「はあああああ!!」
俺は孫悟聖、地球人と戦闘民族サイヤ人と言う宇宙人の血を引いている少し普通じゃない10歳(肉体年齢11歳)の子どもだ。セルゲームから半年が経ち、俺は修行を怠らず平和な日常を過ごしている。
そして俺はスーパーサイヤ2に変身しており今の状態は更に体に纏ってる稲妻が更に激しく光の粒子っぽいの見える。
「すんげぇな悟聖!セルゲームの時以上のパワーだぞ!」
「……いや、後一歩…何かが足りない気がするんだ…」
俺は父さんの農業の手伝いをしながら修行をしており、父さんもスーパーサイヤ人2に慣れ俺達は更なる高みを目指し日々鍛えている。
「確かに戦闘力は上がってるとは思うけど…なんか納得いくような感覚がなくて…」
「あせっても仕方ねぇ。“スーパーサイヤ人2を超える”のはそう簡単じゃねぇさ」
「その辺は地道にやっていくしかないよね」
そう。俺達はゴッドの前に今スーパーサイヤ人2を超えるべく更なる進化のため挑戦している。父さんとの修行のおかげでスーパーサイヤ人2同士で修行もできセルゲームの時よりも確実に強くなっている。やはり武闘家である父さんから学ぶ事も多くかなり勉強になる。動きや気の扱いに無駄がない上コントロールや戦闘IQに関しては俺が知る限り父さんが一番上手い。
俺もコントロール技術に自信はあるが、父さんやピッコロさんからはやはり無駄が目立つと指摘もされた事もある。
後はベジータさんとも手合わせもしており実戦形式のトレーニングも出来て、そしてベジータさんも瞬く間に強くなっており、この半年でいつのまにかスーパーサイヤ人2の変身も物にし、差は縮まるどころか追い越されそうなくらい強くなっている。
それに今のスーパーサイヤ人2よりも強くはなり、通常のスーパーサイヤ人のように自然体で日常生活もおくれるようになった。
スーパーサイヤ人が嫌いな母さんはすごい嫌がってはいたけど…
今の状態のスーパーサイヤ人2もいつもと違うパワーを感じるが超えたといわれると後一歩何かが足りない。
「ふぅ…父さんもこの状態のスーパーサイヤ人2変身できるんだよね?」
「ああ、もちろんだ。悟聖と修行して後一歩でなんか掴めそうな気がすんだけど、なんかキッカケがありゃいいんだけどな…」
流石に父さんも一筋縄じゃ行かないらしい。それとこの半年で嬉しい事もある。
「さて、そろそろ切り上げて家の手伝いしないと」
「だな、あんまし遅くなるとチチに怒られちまうからな」
「当たり前だよ。母さんは“妊娠”してるんだから時間が減るのは当然だよ。家事はともかく、父さんは買い物くらいの手伝いはしなきゃ…」
そう、母さんが3人目の子どもを妊娠していた…セルゲームの後数週間後に妊娠が発覚し孫家はおおいに喜んだ。なので現在家事の殆どは俺がやっており父さんは買い出しとかには行かせている。
悟飯に関しては家の手伝いはしてくれるもののこの半年間、修行もろくにしておらず勉強ばかりだ。
「(セルが姿を現す気配はない…か)」
この半年でセルが姿を現す様子がない、父さん曰く界王様も時間がある時は探しているらしいが成果は全くないとの事、界王様でも見つけられないとなると本当にお手上げと言ってもいいだろう。
「(あいつはサイヤ人やフリーザの細胞を持ってる。あの時よりも強くなっていると見てもいい。セルがまた俺達の前に現れたら……今度こそぶっ倒すだけだ!)」
そう決意を固めると着いた。
「ただいまー!」
俺はリビングに向かう。すると母さんと悟飯がいた。悟飯は丁度休憩していたのか本を読みながらお菓子やジュースを飲んでいた。
「お帰りなさい!」
「2人ともお帰りだ」
母さんや悟飯が出迎える。
「こんにちは悟聖君!おじさんも!」
そこには母さんの隣に座っている1人の少女、星野アイがいた。
「オッス!」
「って、アイ…来てたのか」
「うん!」
アイと父さんとは既に顔を合わせてるためいつものように挨拶する父さん。最初紹介した時は『へぇー、そっか。よかったな!』と軽い感じて終わった。能天気な性格の為すぐに受け入れた。
父さんは最初アイからおじさん呼びに呼び慣れず困惑していたがしばらくして慣れたのか気にしなくなった。父さんはまだ29歳とは言えまだまだ青年と言われてもおかしくないくらい若い。どうやらベジータさん曰くサイヤ人は若い時代の方が長いとの事。
「悟聖君のお母さん、お腹だいぶ大きくなってる…」
アイは母さんのお腹に視線を向けるとだいぶ大きくなったお腹を見つめる。その中には新たな命が宿っておりアイは母さんのお腹を優しく触れる。
