ポケットモンスター ~少年が進む道はキズナによって切り開かれる~   作:Kod

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今回はソウハのダークライのことを最後に記載してます。

また、タグに「ポッ拳」と「技クロス」も追加しました。


各々の戦い、そして黒いレックウザ

 

島の砂浜

 

 

ここではライジングボルテッカーズの飛行船ブレイブアサギ号を制圧しようと、エクスプローラーズの構成員7人とソウハのポケモン達がいた。

 

 

「あのポケモン、見たことあるか?」

 

「いや、俺は初めて見るポケモンだ」

 

「………あの黒いポケモンは……幻のポケモン、ダークライだ。」

 

「!!幻のポケモン!?」

 

「あのオレンジ色の奴はビクティニ……隣の奴はメロエッタ……どちらもイッシュ地方に生息していると言われる……幻のポケモンだ」

 

「幻のポケモンを3体も?」

 

「いや、残りの3体も見たことがない。恐らく同じ様に幻か伝説と呼ばれているポケモンである可能性が高い」

 

「マジかよ」

 

「だが向こうは6体、こっちは4体ずつ持っているから全部で28体だ。数で押せば倒せる!」

 

「そうだな、あの飛行船の奴等が突っ込んでこない所を見ると、情報通りフリードっていうの以外は大したことないんだろうぜ」

 

「あぁ……早く制圧しよう」

 

 

 

「(ヤハリ、ムコウハカズデオシテクルミタイダ)」

 

「ラァオス(だったら話が早ぇ)」

 

「ロメッタ(えぇ、私達で奴等全員を戦闘不能まで叩きのめす)」

 

「ティニティニ(油断は禁物だよメロエッタ、ウーラオス)」

 

「ダークラァ(そうだ、なんせ久しぶりのバトルだ。あやまってやりすぎてしまうかもしれん)」

 

「マーシャッ……シャシャッ(殺さないでよ、あの世界での戦いじゃないんだから……敵とはいえ命は命)」

 

「ダークダーク(冗談だ、まず私が前に出よう)」

 

 

ダークライは1人、ゲノセクト達の前に出て、エクスプローラーズの構成員7人と向かい合う

 

 

「あのポケモン……ダークライって言ったか?」

 

「あぁ……奴だけ前に出てきたぞ?」

 

「奴1体だけで俺達を相手にする気か?」

 

「んだと!?舐めやがって!!」

 

 

7人の内の1人が自分のモンスターボールを4つ一気に投げた。

 

 

PON!PON!PON!PON!

 

 

「アリア!」

 

「ゲン!」

 

「デース!」

 

「マニュ!」

 

 

中からはアリアドス、ゲンガー、デスカーン、マニューラが出てきた。

 

 

 

「おい!勝手に1人で突っ走るな!」

 

「たった1匹!俺の4匹でかかれば楽勝だ!

アリアドス『ミサイルばり』!ゲンガー『シャドーボール』!デスカーン『おにび』!マニューラ『れいとうビーム』!」

 

 

4匹はそれぞれ指示された技をダークライに浴びせる。

鋭い針の山が、紫色の禍々しい玉が、同じく紫色の火の玉が、凍てつく光線が、ダークライに向かって放たれた。

 

彼らは構成員だが、ハンベルにも選ばれる腕は立つポケモントレーナーである。その手持ちポケモン達も勿論レベルは高い。仮に、他のライジングボルテッカーズのポケモンで戦っていたら1発でひんしかひんしに近い程のダメージを負っていただろう、だが相手は幻のポケモン。

 

 

そして、ソウハと一緒にあの地獄(・・)を耐え抜いたポケモンの1匹でもある。

 

 

「・・・・・」

 

 

ドッガァァン!

 

 

ダークライは4匹のポケモン達の技を、真正面から堂々と、何か技を出す素振りも見せずに受け止めた。ダークライの周囲には黒煙がたっていた。

 

 

「よっしゃ!!全弾命中!!」

 

 

1匹倒したぞ!!と1人騒いでいる。あの集中攻撃で、防御もなにもしていない状態ならいくら幻のポケモンであろうと一撃で仕留められる、そう思っているのだ。だが構成員の1人は疑問を持つ、相手側の仲間のポケモンがダークライの手助けもせず、ましてややられたというの1匹も動かずにただじっと立っていた。

 

 

やがて、黒煙が晴れるとそこには無傷のダークライが何事もなかったかのように、腕を組んで佇んでいた。

 

 

「「「「「「「!!?」」」」」」」

 

「何だと!?」

 

「あの一斉攻撃を受けて無傷!?」

 

 

 

「(アレデシトメタトオモッテイタノカ……)」

 

「ダークッダーク(技の威力からして奴等のポケモンのレベルは……大体20~30ぐらいだ、それならこれで決める)」

 

 

ダークライは両手を上空にかざし、黒と紫が混ざったような色の球を作り出すと

 

 

「ダークゥ!(ハァッ!!)」

 

 

それは4つに分裂し

 

 

「デデースカ!?………ZZZ」

 

「マニュ!?………ZZZ」

 

「アリ!?………ZZZ」

 

「ゲンゲ!?………ZZZ」

 

 

「なに!?」

 

 

アリアドス、ゲンガー、デスカーン、マニューラに当たった。当たった4匹は、糸が切れた人形のようにねむり状態となってしまった。

 

先程ダークライが出した技、『ダークホール』は敵全員をねむり状態にするダークライ専用技。

 

 

「おいお前達何してる!?目を覚ませ!!」

 

「何だあの技は!?」

 

 

驚いている暇もなく、ダークライは止めを刺す為に次の技を繰り出す。

 

 

「ダーク」

 

 

ダークライは片腕を眠っている4匹に翳すと黒いオーラがダークライの手に宿り、4匹の身体も黒いオーラに纏わりつく。

 

 

「ダークラァ(これで終わりだ)」

 

 

「ZZZ~ZZZ~………アリィィ!!?」

 

「ZZZ~ZZZ~……デース!!?」

 

「ZZZ~ZZZ~……ニューラァ!!?」

 

「ZZZ~ZZZ~……ゲゲェ!!?」

 

「は!?お前等どうした!?」

 

 

眠っていた4匹は突如、黒い繭のようなものに閉じ込められたと思うと、黒い刃でハサミギロチンのように挟まれ、最後には。

 

 

「ヴラァ!!」

 

 

ドドガァン!!!

