復活したと思ったら捕まって振り回されてるんだけど!?   作:雪山崇一

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 玲奈、初めての戦闘回! それもあって、今回はいつもより長いです。


第五節 死地(しち)にて命を(こぼ)

「っ……いや、ただ気になって来てみただけだ」

 

 咄嗟(とっさ)に返事を返し、村の跡へと歩いていく。

 

「お前こそ、ここで何してるんだ? それに、ここは……」

 

 廃村前で歩みを止めて、その場から廃村全体を見回す。

 木々の世界からここだけ塗り潰されたかのような有り様……かつて人が住んでいた家は燃えて倒壊し、水が通っていたであろう水路は乾燥しきった上に雑草が生い茂り、どこを見渡しても(すみ)が散乱している。

 

「? もしかしてお姉ちゃん、この場所のコト知らないの?」

 

「……え?」

 

 キョトンとした目で見つめてくる。

 玲奈は『あ、あぁ……実はな』と頬を掻きながら返すと、少女は顔を前へと戻しながら、

 

「……この村はね、むかし火事にあって、その時にここに住んでた人たちが全員亡くなった場所なの。

 なのに……誰も手を合わせたり、お花を添えたりしないから、可哀想って思って……こうやってお花を添えたり、手を合わせたりしてるんだけど……変、かな?」

 

 不安げにそう問うてくる。

 玲奈は首を横に振って、

 

「変なもんか。とても立派だ――大人でも出来る人は、そうはいないぞ?」

 

 ……むしろそのような悲惨な事故があったとは知らず、この場を訪れてしまった自分を恥じる。

 少女の行動に感心しながらその傍らに膝をつき、同じように手を合わせる。

 

「お姉ちゃん?」

 

「お前のように花を持ってきてるわけでもないが、せめて、手は合わせさせてくれ……」

 

 祈るように目を伏せながら手を合わせていると、隣の少女も同じようにしている気配があった。

 一〇秒か、それ以上か……合掌を解くと、少女も丁度解いたところだった。

 

「……少し、安心しちゃった」

 

「?」

 

 少女の方に顔を向けると、張り詰めていた気持ちが解けたような和らいだ表情で、

 

「……お父さんに言っても、一緒に来てくれなくて。

 何回来ても、この村どころか、この周辺に来てる人たちすらいなかったから……ひょっとしたら、この村に住んでいた人たち、わたし以外には誰にも気にされてないんじゃないかって、不安になってたから……」

 

 自分へと向いていた玲奈の視線へと、自らの視線を合わせ、

 

「お姉ちゃんが、この村の人たちの事を思ってくれる人で、よかった」

 

「……別に、そんな大層なものじゃない」

 

「お姉ちゃんにとってはそうでも、わたしにとってはとても嬉しい事なの。だから――ありがとう、お姉ちゃん」

 

 祈りを捧げるという大人のような行為から想像できなかった、少女の年相応の明るい笑顔を向けられ、玲奈は息を飲んでしまう。

 

「? お姉ちゃん?」

 

「っ――あぁ、いや」

 

 じっと笑顔を見ていたからか、少女は首を傾げながら言葉に疑問符を付けてくる。

 思わず顔を逸らしていると、少女は何かに気づいたかのようにハッと肩を揺らした。

 

「そういえばお姉ちゃん。わたしとお姉ちゃんって、まだ自己紹介してなかったよね?」

 

「へ?」

 

 間の抜けた声を漏らしてしまったが、すぐに『あ』っと続けて声を出してしまう。

 ついスムーズに話が進んだため失念(しつねん)してしまっていたが、まだお互いに名前を名乗っていなかった。

 

「……そう、だったな。私は玲奈。月河玲奈だ」

 

「わたしは祈梨(いのり)夜風(やかぜ)祈梨。

 ――よろしくね、玲奈お姉ちゃん!」

 

(お姉ちゃん呼びは変わらないんだな……)

 

