「………」
俺はピッコロさん達の遺体を一箇所に集め横に並べる。餃子さんは自爆した為遺体やその一部さえも残っていない。現状遺体があるのは3人だけ。
「…ピッコロさん」
俺は流れ出た涙を腕で拭う。あの時ピッコロさんは自らの命を賭してまで悟飯を庇った。あの人は大魔王なんかじゃない。俺と悟飯が尊敬する師匠のピッコロさんだ。
「みんな、父さんが絶対に仇をとってくれます」
その後、しばらくその場で待機していると父さんとベジータが闘っている場所から地響きがしてくる。
「なんて気だ…ここまで肌にビリビリ伝わってくる」
ベジータのとてつもない気だ。そして少ししてお父さんの気も上がる。 この気の膨れ上がりはおそらく界王拳を使っているのだろう。それもおそらく2倍界王拳とやらを使っている。最初に見た時よりも比べものにならない気だ。
「父さん……くそっ、やっぱり気になる。もし父さんが負けたらこの地球は終わるんだ。父さんに怒られるかもしれないけど、勝負の行く末はこの目で見届けたい」
俺はその場から飛び上がり父さんの元へ向かう。ある程度近づいたら気を抑え足で移動する。
「っ!父さんの気が更に膨れ上がって!まさか…2倍以上を⁉︎」
父さんの気が更に増えていってる。界王拳を2倍以上使っているような気がした。仮に使っていたとしたら父さんの身体は大丈夫なのか?
「(見えた!)」
ある程度近づき気を抑えながら近づく。そこには父さんが上半身裸になって息を荒げており、その前にいるベジータは腹を抑え蹲っていた。
あの様子だとベジータに大きなダメージを与えているみたいだ。
「うぐっ!」
「(!やっぱり2倍以上の界王拳を…)」
父さんは体を痛めている様子だ。界王拳の無理なギア上げに身体が耐えられなかったのだろう。おそらくすぐに決着をつけなければ父さんが不利になる。
「ゆ、許さん…絶対に許さんぞおぉーーーっ!!もうこんな星なんぞいるものかっ!!地球諸共粉々に打ち砕いてくれるわーーっ!!」
「なっ⁉︎」
「なんだと⁉︎」
ベジータは更に高く飛び上がりその場で気を高めはじめる。まずい、まさかあいつ本気で!
「避けられるものなら避けてみろ!!キサマは助かっても地球は粉々だ!!」
「考えたなチクショウ!!」
「(まずい!あれだけの膨大な気で気功波なんか使ったら……ど、どうするんだ父さん!)」
「賭けるしかねぇ!!三倍界王拳!!」
「(さ、三倍⁉︎今の状態でそんなの使ったら体が!)」
父さんの周りには赤いオーラが放出しベジータの気功波を迎え打つつもりだ。
「の!!かめはめ波だぁ!!」
「と、父さん!!」
俺はただ父さんが勝つのをただ祈るしかなかった。
「か…め…は…め…」
すると辺りの岩が2人の膨大な気により崩壊し大地が震える。
「オレのギャリック砲は絶対に食い止められんぞっ…!!地球もろとも宇宙のチリになれーーーーーっ!!!!」
「波ァァァーーーーーッ!!!!」
2人は限界まで溜めた気功波を同時に放つ。互いの気功波が衝突し、その余波で岩山が粉々になり衝撃波が発生する。
「ぐっ!な、なんて威力だ…気を抜いたら吹っ飛ばされそうだ!」
吹き飛ばされないようなんとか粘りながら2人の気功波のぶつかり合いを見守る。威力はほぼ互角だが徐々にベジータが押し始めた。
「ぐっぐぐぐぐぐ……っ!!!!」
「うっおっおおおおお…っ!!!!」
「(まずい、このままじゃ押し負ける!!)」
父さんが徐々に押され始めている。加勢しようと気を解放しようとした時…
「界王拳……4倍だーーーっ!!!」
「(なっ⁉︎よ、4倍⁈そんなにギアを上げたら…)」
界王拳を四倍に上げた父さんはそのまま勢いよく押し返した。ベジータは空の彼方へ押し飛ばされた。
「す、すごい…」
俺はただ感嘆の言葉しか出なかった。しかし父さんは膝をつき両肩をあげながら息を荒げていた。
「孫ーーーっ!やったじゃねぇかよ、このやろーーーっ!」
