時間を見て修行に励むつもりだ…大切な物を守れるように…
アイは筋斗雲に乗れるか乗れないか
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乗れる
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乗れない