 

ダークライが手を握り締めると、黒い繭が大爆発を起こした。そして、4匹は

 

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

 

目をグルグルと回し、戦闘不能となる。

 

 

「ななな……何だと!?」

 

「あっという間に、俺のポケモンが!?」

 

「1匹のポケモンにやられた?」

 

「おいおいマジか」

 

 

ダークライが次に出した技は『ゆめくい』*1だった。『ゆめくい』はねむり状態のポケモンにしかダメージを与えることができないが、当たれば相手の体力も吸収することが出来る技。

 

 

「(マズハ4ヒキカ……)」

 

「ラァオス!(次は俺が行く!)」

 

 

ウーラオスがダークライの隣まで行くと肩を掴み、次は俺の番だと言い、ダークライを後ろへ引き下がらせた。

 

 

「ダークダーク(まぁ良いだろう、油断はするなよウーラオス)」

 

「ウーラ!(分かってるって!)」

 

 

「おい、ダークライが後ろに下がって別のポケモンが前に出てきたぞ」

 

「あのポケモンは?」

 

「分からん、お前は?」

 

「俺も知らん、だが見た目から予想して……かくとうタイプの可能性が高い」

 

「なら俺が行く、俺の手持ちはエスパータイプのポケモンが多い」

 

「俺もやる、ひこうタイプのポケモンを持ってるからな。それに人数が8対1ならこちらが圧倒的に有利だ」

 

「……精々俺の足を引っ張るなよ」

 

「それはこちらのセリフだ」

 

 

2人は各々4個ずつモンスターボールを取り出し、投げた。

 

PON!PON!PON!PON!

 

PON!PON!PON!PON!

 

 

「ゴーチ!」

 

「マネーロ」

 

「フーディン!」

 

「スター!」

 

 

中から飛び出してきたのは、ゴチルゼル、カラマネロ、フーディン、スターミーであった。どのポケモンもエスパータイプが入っており、かくとうタイプと相性が良いポケモンである。

 

 

「ゴル!」

 

「ドンカー!」

 

「ココー!」

 

「バル!」

 

 

もう1人が投げた4個のモンスターボールから出てきたのは、ゴルバット、ドンカラス、ココロモリ、バルジーナであった。どれもひこうタイプのポケモン、同じくかくとうタイプと相性が良いポケモンであった。

 

 

「ウーラ、ウーラオス(ほぅ、一気に8匹も来やがるか、しかもどいつも俺と相性の良い奴ばかり)」

 

「ティーニ!?ティーニ!(僕も手を貸そうか!?ウーラオス!)」

 

「ウーラ!ウーラ!(冗談言うな!こいつらの相手は俺がやる!)」

 

 

ビクティニは相手の数と相性で流石に分が悪いと思ったのか助太刀しようとしたが、ウーラオスはそれを手で制す。

 

 

「先手必勝!ゴチルゼル『サイケこうせん』!」

 

 

ゴチルゼルは両手を前に出し、ウーラオスに向けてサイケこうせんを放つ。それに対してウーラオスは構えの状態から正拳突きを放ち、そのまま打ち消した。

 

 

「チッ!だったらゴチルゼル、カラマネロ『サイコキネシス』で動きを止めろ!フーディン『マジカルシャイン』!スターミー『スピードスター』!」

 

 

『サイコキネシス』によってウーラオスは動きを封じられその場から動くことはできず、『マジカルシャイン』と『スピードスター』をまともに喰らってしまう。

 

 

「おしっ!」

 

「油断するな!それでアイツのポケモンがやられたのを忘れたか!?」

 

「分かってるよ!お前等そいつから目を離すな!」

 

 

「ラスラス、ラーオス(なるほどなるほど、これがお前達の力か)」

 

 

ウーラオスは黒煙を両腕で振り払い

 

 

「ウゥーラァ!!(今度はこっちの番だぁ!!)」

 

 

目にも止まらぬ速さでゴチルゼルの懐に入り、ウーラオス専用の物理技『あんこくきょうだ』を打ち込んだ。あくタイプの技はエスパータイプに対して効果は抜群、しかもこの技は必ず急所に当たる。

 

 

「ッッ!?ゼッ!?」

 

「ゴチルゼル!?」

 

 

ゴチルゼルは後ろの岩まで吹っ飛ばされ、あっという間に戦闘不能となってしまった。

 

 

「ラァラァラァ!(まだまだ行くぜ!!)」

 

 

続いて片手に緑色のオーラを、もう片方の手には黒色のオーラを纏わせ、近くにいたカラマネロに『ドレインパンチ』、フーディンに『あんこくきょうだ』を打ち付けた。

 

 

「カラァァァ!?」

 

「フーディィィ!?」

 

 

カラマネロとフーディンも技を叩き込まれ、戦闘不能となった。

 

 

「なっ!?」

 

「ラァォースゥ!!(こいつももらっとけ!!)」

 

「スタァ!?」

 

「スターミー『まもる』!!」

 

「スタァ!!」

 

 

間髪入れず、ウーラオスはスターミーに近づく。構成員はスターミーに『まもる』を指示し、まもりのバリアを前方に展開するが

 

 

「ウラァァァ!!(『かみなりパンチ』だ!おらぁ!!)」

 

 

パキパキッパキパキッ……パキン !!

 

 

「なに!?」

 

「スタァ!?」

 

 

ズダァン!!!

 

 

『まもる』のバリアがウーラオスの雷を纏った拳によって打ち破られ、そのままスターミーに『かみなりパンチ』が叩き込まれた。

 

ウーラオスの特性『ふかしのこぶし』は直接攻撃の技を使用すると、相手の『まもる』『みきり』『ニードルガード』『キングシールド』等の効果を受け付けずにダメージを与えることが出来るのだ。

 

 

「スタァァァ!!?」

 

「スターミー!!」

 

 

効果抜群の技を叩き込まれ、スターミーは戦闘不能となる。

エスパータイプのポケモン4体は全て倒れた。構成員はモンスターボールに自分のポケモンを戻す。

 

 

「くっそぉ!!」

 

「チッ!ゴルバット『ヘドロばくだん』」

 

 

続けざまにひこうタイプのポケモンを持つ構成員はポケモンに技の指示を出す。

ゴルバットは『ヘドロばくだん』を放ったがウーラオスは簡単に避ける。

 

 

「(奴の攻撃を一撃で喰らえば戦闘不能となる、ならば奴を近づけさせず、遠距離で少しずつダメージを与えていく!)

ドンカラス『あくのはどう』!ココロモリ、ゴルバット『りんしょう』!バルジーナ『ねっぷう』!」

 

 

ウーラオスは近距離主体の攻撃が得意とみた構成員はポケモン達に遠距離での技を放たせて、こちらに近付けさせずダメージを与えていこうとする。

 

 

だが

 

 

「(んなもん効かねぇってんだろ!)」

 

 

ウーラオスは自ら攻撃の中に突っ込んでいった。

 

 

「なっ!?」

 

 

 

「(オラァ!)」

 

「ドンカァ!?」

 

 

「(テヤァ!!)」

 

「ロモォ!?」

 

 

「(フンッ!!)」

 

「ゴル!?」

 

 

「(ドリャァ!!)」

 

「バルゥァ!?」

 

 

ウーラオスは4匹に『インファイト』を叩き込んだ。

4匹とも一瞬のうちに懐に入られ、防御も出来ず1発で戦闘不能となる。

 

 

「バ……バカな……」

 

 

「あいつのポケモンまで、一瞬でやられるなんて……何なんだ、あのポケモンは」

 

 

 