「父さん!!」
俺はすぐに父さんの元に駆け寄り、それと同時に1人の見慣れない男性が父さんの所へ近づいて行った。感じからして父さんと知り合いなのだろう
「ヤ、ヤジロベー!悟聖⁉︎な、なんでおめえらがここに?グギャァァ⁉︎」
「と、父さん⁉︎」
そしてヤジロベーと呼ばれた人が父さんに抱きつく。すると、父さんは痛みにわめく。やはり相当肉体にダメージが。
「な、なんだよ、どうかしたか?」
「か、体に無理な技をつかっちまってな…」
「父さん…大丈夫なの?」
「ああ、なんとか平気だ。それと悟聖…オメェなんで来ちまったんだ?オラは亀仙人のじっちゃんのところに帰れって言ったはずだ」
「……ごめんなさい。でも、やっぱりこの戦いは最後まで見届けたかったんだ」
「……そっか」
父さんは少し呆れながらも納得してくれた。だけど父さんは苦しそうな顔をしている。しかし
「父さん……」
「ああ、わかってる。ヤジロベー、お、おめえ、逃げた方がいい。悟聖は念の為気を抑えてからここから少し離れてろ」
「な、なんでだよ?ま、まさか…」
「ヤツはまだ生きている!」
「そ、そうか。じゃ、じゃあな!が、頑張れよ!」
「あ、ああ」
ヤジロベーさんは父さんから逃げるように離れていった。
「父さん、無理はしないで。足手纏いかもしれないけど…いつでも準備は出来てるから」
「ああ、ワリィけど…そん時は頼むな」
俺は父さんから離れる。そして少ししてからベジータが降りてきた。そして何やらキレてる様子だ。
「月を消しておいてしてやったり!ってとこだろうがそうはいかんぞぉ!!」
「月?何のことだ!」
ベジータは大猿になれる条件を丁寧に説明する。月からはブルーツ波というものが発せられており、ブルーツ波が1700万ゼノを超える満月を見ると、尻尾に反応して大猿に変身してしまうらしい。
「(もしかして…あの時ブルマさんが慌てふためいていたのはそう言う事だったのか?)」
あの時、ブルマさんが満月の日の夜の事を聞いてきたのに納得いく。おそらく父さんは昔、尻尾があった時に満月を見て大猿に変身したことがあったのだろう。
「…しかし、限られたサイヤ人にだけ人工的に造り出すことが出来るのだ!!星の酸素とこのパワーボールを混ぜ合わせることでなっ!!」
ベジータはパワーボールを形成し、空に投げ飛ばすように放った。
「な、なんだ⁉︎」
「はじけてまざれっ!!」
そして擬似的な月を作り出したことでベジータに変化が起こる。
ドクン…ドクン…と見てるだけでもわかるくらいベジータの鼓動が激しくなる。
そして次第にベジータが物凄くでっかい猿になってしまった。
「ま、まじかよ…」
今までと比べ物にならない、物凄い気だ。それにでかい…
「そ、そんな!」
「ぐははは、どうだカカロット!!これで貴様はもう終わりだ!!最後にいいことを教えてやろうか…大猿になったサイヤ人は戦闘力が10倍になるのだ!!」
「(じ、10倍!?まずい…このままじゃやられる!!)」
俺は加勢しようと飛び出そうとすると
「……!」
「っ!」
父さんが一瞬だけこちらに視線を向け『まだ来るんじゃねぇ!!』と言われているような気がした。まだ俺がいる事は気を感知することの出来ないベジータにはバレていない。なので何かしらチャンスを伺っているのだろう。
ベジータは攻撃を始め父さんは逃げ回る。が、大きな図体でもものすごく素早く、すぐに追いつかれてしまっていた。攻撃をするも大したダメージもなく、界王拳の無理なギア上げに体も悲鳴をあげているため、もはややられるのも時間の問題だが…
「太陽拳!!」
父さんは目くらましで隙を作り、何かをしようとしている。父さんは距離を取り両手を上にかざした。
「な、なんだ?父さんの元に色んな気が集まって…一つになってる?」
しかもとてつもない気の量だ。もしかして…あれで何かをするつもりなのか?