「ふふっ、もう6ヶ月ぐれぇだからだいぶ大きくなってるだよ」
「へぇ…!名前とかは決まってるの?」
「ああ!悟天…孫悟天。悟空さがつけてくれた名前だ」
「悟天……いい名前!」
「へへっ!」
名付け親の父さんはアイの褒め言葉に少し照れながら鼻をかき、アイは目を輝かせながら母さんのお腹に耳を当てる。当初母さんはアインシュタインなんて名前をつけたりとか偉人系の人の名前をそのままつけようとしていた。ただその中で悟飯も賛同してしまいこれは流石にまずいと思い父さんと俺、今家にはいない牛魔王じいちゃんと考えた末、悟天と決まった。先ほど言ったように名付け親は父さんだ。
「どんな子になるかな……」
「流石にまだ産まれ出ないから何も言えないぞ悟飯。けど、父さんや母さんのように、きっと強くて優しい子に育つよ」
悟飯がふとつぶやくと俺は答え、そんな2人を見ながら微笑む。
「その為にも、俺達もお手本となるような兄にならないとな!」
「うん、そうだね!」
悟飯もちゃんと聞き入れてくれてよかった。そして俺もアイと同じように母さんのお腹に耳を当てながら目を瞑る。
「(弟か…前世でもいたかどうかもわからなくなったが…兄か、実感湧かないな…)」
前世の記憶も薄れ前世の家族のこともわからなくなってきている。弟か兄がいたかすらもわからないが、俺は今の人生を精一杯生きるだけだ。
ぐううううー
「ん……?」
「あっ」
すると俺のお腹から可愛らしい音が鳴り、アイが俺の顔を見る。
「悟聖君……もしかして……」
「あ、ああ。そういえばまだお昼食べてなかったな……」
俺は少し恥ずかしそうに答えるとアイは目を輝かせながら立ち上がる。
「なら私が何か作ってあげる!」
「え?いいのか?」
「うん!私に任せてよ!」
アイはそう言って台所に向かう。最近アイは母さんに料理を教えてもらう事があり最近では遊びに来た時にお弁当を作ってくれる事がある。今のアイは母さんの指導もあってか一般的な料理は今の歳で大体は作れる様にはなっていた。
しかし今回は流石に量が量のため、俺も手伝いをしようと思い台所に向かおうとすると母さんが俺を止める。
「悟聖はこのまま飯が出来るまで待つだ!アイちゃんの手伝いはおっ母にまかせるだよ」
「え、大丈夫なの?」
「んだ!偶には身体も動かさねぇと身体にもお腹にいる子にも悪いからな!」
母さんは笑いながら俺を制止し、俺はそのまま居間で待つことにした。そして数十分後…
「お待たせ!」
アイがお盆に載せたラーメンと炒飯を持ってきた。匂いだけでわかる。これは普通じゃないくらい美味いやつだ!
「おぉ!美味そうだな!」
父さんも俺の横に座ってラーメンを見て涎を垂らしながら言う。
「えへへ!悟聖君のお母さん直伝の“特製チャーハン”と“特製ラーメン”だよ!」
「おおっ、待ってました!」
「美味しそうですね!」
「ああ!」
俺達は席に座り両手を合わせ
「「「いただきます!」」」
俺はチャーハンを口に入れると口の中に広がる絶品の味が舌を踊りだす。
「ウメェウメェ!」
「本当、美味しいですね!」
「美味い!!めちゃくちゃ美味しいぞアイ!」
「本当?やったー!!」
冗談抜きにマジで美味い。母さんの手伝いもあったとは言え、ここまで美味いチャーハンを作れるとは。
「へへっ!よかった……実は“悟聖君の為に”って思って作ったの」
「そうなのか?」
「うん!」
アイは俺の為だと言ってくれたが俺としてはそこまでしてくれたと思うと少し照れるな。
そして俺達はあっという間に食べ終わり満足する。
「ごちそうさま!」
「ごちそうさまでした!」
「ごちそうさま!本当に美味かったぞアイ!」
「ありがとう悟聖君!」
すると母さんが微笑ましい顔で俺を見てくる。なんだろう、何か言ったらそれこそ余計なことを言われそうだ。だから敢えて何も言わない。
「さて、じゃあ洗い物だな」
「あ、私も手伝う!」
「いや、アイはゆっくりしててくれ。客人に料理も作ってもらった上に皿洗いまでさせるわけにもいかないからな」
「…わかった。後でまた稽古に付き合ってくれる?」
「ああ、もちろん」
俺は食器を持ち台所に向かい食器を洗う。流石に料理も作ってもらって洗い物をさせるわけにもいかない。最近はアイには気の扱いの他にも護身術くらいの武術を教えている。後は悟飯を交え普通にゲームをしたり遊んだりなどしている。勉強もいいが息抜きくらいはさせないとな。
こんな平和で幸せな日常がつつげはいなと願いながら、俺は皿洗いをするのだった。
ただ、俺たちは気づくことはなかった。更なる脅威が迫っていることに。