ポケットモンスター ~少年が進む道はキズナによって切り開かれる~   作:Kod

17 / 27

今回はラティオスについて最後に記載しております


スピネルとのバトル

 

ブレイブアサギ号

 

 

ピクニックを終え、ブレイブアサギ号に帰還したソウハ達は改めてガラル地方に向け、旅立つ為の準備に入ろうとしていたが、またしても問題が発生していた

 

 

「再起動が終わってないだって?」

 

「ミジュ?」

 

「あぁ、今ドットが調べてくれてるから皆、終わるまで待っててくれ」

 

「ピカッチュ」

 

 

フリードはピクニックから戻ると最初に操舵室でシステムが再起動しているのかを確認する。しかし、再起動はピクニックに出掛ける前と比べて全く進んでおらず、その上システムそのものがダウンしてしまったらしい

 

このままでは安全な飛行は出来ない。システムを担当しているドットに調査を任せ、それ以外のメンバーは自由行動を取ることとなった

 

その状況を聞いたソウハとテンブは、神妙な顔つきとなる

 

 

「…………ミジュマジュ(…………なぁソウハ)」

 

「あぁ、分かってる恐らくまただ」

 

 

ソウハとテンブはお互いに顔を見合わし、早速行動に移ろうとしたとき

 

 

「ねぇソウハ」

 

「ん?リコ、どうかしたか?」

 

 

リコがニャオハを抱えて尋ねてきた

 

 

「その……ドットの様子見て来てもいいかな?」

 

「???………(あぁ、そうか)」

 

 

リコはピクニックでドットと仲を深めた様で、今もドットがどうしているのか気になって仕方ない様だ

 

 

「(良い感じに仲が深まってきたな。……これはドットが正体を明かすのも時間の問題か……)」

 

 

ドットの正体、それは今リコやロイが推している動画配信者、ぐるみんである

 

ソウハはリコとロイのスペシャル特訓が終わった後、改めてぐるみんの動画を見たところ、やはり動画に映っていたクワッスはドットの部屋に出入りしているクワッスと同じ波動であることに気付き、ぐるみんがドットであることを見破った

 

 

ドットをピクニックに誘う際、思いきって尋ねてみたところ、最初は否定していたが、かまをかけてみたら見事に引っ掛かったため、ドットは自身がぐるみんであることを自白したのだ。

 

だが、リコとロイには絶対秘密だと迫る勢いで言ってきた。ソウハとしても個人情報を勝手にばらすつもりはなかったため、普通に了承する

 

最も、今のリコとの親密度を見れば、そう遠くない内に自ら正体を明かすだろうと思っていた

 

 

「勿論だ。友達に会いに行くのにいちいち、俺の許可を取らなくていいんだぞ?」

 

「と、友達……うん!行ってくるね!」

 

「あぁ」

 

 

「俺もちょっとドットの様子を見てくる」

 

「俺も、進捗状況を確認しに行くか」

 

「ピーカチュ」

 

 

リコとニャオハはドットの部屋に向かう。同じくドットの様子が気になったマードックとフリードもリコと共にドットの部屋へと向かっていった

 

 

「(……なぁテンブ、念のためリコの傍に付いててくれないか?)」

 

「(俺は別にいいが、そっちは大丈夫か?)」

 

「(あぁ……これも奴らの策だとしたら、今一番狙われる危険があるのはリコだ)」

 

「(たしかにな……分かったよ、俺が傍にいて守る)」

 

「(頼む、俺は……外にいる奴ら(・・・・・・)を片付ける)」

 

「(フリード達に知らせなくても良いのか?)」

 

「(まだはっきりとした証拠は無い。本当にただのイタズラ好きのレアコイルによるものかもしれないからな)」

 

「(分かった、気を付けろよ)」

 

 

ソウハとテンブはブレイブアサギ号に戻った時から、上空に妙な波動をたくさん感じていた。気付かれないように見上げると、そこには大量のレアコイル達の姿が見えたのだ

 

森の時も邪魔されそうになったレアコイルが、またやって来たとなるといよいよ偶然とは考えにくい。そう思いソウハは、万が一のためリコの護衛を相棒のテンブに任せ、自分はレアコイル達を追い払いに行こうとしていた

 

 

「リコの護衛はテンブが付いてくれた。この船全体の守りはお前達に任せるぞ」

 

 

船の守りはシェイミ、ラティアス、ダークライ、ゾロアーク、ミュウに任せることにした

 

 

「(こっちの守りは任せるでしゅ)」

 

「ダークダクラァ(そっちも気を付けろよ、ソウハ)」

 

「あぁ!頼んだぞ!」

 

 

ソウハはブレイブアサギ号のウィングデッキに行く

 

 

「よし……ラティオス!」

 

 

PON!