「ウーラァ!(さぁ、次はどいつだ!)」

 

 

エクスプローラーズ構成員達は、ソウハのダークライとウーラオスの強さに圧倒され、最初の時の威勢を失くし始めていた。

 

 

 

「スゲェ……強いとは思っていたがあそこまで一方的に」

 

「流石リーグ優勝者のポケモンって感じ?」

 

「そうだとしても、あそこまで強いだなんて思わないよ」

 

 

ブレイブアサギ号からバトルの様子を見ていたマードック、モリー、オリオはあまりの強さに驚きを隠せないでいた。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

森の中

 

 

 

「アーマーガア『エアスラッシュ』!」

 

「テンブ『シェルブレード』で弾き返せ!」

 

 

一方で、島の森ではアメジオのアーマーガアとテンブがポケモンバトルをしていた。今のところ、両者ダメージを負ってないが、テンブが不利な状況にあった。

 

 

「(ひこうタイプのアーマーガア……常に空を飛んでいる分、テンブの攻撃が躱されちまう……考えたなアメジオ)」

 

 

テンブが『ハイドロポンプ』や『うずしお』、『シェルブレード』を放っても全てひらりと躱されてしまっていた。

 

カラスポケモンのアーマーガアはひこう・はがねタイプであり、常に空を飛びながら攻撃・回避することが出来る。

攻撃を与えるにしろ躱すにしろ、自由に空を飛べる相手に対し、地上にいるテンブは少し不利な状況であった。

 

 

「(ミジュマルはスピードが速いポケモンではない、スピードと機動力でペースを乱し、スタミナが切れた時に……一気に片を付ける)……アーマーガア『ぼうふう』!!」

 

「ガァァ!!」

 

 

ブォォォォ!!!

 

 

黒い両翼を前後に動かし、激しい風をテンブに向かって放った。

 

 

「ミ~~ジュ~~」

 

「くっ!!」

 

 

テンブとソウハは腕を前にして『ぼうふう』から眼を守る。

 

 

「テンブ、大丈夫か!?」

 

「ミジュ、ミジュ!!(あったりまえだ、お前こそへばってんじゃないぞ!!)」

 

「へへっ!このくらい、へっちゃらだ!」

 

 

こんな状況であるにも関わらず、2人は笑みを浮かべていた。そして、ソウハはテンブに指示を出す。

 

 

「テンブ、あれ(・・)やるぞ」

 

「ミジュ!(了解!)」

 

 

「いけ!『なみのり』だ!!」

 

「ミーージューージューー!!!」

 

 

ザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッザバッバババ!!!!!

 

「なっ!?」

 

「ガァ!?」

 

 

アメジオとアーマーガアは驚く。するとテンブの足元から湧き水のようにして水が溢れだしてきた。だがアメジオとアーマーガアが驚いたのはその量であった。

水は横に広がることはなく、まるで水自体に意志があるかのようにテンブの足元にどんどん溜まって、その量は森の木の高さを越え、遂にはアーマーガアが飛んでる高さにまでたどり着く

 

 

「馬鹿な……(これが1匹の……しかもミジュマルが出せる程の量なのか!?)」

 

 

「テンブ!そのまま『うずしお』だ!!」

 

「!!アーマーガア、上昇して躱せ!!」

 

「(それを待ってたぜ!!おりゃあ!!)」

 

 

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

ズボォォーーーン!!

 

 

「ガァ!?」

 

「なに!?」

 

 

テンブは両手をこすり合わせ、『うずしお』を作り出す。それを見たアメジオは避けるためにアーマーガアに上昇するよう指示したが、それがソウハとテンブの狙いであった。アーマーガアが上昇するためにテンブから少し目を離し、背中を見せてしまったことで、テンブの手から放たれた『うずしお』を避けられなかった。

 

 

「ガァー!ガハァ!ア"ァーー!?ア"ァーー!?」

 

「アーマーガア!……(速い…あんなに素早く『うずしお』を作り出すとは)」

 

「テンブ!!『海流一本背負い!!』

 

「ミィー!!ジューマァ!!(海流!一本背負い!!)」

 

 

ザッバァーーーーーーン!!!………パラパラパラパラ………

 

 

アーマーガアを閉じ込めた『うずしお』を、テンブは両手で器用に掴み、柔道の背負い投げのようにして、地面に向かって叩き付けた。凄まじい衝撃と量の水しぶきが森中に飛び散る。

それは人もポケモンも思わず目を閉じてしまう程のものであった。

 

 

「ぐっ!!」

 

「(よし今だ!!)」 

 

 

PON!

 

 

「(行け!リコ達のところへ!!)」

 

「(うん!!)」

 

 

ソウハはアメジオの視界を塞ぐと、懐から持ってきていたモンスターボールの1つを開ける。

するとそのポケモンは透明になり、リコ達がいる村まで飛んで行った。

 

 

水しぶきがなくなり、視界が良好になると、そこには

 

 

「……カァッ」

 

「アーマーガア!!」

 

 

目を回し、地面にうつ伏せで倒れているアーマーガアがいた。

 

 

「アーマーガアは戦闘不能……だな?」

 

「ミジュ」

 

「くっ……アーマーガア戻れ、よく戦ってくれた。(バトルには負けたが時間はまだ稼げる……このまま更にバトルを行う)」

 

 

アメジオはあくまで勝たなくても、部下達がペンダントを奪う時間さえ稼げれば良いと考えている。そのため今は少しでもバトルを長引かせようと、次のモンスターボールを取り出す。

 

 

「行け!ソウブレイズ!!」

 

PON!

 

「ブレェイ!!」

 

 

「あのときのソウブレイズか……(どうやらアメジオは、俺がモンスターボールを1つ開けたことに気付いてないようだな。だったらとことん付き合うぜ)……テンブ、まだ行けるよな?」

 

「ミージュ!(もちのろんだぜ!)」

 

「よし、やるぞ!!」

 

 

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ロイの家・中庭

 

 

そこでは、エクスプローラーズのジルとコニア、そして3人の構成員達がペンダントを奪おうとしていた。それを阻止するために、フリードはキャップとリザードンの2匹でダブルバトルを繰り広げていた。

 

 

「リザードン『かえんほうしゃ』!」

 

「ゴルダック『みずでっぽう』!」

 

 

「リザァァ!」

 

「ゴルダァァ!!」

 

 

ドガァァン!!

 

 

フリードのリザードンとコニアのゴルダックの技がぶつかり合い爆発、黒煙が周囲に拡がる。それによりコニアは一瞬ゴルダックから目を離してしまった。

 

 

「今だ、キャップ『かみなりパンチ』!」

 

「チュウァァ!!」

 

 

ザシュ!!ビリビリッ!!

