ポケットモンスター ~少年が進む道はキズナによって切り開かれる~ 作:Kod
勢いで書いてしまったので、内容とか若干おかしくなる所があるかもしれませんが、よろしくお願いします。
これって運命?ソウハとリコ
ここはカントー地方行きの飛行機の中
「ん?…………ん~~、よく寝た。カントー地方までは…………まだちょっとかかるか。」
倒していた椅子を元に戻し、座りながら背伸びをする1人の少年、ソウハの膝元には毛布を掛けて眠っているポケモンがいた。
「(ん~~...…着いたの?カントーに?)」
「いや、まだだ。もう少し寝てても良いぞ、テンブ。」
「(そうか、じゃあもう一眠り。)」
『テンブ』と呼ばれたポケモンの正体は、イッシュ地方で最初に貰えるポケモンの1匹 水タイプのミジュマルであった。
ソウハは再び眠りにつく自身のパートナーを一瞥し、ソウハも同様に眠ろうと目を瞑る。
「(本当に……色々あったな。)」
目を瞑った瞬間、今までの旅が走馬灯のように甦ってきた。
「(色んな地方………色んな人………色んなポケモンがいた。危ない時は数え切れないほどあったけど、ポケモン達と助け合いながら乗り越えて来れたんだ。学園には通ったことが無かったけれど、あのアララギ博士が推薦してくれたからなぁ。)」
ガラル地方のポケモンリーグにて、ポケモンを1体も失わずにガラルチャンピオン・ダンデに勝利したソウハ。
次は何処を旅しようかと悩んでいた時、自分の地元のポケモン博士であるアララギ博士から連絡があったのだ。
『ソウハ!!ポケモンリーグ優勝おめでとう!!』
「ありがとうございます、アララギ博士!!」
『ガラル地方のポケモンリーグまで制覇しちゃうなんて、本当に貴方は凄いわね!!』
「ありがとうございます。でも、俺だけの力じゃありません。ポケモン達がついてきてくれたからこそ、優勝出来たんです。」
「ミ~ジュ、ミジュマ!!」
ソウハの肩に乗っているミジュマルことテンブが顔を覗かせた。
『あら、テンブも久しぶりね!元気そうで何よりだわ!』
「ミ~ジュ!!」
『ところで、ソウハ?貴方はチャンピオンになったけど、そのままガラル地方でチャンピオンの仕事をするの?』
「いえ、他の地方に行ってまた旅をしようと思っています。」
『やっぱり、そうすると思ったわ。実は私から1つ提案があるの』
「提案?」
「ミジュジュ?」
アララギ博士が言った提案というのが、カントー地方にあるセキエイ学園への入寮であった。
初めに聞いた時は、あまり興味をそそられなかったが、改めて考えてみると自分はこれまで学園生活というものをしたことが無いことに気付いた。
ソウハの場合、ポケモントレーナーを育てるトレーナーズスクールには通わず旅に出たため、経験したことがなかった。
『ソウハ、貴方は強い。でも貴方のバトルセンスや知識は旅の中で培ったもの。学園ではその知識も含めて、トレーナーとしての基礎やポケモンや同年代の子との触れ合いを通じて、立派なトレーナーを育てる場所なの。学園に通えば、貴方のその才能をもっと伸ばすことが出来るかもしれないわ。』
「・・・・・」
『どう?』
「・・・・・・・・」
「ミジュ?…………」
「分かりました!その話、受けさせて頂きます。」
「ミ~ジュ!!ジュマジュ!!」
こうして、ソウハ達はカントー地方に向かうこととなった。
「(テンブ………それに皆、これからもよろしくな。)」
ソウハはテンブの頭とモンスターボールが入っている鞄を優しく撫でた。
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カントー地方
ソウハはテンブを肩に乗せ、学園行きのバス停を探していた。
「学園行きのバス停は………お!あれか!」
「(そうみたいだな!)」
「お、自分と同じ制服を着てる子がいる。」
バス停には既に3人の女の子がおり、2人は友人同士の様に楽しそうに会話をしていた。
もう1人の子は目を瞑って何かを考えている様だった。
「(あっちの子、何か重苦しい顔してるけど大丈夫か?)」
「(ちょっと話し掛けてみるか。)」
ソウハはバス停の端っこの椅子にチョコンと1人座っているセミロングの黒髪の子に話し掛ける。
「おはよう、隣いいかな?」
「え!?あ、はい!ど、どうぞ!!」
話し掛けられた少女は慌てて足元の荷物をどけ、少年が座りやすくする。あまり異性の相手と話すのには慣れてないみたいだ。
「俺はソウハ、今日からセキエイ学園に入寮するんだ。よろしくな。」
「わ、私はリコです。同じく今日からセキエイ学園に通う新入生です。よ、よろしくお願いします。えっと……ソウハ君……」
彼女の名前はリコ、ソウハと同じセキエイ学園に通う新入生であった。
「ソウハで良いよ。それに同じ新入生なんだから、敬語もいらないし、呼び捨てで構わないよ。俺もその代わりリコって呼ぶからさ。」
「え、わ、分かった。」
「ミ~ジュ!!」
「その子は、ソウハのポケモン?」
「あぁ俺の相棒、ミジュマルってポケモンなんだけど、『テンブ』っていう名前があるんだ。」
「ミジュマ、ミジュマル!」
「そうなんだ……よろしくね、テンブ。」
「ミ~ジュ!!」
テンブはソウハの肩に乗りながら、リコに向かって手を振った。
その時
「コラッター!!」
「きゃ!!」
「おっと!」
突然、足下にいたコラッタが叫び声を挙げた。
それに驚いたリコは身体をソウハの方にのけ反らせてしまう。ソウハは咄嗟の事に驚きながらもリコを優しく受け止めた。
「リコ、大丈夫か?」
「ご、ごめん、びっくりしちゃって」
「大丈夫、気にしないで。」
「ミジュミジュ!!マル!!」
「コラ……コラッター」
テンブはソウハの肩から降りるとコラッタに向かって、叱りつけるように叫んだ。するとコラッタは、森の方角へ逃げていった。
「ありがとう、ソウハ。テンブもありがとう。」
「どういたしまして。」
「ミジュ~ジュ!!」
ソウハとリコ、どちらにも怪我はなく無事である。
だが………
「あの子、抱きつくなんて大胆ね!」
「うん、何かカップルみたい!」
ここにはソウハとリコ以外に2人の同じ学園に通う生徒がいたため、リコがソウハに抱きついているところを目撃されてしまった。
「ひゃあ!あ、あの、ご、ごごめんないさい!!」
「え?あ、いや、大丈夫だよ。」
女子2人の視線に気付いたリコは慌ててソウハから離れた。
「(ッッッ!!だ、抱き着いちゃった!!今日初めて会った男の子に!!私もう何やってるの!!)」
「リコ?大丈夫か?」
「へっ!?う、うん!!大丈夫!!」
リコはソウハに顔が見えないようして、大丈夫だと言っているが、彼女の顔は真っ赤になっていた。
ちょうどそのタイミングで、学園行きのバスが来た。
ソウハはリコと一緒にバスに乗り、セキエイ学園へと向かった。
これが2人の出会いであり、壮大な冒険への始まりであった。