東方masquerade外伝 〜Riders Resistance〜(凍結中)   作:リョウタロス

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どうも、筆の乗りが過去最高に悪いリョウタロスです。本当にどうしてこうなってるか自分が聞きたい……
今回は久しぶりに登場の自機組の二人、本当放置しててごめん。でもその分なんとか輝かせてみせるから!
それでは本編です、どうぞ


第七幕 出発/湖

博麗神社

霊夢は勝手に動きだし妖怪を退治しに行ってしまったお祓い棒を追って外に出たことでようやく今の幻想郷の状況を理解した

 

「今回の異変、かなりやばいわね。道具や妖怪だけじゃなく私達が見たことのないライダー達まで暴れてる。被害は今までの異変の比じゃないでしょうね」

「どうするんだい霊夢?解決しに行くならついていこうか?」

 

鳥居の下で佇む霊夢にいつものだらけた雰囲気は無い、今の霊夢はまるで鞘から抜いた日本刀のように博麗の巫女としての鋭い雰囲気を纏っている。そんな霊夢に萃香は助っ人になるか聞くが霊夢はいいえと首を横に振る

 

「この異変は私一人で行くわ。だから萃香とラスは私が留守の間に神社を守ってくれないかしら」

「りょーかい、とっとと解決しときなよ?攻めこんでくる馬鹿がいたらぶっとばしとくからさ」

「僕も頑張るよ!」

「ありがと、萃香、ラス。それじゃ行ってくるわ」

 

霊夢はそう言うとバースドライバーを持ち飛びたっていった

 

 

 

霧の湖

 

自分の勘に従って霊夢がやって来たのは霧の湖

その上空を飛んでいると霊夢は後ろからの声に呼び止められた

 

「おーい、霊夢ー!」

「あら、魔理沙じゃない。あんたも異変解決しに来たの?」

「ああ、ちとミニ八卦炉の調子がおかしくてな。この異変が起きた時からずっとそんな調子だから異変に関係あるかと思ってな。霊夢はなんでここに来たんだ?」

「勘よ、いつものね。そういうあんたは?」

「私は異変を調べてたらここで他の所より暴れてる妖怪がいるって聞いてな。懲らしめるついでに情報を得るために来たんだ」

「あなたは!」

 

情報を交換しあっていた二人はいきなり声をかけられ声のした方を見るとそこにいたのは緑色の和風を着た青髪の少女だが頭の側頭部についているヒレのようなものと下半身が魚類のものとなっているおかげで一目で人魚とわかる

 

「かの高名な巫女じゃありませんか」

「人魚か、この湖にいたんだな。こいつが件の妖怪だと思うか?霊夢」

「うーん、人魚は基本的に雑魚でおとなしい妖怪だから違うと思うけど……」

「私を会話に入れないで無視!?ふふふ、いいわよ。そうやって無視されたり存在に気づいてもらえなくて幾星霜。こうなったらさっき手にいれたこの力で巫女とおまけを倒してのし上がってやるわ!」

 

わかさぎ姫は袖に手を入れるとそこから一本のガイアメモリを取り出すがそのメモリに描かれているマークはHとSの二つで二種類の記憶が内包されているのがわかる

 

「ガイアメモリ!?」

「暴れてた原因はそれか!こりゃ弾幕ごっこじゃ済みそうに無いな」

 

『HUMAN/SHARK MERMAID!』

「ゔあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!」

 

わかさぎ姫は首筋にガイアメモリを挿すと上半身は女性の形をした灰色ののっぺりとした姿で赤い二つの目を光らせ背中には鮫の背ビレが付いている。下半身は完全に鮫のものとなっていてそのフォルムは鮫の中でも最速のヨシキリザメのものに酷似している

 

「二人まとめて血祭りにしてあげるわ!」

「こりゃかなりメモリの毒素にやられてるな。早いとこ片づけて正気に戻してやるか」

「そうね、元のおとなしい性格が完全に無くなってるしこいつ一人にいつまでも付き合ってるわけにはいかないしね」

「「変身!」」

『カポーン!』『セット!オープン! L・I・O・N ライオーン!』

 

