それと文が拙いですが見逃してくれると嬉しいです。
「まさか中尉もこの世界に居たなんて驚きです。」
「ああまさか自分が別の世界でましてや女として暮らすなんて私自身考えられなかった」
それには私も同意する。
「女として生きるようになって一人称も「俺」から「私」に変えるのにはだいぶ苦労したし女の服を買ったり男口調を直すのも大変だった。」
「中尉はこの世界にきて後悔しているですか?」
「そんな事はない。もう自分には人並み帰る故郷なんて無いと思っていたが、ここには家族がいて自分が帰れる故郷がある。これ以上求めるものはない」
ヤンデル中尉がしみじみと話していた。かつてジオンに故郷も家も家族も全て灰にされホワイトオーガーを倒すことに全てを捧げ仲間からも死神と暮らしてるとまで揶揄されたがその面影は今はなく暮らしているように感じた。
「いきなりだか、軍曹、貴様に頼み頼みたいことがある」
「なんです?」
「私と一緒に戦車道をやれ」
「戦車道?大洗女子学園はもう何十年も前に戦車道を廃止していると聞きましたが?」
「俺が聞きたいのはそこじゃない。やるのか、やらないのかどちらがだ」
私は中尉の顔を見て
「もちろんやらせてもらいます。それにあなたを納得させるドライバーなんて私ぐらいしかいないでしょう?」
ヤンデルはふっと笑い
「貴様も言うようになったではないか、お前と初めて会った時よりだいぶ変わったようだな」
性別と住んでる世界意外何も変わってませんと言いながらここで私がおもっていたことを言う
「中尉、本当に戦車道は復活するのでしょうか?」
「それは問題ないあの生徒会から口にした言葉だ。今日の授業終わった頃に戦車道のオリエンテーションを行うそうだ、なんでも履修する生徒には様々な特典を与えるらしい。」
なるほど生徒会か、それなら納得もする。この学園だけかもしれないが大洗女子学園の生徒会長は理事長よりも権力を持っていると言われてるらしい。生徒会ましてや生徒会長が始めたことならそのくらいの融通が効くかもしれない。
だが何故今更になって特典を付けてまで参加させようとするのかが分からない。そのことについて中尉に話そうとするも昼休みの終わりのチャイムがなってしまい私達はそれぞれの教室に足を運んだ。
つつがなく授業が終わりついにその時間を迎え体育館に集まり、オリエンテーションが始まり
急に室内が暗くなりそしてスクリーンに何かが写る。写ったのは、
「戦車道」
そして生徒会副会長の小山という者が説明をはじめた。
「戦車道、それは伝統的な文化であり、世界中で女子の嗜みとして受け継がれて来ました。礼節のある、淑やかで慎ましい、そして、凛々しい婦女子を育成する事を目指した武芸でもあります。戦車道を学ぶ事は、女子としての道を極める事でもあります。さぁ、皆さんも是非とも戦車道を学び、心身ともに健やかで美しい女性になりましょう。」
小山さんがスピーチを終えるとスクリーンに選択科目の紙が写し出されたのだが..みんなに戦車道をやらせたいのかその項目だけすごく大きくなっている。生徒会の三人が体育館ステージの真ん中にきて戦車道の世界大会が開催される事になりこの学校も戦車道を復活させる事、履修科目に戦車道を入れる事が説明された。
そして成績優秀者には「遅刻見逃し200日」「学食の食券100枚」そして「通常の授業の3倍の単位」が特典として貰えるらしい。周りがガヤガヤと騒ぎ出し、オリエンテーションは終わりとなった。
放課後になり帰る準備をするが周りは戦車道の話でもちきりだ。少し騒がしいなと思いつつも教科書をカバンに入れて教室を出る。風が吹き桜の花が散っていく。ヨーロッパには桜はあったものの戦争の影響で無くなってしまったからな。こうしてまた桜が見れるとはいいものだなと物思いにふけているうちにいつの間にか自分の家に近づき角を曲がろうとすると..
ドンッ!
