東方masquerade外伝 〜Riders Resistance〜(凍結中) 作:リョウタロス
紀斗「まだ作者が壊れてるから代理をさせてもらうぞ。今回はあの逆さ城への突入回だ。後一応敵のボスのお出ましだな」
紀斗「それ以外はあまり言うことも無いからさっさといこうか。それでは本編です、どうぞ」
重力に逆らうように空にそびえるさかさ城、その近くの林では紀斗が他のメンバー達を待っていた
数分するといきなり空間が裂け多数の目が覗く裂け目,スキマが複数出現する
スキマからまず現れたのは金髪ロングの紫のフリルのついたドレスを着た少女の姿をした女性、八雲 紫。彼女を筆頭に霊夢や魔理沙、幻想郷の実力者達やドライブや龍騎達こちらに協力してくれるライダー達もスキマから出てくる
集まった幻想郷のメンバーは霊夢、魔理沙、咲夜、レミリア、鈴仙、早苗、甲、豊郷耳神子、聖、チルノ、大妖精、天子
そして協力してくれる仮面ライダーはドライブ、ダブル、歌舞鬼、電王、ゼロノス、New電王、龍騎、ナイト、ファム、ライア、一号、二号、アマゾン、X、アギト、G3-X、ファイズ、オーガ、アクセル、フォーゼ、ウィザードだ。
幻想郷のメンバーは自分達の住処や拠点の護衛もある為全員は来れなかったが各地で協力してくれる仮面ライダーを紫達が集めていてくれたのだ
「それで、敵の本拠地はあの城、そしてその情報はこの異変を引き起こした張本人から言われた。しかもその張本人はライダー達や物体を操る能力も持っている。そういうことね?」
紀斗が話した内容を紫はわかりやすいように纏め確認を取る。それに紀斗は頷き紫は少し考えこむと言葉を続ける
「完全に罠よね、これ」
「ああ、誰がどう見ても罠だ」
「罠以外に考えられんな」
「え!?罠だったのか!?」
「マジか!?全然気づかなかった……」
「城戸、如月……こんなのは子供でも普通気づくぞ」
「あ、あああたいは最初っから気づいてたよ」
(チルノちゃん、目が泳ぎすぎてバレバレだよ)
紫の言葉に紀斗や一号達も頷く。敵の大将クラスがわざわざ自分達のいる場所を教え来るように言ったのだ。明らかにその場所には罠を張っていると言っているようなものだ。まあ、約三名程わかっていなかった馬鹿と⑨もいたようだが
「だがこれ以外に手が無いのも事実だ。このまま手をこまねいていれば向こうは更にライダー達を操って戦力を増強させちまう。ここで叩いとかないともっと面倒になるぞ」
「それはわかってはいるのだけれどね……」
「だが無策で突っ込んでは敵の思う壺だぞ」
「なら紫さんもいることですし二手に分かれますか?それならどちらかが罠にかかっても助けられるでしょう」
その早苗の案には皆賛成し、大人数のAチームと少人数のBチームで別れることとなった
Bチームは紫、霊夢、魔理沙、咲夜、一号、二号、フォーゼの七人、それ以外のメンバーは全員Aチームという形になりAチームは一番上の最下階から、Bチームは一番下の最上階から紫のスキマを通って攻めこむ手順となる
「皆、準備はいいかしら?それじゃ繋げるわよ」
紫が右手の扇子を振るうと大小二つのスキマが現れる
「小さい方が最上階、大きい方が最下階に繋がってるわ。さ、早く入って。いつ敵が攻撃を仕掛けてくるかわからないんだから」
最上階
天守閣であるここは周りが全方レースのような透かしのある窓になっておりそこから幻想郷の地と空が見える。ここまでは普通の城と変わらない点だが一つ、普通の城とは違う点がここにはあった。それは……
「やっぱり上下逆さまなのね、この城」
そう、この部屋に入った瞬間霊夢達は気付いたがこんな形で建っている城だ。実は入った瞬間重力が上下逆さまに機能するかもと思っていたが重力はちゃんと仕事をしており床が上、天井が下というなんとも生活しづらい造りになっているのだ
「こんなところでちゃんと生活できるのか?なんか上下感覚が変になりそうだぜ」
「まず飛べなきゃ不便過ぎる造りではあるわね。こんな所じゃ料理一つ運ぶのにも面倒だわ」
「おおー!!一号先輩!二号先輩!外すごい景色っすよ!」
「お前はまず見るところがそこなのか、フォーゼ」
「だーれ?」
『‼︎』
メンバー達の声に気付いて部屋の奥から飛んできたのは霊夢達より少し小さいくらいの身長の赤い和服を着て頭にお椀を乗せた紫色のショートカットヘアの少女。その少女はスーッと飛びながら霊夢達に近づくと途端に顔を顰めた
「博麗の巫女に魔法使いと吸血鬼のとこのメイドじゃない。来るべき時が来たのね」
「あんた、何者よ。この城の一番上にいるってことはこの異変の首謀者ってことでいいのかしら?」
「ええ、そうよ。私は少名 針妙丸、かの一寸法師の末裔よ。私は小人の一族がどのような屈辱を味わってきたのか。それを貴方達強者にわからせる為にやってるんだから」