 

 

「ゴルダーー!?」

 

「ゴルダック!?」

 

 

コニアのゴルダックは目を回し、戦闘不能となった。コニアは悔しそうな表情でモンスターボールに戻す。因みにジルのサイドンもゴルダックと一緒に戦っていたが、先にリザードンに敗れ、モンスターボールの中に戻されていた。

 

 

「フリードさん凄い!あっという間に2匹倒しちゃった!!」

 

「ホゲホゲー!!」

 

「キャップもリザードンも、やっぱり凄く強い!かっこいいねニャオハ!!」

 

「ニャオハ!!」

 

 

リコもロイもニャオハもホゲータも、パーティーに集まっていた島の住民達も、フリードとエクスプローラーズのバトルに釘付けとなっていた。

 

 

「くそ……」

 

「こうなったら、エアームドで……」

 

「やめておいた方が良いですよ」

 

「あ!?」

 

 

ジルとコニアが今度はライドポケモンとして手持ちに入れているエアームドを繰り出そうとした時、構成員の1人が止めに入る。

 

 

「バトルの様子を見ていましたが、貴方達ではあの者には勝てません」

 

「なんだと!」

 

「次は私達がやります。もう奴のリザードンとピカチュウの技や動きを見ることが出来ましたからね、おまけに体力も減らしてくれて感謝してます」

 

「!!お前等、だから私達に先にバトルさせたのか!?」

 

「手柄を横取りする気か!?」

 

「おいおい……何を勘違いしてんだ?俺達の目的は任務を遂行すること……だろ?もしここにいるのがお前等2人だけだったら……任務失敗だったろ?それをカバーしてやるんだから、むしろ感謝してくれねぇかな?」

 

「くっ!!」

 

「チッ!!」

 

 

「と言う訳で、今度は俺達が相手だぜ」

 

「悪いが、この任務は必ず達成せねばならないので、こちらも容赦は致しません」

 

「こっから先が本番ですよ~……ヒヒッ」

 

 

「上等だ!キャップ、リザードン気を引き締めろ!」

 

「リザァ!」

 

「ピカチュ!!」

 

 

「お前ら出番だ!!」

 

「出てこい!!」

 

「暴れてこい!!」

 

 

PON!PON!PON!PON!

 

「ドリュー!」

 

「シャー!」

 

「ワルビッ!」

 

「プルゥ!」

 

 

丁寧口調の男の構成員が投げたモンスターボールからはドリュウズ、アーボック、ワルビアル、ブルンゲル

 

 

PON!PON!PON!PON!

 

「ガァァン!」

 

「バンギィ!」

 

「ジュペ!」

 

「ゴロオ!」

 

 

ヤンキー口調の男からはクリムガン、バンギラス、ジュペッタ、ゴローニャ

 

 

PON!PON!PON!PON!

 

「ヘルガァ!」

 

「スピィ!」

 

「ガントォ!」

 

「ランクゥ!」

 

笑い方が不気味な男の構成員からはヘルガー、スピアー、ガントル、ランクルスがそれぞれ出てきた。

 

 

「!!おいお前達、12対2なんて卑怯だぞ!」

 

「ホゲ!!」

 

 

「うるさいなぁ!!外野は黙ってろ!!」

 

「それに、馬鹿正直に戦う必要はありません」

 

「なに、どういうことだ?」

 

「ヒヒッ……こういうことだよ、ランクルス『サイコキネシス』」

 

「ラァー」

 

 

フワッ

 

「えっ!?……きゃあ!?」

 

「ニャッ!?」

 

「!?リコ!!」

 

「ホゲッ!!」

 

 

「!!?やめろ!!キャップ、リザードン!!」

 

「ピカチュ!!」

 

「ザァード!!」

 

 

構成員のランクルスがサイキネシスを指示した。だが、サイコキネシスの対象はキャップやリザードンではなく、リコであった。『サイコキネシス』によってリコの身体は青白い光で包まれたと思うと宙に浮き、構成員の方へと吸い込まれようとする。

 

それを阻止しようと、近くにいたロイやホゲータ、ロイの祖父や島の住民達がリコの腕を掴み、行かせないようにする。

 

 

フリードはキャップとリザードンにランクルスを攻撃させ、『サイコキネシス』を解こうとするが、ランクルスを守るようにして、他の11匹が立ち塞がった。

 

 

「チッ!!」

 

「ピカ、ピカピカ!!(お前等邪魔だ、そこどけ!!)」

 

 

「ぐぬぬぬ!!……リコ、絶対に手を離さないでよ!!」

 

「ホゲ、ホゲホゲー!」(ロイの足を掴み踏ん張っている)

 

「ニャオハ!」(ホゲータの尻尾に噛み付き、踏ん張っている)

 

「う、うん!!」

 

 

「すみませんが、我々エクスプローラーズは任務達成のためには手段を選んでいられないのです。」

 

「そういうこと……ランクルス!!とっととその娘をこっちへ連れてこい!!」

 

「ランクゥールス!!」

 

 

「きゃっあ!!」

 

「うぉっ!?」

 

 

『サイコキネシス』のパワーが強まり、吸い込まれる力が増してしまう。あまりの力にリコとロイが繋いでいた手も限界を向かえようとしていた。

 

 

「リコ!……(も、もう手が……)」

 

「ロイ!(だ、だめ……もう限界)」

 

 

2人の手が離れようとした、その時であった

 

 

ピッッカァァァーーン!

 

 

ガキィィィン!(バリアによって『サイコキネシス』が解かれる)

 

 

「ランクゥ!?」

 

「な、なに!?」

 

 

「「「「「!!?」」」」」

 

 

「え!?」

 

「な、なに!?」

 

「ニャッ!?」

 

「ホゲ!?」

 

 

「リコ、ロイ!!(何だあの光は!?)」

 

「ピカ!?」

 

「グルゥ!?」

 

 

突如としてその場は、青緑色の光によって覆われる。その光の発生源は、リコのペンダントからであった。

 

 

「この光、ポケモンセンターの時と同じ……」

 

 

「あれが、我らがボスが欲している物。ランクルス『サイコキネシス』で奪え!!」

 

「ラァァ!!」

 

 

構成員はランクルスに再度『サイコキネシス』を指示し、リコもろともペンダントを奪おうとしたが

 

 

ガキィン!ガキガキィィィーーン!

 

 

またもや、ペンダントから発せられるバリアの様なものに阻まれる。

 

 

「くっ!!」

 

「ランクゥ」

 

 

 

「リコ大丈夫!?」

 

「うん、何とか……ってあれ、ロイ!!バッグが光ってるよ!?」

 

「え!?うわっ!?ホントだ!!」

 

 

リコが近付いてきたロイに目を向けると、ロイの背負ってたバッグが、正確にはバッグの中にしまってある何かが金色の光を放っていた。ロイがバッグの中を開け、光っていたものを取り出すと、それは

 

 

「これ、古のモンスターボール………」

 

 

ロイの宝物である、古のモンスターボールであった。

 

 

それを取り出した瞬間

 

 

 

ピッカァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

 

「「え!!?」」

 

「「「「「ッッ!!?」」」」」

 

 

リコのペンダントと共鳴するかのように輝きが強くなり

古のモンスターボールが

 

 

PON!

