ONE PIECE〜LOST・ELPIS〜   作:AXI

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2話【ロイヤル島】

 

 

南の海のとある海域での戦いの後

ベル達は自分達の船に戻っていた。

 

ベル

「あのおっさん達意外と持ってたな」

 

アンジュ

「えぇ、結構あったわ

大体1000万ベリーぐらいかな

この海なら相当なもんね」

 

プルトニア

「けどいきなり戦闘になるのやっぱり怖いな…

ベルさんもアンジュさんも無事で帰ってきたから良かったけど心臓もたないよ」

 

ベル

「あのぐらいの海賊ならワケねぇよ

ただあれだな、いくら南の海だからと言って3人で偉大なる航路(グランドライン)に入るのは心許ねぇ

何人か戦闘員が欲しいな」

 

アンジュ

「なら次見えた島で食糧と一緒に海賊やってくれそうな人探してみる?」

 

ベル

「次見えた島ねぇ…」

 

そう外を見たベル

その視界の先に小さな島が見えた。

 

ベル

「なら、あの島にするか」

 

3人を乗せた船はゆっくりと小さな島へと向かっていく。

 

 

 

〜南の海・ロイヤル島”ノトリアリ村”〜

 

 

ロイヤル島

南の海の中で海賊や海兵、山賊その他色々な者が集まってくる小さい無法の島。

煌びやかな趣を感じる建物が並ぶがその建物内は閑散としている。

その為各地から無法者達が集まる。

海兵も汚職海兵が殆どだ。

この島の1つノトリアリ村も無法者が度々集まってくる。

だが実際に村に被害が出たことはなく、この村の自警団に必ず追い払われている。

 

 

黄色いバンダナを巻いたガタイの良い男が男を片手で放り投げる

 

山賊

「ぐぁっ!」

 

バンダナの男

「おい山賊、命だけは取らないでやる

その代わりこの町に降りてくるんじゃねぇ」

 

男の名は”アルバ”

この自警団をまとめ上げているリーダー的男。

 

山賊

「わ、悪かった

粗相が過ぎた、もう降りてこねえよ」

 

そう言い残し山賊は村の外れへと走って行った。

 

???

『すまんな、アルバ

また世話になってしもうた』

 

近くの建物から出てきたヨボヨボの姿の老人”ピウス”が深々と礼を言う

 

アルバ

「礼はいらねぇよ村長(そんちょう)

それにしてもここ数ヶ月廃街の山賊が降りてくる事多くなったな」

 

ピウス

「あぁ

白ひげの言葉がここまで影響が出るとは思わなんだ…

海賊だけでなく山賊まで活発に動き追って…

前より更にこの島は酷くなった…

わしは落ち落ちと眠っておられんわい」

 

???

『安心して!ピウスのお爺ちゃん!アルバだけじゃなく

私達も居るからね!』

 

そう言いながら村の外れから村に戻ってくる黒い髪に黄色いインナーカラーが入ったポニーテールの女性が得意げな顔しながら出てきた。

 

更にその後ろから爽やかな顔をした髪を結んだ青年も出てきた。

 

女性の名は”レイカ”、そして男性の方は”アトゥム”

 

アトゥム

「こらレイカ、ピウス村長(そんちょう)だろ」

 

アルバ

「アトゥム、レイカ

そっちは終わったのか?」

 

レイカ

「うん!廃街(はいがい)の山賊は大した事ないね!

海賊は面倒なのが多いから山賊の方にも少しはそういうの出てくるかと思ってたけど杞憂だったね」

 

アトゥム

「そう思ってる時に限って骨を折る者達が出てくるもんだよ?」

 

レイカ

「も〜お兄ちゃんは心配性だなぁ

私達3人なら余裕だって!」

 

アルバ

「いや用心しといて損はねぇ

廃街の方はさっきの賊共の親玉達がのさばってる

いつ報復に来るかもわかんねぇしな」

 

レイカ

「ちょっとちょっと〜アルバまでどうしたのさ〜」

 

アルバはレイカの言葉に見向きもせず山の方を見る。

 

アルバ

「なんてな、杞憂だ」

 

 

 

ノトリアリ村から山を超えた先にある廃街”スペリオル街”

元々は歓声賑わう街であったが、海賊や山賊達により住人は寄り付かなくなり今では賊達の(たむろ)する場所になっている

 

街中の廃れた家の中に大勢の山賊達が居座る。

 

山賊

「お、親分!!ノーシークの親分!」

 

廃れた家で樽の上に座った大男

スペリオル街の山賊頭

“ユライヤ・ノーシーク”

 

 

ノーシーク

「なんだ、騒ぐんじゃねぇよ

飯が不味くなるだろ」

 

山賊

「す、すいません!