「おっと」
「きゃあっ!」
誰かとぶつかってしまった。相手の制服を見るからにうちの高校だ。ぶつかったことを謝ろうと顔を見る。
「すいません、考えごとをしていたのでぶつかってしまいました。」
「こちらこそ、すみません。ボーとして・・・」
栗毛の女子生徒が謝る。見ると浮かない顔をしているので声をかける。
「大丈夫ですか?何やら浮かない顔をしますが?」
「あ、いえ大丈夫です、ご心配かけてすみません」
どう見ても大丈夫じゃないことは分かったが相手がああ言っているなら仕方がない。
「そうですかではお気をつけて。」
そう言いまっすぐ道を歩き家に着くのだった。
おぼつかない歩きで住んでるアパートに着き夕食と風呂を済ませパシャに着替え科目選択の紙を見つめる。戦車道、その言葉をきくたびに思い出してしまう。一年前、10連覇がかかった決勝戦で味方の戦車が川に流されてしまい
助ける為に車外に出てなんとか助けることができた。けどのせいで十連覇出来なかった。気づいた時にはボコのぬいぐるみを強く抱きしめ体が震えたいた。
今日はもう寝よう、そう自分に言い聞かせるようにベッドに行き眠りに着いた。
朝になり憂鬱な気持ちで学校に行き自分の席に座ると昨日一緒にお昼を食べた沙織さんと華さんが前の椅子に腰掛け私の様子を伺っていた。
「ごめん、わたしどうしても戦車道をしたくなくてここまで来たの」
そう言うと
「そっか」
「ごめんなさい、無理にやらせようとして」
二人は選択科目の紙を出して戦車道の項目にバツをつけて私が選んだ香道に丸をつけた。
「そんな!二人は戦車道を選んで!」
「大丈夫、わたし趣味とか彼氏に合わせるタイプだから」
「やりたくないのに無理にやらせるわけにはいきませんし、それにみほさん、戦車道をやると思い出したくない事とかありますし」
「二人ともありがとう」
二人には感謝しかないよ。本当にありがとう。
午前の授業が終わり昼休みになった。今日のランチは海鮮丼にしよう。それを選び3人で食べる..やっぱり昨日のオリエンテーションの影響なのか周りは戦車道話しでもちきりだ。
二人が話題を変えようと話しをしていると、
「あれ、八重乃じゃん、今日は学食?」
「そうだ、今日は友人を連れてな」
沙織さんが私の後ろの人に声をかけた。
確かクラスメイトの浜田八重乃さんだったかな、同じ女子高校生なのに貫禄があって身長がちょっと高くてかっこいいなって思った。いつも一人でお弁当で食べてるから声をかけづらかった記憶がある。その友人というのは、あれ?どこがで..
「はじめまして、坂東零奈といいます。よろしくお願いします」
すると浜田さんの隣にいた女の子が自己紹介をはじめ、
「じゃ私達も自己紹介しなきゃね、私の名前は武部沙織よろしく!」
「五十鈴華です」
二人が自己紹介をはじめて私の番がやってきた。
「に、西住みほです」
「あ、またお会いしましたね」
「え、みほ零奈さんと会ったことあるんだ。」
「う、うん昨日の帰りにね」
思い出した。昨日道の角でぶつかったときにあったんだ。
「そう言えば、3人で何を話してたんだ?」
「そうだ!聞いてよ八重乃昨日ね、生徒会の3人がきてねみほに戦車道を取れって言ってきたんだよ」
「選択科目は自由に選べるんじゃないんですか?」
そう零奈さんが呆れながら言った。
「で……西住やるのか?戦車道」
八重乃さんに問われ、私が今思ってるいることを話す
「今は戦車道は取らないつもりだから……」
すると
『普通I科A組、西住みほ。普通I科B組、白月魅音。至急生徒会室まで来るように。繰り返す、普通I科A組、西住みほ。普通I科B組、白月魅音。至急生徒会室まで来るように以上』
「ど、どうしよ………」
「あの会長のことだ。絶対なにかあるのだろうな。」
「大丈夫!私達も着いていくから」
「落ち着いてくださいね?」
「そうだ!八重乃達もついてきてくれる?」