しかし視力が回復したベジータに見つかってしまい、足場を崩される。
「はーーっはっは!さあどうする!?」
父さんは必死に逃げようとするが、手で打ち落とされる。
「(まずい!っ!こ、この気は…)」
すると、向こうから何かがやってくる。悟飯とクリリンさんだ。おそらく気になって引き返してきたのだろう。
すると叩き落とされた父さんはベジータの巨大な足で踏みつけられる。
「うあぁぁぁぁぁ!!!」
「(と、父さん…!!)」
「おっと!悪い悪い!うっかり踏んじまって足をつぶしちまったようだな!」
「く……ぐっぐぎぎ!!」
もう…もう限界だ!!ベジータがお父さんの心臓を貫こうとするが、父さんは気功波で片目を攻撃した。
「うぁぎゃーーーーーっ!!」
父さんの体力はもう無い。くそっ!俺はなんで動かないんだ⁉︎父さんが殺されそうになってるんだぞ!!くそっ…俺に、俺にもっと力があれば…
「お、おのれ~~~!!カカロットォ!!貴様!こ、この俺の顔に傷を!」
そして、ベジータは父さんを握りつぶそうとする。体中の骨という骨から音が鳴り父さんは悲鳴をあげる。
「うぁぎゃぁ……ぁ!!」
「ッ……!」
その声を聞いた途端、プツン……と何かが切れる音が聞こえた気がした…
「うあぁぁぁ!!!!やめろおおおお……っ!!!」
俺のあたりは岩が崩落し地面にクレーターが発生する。
「っ⁈な、なんだ!!」
「ご……悟、聖」
俺はベジータの元に向かい、そのまま顔面をおもいっきり蹴り飛ばす。
「だりゃぁっ!!」
「グオッ⁉︎」
大猿ベジータはそのまま吹っ飛び地面に倒れる。その際父さんから手を離し、俺は慌てて父さんを受け止める。
「父さん!大丈夫⁉︎」
「あがっ!ぐぅ…!!」
「っ…」
父さんの身体はもうボロボロ……まともに動かすことも不可能だろう…
「父さん…ごめん!俺に…俺にもっと力があったら…こんな事には!!」
「悟、聖……おめぇは悪くねえ……だから……泣くんじゃ……ねぇ……」
「と、父さん?」
父さんは震える手で俺の頭に触れる。
「……っ」
すると父さんは弱々しい力で俺の頭を撫でる。今でも相当辛い筈なのに…しかし父さんの手はあの時のように安心できるくらい暖かかった。
俺は父さんをゆっくりと寝かすとベジータがこちらにやってくる。
「き、貴様……よくも俺の顔に蹴りをいてくれたな……!これは高くつくぞ!!」
「こい!!俺が相手になってやる!!これ以上父さんを傷つけるのは絶対に許さない!!」
「ご、悟聖…に、逃げろ!い、今の……おめぇじゃ、ベジータに勝て「うるさい!!」っ⁉︎」
「勝てる?勝てない?関係ない!!例えどんな相手だろうが…俺は戦う!!父さんや母さん、悟飯、クリリンさん……俺の大切な人達を傷つけようとするなら相手が誰であろうとぶっ飛ばす!!俺は地球人で、父さんの息子で、ピッコロさんの弟子の…孫悟聖だ!」
ここまで啖呵切ったのは生前を含めて初めてかもしれない。何かのために戦う決意…わかった気がする。
「はっはっはっ!遺言はそれだけか?ならば親子揃って踏み潰されるがいい!!」
そしてベジータが俺と父さんを踏み潰そうと足を上げる。俺は気を高め構えると……
「気円斬!!」
「っ!!」
「あっ!」
すると、横から円状のエネルギー刃が横切り、ベジータの表情が変わる。よく見る地面には尻尾が落ちていた。
そう、先ほどのエネルギー刃を放った正体は
「悟聖、お前の覚悟…確かに届いたぜ。お前のお陰でチャンスを物に出来た!!」
「く、クリリンさん!!」
「お父さん!悟聖!!」
「悟飯!お前まで…」
悟飯が俺たちの元に駆け寄り、少し離れた場所からクリリンさんの姿があった。あの様子から様子を伺ってチャンスを待っていたのだろう。ベジータはスカウターがないと気を感知することが出来ないから、2人が接近していることに気づかなかったのだろう。
「き、キサマァ…お、俺のシッポをーーー!!」
ベジータは尻尾が切られたことにより元の姿に戻る。これならなんとかなるかもしれない!