 

 

「クォーーン!!」

 

 

ソウハはモンスターボールからラティオスを出し、背中に乗った

 

 

「ラティオス、上昇しろ!」

 

「ティーオス!!」

 

 

強い風圧を受けながらもラティオスとソウハは一気にレアコイル達がいる高度まで辿り着く

 

 

「(やっぱり結構いるな、これじゃあ電波障害やシステム障害が発生してもおかしくない)」

 

「ティオス?(どうする?)」

 

「取り敢えずこのままこいつらが居たんじゃあ、船の再起動はいつまでも出来ない。追っ払うぞ、ラティオス凪払うように『りゅうのはどう』!!」

 

「クゥォーース!!」

 

 

「「レァァ!?」」

 

 

ラティオスの口から出た『りゅうのはどう』はレアコイル達に当たり、散り散りに逃亡していく。ソウハはスマホロトムを確認すると、圏外から回復していた

 

 

「よし、戻ったか………ん?」

 

「ラティー……(あのレアコイル……)」

 

 

攻撃を受けたレアコイルが逃亡していく中、1体のレアコイルのみが逃げ遅れ、追跡可能な範囲にいた。まるでこちらを誘っているように、その場をユラユラと浮遊としている

 

 

「(付いてこいってことか)」

 

「クゥーオ?(どうする?)」

 

「………追うぞ、頼むラティオス」

 

「ティオス(分かった)」

 

 

これが罠であることは明確、やはりこれは何者かの指示によっての行動。そう考えたソウハは多少危険を伴うが、何か情報を得られるチャンスでもあると思い、追跡を開始する。追跡をしながらソウハはスマホロトムを取り出し、フリードに連絡を取る

 

 

「もしもしフリード」

 

『ソウハ、どうかしたか?』

 

「今リコは近くにいるか?」

 

『リコならマードックと一緒に買い物に出掛けたぞ?あっ!そう言えばテンブも付いて行ったが、どうかしたのか?』

 

「フリード、実は………」

 

 

ソウハはフリードに、船の周囲にレアコイルの群れがいて追い払うと通信障害が回復したこと、そしてそのレアコイルの1体を追跡している事など全てを伝えた

 

 

『まさか、エクスプローラーズか!?』

 

「あぁ、ほぼ間違いない。奴らの狙いはリコのペンダントだから、リコが狙われる可能性が高い。だからテンブを傍にいさせたんだ」

 

『そうだったのか……あのアメジオって奴か?』

 

「違うと思う。バトルしてアメジオの性格は何となく分かってるつもりだけど、こんな手は使わない」

 

 

アメジオは襲撃してくることはあってもバトルは正面から堂々と挑むのがアメジオのやり方であった

 

 

『だとすると、別の奴か……』

 

「恐らく……俺はこのまま追跡を続けるからフリードは念のため、飛行船を守っててくれ」

 

『分かった……だがお前は大丈夫なのか?』

 

「問題ない。何とかなるさ」

 

『分かった、こっちは任せろ!無理はするなよ?』

 

「あぁ」

 

 

ソウハはスマホロトムを切り、再度追跡に集中する。レアコイルはゆっくりと空を移動しながら、ハッコウシティの方角へと向かっていく

 

 

「(この方角はハッコウシティか………)」

 

 

「レァァコォォォーー」

 

 

「(!!高度を下げ始めた……)ラティオス、気を付けろ」

 

「クゥオ(了解)」

 

 

レアコイルはハッコウシティまで来ると高度を下げ始め、中心街から外れた人がいない裏路地へとゆっくり降り始めていく。ソウハとラティオスは警戒しながら、そのまま追跡し裏路地の狭い道を進んで行く

 

 

「…………レーアー」

 

「!!!」

 

 

レアコイルが止まったと思えば、その道の先は行き止まりであった

 

 

「(行き止まり!!ってことは……)」

 

 

ソウハは背後を確認すると、ブレインポケモンのオーベムが臨戦態勢をとっていた

 