魔理沙は金色のライオンを模したライダー、ビーストに変身し霊夢はガシャやそのカプセルを模したライダー、バースに変身しビースト魔理沙(以下B魔理沙)は腰のリングホルダーからバース霊夢(以下B霊夢)は亜空穴を神社のメダルを保管している金庫に繋げそれぞれコアメダルとリングを取り出す

 

「水中戦ならこれよね」

『カポーン カポーン カポーン シャチヘッド ウナギアーム タコレッグ シャウタアーマー』

 

B霊夢はシャチとウナギとタコのコアメダルを挿れ三回ハンドルを回す

すると頭、胴体、足の三箇所に仮面ライダーオーズ シャウタコンボを機械風にしたような装備が装着され全体的な色も銀だった場所が青みがかり胴体に付いたシャウタコンボのオーラングサークルが青く輝く

 

「こっちも新しい指輪を使わせてもらうぜ」

『ドルフィー!セカーンド!』

『ゴーッ!ドルフィー!ドルフィー!ド ド ド ドルフィー!』

 

B魔理沙は普通のドルフィリングとは違い二匹のイルカが描かれたリングを使うとB魔理沙の両肩にイルカの頭部が付き背中を覆うように紫色のマントが装備される

 

「新型の強化リングの性能、試させてもらうぜ」

 

「シャア!」

「おっと、気性が荒い人魚だな。こりゃ倒しがいがあるぜ」

 

水面からジャンプし鋭く尖った歯の並ぶ口を大きく開け食らいつこうとするがB魔理沙はとB霊夢はひょいと避けマーメイドドーパントは水中に潜る

 

「逃がさないわよ!」

 

それに続くようにB魔理沙とB霊夢も水中に飛びこむ

 

「ちゃんと着いてきてくれたわね。ようこそ、私のホームグラウンド水中へ。ここであなた達に人魚の底力をとことん味合わせてあげるわ」

 

霊夢達の周りを回るようにゆうゆうと泳ぐマーメイドドーパントは牙の生え揃った大きな口の口角を上げB霊夢達を挑発する

 

「そんなでかい口叩いて実は雑魚でしたなんていうつまらないオチはやめてくれよ?」

「とにかくとっとと片づけていくわよ、いつまでもこんなところで油売ってるわけにはいかないからね」

 

「ほんと、舐めてくれるわねっ!」

 

先に仕掛けたのはマーメイドドーパント、かなりのスピードでB霊夢に向かって突進し撥ね飛ばそうとしてくる

しかしB霊夢は身体を液状化させマーメイドドーパントの体当たりはB霊夢の身体をすり抜けるだけに終わった

 

「なっ!?身体を水に変えられるとかあり!?そんなのズルいわよ!」

「能力にズルも何もないわよ。悔しかったら攻略するなりなんなりしてみなさい」

 

お返しとばかりにB霊夢はウナギアームに付属している青い電気鞭、ウナギウィップを伸ばしマーメイドドーパントを捕まえようとするがマーメイドドーパントは自慢のスピードでウナギウィップを避けていく

 

「すばしっこいわね、魔理沙よろしく!」

「わかったぜ!」

 

ドルフィセカンドマントを装備した今のB魔理沙の遊泳能力はシャウタアーマーを装着したB霊夢の攻撃よりも速くダイスサーベルを片手にマーメイドドーパントへと斬りかかる

 

「待ちやがれ、この半魚野郎!」

「あなたは向こうの巫女よりは速いみたいだけど、私にからしたら遅すぎるわね。いいわ、先にあなたから倒すとしましょう」

 

ダイスサーベルの斬撃をマーメイドドーパントはひょいひょいと避けるとB魔理沙の首めがけて大きな口を開き食らいつこうとする

 

「あんまり私を舐めるんじゃないぜ!」

『キュオォォォォン!!』

「くっ!吹き飛ばされる!?」

 

しかしB魔理沙の両肩のイルカの頭から発された大きな音の波がマーメイドドーパントの体を大きく吹き飛ばした

 

「音波で攻撃するなんてやってくれるわね……」

「イルカは音波を飛ばして暮らしてるんだ。なら、イルカの装備を付けた私が使ってもおかしくないだろう?」

「でも!音なら私も負けないわ!La〜〜〜♪」

 

マーメイドドーパントはその姿からは想像できないほどの美声を放つとその瞬間B魔理沙とB霊夢を音の衝撃波が襲う

 