 

 

空に向かって開いた。

 

 

それは、一筋の大きな光となり、島の上空にあった雲を吹き飛ばし、たちまち太陽の光を島中に照らしたため、リコ達だけでなく、ブレイブアサギ号にいる者達や森にいるソウハ達も、一斉に上空を見上げる。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

島の森

 

「!!?なんだ!!」

 

「ミジュ!?」

 

「!!あれは!?」

 

「ソウゥ!!?」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ブレイブアサギ号

 

 

「(ナンダ!?)」

 

「マーシャ!?(ビクティニ、メロエッタ、何が起こってる!?)」

 

「クッティ!!(島の上空に何かいる!!)」

 

「ロッタ!(普通じゃない、何か大きい力を持つ何かが!)」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

青空を背景とし、輝かしい光を放っていたものは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グギャァァァ!!!」

 

 

 

 

「色違いの……レックウザ……」

 

「ミジュマ(まじかよ)」

 

 

『天空の覇者』とも呼ばれている伝説のポケモン、レックウザであった。しかも緑色ではなく黒色、色違いのレックウザであった。

 

 

「こ、このボール、空っぽじゃなかったんだ」

 

「ホゲ~……」

 

 

「あのポケモンは」ピ!(スマホロトムをかざす)

 

『レックウザ てんくうポケモン ドラゴン・ひこうタイプ 何億年もオゾン層の中で生きてきたポケモン。空を飛ぶ姿は流れ星に似ている』

 

 

「黒い……レックウザ!?」

 

「まさか、こんな所で……」

 

「すげぇ~……」

 

 

ポケモンバトルから一転して、全員が黒いレックウザの出現に気を取られてしまったため

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミュウ!!!」

 

 

パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!パシッ!

 

 

エクスプローラーズの構成員達は、近付いてきた1匹のポケモンの存在に気付かなかった。

 

 

「リュズ!?」

 

「ボーアァ!?」

 

「ワルゥ!?」

 

「ブルゥ!?」

 

 

「ガァァ!?」

 

「バラァァ!?」

 

「ジュジュ!?」

 

「ローニャ!?」

 

 

「ヘルガ!?」

 

「スピィ!?」

 

「ガントォ!?」

 

「ランクゥ!?」

 

 

「「「「「!!?」」」」」

 

 

「な、なんだ!?何が起こった!?」

 

「!!……我々のポケモンが、一瞬の内に……」

 

「誰だ!!誰がやった!!」

 

 

12匹のポケモンが一瞬の内に戦闘不能ギリギリまでやられていた。フリードやリコとロイもレックウザに気を取られ、相手のポケモン達に何が起こったか分からなかった。

だが直ぐに、その答えが分かった。

 

 

「ミュウ~♪」

 

「えっ!?」

 

「ニャオハ!?」

 

 

リコの頭上から声が聞こえ、上を向くとそこには、ソウハのミュウがプカプカと浮遊していた。

 

 

「あっ!ミュウ!!」

 

「ニャ!?(ミュウ、いつ来てたの!?)」

 

 

「そうか!!ソウハのミュウが助けてくれたのか!!」

 

「ピッカー!!(ナイスだぜ!!)」

 

 

フリードの言う通り、さっきの攻撃はミュウの『みねうち』であった。『みねうち』は当たると相手の体力を「1」だけ残す技である。

 

そもそも、何故ここにソウハのミュウがいるのか説明する。ソウハがアメジオとポケモンバトルを始める際に、ソウハはこれは自分を立ち止まらせるための時間稼ぎであると気付き、リコの身が危ないと考えた。

 

そこでテンブにアメジオの視界を一時的に塞いでしまうような技を出してもらい、その隙に小柄で透明になることが出来るミュウをボールから出して、リコを守るように指示したのだ。

 

ただ、ミュウはロイの家が島のどこにあるか分からなかったため『テレポート』を使えず、空を飛んで探していた。

そんな時に古のモンスターボールが開き、黒いレックウザが現れたため、駆け付けることが出来たのだ。

 

 

フリードはこれで形勢逆転出来ると思ったその時

 

 

「グキャァァァァ!!!」

 

 

「「「「「!!?」」」」」

 

 

レックウザは雄叫びをあげたかと思うと、口元にエネルギーをチャージしているのか、輝き出していた。

 

 

「あれは、まずい!!『りゅうせいぐん』だ!みんな逃げろ!!」

 

「ピカピカッ!!(全員避難しろ!!)」

 

「リザァ!!(早く建物の陰に隠れろ!!)」

 

 

「くっ!!」ピ!(スマホロトムを起動させる)

 

 

ジルはアメジオのスマホロトムに電話をかける。

 

 

『ジルか、どうした?』

 

「アメジオ様、黒いレックウザが島全体に『りゅうせいぐん』を放とうとしています!!我々も巻き込まれてしまうため、一旦退避しようと思うのですがよろしいでしょうか!?」

 

『なに!?……分かった、ペンダントは奪ったか?』

 

「………申し訳ありません……」

 

『そうか、分かった……悪いが俺のアーマーガアは戦闘不能となってしまっている、俺のスマホロトムの受信場所まで迎えに来てくれ』

 

「かしこまりました!!」

 

 

ジルとコニア、そして3人の構成員たちは急いでライドポケモンのエアームドに乗り、その場を立ち去る。

島の住民達は『りゅうせいぐん』が当たらないように建物の陰や森の中に入った。

 

 

「ロイ、そこの君も早くうちに隠れるのじゃ!」

 

「は、はい!ニャオハ、こっち!!」

 

「ホゲータも早く!!」

 

「ホゲッ!!」

 

 

リコとロイ、ニャオハとホゲータはロイの祖父によって家の中に避難する。

 

 

「フリード!お前も早く中へ!!」

 

「いや、俺はここにいる……『りゅうせいぐん』からこの家を守る」

 

「なんじゃと!?」

 

「「フリードさん!?」」

 

「キャップ、リザードン!行くぞ!」

 

「ピカチュウ!!(了解相棒!!)」

 

「リザァァ!!(行くぜ!!)」

 

 

フリードとキャップはリザードンの背に乗り、少しでも『りゅうせいぐん』を減らそうとしていた。

リザードンが飛び立とうとした時

 

 

「ミュミュ~!!(待って待って~!!)」

 

 

ミュウがリザードンの前に現れ、小さい手を前に出して止める。

 

 

「ザァァ!!リザァ!!(そこをどけ!!ミュウ!!)」

 

「ミュウミュウ、ミュウミュウ~(駄目だよ、君達が行ったら絶対無事じゃすまないから、ここは僕に任せて、えい!)」

 

「リザァ!?」

 

「ピカッ!?」

 

「これは『サイコキネシス』!?ミュウか!!……っておわ~~!!?」

 

 

フリード、リザードン、キャップはミュウの『サイコキネシス』によって強制的にロイの家に押し込まれた。

 

 

「グキャァァァァ!!!」

 

ヒューーーーー………ドカン!!