 

「(やっぱ待ち伏せか!)」

 

 

〈オーベム『あくのはどう』、レアコイル『でんじほう』〉

 

 

オーベムは両手を前に出し『あくのはどう』を放ち、レアコイルは正面にて『でんじほう』を放つ

 

 

「チッ、ラティオス『ラスターパージ』!!」

 

「ティーーオス!!」

 

 

ラティオスは雄叫びをあげると、空から『ラスターパージ』*1ピンク色の光柱が現れ、『あくのはどう』と『でんじほう』を打ち消し、そのままレアコイルとオーベムにも直撃する

 

 

「オッベッ!?」

 

「レェアッ!?」

 

〈なに!?〉

 

 

「(ん、声?どっからだ!?)」

 

 

ソウハはどこからか小さいが、ポケモンに指示を出す声が聞こえた

 

 

「おい、隠れてないで出てこい!」

 

 

〈オーベム『サイコキネシス』、レアコイル『トライアタック』〉

 

 

「ラティオス『まもる』!」

 

 

態勢を立て直した2体は、再び技を放ってきたが、今度は『まもる』のバリアによって攻撃は届かずにいた。煙が晴れると、レアコイルとオーベムの耳の部分に何やら無線機のような物が付いていることに気付く

 

 

「(なるほど、あの無線機で指示を出してるわけか)……しょうがない、そっちが2体ならこっちも2体で行く」

 

 

ソウハはバッグからモンスターボールを1個取り出す

 

 

「いくぞ、ウーラオス!」

 

 

PON!

 

 

「ラーオス!!」

 

 

出てきたのはウーラオスであった。ウーラオスはソウハと視線を合わせると互いに無言で頷き、構えをとる

 

 

〈レアコイル『エレキボール』〉

 

 

レアコイルはウーラオスに向かって『エレキボール』を放つ

 

 

「ラティオス、『りゅうのはどう』でかき消せ!」

 

 

向かってくる『エレキボール』を『りゅうのはどう』によるエネルギー波で打ち消そうとしたとき

 

 

〈オーベム『サイコキネシス』〉

 

「ラァス!!?」

 

 

『エレキボール』の電気の球が突如軌道を変えた。それにより、ラティオスにではなくウーラオスに『エレキボール』が命中する

 

 

「!!!曲がった……そうか『サイコキネシス』か!」

 

 

オーベムが『サイコキネシス』で『エレキボール』を操り、ホーミング弾のようにしたのだ。ソウハは無線機の先にいる奴は、バトルの腕も中々のものだと感じ取る。そこでソウハは、今戦っているウーラオスとラティオスに視線を向ける。ウーラオスとラティオスも敵の方に身体を向けながらも視線はソウハの方に向く

 

 

「…………」コクッ(ソウハは2体に向かって頷く)

 

 

「………」コクッ(ウーラオスも頷き返す)

 

「…………」コクッ(ラティオスも頷き返す)

 

 

〈オーベム『メテオビーム』〉

 

「オーーベッ!!」

 

 

「ラティオス『りゅうのはどう』!!」

 

「ラーーティオ!!」

 

 

バゴオォン!!

 

 

オーベムの『メテオビーム』と『りゅうのはどう』がぶつかり合い、激しい爆発が起こる

 

 

「ウーラオス、オーベムに『ドレインパンチ』!ラティオス、レアコイルに『はがねのつばさ』!」

 

 

「ラーオス!!」

 

「ティオーーー!!」

 

 

ラティオスとウーラオスはそれぞれ技を当てるためにオーベムとレアコイルに接近する。ウーラオスは地面から跳び跳ねて『ドレインパンチ』を当てようとする

 

 

〈レアコイル『エレキボール』を打ち続けなさい、オーベム、『テレポート』で避けた後に『サイコキネシス』〉

 

 

「レアコォ!!コォ!!コォ!!」

 

「ベーーム!」

 

 

オーベムはラティオスの『はがねのつばさ』を『テレポート』で避け、レアコイルは3個の『エレキボール』を放つ。3個の『エレキボール』は、オーベムの『サイコキネシス』によってまたもや軌道を変え、飛び跳ねているウーラオスの上と下と正面から向かってくる

 

 

普通であれば間違いなく当たる。スピネルも確実に当たる、空中では回避不可能だと確信していた、ウーラオスは絶対絶命

 

 

「………」ニヤッ

 

 

ではなかった

 

 

「ウーラオス!!『かみなりパンチ』で『エレキボール』を吸収しろ!!」

 

「ウラァーーオースーー!!」

 

 

バチバチッ!!バチッ!!

