「はあっ!」
今更だが俺は孫悟聖、現在あの世で事件が起き何故か死者達が復活し地球で暴れ回っているのを対処しているところだ。瞬間移動で移動したはいいが辺りはフリーザの部下だらけだった。後はフリーザによって滅ぼされた筈のサイヤ人とラディッツだったり…そして破壊活動を行ってる中気功波を放ち一掃したところだ。今の所犠牲者はいないが…油断は出来ない。
「ちくしょー!!このナッパ様がカカロットのガキに…!!」
「ま、まてカカロットのガキ!!わ、悪かった…!もう悪さはせん…!俺はもうあんな地獄のような場所にいるのは嫌だったんだ…!!だから頼む!見逃してくれ!!」
「お前の言葉なんぞ信用すると思うか?悪いが俺はアンタみたいな奴には容赦するつもりはない。大人しく地獄に戻るんだな…」
「や、やめ…」
俺は気功波でラディッツとナッパを地獄に送り返した。
「数だけは一丁前に多いな…正直二度と会いたく無い奴もいるが、今回は仕方ないか」
正直いくつか覚えてる気があるがいくらでも対処出来る……が、早いうちに地獄に送り返したほうがいいだろう。下手したら都市…いや、地球その物が消滅しかねないしな…
「おやおや、その姿…少し変わりましたが孫悟空の息子ですね?」
その声に振り向いた瞬間、そこに立っていたのは――
「……フリーザ」
白の肌に赤い瞳。その姿は俺が知る中で宇宙で名高い悪の象徴。宇宙の帝王と呼ばれたフリーザ本人だった。
「その感じですと…あの時ベジータと一緒にいたもう1人の息子の方ですね。確か…孫悟聖、でしたか?」
「宇宙の帝王と呼ばれていたあんたに覚えてもらえてるなんて光栄だな。正直会いたくはなかったが…それで、何が目的なんだ?」
「ホホホッ…そんな事決まってるじゃありませんか。復讐ですよ…あのサイヤ人どもに与えられた屈辱…そして貴方にわかりますか?地球の地獄というのは!!ぐるぐる巻きの繭に包まれた挙句、吊るされた状態で妖精や動物達がパレードを行うんです!!あれこそまさに地獄でしたよ!!貴方には到底理解できないしょう、この苦痛を!!思い出すだけでもはらわたが煮え繰り返る気分ですよ!!」
どうやらこの機会に父さんとベジータさんに復讐を考えているが、正直今のフリーザだったらスーパーサイヤ人に変身しなくても余裕で勝てる。と言うか内容聞く限りとても陽気な場所のようだが、フリーザにとっては正に地獄のような場所だろうな。
「父さんの言った通り死んでもちっとも反省してないらしいな…それに地球に来なかったら殺されずに済んだはずだ。正直自業自得としかいいようがない」
「フフフッ……言ってくれますね。私は悪事をやめるつもりも反省などするつもりはありません。ギニュー特戦隊の皆さん、相手をしてあげなさい」
「「「「はっ!」」」」
するとフリーザの背後から見覚えのある連中が変なポーズをしながら出てくる。
「(あの変なポーズも死んでも全然変わってないな…と言うか、1人いないような…)」
ギニュー特戦隊の連中は俺に向かって攻撃を仕掛けて来るが、俺は…
「ふっ…」
「がっ⁉︎」
「ゲェ…⁉︎」
「オゴォッ⁉︎」
「アガッ!!」
冷静に攻撃を交わしながら確実に強烈な一撃を与えると爆発し消滅する。おそらく死人だから肉体を持った幽霊に近い存在なのだろう。
「こんな奴らで俺を倒せると思ったのか?だとしたら俺も随分と舐められたものだよ」
「ほお、貴方も孫悟空同様かなり力を上げたようですね」
「言っておくが、父さんとベジータさんなら別件で今地球にはいない。俺と悟飯達だけでも十分に対処出来る」
「ククク、減らず口を…先ずは息子の貴方を殺し、父親の悔しがる顔を拝むとしましょうか」
「……」
そう言いフリーザは気を開放し、その姿に俺はいつでも動けるように構えを取る。
「おや…スーパーサイヤ人にはならないのですか?」
「生憎今のお前程の実力ならスーパーサイヤ人にならなくても余裕で倒せる。俺もあの時以上に強くなってるんだ。話を聞く限り、父さんに懲らしめられた時もスーパーサイヤ人じゃなくても対処されたそうじゃないか」
まぁ、だからと言って油断も慢心もするつもりもないけどな…こいつはやろうと思えば星の一つや二つ一瞬にして破壊できる。速攻で終わらせないと…
