ドラゴンボール 双子のハーフサイヤ人   作:狼ルプス

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平和とは突如として崩れ去る

 

『これより!あの世の武闘大会、決勝戦を行います!両選手は武舞台へ!!』

 

 

場所は死人が行くであろうあの世、本来魂だけの存在なのだが、その場にいるのは生前に大きな功績を残し肉体を再生してもらったあの世の住民の数々。

あるキノコ頭をした審判系解説実況者が盛り上げるように告げると舞台には2人の戦士が武舞台に上がる。しかしその2人の頭には死人の証である天使の輪はなかったか。

 

 

「カカロット、この時を待っていた。貴様に勝ち、No.1に戻る時が…」

 

「ああ、オラもこの時を楽しみにしてたぞベジータ」

 

 

そう、武舞台には孫悟空、ベジータの地球の最強戦士格が対峙していた。

 

『では、決勝戦!孫悟空選手対ベジータ選手!試合開始!』

 

審判の宣言と共に2人の戦士は構える。そして、先手は2人同時に動き出す。

 

「はあああっ!」

 

「だりゃあ!」

 

2人の拳がぶつかり合う。互いに笑みを浮かべると再び接近し拳をぶつける。その一撃一撃に大気が震え、拳と拳がぶつかる衝撃音が響くていく。しかし、そんな戦いを観戦している観客やあの世の武闘家達は興奮していた。それはそうだろう。死者にとっては現世の戦士達の強さに興味がないわけがない。

 

 

 

 

 

 

 

そしてあの世の武道会が開かれ、2人のライバルが激闘を繰り広げている中。あの世では悪人の魂の悪の心を洗う装置の管理を任された鬼がラジカセを鳴らしながらメンテナンスをサボっていた。

 

そして機械と言うものはメンテナンスを怠るとどうなるか…誰が見ても明白だった。

 

 

ドォォォォォォン!!

 

と爆発音が鳴り響き、この出来事があの世と現世の方にも影響及ぼす事になるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

俺は孫悟聖…今は目を瞑り瞑想をしながら頭の中でトレーニングをしている。何もただ体を動かすだけが修行ではない。精神統一、 心を無にする。そんな修行も必要な事。

 

「……よし」

 

俺はゆっくりと目を開ける。そしてゆっくりと深呼吸をして心を落ち着かせ、俺はある事を行う。

 

「(今までのやり方じゃ意味がない…気を解放している状態で内側に閉じ込め漏らさずにコントロールする…)」

 

俺は気を解放してる状態で外に漏らさず内側に閉じ込める。これが意外と難しく、長く維持できない。

 

「……ふぅ…やっぱり疲れる上に長く維持するのが難しいな。基本から振り返って思いついたやり方だけど確かな効果はあるんだよな…」

 

最近は一瞬だがその気のコントロールを行うと不思議な感覚に陥る方がある。長くできないと言う事はまだまだ俺自身がまだ体が出来上がってないのだろう。

 

 

「父さんとベジータさんは今頃あの世で武闘大会か…行きたかったけど…アイとの約束があるしな…こっちを優先しないと」

 

そう、俺は先日父さんからあの世で行われる武闘大会に誘われていた。

 

 

 

 

◇時は数日前

 

 

「悟聖!あの世で武闘大会か行われるらしいんだ!おめぇも参加しねぇか?』

 

「あの世の武闘大会?それってあの世で行われる天下一武道会みたいな物?」

 

「まぁ、似たようなもんさ。それにあの世の強ぇ奴らがうじゃうじゃ出るらしいしオラ楽しみで仕方ねぇぞ!」

 

「けど、あの世の武闘大会なら生きてる俺達は参加は出来ないんじゃ…」

 

「それがよ!大界王様…だっけか?特別に生きてる人間を2人だけ参加させてくれる事になったんだ!」

 

「それ本当⁉︎」

 

俺は食い付く。前に父さんが話してくれたあの世の達人達と手合わせが出来るのだ。修行成果を発揮するいい機会かもしれない。

 

 

「もちろん参加したい!それで、その大会はいつ行われるの?」

 

「ああ、確か2日後に行うって言ってだぞ…」

 

「え…ふ、2日後?」

 

「…?どうした悟聖?」

 

そう、この時タイミングが悪かったのだ。つい先日、アイからある誘いを受けたのだ。

 

『悟聖君!これ!』

 

『ん?これ、夏祭り開催のチラシ?』

 

アイが見せてきたのは祭りが開催されるチラシだった。

 

『うん!悟聖君がよかったらなんだけど…一緒に行かない?』

 

アイは少し緊張しながら誘ってくる。夏祭り、転生してからこの世界では一度も行ったことがない。いい機会だし、時にはこう言う休み方もありか。

 

『ああ、もちろん構わない。母さん…この日だけど行っても大丈夫かな?』

 

『もっちろん構わねぇだよ!悟天の方はオラ達に任せるだよ!』

 