「き、貴様らぁ!俺を怒らせやがって!そんなに死にたいか...だったら望み通りぶっ殺してやるぞーーっ!!ゴミどもめーーーっ!!」
そう言って、ベジータは俺たちの所まで来る。俺と悟飯は父さんを守るように前に立つ。
「悟飯、いけるな?」
「う、うん。もちろんいけるよ」
「ベジータは父さんの戦いで相当体力を消耗してる。2人がかりでやればなんとかなるかもしれない」
「わ、わかった。よぉし」
「よし、いくぞ!!」
俺と悟飯は同時に気を解放しベジータに仕掛ける。
「かめはめ波!!」
「魔閃光!」
しかし相手はベジータ。もちろんこの距離でも攻撃が当たることはなく、飛び上がることで簡単に避けられる。
「「だりゃりゃりゃぁ!!」」
俺たちも飛び上がり打撃を与えていく。
「悟空!大丈夫か!」
「く、クリリン。いいタイミングで来てくれたな。い……今のうちに…ク…クリリンにわた…す…」
「わ、渡す?い、いったい何をオレに渡そうってんだ?」
「オ…オラが地球中からあ…つめた…元気玉を…!オ…オラの手を握ってくれ…は、早く…!」
「わ、わかった。手を握ればいいんだな?」
クリリンさんは父さんと何かやっているが…今は後回しだ。やはり腐っても父さんと互角以上に戦った相手、2人がかりでも攻撃をいなされ、かわされ、受け流される。だが
「ぐあっ…⁉︎こ、このゴミどもがぁ!!」
ベジータは片目が潰れているため、死角を狙いながら徐々にダメージを与えていく。2人で攻撃を仕掛けることによってなんとかダメージを与えられていた。これならいける!
「(しぶとい奴らだ……!!)」
するといきなり悟飯が腕を掴まれ投げ飛ばされ岩壁に叩きつけられる。
「うわぁぁぁ!!あぐぁ……!」
「ご、悟飯!?」
俺はすぐに悟飯の元に駆けつける。
「トドメだぁ!!」
ベジータは俺たちにトドメを刺そうと近づいてくる。背後から大きな気を宿した青い球体が勢いよく接近してくる。
「あたれーーーー!!」
当たる直前…ベジータは何かに勘付いたのか、後ろを向きそれを避けてしまった。ま、まずい…俺たちの方に!