「ククク、いちいち癪に触ることをベラベラと… いいでしょう。なら先ずは貴方を殺し、孫悟空とベジータを殺した後、地球を跡形もなく消し去って差し上げますよ!」
「そんな事、俺がさせる訳がないだろ……!!」
「オーホホホッ!それはどうでしょうね?」
フリーザは気を高め、俺は片手にエネルギーを溜める。
「お望み通り、貴方から嬲り殺しにしてさし…「遅い」んなっ…⁉︎」
フリーザが俺に突っ込み攻撃を仕掛けて来ようとしたタイミングで俺はフリーザの目の前に接近して気功波をゼロ距離でフリーザに放つ。もちろんここは都なので被害が出ないよう上空に向けて放っている。
「う、嘘だろ?」
「ふ、フリーザ様が……あ、あんなガキに一撃で…」
少し離れて見ていたフリーザの部下達がその様子を目の当たりにして信じられない様子で俺を見ていた。
「どうするお前達!今みたいにもう一度ぶっ倒されたいか?それとも大人しく地獄に戻るのかどっちだ!」
俺は周囲にいる奴らに忠告する。せめてもの情けだ。もう一度殺される経験をするか、大人しく地獄に帰るか選択肢を与える。
「や、やべぇ…あのガキやべぇよ…」
「こ、こんな奴がいるなら地獄にいた方がマシなんじゃ…」
「に、逃げろぉぉ!」
「あっ!おい待てお前ら!」
俺の忠告を聞き入れたのか、フリーザの部下達や死人は一目散に逃げて行く。それを見た1人が慌てて止めようとするが、時既に遅しだ。
「ふぅ…取り敢えずこの辺は大丈夫そうだな…」
俺は力を抜きリラックスする。辺りに敵意を感じないので殆どが逃げたのだろう。
「悟聖!!」
すると悟飯丁度こちらに向かってきて俺の方に近づく。
「悟飯か、そっちはどうなった?」
「うん、サイヤ人やフリーザの父親がいたけど、僕とピッコロさんでなんとか対処出来たよ」
「そうか、取り敢えずフリーザとその父親はなんとかなったからクリリンさん達でも他はなんとかなりそうだな」
「うん。あっ…そうだ!ピッコロさんから仙豆を預かってるんだった…」
悟飯腰に吊るしている仙豆の入った袋を取り出す。
「サンキュー悟飯、けどそこまで消耗してないからまだ必要ない。今いくつ入ってるんだ?」
「えっと、結構あるかな…一、ニ…10粒くらいはあるよ」
10粒か、正直俺がいても過剰戦力になりかねないし、日本の様子を見た後あの世にいる元凶を叩いたほうがいいかもしれないな。
「悟飯、仙豆を四粒くらい持って行ってもいいか?」
「え、いいけど。四粒も必要なの?」
「うん、このままいけばピッコロさん達だけでも十分対処は出来そうだし、俺はこのままあの世にいる父さんとベジータさんと一緒に元凶を叩く、父さん達くらいの実力なら今頃事態は終息してる筈だと思う。それでも未だに終わってないって事は…」
「っ!この事件の元凶が…お、お父さんとベジータさん、悟聖よりも強い可能性が…」
流石、頭のいい悟飯なら直ぐに気づいた。父さんとベジータさんの実力はセルゲームの時よりもさらに強くなってる。ベジータさんも今ならあの時のセルにも勝てる力を身につけているのだが、未だに事態が終息していないとなると今回の事態の元凶が父さんやベジータさんよりも強いと言う事になる。
「あくまで可能性だけどな…」
父さん達があれに変身して対処するような相手なら恐らくかなりの力を持つ事になる。
「「……⁉︎」」
突如ととてつない気を俺と悟飯は感じ取れた。いや、恐らくピッコロさん達も感じとっている…こ、この気は…
「こ、この気は…」
「ああ、間違いない、父さんの気だ…ま、まさか…あれに…」
あの世にいるはずの父さんの気が突如と凄まじく感じ現世にまで届いている。これは相当元凶がやばいと言う事なのだろう。
「とにかく悟飯、俺は一度アイ達の様子を見た後父さん達の所に向かう。ピッコロさんにも伝えておいてもらってもいいか?」
「わかった。悟聖も気をつけて!」
「ああ、それと悟飯。今回の事でわかったと思うが…こう言う事が今後あるかもしれない…ましてや俺や父さん達よりも強い敵が現れるかもしれないんだ。時間を見つけて汗を流すくらいの運動くらいはしてくれ…大事な物を守りたいなら強くならなきゃいけないんだ」
「わかってるよ…だけど」