 苦笑しながらそう思っていると、祈梨が気になった事を聞いてくる。

 

「お姉ちゃん、この辺りだと見ない人だけど、どこからか引っ越して来た人なの?」

 

「え? あ、あの、その――そそ、そうなんだ! つい三日前に引っ越してきたばかりでな。まだ土地勘とかも全然なくて……あはは」

 

「そうなんだ。なら、廃村(ここ)のこと知らなくても当然だよね」

 

 ……まぁ本当は三日前に生まれたのだが……。

 苦笑いを何とかしようと玲奈は話題を変える。

 

「そ、そういえば祈梨、お前家に帰らなくていいのか? もう暗くなって来たし、お母さんとかが心配するんじゃないか?」

 

 そう言った途端、少しだけ祈梨の顔が沈み……そして口を開く。

 

「……お母さん(・・・・)いないんだ(・・・・・)

 でも大丈夫、お父さんには帰りは少し遅くなるって言ってあるから」

 

「あ……」

 

 ……まずい。

 知らなかったとはいえ、心に影を落とす事を聞いてしまった。

 

「その……ごめんね。知らなかったとはいえ、辛い事を言わせて……」

 

「っ! う、ううん! 大丈夫! 大丈夫だよ! わたしにはお父さんがいるしっ!」

 

 ハッと肩を揺らし我に戻った祈梨は、負い目を感じさせないように言葉を発していく。

 そんな様子にも玲奈は負い目を感じてしまうが、それを面に出しては余計に祈梨に気を使わせてしまうだろう……そう思い『……そう、か』と返し、

 

「お父さんを――家族を大切にな」

 

「っ! ――うん!」

 

 ここ数日のうちに感じた事を口にすると、祈梨は元気よく首肯してきた。

 

「私はそろそろ帰るが、お前はどうするんだ?」

 

「わたしももう帰る。これ以上いたら予想以上に暗くなっちゃいそうだから」

 

 日が落ち始めた空を見ながら祈梨は答えた。

 帰る時間も考慮すると、確かにこれ以上外にいるのはよくない。

 玲奈も祈梨も親が心配するだろうし、玲奈に関しては土地勘もほとんどないので、暗くなったら迷子になりかねない。

 

「お姉ちゃん、途中まで一緒に帰ろ!」

 

「別にいいが……なんかお前、さっきからグイグイ来てないか? 私たち、今日会ったばっかりだよな……?」

 

「だって、この村の人たちを思ってくれる人に会えたのが嬉しいんだもん! わたし、もっとお姉ちゃんとお話したいな!」

 

「わ、わかった、わかったからくっつくなー!?」

 

 腕に抱きついてくる祈梨に困りながら、短時間でよくこんなにも懐かれたなー……と思いながら苦笑する。

 そのまま廃村を後にし――――

 

「――!?」

 

 ――背中に殺意が突き刺さった(・・・・・・・・・・・・)

 廃村の奥から何かが来る――傍らの祈梨を抱きしめ、真横に飛び退く。

 

「お姉ちゃ――」

 

 突然の事に驚いた祈梨が言い切るよりも先に――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 陥没によって飛び散った土や木の破片から祈梨を守るために背中を向け、背にいくつもの衝撃が飛来し……数秒の後に収まっていく。

 

「は? へ……え?」

 

 腕の中の祈梨が困惑している中、背中に祈梨を隠すようにして玲奈は振り返る。

 陥没が起きたその中心地には……、

 

 

【グルルルルルル……!】

 

 

 ――真っ黒な毛並みに鉤爪を携えた、ヒト型の狼がいた。

 

「……ッ!?」

 

 ゾクッ……! と。

 その狼を見た瞬間、玲奈の体が呼応するように大きく跳ねた。

 それも当然であろう……四足ではなく二足で立ち、黒い毛並みに包まれたその獣は、あまりにもかつての自分に似て(・・・・・・・・・)――

 

