「でやあああああああああ!!!!!」
ジャネンバをの大群へ、一直線。悟聖の踏み込みで足場が陥没し、雷光が一直線に走る。
「ギィッ!?」
最前列のジャネンバが反応した時には、もう遅い。ドォンッ!!拳がめり込み、背後の個体ごと吹き飛ばす。だが数が違う。
四方八方から同時に爪と刃が迫る。
「遅いッ!!」
悟聖は空中で身体をひねり、回転蹴り。円を描く衝撃波が広がり、十数体をまとめて粉砕する。しかしここで止まらずエネルギー波を放ち撃破していく。
「(分身体の方はこの形態でも充分に倒せる…本体を警戒しつつ時間を稼ぐ!!)」
だがその隙に、数十の気弾が収束。紫の光が一点へ。
「はあッ!」
両腕を広げバリアを展開する。
ドガガガガガガガッ!!
直撃すると爆煙が広がり煙の中心には無傷の悟聖がいた。
「……この程度で止まれるか」
限界突破2の雷がさらに激しく弾ける。悟聖は両手を組み、気を集中させ…
「まとめて吹っ飛べ!!」
超広範囲衝撃波。この技はピッコロさんの使う爆裂魔波だ。技の衝撃により地面が円状に陥没し、周囲数百メートルが吹き飛ぶ。
しかしその攻撃に耐えた個体もいたり、攻撃範囲外にいた個体もいた為、数はまだまだいた。
「くそ……また増えてるか?」
限界突破は3よりは消耗は遥かに少ないが30分のも間時間稼ぎ出来るかわからない。
その瞬間――背後から巨大な圧。振り向く。他よりも明らかに濃い邪気。赤い瞳が笑う。
「キシシ……」
俺が蹴りを入れたその瞬間パズルの様になり消え俺の視界から。
「どこだ――」
横。遅い。拳が腹部に叩き込まれる。
「がはっ!!」
空気が抜ける。追撃。蹴り。肘。怒涛の連撃。
ドドドドドドドドドッ!!!
悟聖は防戦一方。腕で受けるが
「ぐぅ……っ!」
ジャネンバは再び空間へ溶ける。そして群れが一斉に突撃。“数”と“本体”の同時圧力。ここで崩れれば終わり。
「(まだだ……!)」
一瞬、呼吸を止め世界がスローになる。ジャネンバの動き。空間の歪み。気の流れ。全てが見える。
「そこだッ!!」
振り向きざまに肘打ち。空間から出現しかけた本体の顔面を捉える。鈍い音。初めて、本体が後退する。
「効くなら――!」
悟聖は一気に踏み込む。限界突破2の雷が爆発的に増幅。拳を連打し、一撃ごとに衝撃波に本体の身体が歪む。だが群れが背後から抱きつく。
腕を掴む。足を掴む。数十体が圧し掛かる。
「キィィィィ!!」
本体が巨大な気弾を生成。ゼロ距離。
「くそっ……離れろ!!」
悟聖は咆哮する。気が暴発。雷が爆発的に広がる。拘束していた個体が蒸発。だが一瞬遅い。
「しまっ…」
巨大気弾が直撃。地面が消し飛ぶび巨大な爆発柱が立ち上る。
「……はぁ……はぁ……」
爆発で吹き飛ばされた大地の中心。悟聖は片膝をつきながら、荒い呼吸を繰り返していた。
全身から立ち上る金色のオーラは未だ衰えていない。しかし、その勢いは先ほどまでとは明らかに違っていた。
「……まだだ……」
ゆっくりと立ち上がる。身体のあちこちにダメージが蓄積されている。
スーパーサイヤ人3ほどの消耗はないがそれでも、完全に無消費というわけではない。このまま戦い続ければ、確実に身体は限界へ近づいていく。
「……あと、どれくらいだ……?」
悟聖は周囲を見渡す。視界を埋め尽くす無数のジャネンバ。倒したはずの個体すらそれを補う様に再び現れている。
「キシシシ……」
「……チッ」
悟聖は拳を握り直した。
「だからって、一歩も引くわけには行かないんだよ……!」
次の瞬間。地面が爆発した。
「ッ!」
悟聖が跳び上がった直後、地面から無数の刃が突き出す。
「くっ……!」
空中で身体を捻り、刃を紙一重で回避。
しかし――
「キィッ!」
「なっ!?」
背後。一体のジャネンバが空間から出現していた。
「くっ!」
振り返りざまに拳を叩き込まジャネンバの身体が吹き飛ぶ。
だが、その瞬間。
「キシシ!」
左右から二体。
「またかよ!」
両腕で攻撃を受け止める。
しかし、その直後に背後からさらに一体。
「しまっ――」
ドゴォッ!!