「ぐっ!私と同じ音波攻撃か!?」

「あんたといいこいつといいなんでこんなに音で攻撃してくんのよ!私だけ除け者みたいじゃない!」

「おしゃべりしてるとはずいぶん余裕ね。なら私の歌でダンスでも踊ってちょうだいな。LaLaLa〜〜〜♪」

 

再びマーメイドドーパントが歌声を発すると衝撃波はこなかったが二人の身体が自分の意思に反して勝手に動きマーメイドドーパントへ無防備に近づいていく

 

「なに、これ……身体が、勝手に」

「人魚は歌声で人間を魅了し船を難波させる。あなた達も私の歌声の前では灯に引き寄せられる虫と同じよ。はあっ!」

「かはっ!?」

 

マーメイドドーパントの目の前まで近づいてきてしまったB霊夢の腹にマーメイドドーパントの拳が突き刺さりB霊夢は湖底に叩きつけられ殴られた腹のオーラングサークルが付いた装甲はボロボロになっている

 

「くっうぅ、装甲が……」

「私の肌は鮫肌、触れたものはみな傷つく。あなた達が攻撃しても私が攻撃してもね。さ、次はあなた、よ!」

「ぐあっ!?」

 

同じように殴られたB魔理沙は胸のクレストラングにヒビが入り湖底の砂を巻き上げながら湖底に激突する

 

『スリーッ!ドルフィ セカーンドッ!セイバーストライク!』

『カポーン レッグキャノン タコ』

 

砂煙の中から金色の魔力でできたイルカが飛び出すが三という音声の倍、六体のイルカがマーメイドドーパントへ向かう

B霊夢はセルメダルを一枚バースドライバーに装填しハンドルを回す。するとタコレッグの吸盤のところが開きそこから黒いタコ型のミサイルが飛び出しマーメイドドーパントに突き進む

 

「ヤケにでもなったの?そんな遅い攻撃じゃ、何百年経っても私には届かないわよ」

「ええそうね、普通の攻撃ならね」

 

攻撃を避けていくマーメイドドーパントの目の前でタコ型ミサイル同士がぶつかり合い爆発すると周りに黒い墨に撒き散らし視界が黒一色となる

 

「何これ!?タコ墨!?」

「それなら何も見えなくて避けれるものも避けれないでしょ」

「で、でも何も見えないのはそっちも同じ!当てずっぽうの攻撃ならほとんど当たることなんてないわ!」

「ところがどっこい!私の攻撃を見くびってもらったら困るんだぜ!」

「えっ、きゃあぁぁぁぁ!?」

 

マーメイドドーパントの後ろからB魔理沙がさっき放ったイルカ達が次々と現れマーメイドドーパントの背中に炸裂していく

 

「そらそら隙だらけだぜぇ!」

「うあっ!?な、なんで私の場所がこんな視界でわかるのよ……」

 

さらにB魔理沙が何度もマーメイドドーパントの周りを不規則に泳ぎながらすれ違い様にダイスサーベルで斬りつけていきマーメイドドーパントはボロボロになっていく

 

「イルカのエコーロケーションって知ってるか?イルカは自分で超音波を発してそれが物に当たって返ってきた超音波で物の形や居場所がわかる、さっきの私の音波攻撃もそれの応用さ」

「くぅっ、そっちが音なら私も負けないわよ!La〜〜!」

「おっと、その技はもうくらわないぜ!」

『キュオォォォォン!』

 

マーメイドドーパントの歌声の衝撃波はB魔理沙の音の衝撃波とぶつかり合い相殺される

 

「私の歌が!?」

「歯には歯を、音には音を。最初からこうしときゃよかったぜ」

 

自分の歌声が相殺されたことに動揺し動いていなかったマーメイドドーパントはいきなり真下から伸びてきたウナギウィップに反応する間もなく縛られる

 

「あ、あの巫女の鞭!?こっちの人間はまだしもなんであの巫女までこんな正確に私の場所が!?」

「勘よ!」

「そんな適当なもので!?おかしいでアババババ!?」

 

反論しようとするマーメイドドーパントにB霊夢は容赦なくウナギウィップの電撃を流し痺れさせさらに動きが取れないようにする

 