 ――ゴバッ!! と、黒が爆ぜる。

 否、正確には消えたとしか思えないほどの瞬発力。

 

「ッ!!」

 

 全魔力を防御に回す。とにかく攻撃が来るより早く今の自分にできる最大の防御(たて)()/――まるで焼き菓子のように盾が破壊される……狼の鉤爪は玲奈の服に引っ掛かり、

 

 ギュオンッ!! ……風が唸ったかと思うと玲奈の体は投げ飛ばされ、何本もの木を貫き木々の奥へと消えていく。

 

「お姉ちゃん……!!」

 

 上げた声はまるで悲鳴のよう。

 ようやく何が起こっているのかを飲み込めてきた祈梨は目の前の存在に恐怖する。

 

 ……見ただけでわかる。

 これは自分が何をしようと敵わぬ存在。何かをしようとしても、しなくとも、一瞬後には自分程度の命など刈り取ってしまうであろう獣。

 

「あ……あ、あ――」

 

 魔力や魔術の類いは知る人ぞ知る力、といったものではない。

 魔力を使えない一般人にも知れ渡っている……故に祈梨も異能(いのう)の存在を知っているのだが……それを踏まえたとしても目の前のソレはあまりに恐ろしすぎた。

 

 ……何もできない。

 ……何もできないまま……鉤爪は祈梨を貫き――

 

「ヤ゛メ゛ロ゛――!!」

 

 濁音(だくおん)まみれの声と共に魔力の(たま)が狼の顔面にブチ当たる。

 ……だがそんなものは意に介さず、魔力の飛んできた方を見る。

 

「そ゛……ソ゛イ゛、……ツに……手を、出すなッ!」

 

 口内を、頭を、体を血に染めた玲奈が鮮血の詰まった喉から必死に声を荒げる。

 

(なんだ……コイツは……)

 

 全身の激痛で発狂しそうな中、玲奈は何とか思考を巡らせる。

 

(……まず、私たちを襲う理由はわからないが、コイツは“敵”だ。

 それも使い魔みたいな生易しいものじゃない……魔術師によって誕生していながら“(あるじ)”を持たない暴走した存在――魔獣(まじゅう)……とでも呼ぶべきものか)

 

 (ちから)は無くとも知識(ちしき)はある。

 五〇〇年前の誕生の際に(・・・・・・・・・・・)……激闘の際に(・・・・・)有した、魔術の知識が。

 

(見たところ素早さに特化しているようだが……やはりあの姿、魔神(まじん)としての私の姿に――)

 

 思考が遮られる。

 ただ立っていただけの狼が、その場からかっ跳んできたからだ。

 ……ぶっ飛ばされた時に咄嗟に纏った魔力を今度は身体能力強化に回す。

 

 意識を失いかねない激痛に支配されながらその場から飛び退く。

 振り下ろされた狼の腕は地面を当たり前のように陥没させていく。

 

(っ……! 一撃でも、まともに喰らったら――)

 

 ――『死』。

 死を間近にし、逆に神経が研ぎ澄まされていく。

 

「お姉ちゃん……!」

 

「――隠れてろッ!」

 

 怒鳴るように叫び、目の前に広がる――大きく開かれた牙の並ぶ口を対処する。

 顎下から蹴り上げる……が、毛並みがクッションになったかのようにボフンッ! と足の威力が殺され、牙の並ぶ口は(ふところ)へと迫る――!