『跳ね返せ、悟聖っ!』
「(っ!と、父さん?)」
頭の中に父さんの声が響く
『その元気玉は味方だ!!悪の気がないものなら跳ね返せるはずだ!!』
「……跳ね返す」
俺はその場から動かず両手を前に突き出し、元気玉と呼ばれた気弾に触れると、少し衝撃はあったものの簡単に跳ね返すことが出来た。
そしてそれは悪意のある気の元に引き寄せられるようにベジータに当たる。
「ぐわああぁ~~~っ!!!」
着弾時すると猛烈なスパークを発生させ、ベジータは全身が焼かれるように苦しむ。
元気玉はそのまま上へと打ち上がり、断末魔と共に空の彼方へと消えて行くと光の大爆発が見えた。
「す、すごい…なんて威力だ…」
「は、ははっ…」
「やったぁーーーっ!!」
クリリンさんが喜びの声をあげながら父さんの元に駆け寄る。俺と悟飯も父さんの側へ寄る。
「とうとうやったな、お前たち!」
「はは、もう何回もダメかと思ったぜ…」
「さっきの…元気玉、だったっけ?あれが父さんが気を集めてた正体?」
「へへっ…悟聖は気づいてた…みてぇ…だな。あの技は…威力はすげぇ…けど、溜めるのに時間がかかる上、隙だらけになっちまうんだ」
父さんは元気玉の説明をしてくれる。恐らくあの技は1人で行うのは至難の業だろう。何人かいて足止めをしないと隙だらけになり、やられてしまったら全て水の泡となってしまう。
すると、ベジータが落ちてくる。俺とクリリンさんはベジータの元に近づく。
「…こいつは仲間達を殺した最低なやつだけど、せめて…墓くらいは作ってやるか」
「そう、ですね。せめて次はいい人に生まれ変わってくれるといいですけど」
「貴様らの墓をか?」
「なっ⁉︎」
「あ、うああああっ!」
「うわあああっ!?」
「あ、ああ…」
ベジータが目を覚ました!?あれだけの攻撃を受けて生きてられるなんて…俺たちはまさかの状況に驚愕する他なかった。
「随分、ひどい目にあわせてくれたな…い、いまのはオレでも死ぬかと思ったぜ。だが貴様等ゴミを片づけるぐらいの力は残っているぞ?」
クリリンさんが弾き飛ばされるのを見て俺はすぐに距離を取る。そして、こっちに向かってくる。
「いい加減にして……くたばっちまえ!!」
「うわあああっ⁉︎」
その場から気による爆破を発生させ、俺たちは弾き飛ばされる。
「は……はやく こいつらを片づけないと……」
「(か、体が動かない。そ、それに…今ので左腕と右足が…)」
おそらく腕は骨折はしていて足は骨にヒビが入ってしまっている。歩くには問題はないが…もう、戦うことは不可能だろう
「なっ⁉︎」
「(な、なんだ?)」
「こ、このガキ、シッポが再生してやがる!変身でもされたら厄介だぞ!」
「(悟飯に…尻尾が?)」
ベジータは悟飯の尻尾を切ろうと手に気を込めたその時
「どりゃぁぁぁ!!」
「なっ⁉︎」
すると、ヤジロベーさんが背中を切る。ベジータは突然の奇襲に反応出来ず一度倒れるが…すぐに立ち上がりヤジロベーさんの方へ向かい殴り飛ばす。
『ご、悟飯ーーーっ!!空の、空にある光の玉を見るんだーーっ!!』
「ひ、光の……玉?」
「(っ⁉︎こ、この感じは…まさか⁉︎)」
そうすると、悟飯の気が次第に大きくなっていく。この感覚はベジータの時と同じ
「し、しまったあーーーっ!!」
悟飯が徐々に大猿になる。これはもう…一か八かの賭けだ。
『グァァァァァァッ!!』
「ご、悟飯…」
「悟飯……頼む!!」
ベジータは尻尾を切ろうとするが、大猿悟飯に殴られ叩きつけられる。しかし理性がないのか暴れ回り、大岩を持ち上げ俺たちの方に迫る。こ、このままじゃ俺たちが悟飯に殺される!!
「ご、悟飯!!」
『ご、悟飯…!』
俺たちは悟飯を呼びかけると動きが一瞬鈍くなる。このまま畳み掛けるように悟飯に呼びかける。
「悟飯!ベジータだ!!ベジータに攻撃するんだ!!」
『悟飯!!』
「悟飯!!サイヤ人だ!!サイヤ人を攻撃しろぉ!!」
『……!』
俺たちの声が届いたのか、大猿悟飯は標的をベジータに変え、持っていた大岩をベジータに向け叩きつけた。悟飯は俺と同じサイヤ人の血を引く者でもあるが…半分は地球人なんだ…あいつはいざって時はやる奴だ。大猿の理性になんか負けやしない!
