【ブルアカクロススレ】ルビコンからやってきたウォルター達が   作:AC組んでSS書いてる人

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【時系列】
・機械仕掛けの花のパヴァーヌ第2章中盤(エリドゥ攻略時)

【備考】
・アリスは捕まっている。
・今現在ACを扱えるのはミレニアム含めてカーラ・チャティ・ラミーのみである。ブルートゥ(ご友人)は今捕まっているので除外。

BGM:Rough And Decent(Bad Joke)


バトル・オブ・マッドスタンプ/ラミーズ・ファイト

 ミレニアムの生徒たちがアリス奪還の中動いている中、ラミーは別のところに向かっていた。

エリドゥ内の少し外れ。わかりやすく言えばわざわざ目的がなければいかないような場所だ。だが、確信めいたものが彼の中にはあった。

 

 

量産型サーカス、その発生源である。

 

 

あれには度肝を抜かれたがボスが間違ってでもそのような判断はしないはずだ。恐らく、チャティが独断で量産し、けしかけているのだろう。彼はそう思った。

 

「ったく、アイツも最悪だよな・・・ボスがどんな気持ちでお前を生んだのかも知らねぇで…」

そうぼやきながら施設内部をブースターを吹かせて疾走する。これまでに多くのサーカスを派手に花火にしたのだ。そして、奥に進むにつれてMTが増えてきている。間違いなく、目的のものがそこにある。

 

「ここか・・・」

そう言いながら彼はプログラムを解除しにかかる。これでも彼はRaDで武器の設計図を引けるほど優秀なのだ。たとえそれが、酔っ払って頭がぱっぱらぱーになっていたとしてもだ。

 

「お、できた」

重厚な隔壁が開いていく。ACが通れるサイズの通路となるとそういう目的で作られたに違いない。

 

「きたかい、ラミー」

「・・・もう少し後になると思ってましたよ、ボス」

そこは広いアリーナのような場所だった。そしてその上の足場には彼の上司、RaDのボスであるシンダー・カーラとその右腕であり提案型AIであるチャティ・スティックが待ち構えていた。

 

【挿絵表示】

 

「ラミー。あんたをここに誘導したのは、わざとさ」

「あぁ知ってたぜ。ボス」

「流石のアンタでもわかるかい。アンタらの中にまともにACに乗れるのはミレニアム含めてあんたとあたし、チャティとあのクズしかいない。だから、今はあんたさえやれば問題ないわけさ」

「だったらあの時撃てばよかったでしょうに」

「冗談でも言うもんじゃないよ。今のあんたとは一回、本気でやり合ってみたかったのもあるけどね」

「・・・さすがボスだ。笑える要素がこれでもかと詰まってる」

「ラミー、俺はお前の本気を誤解していたようだ。ここで詫びよう」

「おうよ。あ、あとお前後でボスに謝っとけよ?量産型サーカスけしかけたのお前だろ」

「チャティ?」

「すまないな、ボス。そうでもしないと止められないと判断した。あまりアンタの意向にはそぐわないと予測していたが、使える手は使うべきだ」

「あんた、あとで説教だよ。さ、ラミー」

食前酒がガシャンと音を立てる。スープも準備万端のようだ。

 

【挿絵表示】

 

 

「アタシたちのフルコース、楽しんでもらおうか!」

 

対してラミーが咆えるように答えた。

 

「今はデリバリーでもうまいもんは食えますぜボスゥ!」

 

 

次の瞬間、お互いアサルトブーストをふかして突撃する。そしてそれに遅れるかのようにミサイルが殺到した。

 

【挿絵表示】

 

ラミーはクイックブースト*1を二回吹かして大量のミサイルを避け、それを見たボスがブーストの勢いに任せて蹴りを放つ。対して彼は更にQBをふかしてよけるとチェンソーから重機関銃に持ち変えて射撃を開始した。そしてお互いにらみ合うように降下していく。その間もチャティから発射された弾幕やカーラのミサイル攻撃があたり一帯に散らばっていく。

 

「ラミー!あんたにも守りたいと思えるものができた!それは最高に笑えることさ!」

「あぁ!だがあんたも引きたくない貧乏くじ引いたみてぇだな!声から伝わってくるぜ!」

「誰かが貧乏くじ引かなきゃ世の中は回らないよ!」

「知ってるぜ!きれいごとじゃ助けれねぇモンもある!今のビジターがそうだろ!アイツとんでもねぇ噂流れてるもんなぁ!!」

「あぁそうさね!ビジターにもウォルターも困ったもんさ!

 そういえばあんたのそのアセンブル、だれに習ったんだい?!」

「ビジターからアドバイス受けたんすよボス!ビジターが余ってるパーツくれたんすよ!!」

「そうかい・・・!それは良かった!あんたのAC、はっきり言って作業用MTに毛が生えた程度だったからね!