 

「く……ッ!」

 

 すんでのところで身を捻り直撃は避けた……だがその代わりに、左の脇腹をグシュリッ! と食い千切ら/

 

「がッ、ああああああァァァーッッッ!?」

 

 痛みを紛らわすように絶叫する。

 隠れている祈梨の悲痛な叫びが聞こえてきたがそれに意識を割いている暇はない……顔を歪ませながら振り向き、首など簡単に生首にできるであろう回し蹴りを視界に納める。

 

 ミシリッ! と、盾にした左腕からイヤなオトが聞こえ、痛みが奔るより先に吹き飛び、何度も地面に叩きつけられ……転がった(のち)に仰向けになる。

 

「っ、がは……ッ!?」

 

 吐き出された鮮血(せんけつ)が宙を舞い、顔に()りかかる。

 

「お■■ゃ■!! ―― ね  ゃん……ッ!!」

 

 祈梨の声が途切れ途切れに聞こえてくる。

 まともに息ができなくなっていく中で……玲奈は必死に思考を巡らす。

 

(アイ……ツを…………殺さ、ない……と……でないと……わた……し、だけじゃ……なく、て…………祈梨、まで……)

 

 ……考えろ。

 五〇〇年前の戦い方(かんかく)を思い出せ。

 

 ……考えろ。

 魔術師どもを殺していたあの時を思い出せ。

 

 ……考えろ。

 魔帝どもを葬りさっていたあの時を思い出せ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 ……そして、

 

「……これ(・・)、……だ……」

 

 一つの方法に思い至った。

 五〇〇年前に行っていた戦法の一つ。

 人間となった今の自分にできるかはわからない。

 だがやるしかない――いや、やってみせる。

 

(覚悟、を……決め、ろ――じゃない、と……)

 

 起き上がりながらちらと木々の方を見る。

 そこには顔面を涙で濡らした祈梨の姿があった。

 

(死ぬ、の、……は…………玲奈(オマエ)だけ、じゃ……ないん……だ――!)

 

 ……ゆらゆらと、死に体で立ち上がる。

 今まさに、前傾姿勢を取った狼が飛びかかろうとしていた瞬間だった。

 

「ふー……」

 

 息を吐くだけでも喉と肺に感じたことのない痛みが奔る。

 それでも……一瞬でも集中力を極限まで高めるために――落ち着きを得るために、息を吐く。

 そして――――、

 

【ラァオ――ッ!!】

 

 影がゴムのように跳ねる。

 距離、たった一〇メートル……目にも止まらぬ速さで死が迫る。

 だからこそ、

 

「ふ――ッ!」

 

 ()で攻撃をばらまく。

 ――玲奈の前方の地面より、魔力でできた槍がいくつも突出する。

 

【グオウッ!?】

 

 その内の一本の前に狼が姿を現し動きが止まる。

 ――間髪入れずに手刀に魔力を纏わせ、一〇メートルはある巨大な魔力の刃とし、狼を両断しようと横凪ぎに振るう。

 

 それすら躱し、狼は一瞬で玲奈の後方へと回る。

 ――しかし……魔力の刃が弾けたかと思うと、弾けた魔力の一粒一粒が小さな流星となって狼を襲う。

 

【ルウウウウオオオオオーッ!!】

 

 流星を全弾回避すると、玲奈の背後へと迫る。

 ――振り向き様に手にしていた魔力の剣が狼の頭目掛けて一閃される。

 

【ッ――!】

 

 ギリギリで回避する。

 ――だが魔力の剣は狼の目の前で爆発し、ここ一帯に魔力の光が放たれ視界が塞がれる。

 

「――もらった……ッ!」

 

 本命はコレ(・・)

 ――目を塞ぎ、思考も一瞬混乱している状態で放たれる一条(いちじょう)の魔力。

 

 狼の頭を貫く一条の魔力は、玲奈の持ちうる全ての魔力を練り上げて生み出した一撃。

 裂帛(れっぱく)の気合いと共に突き出した右手の掌よりそれが放たれ――

 

 

 

 ――――空を切った(・・・・・)

 

「ッ!?」

 

 狼は光によって狼狽えている状態のまま(・・・・・・・・・・・)、光線を避けてみせた――。

 目が使えない状況でそれを成せた理由は、

 

(こいつ、()で――!)