「うっさいわね。あんま博麗の巫女の勘舐めてるとこのまま焼き魚にするわよ」

「元々霊夢は食い物を見つけるのが上手かったからそれも関係してるんだろうさ。さて、あんまこいつだけに時間を取るわけにもいかないし決めてやるか」

『キックストライク!ゴー!』『ドルフィ セカンド ミックス!』

 

B魔理沙はビーストドライバーに再びドルフィセカンドリングをセットするとB魔理沙とマーメイドドーパントの間に魔法陣が現れる。その魔法陣をキックの体制で通過したB魔理沙の右脚に二匹の紫色のイルカのエネルギーが螺旋を描くように回りながら纏われ辺りに漂う墨の煙を切り裂きながら突き進む

 

「海豚二符【ドルフィストライクビースト セカンド】!」

「ひっ、ひぃやあぁぁぁぁ!?」

 

B魔理沙のストライクビーストがマーメイドドーパントの身体を吹き飛ばす。その威力の強さにマーメイドドーパントを縛っていたウナギウィップも外れマーメイドドーパントは湖の壁にぶつかり息も絶え絶えの状態になるがギリギリメモリブレイクはされずドーパント態を保っている

 

「くっ、はぁ……はぁ……も、もう少しダメージを受けてたら完全にやられてたわ。まだあの二人が離れてるうちにここから逃げないと……」

 

マーメイドドーパントはボロボロの身体をなんとか動かし泳ぎだそうとする。だが逃げだそうとするのに必死で気づいていなかった、背後から来た悪鬼に

 

 

 

「見つからないわね。魔理沙、あんたどこまでぶっ飛ばしたのよ」

「いや〜、確かこの辺だったと思ったんだけどな。ははは」

 

B魔理沙とB霊夢は少しでも異変の情報を聞きだす為にわかさぎ姫を探しているのだが、いかんせん周りが墨で覆われていたせいでどの方向にどのくらい飛んでいったかわからないので適当な方向をエコーロケーションを使い探している

 

 

ドオォォォン!!

 

二人が探していた所より更に岸に近い場所、そこでいきなり爆発が起きる。そのことに驚いた二人は急いで爆発の起きた場所に向かう

 

「全然近くないじゃないの!このパワー馬鹿!」

「私だってまさかあんなとこまで飛んだとは思ってなかったんだよ!」

 

二人が爆発があった付近に行くとそこにはメモリブレイクされ気を失ってるわかさぎ姫と上から水色、青、赤の色になっているオーズ系のライダーがいた

 

「そこのあんた、あんたがその人魚を倒したの?」

「あぁ?……オーズ、じゃないなバースか。変身者もあの二人のどちらでもないようだな。それに新しい装備付き、横の金色と合わせて戦う価値は少しはあるか」

 

B霊夢は質問するがそのライダーは質問を無視しB霊夢達を観察して品定めをしている

 

「おい!私達の質問に答えやがれ!」

 

その態度に少しイラっときたB魔理沙が怒鳴るとそのライダーはため息を一つ吐きようやく質問に対しての言葉を返す

 

「確かにこの雑魚は俺が倒した。強いライダーがいるか聞こうとしたら襲いかかってきたからな。それよりお前ら、俺と戦え」

「一応目的を聞こうかしら、あとあんたの名前も」

 

 

 

 

「俺の名は仮面ライダーポセイドン。俺の目的はただ一つ、強いライダーと戦うこと、それだけだ!」




今回初めて出しましたビーストの強化スタイル、ドルフィセカンドマント。これの見た目は本来右肩のみ装備されるドルフィマントが左肩にも装備されただけって感じです。ウィザードの基本四スタイルがドラゴンで一つ強化されるのと同じように感じで考えました。能力はスペック強化の他に音波による攻撃と索敵、音波の強さを調節してどちらか選べます

そしてマーメイドドーパントを倒したと思ったらMovie大戦 MEGAMAXでシャウタコンボすら倒したポセイドンが登場、ダメージもあるのにこのまま水中で戦ったら負けるのは避けれないでしょうね
ただ次は前作の方で天音から依頼された秋塚さんやレジェンドライダーさん達俺を含めた5人のキャラでクリスマスコラボをします

次回もお楽しみに!

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