「申し訳ないがそれは無理だ。生徒会はともかく、B組の奴と会ったら生徒会のことを忘れて口喧嘩が始まりそうだからな。」
ふと八重乃さんの顔を見ると明らかに面倒くさそうな顔をしていた。白月って人と仲が悪いのかな?そう言えば、白月って名前確か何処かで……
「では、私が八重乃の代わりにいきましょう」
「ありがとう、零奈さん」
意を決し、私達は生徒会室に足を運んだ。
生徒会室の中には、今二つの勢力がにらみ合っている。ひとつは生徒会であり、もうひとつは私達である。
「これは、どういうことだ?」
生徒会広報担当の河嶋が沈黙を破り西住さんの選択科目の紙を見せた。紙には、丸が付いている科目は戦車道ではなく香道だった。
「なんで選んでくれないかなー」
「終了です、我が校は終了です。」
副会長の小山が悲鳴をあげるかのようなポーズをとり大袈裟に事を進めている。
「勝手な事言わないでよ!みほは戦車道とらないからね!」
「そうです、やりたくないと言っているのに無理にやらせるつもりですか!」
ヒートアップし話の終わりが見えないなと心の中で思っていると、
この状況を打開しようと、先程から黙っていた生徒会会長が口を開く。
「そんなこと言ってるとあんたたち、この学校にいられなくしちゃうよ?」
普通に脅しにきた。それでいいのか生徒会。いくら権力があるからってそれは横暴だ。武部さん達も当然反発しさらに会話が激しくなった。すると
コンコン
扉がノックの音が聞こえ、一人の女の子何入ってきた。中尉と同じくらいの身長に長く綺麗な白い髪に鋭い目付き全てが印象に残る。
「普通I課2年B組
「遅いぞ!何分前に呼んだと思っている!?」
確かに彼女の言う通りかれこれ5分くらい前に呼ばれているのに来なかったとはなかなか肝がすわっているな。
「そいうなよ。桃ちゃん先輩、これでも私は、なるべく早く生徒会室に行こうとダッシュできたんだぜ」
「嘘をつくな!ならなんでコイツらより遅く来ているんだ!それから桃ちゃんと呼ぶなっ!」
「それで会長さんよ、私にどんなご用件で?」
すごいな河嶋先輩を無視して挙げ句の果てに会長と話しをしているこれには私達も驚くしかない。
「単刀直入に言うよ白月ちゃん、君戦車道してたよね?なら戦車道取ってくれない?」
「すごいな生徒会には個人情報も筒抜けってわけか、確かに私は戦車道をやっていたがそれは中学1年の時なんだぜ」
「謙遜しすぎだねー。確かに白月ちゃんは中学の時だけしかもしれないけど戦車道してたんでしょ?『黒森峰女学園』で」
部屋から驚きの声が響く。黒森峰といえば戦車道全国大会9連覇している強豪校だ。ただでさえ、入学するのも難しいと聞くのにそんなところで戦車道をしていたとは、しかしなぜこんな学校に?
「生徒会長なら知っているだろう?私がなぜここにいるのか?」
「それは西住ちゃんが一番知っているんじゃない?」
西住さんは思い出したような顔をして、
「はい、白月さんは一年生でありながら上級生と戦い勝つことのできるほどの優秀な戦車乗りでしたが、練習をサボったり試合中独断で動いたり、戦車を勝手に塗装したりと命令違反を繰り返して前隊長に名指しで戦車道と学校をやめろと言われ退学したんです。」
優秀だけど性格に難点ありということかつまり相当な問題児ってことだ。軍だったら軍法会議ものだぞ。
「話しが逸れちゃったけどやってくれる戦車道?」
「いいぜ、やってやる。だだし条件がある。私が乗る戦車の塗装は自由にさせてくれ。それが条件だ。」
「いいよ、それくらいなら」
話しが二つ返事で返って来た。いいのかそれで?
「それで西住ちゃんはどうする?」
「西住さんあなたがやりたいと思った事を言えばいい私達はそれについて行く。」
そう言うと覚悟を決めたのか
「私、戦車道やります!」
その目には、はっきりとした決意が込められていた。
軍曹、生徒会室に入ってから一言しか喋らせることが出来なかった。
新キャラの白月魅音については次回、まぁ勘のいい人は分かるかもしれません。