【ブルアカクロススレ】ルビコンからやってきたウォルター達が 作:AC組んでSS書いてる人
「チャティ…贈り物をくれるのですね…素敵だ♡」
ミルクトゥースが爆散した。最期まで喜色悪い奴だ。
「…機体損傷が思っていたより激しい。撤退する」
しかしチャティも無傷というわけではない。度重なり浴びせられた火炎放射と他攻撃により、機体はボロボロだった。
『ミルクトゥース反応ロストしました!』
そんなヒマリの通信を聞いたラミーとカーラの声が重なる。
『"何一つ良くないと思うよ?!"』
淡々と返事した二人に思わず先生の通信によるツッコミが飛んでくる。
対して二人はあまりにも淡白だった。
「いや、あいつは死んで正解だろ。なぁボス」
「あぁ。アイツ私が頭を痛めて産んだ可愛いい我が子を勝手に下ろして売り飛ばしてやがったからね。*1死んだ方がいい」
『”いやでも・・・”』
すると通信に軽くノイズが走る。
『ご友人♡!まだ終わりではありませんよ♡?』
「「うわ・・・まだ生きてた」」
『ミルクトゥースは踊り疲れてしまいましたが…私にはまだ共に踊ってくれるかけがえのない隣人がいます!』
「「え?」」
『こちらが私の新しい隣人です!』
するとビルや高架道路を破壊しながら何かが飛び出してきた。
見たところタンク型ACのようだが、あんなアセンブリは皆々見たことがない。
「なんだぁ?!あんなAC見覚えがねぇぞ?!」
「おいおい、新顔だよラミー」
『あれは・・・』
「リオ、知ってるのかい?」
『あれ私がアヴァンギャルド君を販売しているパーツで再現したものよ。名前はアヴァンギャルドさんよ』
「なんか呼び方上になってんな」
『でも頭部はWRECKERじゃないわ。勝手に変えられたのね…』
するともう乗り込んだのかブルートゥの声が広域通信で響く。
「さぁ、カーラ!!ともに踊りましょう!!!」
「もう疲れてるから私は踊らないよ!やっちまいなラミー!!」
「テメェの面一度ぶん殴りたかったんだよ!覚悟しやがれ!!」
「ラミーも踊ってくださるのですか?素敵だ、本当に心が躍ります…♡」
『”アレ?!もしかしてこっちのAC乗りブルートゥさん以外いなくなった?!!”』
「そうだよ先生。じゃあ私は裏方に戻らさせてもらうよ」
『”味方が様子のおかしい人しかいない!!”』
RaDが仲間割れを起こし、先生が混乱している同時刻。チャティの方にも動きがあった。
「・・・なんだ?」
オールブロックをしたエリドゥ内部で不明なアクセスがあったのだ。今エリドゥを操作できるのは自分しかいない。
不信に思い、電子の海を潜ると様子を確認する。
たどり着くとそこにはアリスが立っていた。だが様子がおかしい。アリスは今休眠状態にしているはずだ。
じゃあ、こいつは誰だ?
「お前は誰だ?アリスではないな?」
すると相手はこちらに気づいたのか口を開く。
「私はKey…名も無き神々の王女、そのシークエンスを補佐する存在です。
貴方は・・・なるほど、RaDの自動人形ですか」
するとチャティに少しノイズが走る。どうやらこちらにハッキングを仕掛けようとしたようだ。弾いたが、油断は一切できない。
「やはり一筋縄ではいきませんか・・・面倒です」
「お前か。アリスの中にいた、アリスの危険因子、その要因は」
「RaD…星外から来訪した数多の異物、その一つ…貴方方はここで果てていただきます。理由はおわかりですね?」
Keyは手をかざす。突如強い風のような、波のような衝撃が彼を襲う。だが彼はまたそれをはじくと口を開いた。
「そう言うわけにはいかない。
俺たちにも生きる場所が必要だ。前の場所は、俺たちにとって少し窮屈だった」
彼の声はいつもよりさらに少し低くなっていた。それは怒りか恐れか、それともまた別の何かか。彼女には判別できないが。
対して彼の記憶媒体から今までの記録があふれ出す。掘り起こされる。
これが人の言う走馬灯だろうか。彼は片隅に思いながらも言葉をつづける。
彼の目が強く光る。
「面白いです…ですが私には勝てませんよ」
「俺とお前でハッキング合戦と行こうか」
それと同時にエリドゥ内でも異変が起こった。
『緊急事態発生。不穏因子の起動を確認』
エリドゥ全域にチャティの声で放送が流れる。
『事態への対処を開始。ペリメトルプロトコル・オールブロックを解除』
モニターの画面が一斉につき始める。リオは驚きとともに画面を見つめている。対して戻ってきていたカーラは同じように驚きはしたが同時に最悪の事態がついに動き出したのだと理解した。
『調月リオ、並びにシンダー・カーラ。前述の2名に管理権限を返上する』
『俺は未解明のハッキングに対してブロッキングを開始する。
対処できる者は今現在進行している未知の脅威に対して各々の行動を開始してくれ。各人の健闘を祈る。
要件はそれだけだ。じゃあな』
ゲーム開発部や他面々は突然の事態に少し狼狽えた。
瞬間、二人はキーボードに食らいつき、プログラムを組み上げ始める。
「何が起こっているの?!」
「リオ、ついにか!」
「えぇ、ついに恐れていた事態が…!」
「成程、そういうことかい…!アリスの嬢ちゃんには悪いけど、事の対処はさせてもらうよ!」
そこに通信が割り込んでくる。
『通信を繋げれた!何が起こっているんです?!』
「ヒマリ、恐れてた事態が起こったわ。恐らく、AL-1Sが本格的に活動し始めた。今はチャティが抑えているけど、こちらのシステムを乗っ取るつもりよ!」
『それが、ラミーさんがあなた方を否定しきれなかった理由…わかりました、協力します!』
「助かるわ…!今おそらくチャティが最前線で防衛線を張っているわ!協力してあげて!」
すると更に通信が割り込んでくる。
『ボスゥ!聞こえますかい!?』
「その声は、うちの技師かい?!しかもついてこなかった方の!」
なんと先んじて潜入していたラミー側の仲間からも通信が入ったのだ。
『先んじて潜入してた側っすよ!こっちからもシステムに介入します!ザイレムの制御権も書き換えれた俺達の腕ならば‥‥!!』
システムに干渉できる者たちが動いている中、他の面々も動き出した。
ゲーム開発部やC&C、セミナーはもちろんだが彼らも忘れてはならない。
「アリスーーーー!!!どこだーーーーー!!!!」
「ご友人、どこにいらっしゃるのですか?!」
ラミーとブルートゥもACでエリドゥ内を疾走していた。