「そりゃないですよボスぅ!!」

そう掛け合いながら口元に獰猛な笑みを携えてお互い全力でACを操作する。

 

「成程、やはり今のラミーは手ごわい。俺もギアを上げよう」

「まだ上がってなかったのかよ!もっとだ!もっと来い!」

「フッ、そうだな。俺も俺なりに本気を出すべきか」

「チャティ、あんた、笑ったのかい・・・?

「ボス!こいつゲーム開発部のがきんちょ共と一緒だとしょっちゅう笑ってますよ!チャティ、お前もなんでボスに言ってやらないんだ!!」

「言わなくてもいいことだからだ。ラミー、お前もあまり俺のことをボスに話さないでくれ」

「チャティ・・・あんた今、照れてるのかい?

「こいつはめでてぇ!あいつらには礼しに行かないとなぁボスぅ!」

「ボス、ラミー。止めてくれ」

そんな笑えるような、日常の延長線のような会話を咆え、掛け合いながらも戦闘は続いていく。しかし、圧倒的なミサイルの量・2対1・チャティの的確な援護によりラミーは徐々に追い詰められていく。

 

「ラミー!アンタまだいけるんだろう?!もっとアタシらを追い詰めてみな!」

「あれだけの啖呵を切ったんだ。やってくれないと俺も困る」

「クソッ、やっぱり俺にはきついのか…?!

 だが、だがッ・・・!

 俺が、俺がやらなきゃ、アリスが・・・!

そう呻きながらもラミーの手は冷静に動いていた。リペアキットを使い、アサルトアーマーを発動し、QBを吹かし、そして各武器をどんどん使っていっている。絶え間なく、目まぐるしく変わる戦場。ミサイルやグレネード・バズーカの爆発がまぶしく目が焼けるような錯覚さえ覚える。

だがしかし、好機は訪れた。

 

「チッ!負荷限界か…!」

 

何とボスのAC「フルコース」がラミーの死に物狂いと言っていい猛攻によりACS負荷限界に入ったのだ。ラミーは素早くチェンソーに持ち帰るとエンジンをふかしながら一気に切り刻まんと突撃する。

 

「墜ちてくれやボス!!」

「・・・ッチィ!」

フルコースの肩にチェンソーが乱雑に突き刺さり、ズタズタに引き裂きながらコアまで切り裂かんとする。

 

しかし忘れてはいけない。敵は二人であることを。

 

そのまま腕を振りぬこうとしたマッドスタンプ2にグレネードが炸裂した。今度はラミーがACS負荷限界に陥った。チャティがやったのだ。

 

「俺を忘れてもらっては困るな、ラミー」

「クソッ、やっぱお前最高だよ・・・!」

そこに負荷限界から復帰したカーラがミサイルを過剰なほどにぶつけていく。そして放たれたアサルトアーマーでついにマッドスタンプ2はふっとばされた。

 

「ぐわぁあああああああああああああ!!!!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

次の瞬間、あらかじめラミーの仲間が仕込んでいた機体の脱出装置が作動。射出された彼は地面に転がると意識もうろうとしながら呻くようにつぶやく。

 

「動け、俺のマッドスタンプ・・・!俺の、無敵の・・・」

 

そしてそのまま意識を失った。どうやら命に別状はないらしい。

 

「ボス、下がろう。機体は撃破した」

「あぁ、チャティ。アタシら二人組をここまで追い詰めたのは、アンタが初めてだよ、ラミー」

 

 

 

 

「マッドスタンプ2機体反応消失!ラミーさんの通信が途絶しました!」

 

ヒマリが焦ったように叫ぶ。その報告はミレニアムの生徒たちを動揺させるのに十分だった。

 

「そんな、ラミーおじさんが…?!」

「嘘だよ!無敵のラミーおじさんが倒されるわけない!」

『今はそんなこと言ってるひまねぇだろ!お前らは自分のやることに集中しろ!』

 

 

 

 

 

 

「おい、ラミー!しっかりしろ!」

「機体も回収しろ!応急だが修理に回す!」

「だめだ!デリバリーボーイとアタッシュがお釈迦になっちまってる!」

「それは捨てろ!丁度良く載せ替えれる奴がやる!」

*1
以降「QB」と省略




【機体紹介】

【挿絵表示】

機体名:量産型サーカス
搭乗者:なし。しいて言うなら簡易AI
・チャティ自ら自分の機体であるサーカスを廉価量産したもの。これをミレニアムやラミーに大量に差し向けた。
・エリドゥの工場を一部改造し、生産したものなのでAPや装甲は本家サーカスには劣るがミサイルやグレネード、バズーカは本物を使っているので火力は侮れない。質より量をとったのだろう。
・のちにチャティはこの件をRaDの皆に怒られることになる。
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