そして、悟飯が有利だったがベジータは気円斬を放ち大猿悟飯の尻尾を切った。
「か、体が……動かな…」
ベジータも先ほどの気円斬で限界が来たのか、その場から一歩も動くことが出来ず。悟飯に潰される。
「や、やった……」
「ご、悟飯…」
悟飯は気を失っておりベジータはもう死にかけだ。そしてベジータは懐からリモコンみたいなものを操作し宇宙船を呼ぶ。
「こ…この…俺が…まさか…ひ…引き返すことになるとは…」
すると、1人乗り用の球体型の宇宙船が落ちてきた。あれはラディッツが乗っていたのと同じ宇宙船だ…だが、それよりも
「に、逃がしてたまるか!」
「くっ、ううっ!」
ベジータが地面を、這いずりながら宇宙船に乗り込もうする中、俺とクリリンさんは力を振り絞り立ち上がりなんとかベジータに迫る。
「クリリンか小僧!!オレの刀を使えやー!」
その言葉に俺はちょうど近くにあった刀を拾う。うん、不思議と手によく馴染む、それに手入れの通ったいい刀だ…これならベジータにとどめをさせる。
「くっ…ぐっ「まて!!」っ⁉︎」
俺はベジータが宇宙船に手をかけたところで追いつく。俺は刀を逆手に持ち替える。
「ピッコロさん達と…殺された地球人の…恨みだ!!」
「く、くそお、体が…言うことを聞かん…こ、このオレが…このベジータ様が…こんなガキに!!」
とうに手を汚す覚悟は出来てる…こいつは地球だけじゃない、数多の星の住人たちの命を奪い滅ぼしてきた。当然の報いだ。
「うあああああっ!!」
刀をそのまま振り下ろしベジータにトドメを指す。
『待ってくれ悟聖ーーーーーっ!!』
「え…?」
突然父さんの声に刀を止める。
「と、父さん?」
『ご、悟聖、すまねえが、そ…そいつを行かせてやってくれ…』
あまりの勝手な言葉に俺は…
「正気なのかよ父さん⁉︎こいつはピッコロさん達を…大勢の人を殺したやつなんだよ!?どうかしてるよ!!それに…こいつがピッコロさんみたいに改心すると思ったら大間違いだよ!」
『そ、それが間違ってるのは…わ、わかってるさ。た…頼む…悟聖。と、父ちゃんの、た…たった一度だけのわがままだ…もう一度やつと戦うチャンスをくれ!』
「くっ……ううっ!」
『ご……悟聖!頼む!』
俺は父さんの言葉を無視し、ベジータに刃を突きつける。すると俺の肩にクリリンさんが手を置く。
「悟聖…そいつを逃してやれ」
「く、クリリンさん…な、なんで?」
「悟空が言ってたことは俺にも聞こえた。お前の気持ちは痛いほどわかる。けど、悟空にもワガママを言う資格があるさ。今の地球があるのも、お前の父ちゃんのおかげでもあるんだ。それに…お前にはまだ、そんな事してほしくないんだよ…」
「………っ、わかり…ました…」
俺は自然と握っていた刀を手放した。
「だけど、いいな悟空!今度ん時はちょいちょいっとぶっちぎりのパワーでやっつけちまえよ!」
「ああ…!」
「父さん!」
「…?」
「今回の事は父さんの言う通りにする。だけど、今度怪我が治ったらさ、界王拳…教えてよ。それで今回の事は許してあげる」
「へへっ……ああ、もちろんだ」
俺は父さんのワガママを受け入れる事にし約束を取り付ける。
「よ……よく覚えておけよゴミども…こ…今度は、貴様等に希望はないぞ…くっくくく…せいぜい楽しんで、お…おくんだな……」
その言葉を最後に宇宙船が閉じ宇宙へと飛んでいった。こうしてサイヤ人との戦いは、大きな犠牲が出た中…終結した。
今作主人公も悟飯程とはいきませんが潜在能力は高い部類に入ります。
いよいよ次回からナメック星編に入ります!少しオリジナルを含めていきますのでその辺はお楽しみに!
このまま原作沿いだと少し物足りない感じがするとで他のアニメとクロスしようかと思います(他にも勧めるアニメがあったらぜひ教えてください)やるとしたらセル編後になります
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推しの子
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五等分の花嫁
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暗殺教室
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作者が決めてけれ