『あうあ〜』

 

母さんの腕には父さんに似た赤子が抱えられている。あれからさらに月日が経ち無事に赤ちゃんが産まれた。

悟天…俺と悟飯の弟の名前、まだ小さく弱々しいがこれから俺達で小さな命を守っていかなくてはならない。

 

『悟飯はどうする?一緒にくるか?』

 

『え?僕も?』

 

『ああ』

 

『…僕は遠慮するよ。やりたい勉強もあるし、悟天の事もあるから、2人で楽しんで来なよ!』

 

『そっか、わかった』

 

悟飯は勉強に集中するのだろう。まぁ、悟飯は学者になる夢があるから無理に誘うのはよろしくはないだろうし…

 

 

『じゃあ俺とアイで行くか。アイ、施設の人に許可は…』

 

『うん!悟聖君が一緒なら行ってもいいって!』

 

『あはは…(随分と信頼されている)』

 

 

 

 

 

 

そして父さんに事情を説明し父さんは納得してくれる。

 

 

「って事があってその日武闘大会には参加出来そうない…ごめん」

 

「気にすんな!先に約束しちまったんなら仕方ねぇさ!」

 

「……そうだ!父さん、代わりと言ってはなんだけどベジータさんを誘ってみたらどう?」

 

「ん?ベジータをか?」

 

「うん!ベジータさんならきっとこの話に乗ると思う。それに父さんとも決着もつけたいはずだし」

 

「確かにベジータなら武闘大会に興味がないわけじゃねぇな。よーし!早速ベジータを誘ってくっぞ!」

 

「うん、いってらっしゃい」

 

父さんはそのまま瞬間移動しベジータさんを誘うとどうやら珍しく乗り気で誘いを受けあの世の武闘大会に参加することとなった。

 

 

 

 

◇現在

 

 

 

「今頃向こうはすごい戦いを繰り広げているんだろうな…くっそー…気になるぅ…」

 

正直父さんとベジータさんとの勝負はこの目で見たかったがアイとの約束の為我慢する。今のあの2人の実力は差はなくセルゲームから確実に力を上げている。正直どっちが勝ってもおかしくはない。

 

 

「祭り開催まで時間はあるし、悟天の相手でもするか…」

 

俺は修行を切り上げ約束の時間までの間は悟天の相手をしながら過ごそうと家に戻ろうとした時…

 

 

「……っ⁉︎な、なんだこの気…それにこの気は…フリーザと父親の気⁉︎何故フリーザ達の気が!!」

 

いや、それだけじゃない…フリーザ程じゃないが気の多い奴らが増えている?一体何がどうなって…

 

 

【聞こえるか悟聖!】

 

「っ!ピッコロさん!」

 

突如脳内にピッコロさんの声が響く。ピッコロさんもこの異常事態には気付いていた。

 

「聞こえますピッコロさん!一体何が…何故フリーザの気が…」

 

 

【ああ、界王様からの話によれば閻魔大王様が結界で封じられてしまい、あの世とこの世の秩序がめちゃくちゃになってしまったようだ。突然フリーザ達の気を感じたのはそのせいだ】

 

「あの世で⁉︎あの世の管理人達は一体何をしてるんですか…」

 

俺は愚痴るもすぐに切り替え、水分補給をして気合いをいれる。

 

「ピッコロさん、俺は何処に向かえばいいですか?」

 

【お前はフリーザ達の所に向かってくれ。お前の方が近いからな、俺は他の場所で暴れている奴らの対処をする。他の奴らにも連絡しておく】

 

「わかりました。それより父さんとベジータさんは…」

 

【孫とベジータならあの世で元凶をたたくと聞いている。あの2人ならば問題はなかろう…】

 

「わかりました。余計なお世話かもしれませんが、お気をつけて…」

 

【ああ、そっちも油断はするなよ】

 

それを機にピッコロさんからのテレパシーは切れ、俺は準備運動を始める。

 

「(日本の方は今の所気の乱れは感じない…アイも今の所大丈夫そうだな…さっさと片付けてアイ達の所に行かないとな)さてと…行くか!」

 

俺は瞬間移動でフリーザの気を捉えそのまま移動をする。

 

 

 

 

 

 

「あいつは上手く暴れているようね。孫悟聖を孫悟空とベジータの元に向かわせれば地球に残っているのはこの時代の孫悟飯だけ… …ふふ……」

 

「だが、この時代の孫悟飯もかなりの潜在パワーを秘めている。簡単には行かないのではないのか…トワ?」

 

「心配ないわ。それにこの時代の孫悟飯はトレーニングを怠ってるからかなりのパワーダウンはしているわ。この時代で警戒すべきは孫悟空、ベジータと孫悟聖の3人…それに、そろそろあいつが地球に来る頃合いよ」

 

宇宙空間には歴史改変を目論むトワとミラがその様子を魔術の類を使い観察するように眺めていた。

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