【ブルアカクロススレ】ルビコンからやってきたウォルター達が   作:AC組んでSS書いてる人

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時系列:不明


メルリー先生の受難

メルリー先生こと姫木メルとアシスタントの秋泉モミジは今この状況を後悔していた。

 

何故なら今目の前に最近題材にした、してしまったルビコニアン工業高校。その校長であるミドル・フラットウェルと会長であるサム・ドルマヤン、そして教頭兼秘書のアーシルがいるのだ。

 

どうしてこうなった。

 

事情はかなりさかのぼる。

 

 

 

 

まだ彼女が高校に上がる前の話だ。

突如キヴォトスに巨大な人型兵器が侵入した。それは各自治区に訪れた。まるで下見をするかのように。

対して各学校が対処しようと動いたが全て回避され、煙幕をまかれて逃げられたのだ。

そしてその数年後、突如空から降りてきた都市型の宇宙船。

やってきた星外人。

新しくキヴォトスの事業に参入してきた星外企業。

そして巨大な人型ロボ。

どれも彼女たちを刺激するには十分だった。

 

前にとある星外人二人を題材にしたBL本を出したことがあった。

結果としてその当人のうちの一人にばれて興味本位で質問攻めにされた挙句、その保護者とその関係者及び先生にもばれてすべて回収する羽目に。

そして全てを焚火にくべた珍事「メルリーの火」を起こしたことは記憶に新しい。

本人にばれた挙句全回収して燃やしたこの珍事は本人たちも堪えたのかACを綺麗に細かく描く自主練に励んでいたのだが、そんな二人にある情報が入ってくる。

 

レッドウィンターと業務提携およびバックアップを務めているルビコニアン建設及びBAWSがレッドウィンターの一部区画を買い取り、新たに学校を開設・建設したというのだ。

 

ルビコニアン工業高校。

 

郊外に空を少し覆うほどの鉄骨といろいろで組み上げられた空に近いその校舎は星外の建築技術を知らしめた。

それだけでも目を見張るが更に星外から来た生身の男子が大勢いることもまた驚きであった。

更に聞けばしかもウチの女子といい仲の男子もいるそうではないか。

脳が震えた。彼女たちが理性を失って書きなぐり、1冊を完成させるのはもはや必然といえよう。

その時に反省は彼方に消え失せ、つい最近の即売会でその本は飛ぶように売れてウハウハだった。

 

「「むっはは!むっはは!」」

 

そしてそんな余韻に浸っていた次の日、彼女たちのサークルアカウントに1件のメールが入る。

彼女が内容を確認するとそこにはこう書かれていた。

 

『あなた方の作品、読まさせていただきました。

つきましては我々から少し依頼をお願いしたく思いこのメールを送らさせていただきました。

 

報酬は要相談となります。よろしくお願いします。

ルビコニアン建設及びルビコニアン工業高校 

窓口担当 アーシル』

 

彼女たちの熱で明かされていた脳が一気に冷える。そしてその単語の羅列を文として理解できた時、彼女たちは叫んだ。

 

「「アイエエエエエッ?!!」」

 

彼女たちは悲鳴をあげた。まさか当事者たち、その関係者に読まれたどころか依頼をしたいとまで送ってきたのだ。

そして彼女たちのニューロンに一抹の予想がよぎる。

 

これは噂に聞く「騙して悪いが」ではないだろうかと。

 

悪いことを考え始めると人間は止まれない。またもや図書館内に悲鳴が上がった。

そして2日ほど布団に二人でくるまってチワワの如く震え上がっていた。

こんなことになるなら最初に書かなければいいのに…(ノンデリロボ)

 

その次の日、何とか震えを抑えた2人はどうするか話し合う。

結論として「依頼な上、報酬もくれるというなら受けてもいいんじゃないか」ということになり、「その話、受けます」と返信した。

そして何回かメールのやり取りで受け答えし、話し合いの場を設けた。

そしてそれが今日である。

 

話を戻そう。

彼女たちがルビ高と赤冬を繋ぐ道の途中にある喫茶店にお邪魔したとき、若い男性が一番先に目に入った。

彼は彼女たちを視認すると声をかけてくる。

 

「君たちが、メルリー先生?」

「私だよ~」

「そうか・・・君たちが・・・

 自己紹介しよう。私はアーシル。君たちとメールのやり取りをさせてもらったものだ。今回の話し合いのためにここは貸し切りにしてる。

 さ、こちらに」

彼に誘われたとおりにホイホイとついていき、席に座る。目の前には中年の男性と老人が先に座っていた。彼も座ると2人を紹介する。

 

「紹介しよう。こちらがルビコニアン建設社長およびルビコニアン工業高校校長をしている帥叔ミドル・フラットウェルだ。我々をまとめ上げている人で、彼にはいつも助けられている」

「よろしく頼む。メルリー先生、知己を得て光栄だ」

二人、固まる。

 

「そしてこちらがルビコニアン建設及びルビコニアン工業高校会長の帥父サム・ドルマヤンだ。我々の土台を築き上げた偉大なるお人だ」

「アーシル、私はそこまでえらい人間ではない・・・

 メルリー先生、君たちの本を読まさせてもらった。緻密な感情描写と機械系の繊細な描画、楽しませてもらった」

二人、青ざめる。

 

皆、少し考えて欲しい。

自分達で例えればキム○○ハPを題材にしたナマモノ本を書いて打ったら本人+社長に御呼ばれしたような感じだ。

最悪命1つで足りれば済むかどうかのお話である。

確かに彼女たちは「フィーヒヒヒ!」と奇声を上げながらナマモノを題材にして青少年のなんかが危なくなるようなウ=ス異本を書くようなヤバイ級狂人作家であった。

だが考えて欲しい!ここまでされるいわれはない!!