 

 

レックウザの口から放たれたエネルギー弾が上空で爆発し、『りゅうせいぐん』となって島中に降りかかろうとしていた。

 

 

「ミュウーーー!!」

 

 

ミュウは目を閉じ、両手に力を込め、サイコパワーを集中させると

 

 

「ミュウ!!」ピカッ!!(目が青白く光る)

 

 

『りゅうせいぐん』に向かって手をかざした。

 

その結果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピタッ

 

 

ピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタピタ

 

 

「ええっ!?」

 

「ウソでしょ!?」

 

「まっじかよ!?」

 

 

『りゅうせいぐん』のエネルギー弾は島に当たることなく、全て青白い光を纏い、宙にピタッと浮いていた。

この光景にリコ、ロイ、フリーズはおろか、放ったレックウザ自身も驚いている様子であった。

 

 

「………ミュミュ(………返すよ)」ヒュ‼(両手を一旦後ろに引いて一気に前へ押し返す)

 

 

ズドドドドォォーーーン!!!!

 

 

「……!!?グギャャァァァ!!!」

 

 

ミュウは浮かせた『りゅうせいぐん』をそのまま、レックウザにお見舞いさせる。

レックウザは空中を蛇行しながら避けていくが、いくつかのエネルギー弾には当たってしまい、咆哮をあげる。

 

 

「グゥゥゥ!!」

 

「……………………」

 

 

『りゅうせいぐん』がなくなると、レックウザはミュウを威嚇するような目つきで睨み付けたと思うと

 

 

「………………」チラッ

 

「……………えっ?」

 

「ミュ?」

 

 

今度はリコに対して何かを確認するかのようにして一瞥した。

 

 

「グギャァァァァーーー!!!」

 

 

そしてレックウザは空に向かって吠え、そのままどこかへ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒いレックウザが去り、ソウハはアメジオとのバトルを一気に片付け、ラティオスに乗って急いでリコ達がいるロイの家に向かい、全員の無事を確かめた。

 

現場はポケモンバトルによって少し散らかってはいたが、全員怪我は無いという。

 

 

「それで、昨日見せてもらったモンスターボールから黒いレックウザが現れたのか……」

 

「うん……今までうんともすんともなかったから、てっきり空っぽだと思ってたんだけど」

 

「ホゲッ」

 

「私のペンダントが光ったと思ったら、ロイの古のモンスターボールも光り出して、パカッて開いたんだ」

 

「ニャ~!」

 

「……………」

 

 

古のモンスターボールを見つけた張本人であるロイの祖父に話を聞いても、詳しいことは分からなかったという。

ソウハが考え込んでいると、ミュウがソウハの頭に乗ってきた。

 

 

「!!ミュウか……ありがとなミュウ、リコ達を守ってくれて」

 

「ミュミュウ!(えっへん!)」(ソウハの頭の上に立ち、胸を張る)

 

「そう言えば私達、ちゃんとお礼を言えてなかった、ありがとうミュウ、守ってくれて!」

 

「ニャーオ!(ありがとう!)」

 

「本当に凄かったよ!レックウザの『りゅうせいぐん』を受け止めて跳ね返すなんて!なぁホゲータ!!」

 

「ホゲホゲー!!(ほんとそう!)」

 

「ミュウ~!ミュウ~!(そうでしょそうでしょ!もっと褒めても良いんだよ~!)」

 

 

「おっほん!」

 

 

そんな時、ソウハがわざとらしく咳払いをする。

 

 

「ミュウを褒めてくれるのはありがたいけど、今は早く戻らなきゃいけない………ブレイブアサギ号に行かなきゃ」

 

 

その言葉に全員がはっ!とする。

 

 

「そうだ!船が無事かどうかも確認しなきゃならない!」

 

「俺のポケモン達が護衛としているので大丈夫だと思いますが、急ぎましょう」

 

 

フリードとロイ、キャップとホゲータはリザードンに乗り、ソウハとリコ、テンブとニャオハはラティオスに乗り、ブレイブアサギ号まで急いだ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

島の砂浜

 

 

ソウハ達がブレイブアサギ号を停めてある海岸に行くと、そこには無傷のブレイブアサギ号と同じく無傷のライジングボルテッカーズのメンバーとポケモン達、そしてソウハのポケモン達がいた。

 

マードックが言うには、ここにもエクスプローラーズが7人も襲撃してきたらしく、ソウハのポケモン達とバトルになったことを伝えると、フリードはモリーに怪我をしたメンバーやポケモン達はいないか尋ねた。

 

 

「安心しなフリード、メンバーもポケモン達も誰も怪我は負ってないよ」

 

「そうか……ソウハのポケモン達は?」

 

「おんなじ……本当に大したもんだよ、リーグ制覇者のポケモン達は……」

 

 

モリーは船の上からソウハのポケモン達のバトルを見ていた。バトルを見て思ったことは「圧倒」の一言であった。

 

向こうの方がポケモンの数が明らかに多いにもかかわらず、まるで赤子の手を捻るような勢いで次々と倒していった。

 

しかも、ダメージらしいダメージを受けずにだ。

 

 

「あの子達は、うちらのポケモンとは次元が違うと言っても過言じゃない……そう思っちゃう程だったよ」

 

「そ、そうか……」

 

「とにかくみんなは無事、それで良かったでしょ?」

 

「あぁ、そうだな」

 

 

モリーとの会話が終わると、フリードはふとソウハがいる方を見る。

 

 

「・・・・」

 

 

今ソウハは、船を守ってくれていたポケモン達とそれぞれ話している様子であった。ソウハもソウハのポケモン達も、本当に怪我をしていないらしく笑顔を浮かべている。

 

一見どこにでもいる普通のポケモントレーナーとポケモン達のように見えるが、フリードは少し考え込む。

 

ソウハとポケモン達のあの強さ……

 

何故ソウハは一生かかっても会う事すら難しいポケモン達をゲット出来たのか。

 

何故8つの地方のポケモンリーグを15歳という若さで制覇することが出来たのか。

 

 

「……まぁ、考えても仕方ないことか」

 

 

フリードはそこが気掛かりであった。

 

 

 

 

 

 

「やっぱ発信器が付けてあったか」

 

「ミジュジュ!(とっとと壊しちまおう!)」

 

「そうだな、テンブ『シェルブレード』」

 

「ミジュュ!!」

 

 

ガキィン!……ボン!

