【ブルアカクロススレ】ルビコンからやってきたウォルター達が 作:AC組んでSS書いてる人
・機械仕掛けの花のパヴァーヌ第2章(アリス暴走後)
【備考】
・RaDはミレニアムに常駐している。
・チャティとラミーがゲーム開発部と本当に仲がいい。
・ブルートゥはこの時なんかが原因でヴァルキューレに逮捕されている。
・コーラルが抜けてラミーがまともになっている。
「帰ろうよアリs」
突然ミドリが倒れた。そこに駆け寄ろうとした先生とユズも力を失ったかのように倒れた。
思わずアリスは後ろを見る。するとそこにはスタンガンを構えているチャティが見えた。
「チャティ・・・なんで・・・」
「悪いなアリス。俺は調月リオとボスを放っておけない」
その言葉とともに衝撃・痺れが走り、アリスの意識はブラックアウトした。
「これでいいんだな、ボス」
「あぁ、今からエリドゥさ。・・・気に入ってた子だったんだけどね」
「・・・早く行きましょう」
そうしてチャティがアリスを担ぐと3人は部屋を出ていく。廊下にはラミーが壁にもたれながら立っていた。
「・・・」
「・・・ラミー、あんたはどうすんだい?」
「俺は・・・わかってんだ」
「「・・・」」
「アリスが危うい存在だってことも、ボスやリオの言い分が間違ってないのもわかってんだ。
少数より大多数を選ぶこともそっちの方がいいってこともわかってんだ。そりゃあ、死人は少ない方がいい」
「あぁ・・・」
「だけど、だけど・・・!ボス、俺は、アリスを信じてやりてぇ!
論理的だとか、計算的だとか、打算だとか、理屈とかじゃなくて!ただの我儘でしかねぇけど!それでも俺はアリスを殺したくねぇし、リオにも人殺しになって欲しくねぇ!!」
「ラミーさん・・・」
「だから、俺は、アリスに味方してぇ。それに」
「それに?」
「ACを扱える人材がアリス側に居ないのは不公平だろうが」
「・・・ハハッ!それはそうだね!・・・いいよラミー、行ってきな。
選ぶのはいいことだ。選ばないやつは、敵にも味方にもなれない」
「おい、お前ら」
そう言いながら彼は部屋に入ってくると意識が覚めたのだろうモモイを先頭にするかのように皆が集まってきた。その中には先生もいる。
「ラミーおじさん!帰ってきたの?!」
「あぁ、わかりやすく言うぞ。ボスとチャティ、あとはRaDの大部分がリオ側についた」
『『『えぇ?!!』』』
「ボスとリオはリスクを恐れた上での決断だ。そこに至るにかなり悩んだんだろうな。目元に隈が見えた。あとはチャティだが…」
「そうだよ!チャティはなんで裏切ったの?!あんなにアリスと仲良かったじゃん!」
「モモイ、最後まで聞け。あいつはリオとボスを放っておけなかったんだ。アリスもボスもどっちも大事だで、天秤にかけて・・・ボスが重かった。それだけの話だ。俺は、アリスの方が重たかった。俺のはただの我儘だがな」
その話を聞いたヒマリが憎々しげに口を開く。
「これだから下水のような女は…それに賛同するカーラさんやチャティさんもどうかしています!そもそもあの女は」
「黙れヒマリ。悪口もその無駄に長ったらしい肩書きと同じか?足は動かないが口はよく動くようだな」
「なっ…!」「"ラミー!"」
「テメェは黙ってろ先生。ヒマリ、てめぇ腐ってもミレニアムの双角の一つだろ?それらしい動きと態度を見せて欲しいぜ。
お前、いつもきゃんきゃん喚いてるクソガキみてぇだからよ」
「その言葉、後悔しないでくださいね」
「覚えてたらな。話の腰が折られそうになったが続けるぞ。個人的にだが、俺はリオの判断を間違いだと決めつけれねぇ」
『『『…は?』』』
剣呑な雰囲気が部屋に満ちる。特に仁義を重んじるネルは引き金に指をかけそうになっていた。
「「なんで?!」」
「お前ら、よく考えろ。ミレニアムなら感情じゃなくて理性で脳を動かせ。動かせねぇならそこまでの話だ」
「あ"ぁ?」
「お前ら、アリスがあれを制御できると思うか?」
「"それは、これから"」
すると突然ラミーが先生の胸ぐらを掴んだ。皆が慌てて止めようとする。
「ラミーおじさん、やめて!」「ラミーさん、落ち着いてください!」
「落ち着いてられるかよ!お前のその甘ェ判断がお前を殺しかけたんだろうが!ガキを信じようとするその姿勢はいいがその甘ったるい判断もいい加減にしろよ!ビジターにも言われたんだろうが!!」
「"ぐぇえ…"」
するとラミーは感情を抑え込むように頭を振って胸ぐらを離すとまた話し始める。
「…あん時、抑え込めてなかっただろうが。モモイは重傷を負って気絶、アリスは本当の意味で理解しちまったんだろう。あの廃墟に居たのも、そういうことなんだろうな。お前ら、よく考えてみろ。
今、ここであいつがハッキングしたらどうなる?ミレニアムも、チャティも、俺たちRaDも壊滅するだろうな。