 

「ん?どうした?顔が青いが」

「…ここ最近寒いからな、無理もないだろう。

 すまない、この子たちにココアを。私達にはコーヒーを頼む」

「御意に御座いまする」

なんか店員さんがニンジャめいていた気がしたがそれを気にすることができるほど今の彼女たちに余裕はない。

 

「・・・この子たちはなにかを勘違いしていないか?」

ドルマヤンがコーヒーを口にしながらつぶやく。

 

「な、何をです?」

「ここまで顔が青いのは不自然だ。恐らく後ろめたさと思うが」

「後ろめたさとは何だ?」

アーシルとフラットウェルが訊くと彼は彼女たちが書いた本を懐から取り出しながら話をつづける。

 

「アビドスの子たちに聞いてみたのだが…こういう本に実在の人物を使うのはどちらかと言えばタブーなのだそうだ。

 これは我々の子供たちとレッドウィンターの生徒との関係を綴っている。エッセイであればいいそうだが…少なくともプライバシーに抵触するからあまり推奨されるものではないらしい」

そう言いながら彼はぺらぺらと薄い本をめくり彼らに見せつつ説明を続ける。二人は「なるほど」というようにうなずく。

 

「あ、あの…」

「「「ん?」」」

「わ、わわわわたしの命はもらって行っても構いませんからモミジだけはみ、未耳観見逃してもらえませんか」

「先輩?!」

ガタガタと震えながら彼女は除名嘆願をした。後輩が慌てて止めるが彼女の口は止まらない。

 

「この子は私に付き合っただけなんです…!どうか、どうか見逃してください…!!」

「「「・・・」」」

すると3人は少し顔を見合わせると一言こういった。

 

「いや、君たちをどうこうするとは一言も言ってないのだが…」

「・・・あれ?」

「だがそこまで反省してるならこちらの依頼を受けてもらおう」

するとフラットウェルがドルマヤンから薄い本を借りるとぺらぺらとページをめくってとあるページを開いたまま彼女たちに渡してきた。

 

「今度あるらしい大規模な同人即売会、そこでBAWSとエルカノは我々のACを展示する。君には薄い本、言い換えればカタログだな・・・そのイラストを担当して欲しい」

「「・・・えぇ?!」」

二人は驚愕する。まさかの星外企業からのでっっかい依頼だ。こんなちんけな自分たちに何故という気持ちもあるのだろう。

 

「な、なんでですか?」

「君たちの機械への理解が深いからだ。手書きでここまで表現できるのはなかなかいない。こことかそうだな」

そう言いながら彼らは描かれているルビ高のグリッドやMT・ACを指さす。確かに細かく書かれていることがわかる。人以上に作画に気合を入れていることがわかる。

 

「え、えへへ・・・何回も資料を確認して描いたもんですから・・・」

「だが細かいところに差異がある。この差異をなくすために本物を、見たくないか?君たちの今後にもつながると思うが」

彼女たちは少し思案する。だが答えは最初から決まっていた。

 

「う、うけます!受けさせてください!」

「決まりだ。書類は用意した。サインを」

「ハンコは?」

「指紋でどうだ?」

「じゃあお言葉に甘えて」

ココアをぐびッと飲むと彼女は用意されたペンと朱肉で契約書にサインした。

 

「じゃあ報酬についてだが…5000コームでどうだ?」

「・・・1コームっていくらです?」

「約1万円くらいだな」

「ご、ごせんまん・・・?」「お、多すぎです!私たちが扱うには大きすぎます!」

「そうか?便利屋68はこれくらいでもよかったんだが・・・」

「誰ですかその人たち?!」

「知らないのか?アウトローを自称してる傭兵の4人組だが・・・」

「彼女たちはアビドスを中心に活動している。知らないのも無理はないだろう」

「それもそうか・・・で、報酬はどうする?500コームはどうだ?」

「500万ですか?!多くないです?!」

「え?依頼するんだったらこれくらい端金だと思うが・・・」

「50!50からお願いします!」

「じゃあ間を取って250はどうだ?」

「わかりましたじゃあ150!150でお願いします!!」

「よし報酬成立だな」

そう言いながらフラットウェルはペンと朱肉で金額と自身のサインを書くと今度は彼女たちに渡す。それにつられて同じように彼女もサインを書いた。

 

「今日はいい取引ができた。送ろう」

そう彼らは言うと同時に大きな音が聞こえてきた。彼女たちが思わず外を見るとそこには壁があった。

 

「除雪用ジャガーノート。武器は最低限しか置いてないが・・・多少の攻撃ではびくともしない」

「え?あれに乗るんですか?」

「ダメか?」

「いえ、是非お願いします!!!!」

 

 

 





【TOPIC】
・便利屋68はすったもんだあれど依頼は完遂しようとするので星外企業からの評判はすこぶるいいぞ!ニューハウンズと共に動いてることが多いのもその一助になってるかもしれないね!
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