 

 

ソウハは船にポケモン達に怪我がないことを確認すると、船の中に入り、シェイミ・ラティアス・ゾロアーク・テンブと共に発信器らしきものがないか確認すると、1つ発見したのだ。

 

 

「よし、これで奴らに追跡されることはないだろう」

 

「ミジュジュマ?(んじゃあ次はストライク達のとこに行くか?)」

 

「そうだな、行くか」

 

 

ソウハはミュウに頼み、ストライク達の食糧庫の所へ『テレポート』をしてもらい、改めて船の修理を頼んだ。

 

 

「キャタピー!」

 

「ビードル!」

 

「「『いとをはく』!!」」

 

「「プシャーーー!!」」

 

「ストライク『きりさく』!」

 

「ストラァ!!」

 

「よし良いよ!穴が塞がったから、空気が漏れなくなった!!」

 

「ありがとな、皆!!」

 

 

船の修理は何事もなく、無事に終わった。

 

そして

 

 

「今日からライジングボルテッカーズの一員になりました、ロイです!!よろしくお願いします!!」

 

「ホゲッ!!」

 

 

フリードが、ロイがライジングボルテッカーズに入ったことをリコ以外のメンバーに発表した。

全員なんとなくこうなることを予想していたのか、あまり驚く様子もなく、笑顔で迎えてくれていた。

 

 

「これからよろしくな、ロイ」

 

「ミージュミージュ(よろしく、ロイ)」

 

「ソウハ、テンブ……こちらこそよろしく!!」

 

「ホゲータも、良いトレーナーが見つかって良かったな」

 

「ホゲ!(うん!)」

 

「あ~……その~……」

 

「どうした、ロイ?」

 

「実は、ホゲータとはパートナーになったんだけど、まだモンスターボールでゲット出来てなくて……」

 

「ホゲ?」

 

「あ~そう言えば、この島にモンスターボールは無かったんだっけ……え~とたしか、ここに………」

 

 

ソウハはバッグの中をゴソゴソと掻き分けると、1個のモンスターボールを取り出す。

 

 

「ほら、ロイ!」(ロイに向かって投げた)

 

「うわっ!?……!!これってモンスターボール!!」

 

「あぁ空っぽのやつだ、それをやるよ」

 

「え!?……良いの!?」

 

「勿論、先輩から後輩へのプレゼントだよ」

 

「ありがとう!!…ずっと練習してきたんだ!今この時のために、君が良いって決めたんだ!!」

 

 

ロイはホゲータから少し距離を取り

 

 

「行くよホゲータ!!」

 

「ホゲ!!………ホゲー!!」

 

 

ロイはモンスターボールをホゲータに向かって投げる。

ホゲータは自らボールに当たりに行き、ボールに吸い込まれ、ボールが少し揺れた後に

 

 

ホワン…ホワン…ホワン…カチャ!!

 

 

「やったー!!ホゲータ、ゲット!!出てきて、ホゲータ!!」

 

 

PON!

 

 

「ホンゲ!!」

 

「ホゲ~タ!!」

 

「ホンゲホンゲ!!」

 

 

ロイはホゲータをゲットし、本当の意味でロイのポケモン(あいぼう)となった。ロイは早速ホゲータをボールから出し、抱き上げた。

ホゲータの方もロイに抱きつき、笑顔を浮かべ、あの歌を歌い出した。

 

 

「ホッホッホッホゲ~♪ホッゲホッゲホッゲッゲ~♪」

 

「ホッゲ~♪ホッゲホッホッゲ~♪」

 

 

「(ロイとホゲータの想いは結ばれて、2人は本当のパートナーになりました!こんな瞬間に立ち会えるなんて、感激です!)……歌はあれだけど……」

 

「ニャーオ……ニャ~(あんなにはしゃいじゃって……子供ね~)」

 

 

「ミジュ(やっぱり初めてのゲットは興奮するよな)」

 

「ティニティニ(また新しく、ポケモンと人とのキズナが出来たね)」

 

「ロメッタ(えぇそうね)」

 

 

そして、ブレイブアサギ号は新たにメンバーに加わったロイを乗せ、リコの故郷であるパルデア地方へと飛び立った。

その際には、ロイの旅立ちを見送るため、ロイの祖父や島の住民達が手を振る姿を見て、ソウハ、リコ、ロイも島が見えなくなるまで、大きく手を振り返していた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

夜 ソウハの部屋

 

 

「…………」

 

「ティニティニ?(ソウハ、どうかしたの?)」

 

「あ、いや……アメジオのことがちょっと気になって」

 

「ティー?(アメジオって……ソウハが森の中であった奴?)」

 

「あぁ……」

 

 

ソウハはベッドの上で胡座をかきながら、アメジオのバトルを思い出していた。

 

 

 

 

アーマーガアが倒れ、アメジオはソウブレイズを繰り出したが

 

 

「ソウブレイズ『むねんのつるぎ』!!」

 

「テンブ、駆け抜けろ!!」

 

 

ソウブレイズが『むねんのつるぎ』を当てるためにテンブに走って近付くが、テンブも同じようにソウブレイズに近付く。

 

間合いに入り、ソウブレイズは『むねんのつるぎ』を繰り出したが

 

 

「ミジュジュ!!」

 

 

ガキィン!!!

 

 

ホタチ1つで両手の刃を受け流し、がら空きになった懐に

 

 

「『ハイドロカノン』!!」

 

「ミジュマミジューー!!」

 

 

青白いエネルギー弾がソウブレイズに命中、急所に当たった。

 

 

ジュドォーーーン!!!

 

 

「ソウブレイズ!!」

 

「ソ……ソウ……」

 

 

ソウブレイズは吹き飛ばされ、森の木に叩きつけられる。

よく見ると目を回し、戦闘不能になっていた。

 

 

「………」

 

「ソウブレイズは戦闘不能……だな?」

 

「………あぁ」

 

 

ソウハにバトルで2度も、しかも1匹のミジュマルにやられ、アメジオはショックを隠し通せなかった。ソウハはその姿に一瞬思うところがあったが、リコ達の所へ急がなければならないと思い、ラティオス出そうとした瞬間、レックウザが現れたのだ。

それを見たソウハは、急いでラティオスに乗り、リコ達がいる場所に飛んでいった。

 

 

 

 

 

「あの時のアイツの悔し顔が……何となく昔の自分に似てる感じがしてさ」

 

「ティーニ?(そうだったの?)」

 

「あぁ……目的を果たすためとかじゃなくて……純粋にポケモンバトルをして負けた……普通のトレーナーの顔だったよ」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

エクスプローラーズのアジト

 

 

 

 

「報告は以上です」

 

 

エクスプローラーズが所有するアジトの1つ、そこでアメジオは今回の任務に対する報告を行っていた。

 

 

ペンダントのこと、謎のモンスターボールから出てきた黒いレックウザのこと、そしてソウハというポケモントレーナーが持っていた幻・伝説のポケモンのこと、どれも予想外の事ばかりで組織に報告しないという選択肢はなかった。

 

 

その場にはアメジオに10人の構成員を送った執事のハンベルと各地に散らばっているエクスプローラーズの幹部達がホログラムで報告を聞いていた。

 

その中で、一際大きいホログラムを使用している者が口を開く。

 

 

『アメジオ、何故単独行動を続けた?しかも、10人の構成員を送ったにもかかわらず、任務に失敗するとは』

 

 

その相手はギベオン、エクスプローラーズのボスである。

 

 

「………現場の判断です、責任は負います」

 

 

