◯月×日
今日から日記をつける事にした。高校生になった記念…って表現だと、少しおかしい気もするけど、まぁ細かい事は気にしない事にしよう。
今日は試験があった。けど、俺が知っている様な、というか世間一般で知られている様な感じの試験ではなかった。
簡単に言えば、殺し合いが勃発する試験だった。筆記試験とかそういうのじゃなくて、徒手格闘・武術・射撃何でもありの戦闘で競い合う地獄みたいな試験だった。
その場からすぐ逃げたかったが、強面の関西弁の女教師に力強く肩を掴まれたら、もう逃げられる訳はない。俺は項垂れて嫌な気持ちを隠す事なく曝け出して試験に挑んだ。
ピリピリした空気の中で、俺はずっと萎縮していた。萎縮するに決まってる、雰囲気だけで言えばヤクザとマフィアの団体がその場に居るみたいなもんだ、ビビらない奴は一回頭の病院に行くことをオススメする。
ただの試験だと思い込んでいた俺が武器なんて持っている訳もなく、かと言って初対面の人間に武器を貸してくれなんて言える訳もなく、俺はバックの中の筆箱からボールペンを取り出す事にした。
周りから凄い目で見られた。マジすんません、勘弁してください。だって武器が要るとか思わんじゃん? 普通の試験だと思うやん?
だから先生、その笑ってない目をどうにかしてください。怖いッス、普通に怖いッス。その笑顔は『調子乗んなよ?』のアレでしょ? 別に調子乗ってないんです、これしか武器が無いんです。
そんな感じで、試験は始まった。
そこから後は、ぶっちゃけあまり覚えていない。死にたくないから全力だったのと、何か恥ずかしい台詞を幾つか口走った事、高校生活初めての友人が出来たのは覚えてる。
◯月◯日
クラス分けがされた。俺はA組になった。学科は『
もう既に
俺氏、気付かぬ内に武偵になったなう。やかましいわボケが。
はぁ、しんど。もう今すぐにでも退学したいんですけど。面倒極まりないんですけど。
しかし、あの女教師……蘭豹先生にそんな事を言う度胸なんて俺にはないので、実質的にずっと武偵校かつ強襲科だね! クソが!
それはそれとして、さっそく友人と顔合わせをした。名前は遠山キンジというらしい。
なんか雰囲気が違う様な気もするけど、まぁ気にする程の事でもないか。ちょっと目付きが悪いが、話した感じは別に悪い奴でもなさそうだ。
不安は沢山あるけれども、これから楽しく生活出来ればと思う俺であった。
◯月□日
武偵になったから1週間ぐらいが経った。クラスにも早く馴染めて、キンジ以外にも絡む奴が増えた。可愛い子とも仲良くなれて俺的には嬉しい。
峰理子って女の子だ。
他にも武藤剛気、不知火亮などの友人が出来た。1週間ぐらいでここまで友人が出来ているなら上出来だと思う。
今日は初めての合同依頼で、キンジと一緒に依頼をこなした。内容は〇〇区の港にある倉庫に立て籠もったヤクザの制圧だ。
ちょっと待とう、言い訳をさせてくれ。俺は別に受けたくてこれを受けた訳じゃないんです。蘭豹先生が持ってきたんですよ、これ。俺悪くないんすよ。
まぁ、キンジは俺が巻き込んだんですけどね。お前だけ猫探しの依頼とかさせんぞ、死なば諸共だ。
結果としては俺もキンジも生き残ったから別に良いけど、今回の依頼で俺には射撃能力が皆無な事が分かった。撃った弾が殆ど外れていく。もはや呪われているまであるね。
ナイフとか持ってた方が良いんかなぁ…