「お前は小人だったのか……それにしちゃあ小さくは見えないが」
「大きくなる力を得た今こそ世界をひっくり返す好機なのよ!それと、あの有名な初代ダブルライダーとフォーゼ。巫女達と一緒にいるってことは敵なのよね?残念だわ、弱い者を助ける貴方達仮面ライダーに敵対されるなんて」
「確かに俺たち仮面ライダーは弱い奴らの味方だ!あんたのご先祖様もひどい目にあったかもしんねぇ!でもあんたのやり方は間違ってる!そうっすよね!一号先輩!二号先輩!」
「その通りだ、フォーゼ!我々も一族の哀しみを晴らすのをするなとは言わない。だが罪も無い人々も傷つけるこのような異変を黙って見過ごすことはできん!」
「そうだ、もっと違った形のことなら応援できたかもしれないけどな。この異変、ここで止めさせてもらうぞ!」
「「「変身!」」」
『カポーン』『セット!オープン!L・I・O・N ライオーン!』
霊夢、魔理沙、咲夜も変身し六人は針妙丸へと構えを取る。それを見た針妙丸は一つため息を吐くと一本のメモリを自分の左側頭部へと突き刺した
『Small/Big』
『Size』
その音声と共に彼女の姿は白い西洋兜を被った赤の西洋甲冑を模した姿に変わり右手に鍔部分に青くSの文字があるレイピアと左手には赤いBの文字が持ち手に付いたハンマーを持ったサイズドーパントに変身する
「やはり強者と弱者は相容れない。ここで貴方達を倒しこの異変の成功への道を完全なものにしてあげる!」
最下階
一方こちらはAチーム、彼らも無事潜入できたがどう進むか迷っていた
「なんで門が四つもあるんだ……」
「しかも全部上下逆さまだからすげー読みづらいな」
そう、紀斗達の前には四つの大きな門が上の方にある床に並んでおりどの門に入るか悩んでいた
「えーと、死の間、怪人の間、狂の間、収集の間って書いてあるぞ」
「真司、あんた漢字ちゃんと読めたんだ」
「おい!俺これでもジャーナリストの端くれだぞ!」
「しかし収集以外あまりいい単語じゃないな。死や狂なんて不吉そのものだぞ」
「そうですね。この場合だとこれは名前に関係する試練を与えられる形だと思いますけど」
『ピンポ〜ン、オーガ君大正解だよ、その答え〜』
突然紀斗達の前に巨大なスクリーンが現れそこにはあのドーパントの姿が映っていた
『ようこそ、ようこそ!我らの城へ!首を長くして君らのことを待っていたよ!』
「あいつが俺達を操る力のあるドーパントか」
「なんかごちゃごちゃしたデザインだな」
『さて!くだらない談笑はしないでとっとと本題といこうか。さっきそこのオーガ君が言っていたように簡単な試練を四つ用意させてもらった。好きな門の試練に挑むといい、因みにどの部屋もクリアすれば同じ通路に通じてるから安心しなよ』
「なら、全員で同じところに行かせてもらおうか。制限は何もされてないんだからな!」
ドーパントの言葉を聞いた紀斗がそう言って収集の間へと走り出すとそれを見た全員が収集の間へと走り出す
『おっと、それはよくないなぁ。全員がそこに入るのはよくない』
しかしドーパントがそれを簡単に許す筈がなかった。ドーパントが指を振るうと全ての門が×印の描かれた赤いエネルギーで覆われた。そしてそこからドーパントの青いコードが大量に現れ紀斗達を襲い始める
「気をつけろ!捕まったら何をされるかわからないぞ!」
紀斗が叫ぶが迫ってくる何百本ものコードには逃げきれずどんどんコードに刺され四つの門のどれかに連れこまれていく
「ぐあっ!?」
「木場!」
オーガの背にもコードが刺さり連れこまれそうになるオーガの手をファイズが掴むがオーガがすんなりと入った赤いエネルギーの壁はファイズが入るのを拒絶し弾き飛ばされる
『おや、君はオーガ君と一緒がいいのかい?いいぜ、入れてやるよお』
「がっ!?」
赤いエネルギーの壁からまた一本コードが現れ尻もちをついた状態のファイズは避けられず腹に突き刺さるとそのままオーガが連れてかれた門と同じ門に入れられた
そうして全員が門に入れられ静かになった広間を見たドーパントは門を閉め玩具を手に入れた子供のような雰囲気を放つ
『ふふふ、さあ、楽しませてくれよ?ライダー諸君、あたしを退屈させない玩具としてな』
紀斗「今回はそれぞれ上の階と下の階に分かれてカチコミに行ったな。まあ、方や組織のトップと方や四つの門のどれかにぶち込まれるっていう展開になっちまったが」
霊夢「そして針妙丸のメモリはBigとSmallを合わせたSizeのメモリ。大きさの記憶ね、どんな能力かはまだ秘密だけど大体わかりやすいものでしょうね」
紀斗「さて、今回はここまでにしておいて、と。こいつはいつ復活するんだ?」
あはははははーお星様きれいー
紀斗「……とりあえず次回もお楽しみに!」