「お前の夢を否定してる訳じゃない。今回みたいに父さん達がいない時、地球を守れるのは俺達だけなんだ!それに、今のお前はかなりパワーダウンしてるし、さっきのフリーザ相手じゃスーパーサイヤ人に変身しなきゃ勝てなかったぞ…」
そう、悟飯はセルゲーム以降全く修行をしておらず勉強ざんまい。修行と言う名の運動はしてほしいのだが今の悟飯はスーパーサイヤ人2すら変身出来ない状態だ。その上スーパーサイヤ人も長く維持も出来ない。
「そ、それは……」
真面目な性格故に悟飯もそれを自覚してるのか言い返す言葉が見つからないようだ。
「悟飯、今後は時間がある時でいい。お前のペースに合わせて運動に付き合ってやるから少しは検討しておいてくれ。今後こう言った事態に対応できるように」
「うん……わかった」
「…よし、俺は一度アイの所に向かう。他は後は頼んだぞ悟飯」
そして俺は瞬間移動で日本に向かう。
「……ふぅ、どうやらこの辺りは被害はないみたいだな」
俺は施設の前に来ており被害がない事に安堵の息を吐くが…
「悟聖君!!」
俺の気が近くに来た事で感じたのかアイが出て来て俺に抱きつく。
「っとぉ!よかった。その様子だとこの辺は何もないみたいだな…」
「うん、テレビ見てわけわからないのが暴れ回ってるって聞いて…悟聖君、戦ってたの?」
アイ不安そうに俺の目を見つめる。アイも気を感知出来るから突然大きな気が増えた事で不安だったのだろう。
「ああ、その連中を対処していた所だ。後は俺の仲間達がなんとかしてくれてる。詳しい事は終わった後に話すよ。今日の祭りが始まるまでには終わらせるから…」
「…うん」
今日は日本地区の方では祭りがある。約束を守る為にも、その間にはこの戦いを終わらせないとな…
「……」
「悟聖君?」
俺はアイを離した後、すぐ近くの物陰に移動する。
「え…な、なに⁉︎」
アイは俺が突然移動したに驚いたがそんな事今はどうでもいい。
「なっ⁉︎」
「それで隠れていたつもりか?人造人間…いや、ドクター・ゲロ」
そう、さっきからコソコソしていたのは人造人間やセルの生みの親であり未来の方では地獄の世界を生み出した元凶と言ってもいい人物…ドクター・ゲロ本人だった。確かブルマさんが自身を人造人間に改造したって言っていたから16号の様に無から作り出された存在じゃないからフリーザ同様地獄にいたのだろう。俺は動けない様ドクター・ゲロの動きを封じる。特に腕は厳重に…
「な、何故私の存在に気づいたのだ⁉︎」
「あのな、いくら気を感じ取れないとはいえお前の憎悪と殺気は丸わかりなんだよ…それで俺を出し抜いたつもりか?」
念の為人造人間の存在を警戒して正解だった。危うくアイ達にも被害が出る所だった。周囲に人造人間と思われる気配はないからこの辺はドクター・ゲロだけだろう。
「ぐぅ…貴様らの知り合いを人質に取り復讐する計画が…」
「……そうか、なら俺から言う事は何もない。大人しく地獄に戻ってろ」
「や……」
俺は容赦なくドクター・ゲロを破壊する。こいつはアイ達に手を出そうとしたんだ。遠慮する必要ない。
「悟聖君!」
「アイ…」
するとアイが気になって来てしまったが、ドクター・ゲロの身体は既に消えあの世に戻ったのだろう。
「大丈夫?急に消えたから気になって…」
「ああ、大丈夫。悪い奴は俺が対処したから……」
俺はアイに敵を対処した事に問題ない事を伝えるが……
「……悟聖君」
「っ!」
突然アイに抱きしめられる。
「ア、アイ?」
「お願い……急にいなくならないで……」
アイは瞳を潤わせながら俺を見つめていた。
「……」
そうか……俺が急に何も言わずにいなくなり不安になってしまったのだろう。
「……大丈夫だ」
俺はそんなアイに出来る限り優しく答える。
「悟聖君……」
「俺はいなくならないよ。アイを置いて何処かに行ったりしないから」
「うん……」
そして俺は暫くの間アイを安心させる為に抱きしめ続けたのだった。落ち着くとアイは俺から離れる。
「落ち着いた?」
「うん…」
「そうか、それとアイ…俺は今からこの件の元凶を倒しに行ってくる。落ち着くまでアイ達は施設から外には出ないでほしいんだ」
「わかった…気をつけてね」
「ああ、行ってくる」
俺は凄まじ気を発してる父さん気を捉え瞬間移動であの世に向かう。
次回か後もう1話したらあれを披露する予定です。