親分、また子分共がノトリアリ村のアルバっつう奴とその仲間にボコられたって話です」

 

ノーシーク

「またか

いい加減そいつらの名前を聞くのも飽きたな」

 

拳に包帯を巻いた男

『ならばノーシーク、そろそろノトリアリ村も奪おう』

 

拳に包帯を巻いた長身の男

南の海の拳法家

“トマーシュ”

 

カールヘアの女

『あたしらを怒らせたアルバって奴は後悔することになるわーね』

 

カールヘアの女

南の海の盗賊

“テルフォ”

 

 

ノーシーク

「ハハハ、やる気だなトマーシュ、テルフォ」

 

そう言ったノーシークは大きな大刀を持ち腰を上げた。

 

ノーシーク

「ま、そろそろ良い頃合いだ

略奪と行くぞ」

 

山賊達は大勢を連れ街から出る。

 

 

そして山賊達が廃街から降りてきている一方

海岸の外れにはベル達の船が到着していたのであった。

 

 

 

ノトリアリ村

その民家の中からアルバ達がテーブルを囲いながら食事をしていた。

 

アルバとアトゥムが顔を向き合わせ、何か話しながら食事をしていた。

 

アルバ

「ユライヤ・ノーシーク?」

 

アトゥム

「そう、昔からこの島に居座るゴロツキだった奴の名前だ

知らない?」

 

アルバ

「あぁ、全然

んで、そいつがなんなんだ?」

 

アトゥム

「廃街スペリオルをアジトにしてる山賊達の親玉がその”ユライヤ・ノーシーク”って奴だ」

 

アルバ

「へぇ〜、ゴロツキから山賊頭ね」

 

アトゥム

「そして、更にめんどくさいのがその配下共だ

1人は”トマーシュ”ちょっと前まで別の島で賞金稼ぎをやってた拳法家だそうだ」

 

アルバ

「拳法家のトマーシュ…あぁ、懸賞金1260万ベリーの海賊を仕留めた奴か

中々出来るってニュースクーで読んだな

なんでそんなのが山賊なんかに」

 

アトゥム

「分からない

とりあえず仕入れた廃街の山賊の情報はこんぐらいだね」

 

ガラッ

 

民家の扉が開き、そこにレイカが慌てながら入ってくる。

 

レイカ

「ちょっとちょっと、お兄ちゃん、アルバ!大変だよ!

海岸に海賊船!!そんで廃街から山賊達!!どうしよう!?」

 

アルバ

「…は?海賊に山賊?

はぁ、クソッ…今日は来客が多いな」

 

アトゥム

「レイカ、君はアルバと一緒に海賊を何とかしてくれ」

 

レイカ

「え、お兄ちゃんは!?」

 

アトゥム

「僕は山賊の方を抑えるよ」

 

アルバ

「アトゥム、今言ってた奴らかもしれねぇ

気をつけろよ」

 

アトゥム

「大丈夫、無理はしないよ」

 

3人は急足で店を後にし、それぞれ海岸側と山側に向かって走り出した。

 

 

 

ノトリアリ村、海岸

 

プルトニアが船に錨を下ろした後船から降りてくる。

 

海岸にはすでにベル達が戦利品である黄金を持って立っていた。

 

ベル

「さてと、海賊に引き込めそうな奴は居るかなっと」

 

プルトニア

「ベルさん、食糧が先ですよ」

 

ベル

「ハハ、そうだったな

んじゃ、まずは換金所だな」

 

アンジュ

「じゃあ、この先の村でいい?ベル

それとも裏側の街の方が賑わってそうだしそっちにする?」

 