そしてハッキングされたやつは一切遊びのねぇ殺しの道具になっちまうかもしれねぇんだ!チャティが本当の意味で人殺しの道具になるかもしれねぇんだぞ!うちの
…それでも、お前らは助けに行くんだったら…理由を言え。
全員が息をのむ。誰かが唾をのんだ音が嫌に響いた。彼は本気だ。例え撃たれたとしても、絶対退かないんだろうと感じさせるくらいには、彼は真剣に全員のことを考えている。それが伝わってきた。
「わ、わたしは、アリスは、部活の仲間で、友達だから・・・!それに、私たちの作ったゲームを、楽しそうに遊んでくれたから!」
一番最初に口を開いたのはユズだった。あの臆病で引っ込み思案な彼女が真っ先に口を開いたのだ。自分たちも動かねば。彼女たちがそう考えるのは自然のことだった。
「アタシはあのチビのバカみたいな顔面に一発ぶち込んでやるまで死なせるつもりはねぇ」
「彼女もミレニアムの一員です。一員がピンチなのに、悩んでいるのに、そこで動かないのは人間としてダメですし、それに・・・後輩を放っておける先輩なんているわけないじゃないですか」
「あんなに光の剣を喜んでくれたんだ。可愛い後輩を放ってはおけないだろう?」
「・・・私はリオが気にくわn・・・わかりましたよ、そんないまにも殺しそうな眼をやめてください。そうですね、アリスを・・・アリスの可能性を、信じたいんです」
口々に理由を言っていく生徒たち。先生もそれに続く。
「”やりたくないことを、無理にやらせたくないから、かな。”
”どう?お眼鏡にはかなった?”」
「・・・浅いが、まだましだろ。」
するとモモイが口を開く。
「そういえば、ラミーおじさんはカーラおばさんやチャティが間違ってないってことは知ってるんだよね?」
「あぁ」
「なんでこっち側についたの?」
「…俺がアリスを殺したくねぇのと、あとはボスやチャティにこれ以上背負ってほしくねぇのと、リオに人殺しになって欲しくないだけだ。要するに我儘だよ、俺の」
「そっか…」
「あと」
「?」
「MTにすら碌に乗れない奴らしかいないのにあっちがACで向かってくるのはズルだろ」
そういう彼の顔は少し笑っていた。
ラミーはRaDの工房に向かっていた。自分たちの仲間に頼んでいたマッドスタンプの機体改修、それを取りに来たのだ。元々機体の回収自体は済んでいたがカイザー襲撃も済んだ後だったので使うことなんてあまりないだろうと思っていたのだが今回初めてお披露目になったのだ。
「おいラミー遅せぇぞ!」
「こっちは機体の調節ずっとやってんのによぉ!」
「お前は仲良くがきんちょと遊んでていいよなぁ!!」
「うるせー!!お前らのガラが悪すぎるのが悪いんだろうがよ―!ボスから言われたのまだ根に持ってんのかよー!」
\ギャーギャー/\シネー/\ンダトコラー/
「で、俺の機体は?」
「切替速ェなオイ?! あれだ。最高だろ」
「あぁ、最高」
「「イェ~~~~w」」
「で、どうすんだよ?」
「アリスを助けに行くだけだ」
「ボスやチャティが相手なんだろ?勝てんのか?」
「最初から負けるとわかってて殴りに行くような俺じゃねぇってことはお前らよく知ってんだろうが」
「あぁ、お前の無鉄砲さにはいっつも苦労させられたからな!!」
「まったくだぜ!」
「余計なお世話だっつーの!!」
『『『ギャハハハハハハハハハ!!!』』』
「ハハッ、あ~・・・良い知らせくれよ?」
「おう、最高のデリバリーしてやるぜ」
「デリバリーボーイだけにか?w」
「やっかましいわバ~カw」
『『『ギャハハハ!!』』』
そう仲間とバカみたいな笑い声を上げながら彼は機体に乗り込んでいく。ルビコンのころから乗り慣れたコックピット、モニター、操縦桿。どれもなじみが深いものだ。だが、気分は新鮮だ。
『調子はどうだ―!』
「ハハッ、最高の気分だ!コーラル吸ってた頃より脳みそがワクワクして止まらねぇ!!」
『それは最高だな!ハッチを開けろー!!』
『よっしゃーーー!』『行けよラミー!新しい無敵のお前を見せてやれー!』『ガキどもによろしくなぁ!!』
カメラアイ起動、モニターに景色が映る。
FCSが作動する。
ジェネレーターが回転する。
機体の全ランプに灯がともる。
ブースターに火が付いた。
『おい、待たせたな!』
「あれ?!おじさんなんか変わった?!」
「あぁ、かっこいいと思ってたけど、今度はもっとカッコ良くなってる…!」
『やっぱわかるかウタハ!俺のこれは新しくなったんだ!名づけるなら、マッドスタンプ2!』
『この新しくなったマッドスタンプ2に任せとけぇ!!』
【機体紹介】
【挿絵表示】
機体名:マッドスタンプ2
搭乗者:インビンシブル・ラミー
・ビジター(C4-621)からアドバイスを受けて改修された機体。
・両肩に新しく武装を背負っている。腕と頭部をBASHOに、ジェネレーターほか内装も改修されてより激しい戦闘向けになった。