アメジオはギベオンのホログラムに向かって、頭を下げる。黒いレックウザの出現、そして10人の構成員がやられてしまう程の実力はアメジオにとって想定外の事態ではあったが、もっと上手く計画をたてられたのではないかと思い、アメジオは責任を感じていた。

 

 

「フフフフッ」

 

 

そんなアメジオの姿を見て、嘲笑う人物がいた。

その者は緑髪で第一印象は優しそうな顔の長身な男、名をスピネル。

 

 

「任務失敗とは貴方らしくもない、我々はギベオン様の願いを叶える存在です。あまつさえ、ポケモンバトルに2度も……しかもミジュマルごときに敗れるなんて」

 

「……………」

 

「しかも、そのソウハと呼ばれるトレーナーは幻や伝説と呼ばれているポケモンを大量に持っており、あまつさえ黒いレックウザが現れたとは……今日はエイプリルフールではありませんよ?」

 

「!!嘘をついているとでも言うのか!?」

 

「お二人とも!!ギベオン様の前です!!」

 

 

ポケモンバトルに負けたことは事実であるため、それは甘んじて受け入れるアメジオであったが、自分や部下の報告内容にまで皮肉めいた事を言われ、思わず声を荒げるが、ハンベルからの仲裁が入ったことで冷静さを取り戻す。

 

 

『スピネル、奴らの行方を追え』

 

「はっ!必ずや、ペンダントをギベオン様の手に」

 

『アメジオは任務から外す』

 

「………ッッ」

 

『不服か?』

 

「………いえ、承知いたしました」

 

 

思うことはあるが、ここで駄々をこねても意味がないことは分かっていた。

アメジオは感情を押し殺し、その人事を受け入れる。

 

 

「フッ……お疲れ様です。後は私に任せ、休んでください」

 

「…………」

 

 

その言葉を最後にアメジオは退席し、報告を行っていた部屋を後にする。

 

 

「「アメジオ様!!!」」

 

 

しばらく廊下を1人で歩いていると、部下であるジルとコニアが心配するように駆け寄ってくる。会議の内容を聞いていたためか、アメジオの様子が気になっているようであった。

 

 

「あ、あの……本当なんですか?任務を横取りされたって……」

 

「よろしいのですか?このままで……」

 

「あぁ、むしろ好都合だ」

 

「「えっ?」」

 

 

アメジオには一切取り乱した様子は無かった。プライドが高いアメジオが任務を取られたのに好都合と言っていることに2人は思わず戸惑ってしまう。

 

 

「悔しいが、今の俺ではまだアイツには……ソウハには足元にも及ばない」

 

 

2度、正確には3回のバトルでテンブに……ミジュマル1体に完膚なきまでに敗北している。しかも、大してダメージを与えられず、テンブ以外にも構成員のポケモン達を簡単に打ち負かしてしまう、幻・伝説のポケモンまで居たというのだ。

 

今の実力で、アメジオがソウハに勝つのは夢のまた夢だろう。

 

 

「アイツに勝ち、ペンダントを手に入れるには強くなる必要がある」

 

「それは分かりますが………」

 

「今の俺には強くなるための時間が必要だ。面倒な捜索や調査などは、スピネルにやらせておけば良い」

 

 

仕掛けていた発信器が壊されたことは既に確認がとれている。今からライジングボルテッカーズを追うとなると所在地の確認からしなくてはならない。

それだけでも相当な時間がかかる……その時間すら今は惜しまれる。

 

 

「では、どうなされますか?また、訓練用の施設にでも行くのですか?」

 

「いや、黒いレックウザを追うぞ」

 

「え!?レックウザを!?」

 

「ジル、コニア、お前達の報告が正しければペンダントとレックウザの入っていた不思議なモンスターボールには何かしら関係がある。秘密を解く鍵はおそらく……」

 

 

2人はレックウザが現れる現場にいたため、リコのペンダントとロイの古のモンスターボールが共鳴し合うかのように光っていた所を目撃していた。

 

 

「私もそう思いますが、強くなるための修行はよろしいのですか?」

 

「それはレックウザを追いながらやるぞ。それに、ソウハに勝つためには新しいポケモンも必要だ」

 

「それなら、本部に申請すれば新しいポケモンが……」

 

「それでは時間がかかる、それに任務から外されたとなれば碌なポケモンは来ないだろう」

 

 

エクスプローラーズのメンバーには本部に申請すれば組織が管理しているポケモンを貰うことが出来るシステムになっている。しかし、ポケモンの数にも限りはあるため優先順位が定まっている。

現状ではアメジオが言うように強いポケモンはあまり期待出来ない。

 

それならば自分で見つけ、捕獲するのが良いだろう。

 

 

「で、ですが……そうしているうちにアイツらがペンダントを誰かに奪われでもしたら」

 

「それこそ無用な心配だ」

 

「え?」

 

「あそこには……ターゲットの傍にはソウハがいる。スピネルは何をしようとしても無駄だ……どうせ最後には無様に負ける」

 

「「………………」」

 

 

アメジオにとってソウハは倒すべき相手だが、その強さに対して認め、信用していた。まだ少しも本気を出していなそうに見える強さは今までアメジオが戦って来たトレーナーとは何かが違っていた。

 

その強さを前に、スピネルがどんな策を企てようが絶対にソウハに負けると確信していた。

 

それはジルとコニアも同じだった。レックウザを前にソウハのポケモンらしき「ミュウ」と呼ばれていたポケモンが、レックウザに怯むことなく立ち向かい『りゅうせいぐん』を打ち返すという目を疑うような光景をエアームドに乗りながら目撃していた。

あとで合流した他の構成員達もソウハのポケモンと交戦し、呆気なく敗れたことを聞き、奴の強さは幹部クラスさえも太刀打ちできないのではないかと思い込んだ。

 

 

「(そうだ、どうせスピネルではソウハには勝てない。だが俺と違って正面から挑まない奴なら、様々な策で時間稼ぎをしてくれる筈だ)」

 

 

その時間を利用して少しでも強くなる。これまでのバトルで自分の弱さを知った。ならばここから多くを学び、強くなっていくだけだとアメジオは思った。

 

 

「(ソウハ、待っていろ。俺はこのままでは終わらない、今よりももっと強くなり、必ずお前を倒す!!)」

 

 

アメジオはそう決意し、ジルとコニアを連れて歩き出した……いつか来るソウハとの再戦に備えて。

 

 

 

 

*1
ポッ拳のような技エフェクト





ダークライ


あくタイプ

特性:ナイトメア
《相手が『ねむり』状態の時、相手の体力を減らす》


技:ダークホール ゆめくい あくのはどう 
  
  サイコショック あくむ バークアウト

            ⇓


ダークライ(???モード)


あく・???・???タイプ

特性:???


技:ダークホール ??? ??? ???

  ??? ??? ??? ??? ???


因みに、テンブが出した『海流一本背負い』は『なみのり』と『うずしお』を合わせて生み出した合わせ技であるため、『海流一本背負い』という単体の技ではないです。


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