ベル

「そうだな、廃れてそうだけど

まぁ換金ぐらいしてくれそうだしそっちでいいか

…強そうなのは居なさそうだけど…」

 

そんな村に向かう3人の前に黄色いバンダナを付けた男。

アルバが道を塞ぐ。

 

アルバ

「おい」

 

ベル

「ん?悪い、道を塞いだな

この村の人か?換金所ってある?」

 

ボカァンッ

 

アルバはそう言ったベルの顔面を掴み壁に向かって投げ飛ばした。

 

プルトニア

「ベルさん!!!」

 

壁に叩きつけられたベルの下にプルトニアが直様駆けつけた。

 

アンジュ

「ちょっと、あんた…!何してんの…!」

 

アンジュはすかさずアルバを睨みつけた。

 

アルバ

「お前ら海賊だろ?

この島に何の様だ…!」

 

アンジュ

「何って、ただ食糧買いに来ただけだけど!」

 

アルバ

「海賊が?食糧買いに来ただけ?

何度も聞いた、’そう言う’言葉は!

その度に村は襲われんだよ…」

 

アンジュ

「だからって聞き耳も持たないのはどうかと思うんだけど…!!」

 

そう言いながらアルバに向かって蹴りを放とうとするアンジュ。

 

レイカ

「はい、お姉さん動かな〜い…♪」

 

「…ッ!?」

 

ピタッ

 

そう言われたアンジュは動きを止めた。

視線の先には自分の首に短刀の様な刃物が突き立てられていた。

 

刃物を突き立てた女”レイカ”にアンジュはバックステップで距離を取った。

 

アンジュ

「(危なかった…彼女の’警告’が無かったら確実に死んでた…!)」

 

ベル

「…ぃ…ってて…

あー、不意打ちは効くな…」

 

頭を押さえたベルがゆっくりと起き上がった。

 

プルトニア

「ベルさん、動かないでください

処置だけします」

 

ベル

「いや、後でいい、ありがとうプルト

…おい、バンダナ、いきなりはねぇだろ」

 

アルバ

「ん?さすがに今ので伸びはしねぇか

お前がこいつらの船長だな?少しはタフだな

他の海賊は今ので大体くたばるんだがな」

 

レイカ

「ねぇねぇ、船長さん、他のお仲間さんはどこに居るの??

言っておいた方が身のためだよ〜?」

 

ベル

「悪いな、うちはここにいる3人少数精鋭でやらしてもらってるんだ」

 

アルバ

「は?女2人両脇に抱えて海賊?

初めて見たぜ、そんな色ボケ海賊」

 

ベル

「うっせぇな、だったらなんだ?

それにうちは絶賛クルー募集中だ!

そんなお前らはヤケに殺気だってるじゃねぇか

なんだ?怖いのか海賊が?」

 

アルバ

「…ったく…さっきまで山賊相手しててこっちは腹いっぱいなんだ

海賊まで相手しなきゃいけねぇ今日の面倒さに嫌々してんだよ…!!!」

 

そう言ったアルバは拳を構えベルに向かって飛び出した。

 

アルバ

「”獣拳(じゅうけん)”!

 “牛進(ぎゅうしん)”!!!」

 

強力な右ストレートを放つ。

 

ドガッッ

 

アルバのパンチに対してベルは鞘で受け止めた。

 

ベル

「ッ!!随分、重いパンチだな…!まるで牛の突進だッ…!!」

 

そう言い残してアルバを押し退け、ベルは刀を抜く。

 

アンジュ

「ちょっと、ベル!戦うの?!」

 

ベル

「こいつらが手を出してきたんだ…

それにこいつらかなり強いぜ…!」

 

アンジュの視線の先にはレイカが短刀を構えていた。

 

レイカ

「じゃ、お姉さんの相手は私かな?♪」

 

アンジュ

「随分余裕なんだね貴女…」

 

レイカ

「うん♪

…海賊ぐらいなんて事ないからね」

 

ベル

「安心しろバンダナ

民間人だから命までは取らねぇよ…!」

 

アルバ

「安心しろ海賊

俺も今は山賊で忙しいんだ

すぐに叩き潰す…!」

 

 

 

 

 

 

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