 

 次の瞬間――伸ばされた獣の右手が玲奈の首を捕らえた。

 

「っ! ――ガ!? ァ、アァッ!?」

 

 ミシミシミシ……ッ! と、首が締まっていく。体が持ち上げられる。

 骨が悲鳴を上げ、呼吸ができなくなり、引き剥がそうと両腕に力を入れていくが、一向に外れる気配がない。

 

「ぁ――、か――っ」

 

 目を放さず(・・・・・)念を送る(・・・・)

 ソレは変わり(・・・・・・)――返ってくる(・・・・・)

 

「――――、ハッ」

 

 ……ニタリ、と口の端が上がる。

 別に気が触れたわけではない……ただ(・・)上手くいったことに笑っただけだ(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 獣の腕に力が込められる。

 玲奈の首が折られる――その、一瞬前の事だった。

 

 

 ――シュパン(・・・・)

 そんな風切り音が聞こえたのは……。

 

 

 発生元は狼の首元。

 腕から徐々に力が抜け……首は斜めにずれ、そのままボトンッと地面に落ちた。

 

 狼の首を落としたのは、

 ――先ほど放った一条の魔力(・・・・・・・・・・・)

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「――――っ、があっ!? ……げほ、げほ! はぁ……はぁ……」

 

 そう。

 これこそが玲奈の狙い。

 自分を囮にし(・・・・・・)()()()()()()()()()()()()()()()

 ……まぁ、一条の時点で倒せたならばそれに越したことはなかったし、(かん)で回避されたりと予想外な動きも取られたため、途中で戸惑ってしまったが……。

 

 絶命した狼から解放され、地面に落ちた玲奈は首を擦りながら呼吸を繰り返す。

 緊張が解けたからか、自身が負った傷に意識を向けてしまい、一時忘れていた激痛を再び味わう。

 

「あぁ――――」

 

 地面に倒れ、意識を失いそうになるが、耳に聞こえてきた声によって跳びかけた意識を引きずり戻す。

 

「お姉ちゃん……っ! しっかりして、お姉ちゃん!!」

 

「ぐぼ……ッ! ――か、……はぁ……祈梨……無事か……?」

 

「わたしは大丈夫。けどお姉ちゃんが……!!」

 

「は……はは……この程度で、死には、しない、よ……げほっ」

 

 気を張ったのだが、何の意味もなかったらしい。

 余計にこの娘を泣かせてしまった。

 

「誰かぁ! 誰か来てぇ!! お姉ちゃんを助けてっ!!」

 

「……………………」

 

 叫び。涙。助けを求める声――――。

 ……なぜだろう。

 前にも……こんなコトがあったような……。

 

「――!? ここです! 助けてくださいっ!!」

 

 祈梨の声に気づいた誰かが駆けつけてくるが、玲奈の閉じていく瞳と耳は、別の光景と音を聞いていた……。

 

          ◆

 

『なんで、どうしてだよ!? 俺たちはただここで過ごしてただ――ガ、ァア!? あ……ぁ、――――』

 

『やめて……やめてください!! この娘、この娘だけは/――うぶ!? こ、……ば――』

 

『おとうさん! おかあさん! 熱い……熱いよう――――』

 

 殺されていく人々(・・・・・・・・)

 目につく者を鏖殺していく魔術師(・・・・・・・・・・・・・・・)

 焼かれ(・・・)黒焦げになっていく村(・・・・・・・・・・)

 

          ◆

 

 …………そう、だ。

 ……私が、生まれた場所は――――




月河(つきかわ)玲奈(れいな)

 言わずと知れた“元”魔神の少女。
 人並みの魔力しか行使できない状態で、今の自分にとっては格上となる黒い狼を撃破してみせた。
 ――黒い狼、並びに黒焦げの廃村に、とある違和感を感じていた。


夜釖(やとう)祈梨(いのり)

 廃村で出会った青い髪の一〇歳の少女。
 村の事を思ってくれる玲奈に懐き、『お姉ちゃん』と呼び慕う。

          ◆

 そろそろ終わりが近づいてきました。
 感想など、どしどしお待ちしています!
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