背中に衝撃が走った。
「ぐあっ!!」
悟聖の身体が前方へ吹き飛ぶ。空中で体勢を立て直した瞬間、目の前に大量の紫色の気弾が迫っていた。
「ちぃっ!!」
気弾の嵐を両手を使い受け流し、爆発が連続して悟聖の身体を包み込む。
「ぐっ……!」
腕が痺れる。それでも防御を崩さない。
「この程度……!」
悟聖は両腕を大きく広げた。
「吹き飛べぇぇぇぇっ!!」
ドォォォォンッ!!
金色の衝撃波が炸裂。
周囲のジャネンバを一気に吹き飛ばす。
「はぁ……はぁ……」
悟聖は荒い息を吐いた。
そして――
「……まだ来るのかよ」
煙の向こう。不気味に光る無数の赤い瞳がこちらを見ている。
「キシシシ……」
「……マジかよ」
悟聖は思わず苦笑した。
「こいつら、本体が倒れない限り無限に増殖できるのか……」
それでも拳を構える。逃げるわけにはいかない。ここで自分が退けば、ジャネンバは父さん達のところへ向かう。
「……父さん…ベジータさん。絶対に時間を稼ぐ…!」
そして再び地面を蹴った。
「うおおおおおおおおおっ!!」
一体を殴り飛ばし、その反動を利用して次の個体へ飛び込む。
「でやぁっ!!」
ドゴォッ!!
「せぇいっ!!」
バギィッ!!
「はぁぁっ!!」
ドォン!!
金色の残像が戦場を駆け抜ける。ジャネンバの群れが次々と吹き飛んでいく。
しかし――
「キシシ……」
本体はそれを嘲笑う様に俺を見つめる。
「……っ」
ほんの一瞬動きが鈍ってしまいだが、敵にとっては十分だった。
「キィィッ!!」
「しまっ――!」
左右から同時に腕を掴まれる。さらに後ろから別の個体が飛び掛かる。
「離せ!!」
悟聖は力任せに振り払う。
だが――
「イヒヒ!」
目の前の空間が歪んだ。
「……!」
ジャネンバ本体。赤い瞳が悟聖を捉えている。
「こいつ……!」
ジャネンバの拳が迫る。悟聖は咄嗟に腕を交差させた。
ドゴォォォン!!
「ぐあああああっ!!」
吹き飛ばされる。何度も地面を跳ね、巨大なブロックへ激突する。
「ぐっ……!」
瓦礫が崩れ落ちるがその中から気合で瓦礫を吹き飛ばし這い出した。
「……はぁ……はぁ……」
腕が震えている。脚も重い。それでも立ち上がる。
「まだ……終わってない……」
ジャネンバ本体がゆっくりと近づいてくる。その周囲には無数の分身体。完全に包囲されていた。
「キシシシシ……」
「……そういうことか」
悟聖は周囲を見回した。逃げ道はない。
「俺をここで倒して……父さん達のところへ行くつもりか」
ジャネンバが笑う。
「だったら……」
悟聖のオーラが再び膨れ上がる。雷光が周囲を走る。
「絶対に通すわけにはいかないだろ!!」
「キィィィィィ!!」
一斉にジャネンバが飛び掛かる。悟聖も真正面から突っ込む。
「うおおおおおおおおおっ!!」
拳が交差する。一体を殴り飛ばす。二体目を蹴り飛ばす。三体目の攻撃を回避。そのまま回し蹴り。
「でぇぇぇいっ!!」
吹き飛んだ個体が別のジャネンバを巻き込む。
だが――
「ぐっ……!」
一体の攻撃が脇腹を捉えた。
「がはっ!」
続けて別の個体が背後から迫る。
「くそっ!」
振り向きざまに拳を叩き込む。しかし、その瞬間ジャネンバ本体が目の前に現れた。
「――ッ!!」
反応が遅れた。ジャネンバの拳が腹部へ向かって放たれる。
「しまっ――」
ドゴォォォォォン!!