 

 

ウーラオスは両手に『かみなりパンチ』の電気を纏わし、3方向から来ていた『エレキボール』を拳に当てると、それらは拳に吸収され、ウーラオスの電気を纏った拳は更に輝きを増した

 

 

〈なに!?〉

 

「レア!?」

 

 

「ウーラオス『かみなりパンチ』!!!」

 

「ラァオオオーース!!」

 

 

 

バチン!!ドッカァーーン!!

 

 

「ッッアァァーー!!」

 

〈ッ!!しまった!?〉

 

 

スピネルとレアコイルはまさか放った『エレキボール』が吸収されるとは思いもよらず隙を作り出してしまった。それをソウハが見過ごす筈がなく、威力の上がった『かみなりパンチ』をレアコイルはダイレクトに受けてしまった

 

 

「レッ……ア、ア………」

 

 

レアコイルは地面に落ち、戦闘不能となる

 

 

〈くっ!オーベム『メテオビーム』!〉

 

「ラティオス、躱しながら『ギガインパクト』!!」

 

 

「クゥオーーン!!」

 

 

オーベムは『メテオビーム』をラティオスに向かって放つが、ラティオスは『メテオビーム』を直線上に避けながら『ギガインパクト』で急接近し、オーベムの急所に当てた

 

 

「オベッ!?」

 

 

オーベムも地面に横たわり、戦闘不能となる

 

 

〈…………〉

 

 

「ウッラッ(終わったか)」

 

「ティオ(みたいだね)」

 

 

ウーラオスとラティオスはソウハの傍に寄る

 

 

 

「さぁ!お前のポケモンはもう戦闘不能だぞ!無線機で指示を出してたのは分かってる!答えてもらおうか、お前は誰だ!?」

 

 

ソウハは倒れている2体の無線機に向かって怒鳴り付けるように話す。だが、なんの返答もない

 

 

「(やっぱ返答はないか)」

 

 

「オ……ベッ!!」

 

「ん?」

 

「ティオ!!(あ、待て!!)」

 

 

一瞬オーベムから目を離したときに、オーベムは『テレポート』を使い、反対側で倒れているレアコイルの元まで移動し、そのままレアコイルを連れてシュンと消えてしまった

 

 

「ティオス……(ごめん逃がしちゃった……)」

 

「ラォス(逃げ足の早ぇ奴らめ)」

 

「……いや、気にするなラティオス、ウーラオス。戦ってくれてありがとう。ブレイブアサギ号に戻ろう、ラティオス頼む」

 

「クゥオーン」

 

「ウラァオス!」

 

 

ソウハは労いながらウーラオスをボールに戻した。そしてラティオスに乗り、飛行船まで戻る

 

 

「(さて、向こうはこれで諦めてくれれば良いんだが)」

 

 

向かい風を受けながらソウハはそう思った

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

モニタールーム

 

 

「……………」

 

 

そこには画面越しに今のバトルを見ていたスピネルがいた。やはりソウハとそのポケモン達がこのミッションにおいて一番の障害になると改めて認識する。

 

その時、シュンという音と共に傷ついたレアコイルとオーベムがスピネルの背後に『テレポート』で移動してくる

 

 

「ご苦労様です。戻ってください」

 

 

スピネルはそう言うと傷ついたレアコイルとオーベムをボールに戻す

 

 

「まぁ、いいでしょう。彼のポケモン達の力は見ることが出来ました…………この借りは必ず返しますよ」

 

 

モニターに映っているソウハに、鋭い視線を向けながらスピネルはそう呟いた

 

 

*1
ポッ拳のような技エフェクト





ラティオス


(メガシンカ可能)

ドラゴン・エスパータイプ

特性:ふゆう
《地面から浮くことによってじめんタイプの技を受けない》


技:ラスターパージ りゅうのはどう ドラゴンクロー 
  
  はがねのつばさ まもる ギガインパクト


           ⇓


ラティオス(???のすがた)


ドラゴン・エスパー・???タイプ

特性:兄弟の絆【オリジナル】


技:ラスターパージ ??? ??? ??? 

  ??? ??? ??? ??? 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。