悟聖の身体が吹き飛ぶ。
「ぐ……あ……」
地面を転がる。立とうとする。
しかし――膝が震えた。
「……くそ……」
自分の身体が言うことを聞かないことを自覚した。この感覚は久しぶりだ…
それでも拳を握る。ジャネンバがゆっくりと近づく。その手に巨大な紫色のエネルギーが集まっていく。
「キシシ……」
「……っ」
悟聖は歯を食いしばる。逃げることはできない。避けることも難しい。
「……くそ……ここまでか……」
指先に力を込めようとしても、思うように力が入らない。
「……はぁ……はぁ……」
ジャネンバが近づいてくる。一歩。また一歩。その手の中で、紫色のエネルギーが膨れ上がっていく。
「キシシシ……!」
「……っ」
避けられない。今の自分では、この一撃をまともに受ければ終わる。
「……まだ……」
その時だった。
『悟聖君!!』
「……え?」
聞き慣れた声が、どこからともなく聞こえた気がした。
「…………」
幻聴なのはすぐに理解するが思わず笑みが出てしまう。
「……そうだ……」
ゆっくりと顔を上げる。
「俺は……まだ……」
震える脚に、再び力を込める。
「まだ終われねぇ……!」
ジャネンバが腕を振り上げた。巨大な紫色の光球が視界を埋め尽くす。
「キィィィィィィッ!!」
「――ッ!!」
咄嗟に両腕を交差させ眼前にエネルギー弾が迫ったその瞬間――
――ドォンッ!!
「……え?」
轟音。だが、悟聖に向かっていたはずの紫色の光球が――突然、横から別のエネルギー弾が迫り、ジャネンバのエネルギー弾が弾き飛ばされた。
「……ッ!?」
弾かれた巨大なエネルギー弾がジャネンバの群れをまとめて吹き飛ばしていく。
「ギィィィッ!?」
「キィッ!?」
「イヒッ!?」
何十体ものジャネンバが巻き込まれ、爆発の中へ消えていく。
「な……なんだ……?」
爆発の向こうを見つめると目の前に一人の人物が降り立つ。ジャネンバ本体も攻撃を中断し、突然の乱入者へ視線を向けていた。
「……誰だ?」
煙がゆっくりと晴れていく。視線の先には一人の男が立っていた。色こそ違うが、ベジータさんが着ている物に似た戦闘服。額には赤い鉢巻、その男は、ジャネンバの群れを見回しながら、ゆっくりと拳を握る。
「随分と派手に暴れてやがるな」
「……!」
俺は思わず息を呑んだ。だってあの後ろ姿。この気…そして何より、あの特徴的な髪型…
「……父さん……?」
父さんに似た謎の人物に視線を向ける。ほんの一瞬だけ目が合うが、すぐに違う人物と判断する。
「あなたは…………誰だ?」
「オレか?」
男はこちらに振り向き僅かに目を細める。悟聖はその顔を見つめた。
確かに父さんに似ている。いや――似ているなんてものじゃない。気の質も雰囲気こそ違うものの、父さんの優しい目つきとは違う鋭い目つき、そして何より腰回りにベルトの様に巻いている特徴的な尻尾…
「オレは…ただのサイヤ人だ」
しばらくこちらは投稿してなかったので上手く出来たかは不安ですが何とか投稿出来た…