【ブルアカクロススレ】ルビコンからやってきたウォルター達が   作:AC組んでSS書いてる人

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時系列:カルノバルグ2章終盤。FOXがRABBITに負けた直後
備考:ハウンズは不知火カヤの依頼で襲撃してきた






High_Pressure

『突入しろお前ら!!』

 

突然怒号のような号令と共に装甲車やヘリから突然地下鉄入口に大部隊が投入された。

 

「なっ・・・!!」

「あれは‥?!」

ラビット小隊は驚いた。あの統率された動き、そしてこの大人数。あれはまさしく猟犬の群れだ。

 

「ニューハウンズ・・・っ?!」

「しかしなぜここに・・・!」

捕縛されたフォックス小隊も驚いたように目を見開き言葉を漏らす。どうやら彼女たちにも予想外だったようだ。

 

「そこの狐は無視しろ!!兎だけだ!!」

「われら虎の爪じゃあ!!!」「狼軍団也!!」

「どちらかに統一しろ!!」

そんな叫び声と共に猟犬たちが一斉に包囲し、連鎖射撃を敢行する。

 

「”・・・っ、ミヤコ!この子たちにも!”」

「・・・ッそうですね。私達だけでは、恐らくここを突破できない」

「どうする気だ?」

「先輩、恥を忍んでお願いします。手を、かして下さい」

ミヤコが頭を下げてお願いする。対してキツネの面々は少し考えたような表情を浮かばせた後答えた。

 

「・・・わかった。今は、お前たちの先を行く先輩として手を貸そう。私たちにいい顔をさせてくれ」

「先輩…!」

すると他の面々が拘束を解き始める。それを見逃すニューハウンズではない。

 

「おい!狐の拘束がとけてるぞ!!」

「土壇場で呉越同舟か?」

「いや、もともとSRTだから元鞘に収まっただけだろ」

「たった⑨人かよ…ハウンズを舐めやがって」

『舐めてんのはお前の方だ!テンリ!

 奴らはSRT内でも上澄だ!

 4人1組で私たちの20倍は強い!(誇張)

 しかもそこに先生の指揮が入って100倍だ!(誇張)

 一体どれくらい強くなるのかそのガラの悪い頭で計算してみろ!』

『四千!4000倍です!コエ隊長!』

『大沢!答えてないで手を動かせ!アオカとジャミングをつづけるんだ!』

『え"ぇ?!了解です!』

「なんの!足し算で勝てばいい!!」

『その意気だよ!!いっけぇ!!!』

軽口をたたきあいながらも前線で射撃をつづけるニューハウンズ。瓦礫や障害物には手榴弾を投げ込まれて次々と破壊されていく。だが狐やウサギもやられっぱなしではない。何人かは射撃で仕留めている。

だがそこにアロナから切羽詰まったような声で通信が届く。

 

『第二派、来ます!!』

 

「”第二波来るよ!!”」

「やはりきますか…!!」

ミヤコが苦痛を顔に浮かべて答える。ヘリから次々と投下されていくニューハウンズ。何人かはロケット砲を携帯しており、次々と駅入り口付近を破壊しながらも確実に狐と兎、先生の混成部隊を狭めていた。

 

「ヴァルキューレの連中も、こいつらには相当手を焼かされているらしいな!」

「カンナでしョ?色々あって腐りかけてた獣っていう」

『無駄口をたたくなユウリ!イトナもなんか言ってやれ!』

『正直言って目にかけてた後輩だからあまり悪く言わないで欲しいかな~?』

「ごめんネ!」

『イイヨ』

そう言いながらも次々と弾丸の応酬が起こる。

 

パワー・プレイの調整完了は近い!!それまで持たせておけ!!』

「不味いな、おいしいところだけ持っていかれるぞ!!」

「コエ隊長にはもう功績などいらないでしょう!できれば私たちに譲って欲しいものですねぇ!!」

『ならばRABBIT小隊とFOX小隊を落とせ!!落とせばウォルターさんとロニーさんとエアさんのなでなでが来るぞ!!』

 

『あれはいいぞぉ!撫でられたら気分が遠くまで飛ぶ!!』

 

アロナから通信が響く。

 

『第三波、まだまだ来ます!!』

「”まだ来るよ!!”」

「嘘だろ?!」

「どこからそんな数が…!」

「ニューハウンズは不良と脱走生で構成されたならず者組織だと思っていましたが・・・まさかここまでとは…!」

「会長が失踪する前に交戦したがあいつらは引き際も天才的だ。我々をおびき寄せてACで一掃したことがある」

「そんなことが…」

その間に先生は通信機の傍受に手を出していた。

最早手段は選んでいられない。

 

「アロナ、傍受頼む」

『任せてください!』

するとざざっと音が流れたと同時に先生の通信機から声が聞こえてくる。

 

『先生の指揮は?』

『非常に脅威だ。だが、やりようはある!』

『援軍は?』

『もうすぐだよ!』

『SRTの連中も崩れとはいえ精鋭部隊の集合組織だった。油断しないでね!』

『連携の質で言えば私達と同等…いや、それ以上かもね!』

『だがこっちにも矜持がある!負けるわけにはいかん!』

ハウンズたちの声だ。まったくもって油断していない。

 

するとアロナから悲鳴染みた声が聞こえる。

 

『第4波、来ます!どこにそんな数が・・・?!』

「”第4波!来るよ!こっちも傍受してるから頑張って!”」

「おい、どれだけ来るんだ?!」

傍受していることと先生の指揮もあってかハウンズに何とか拮抗できているSRT。だが、無傷というわけではない。

 

あっちが一向に近づいてこない。

こっちが食い破れる隙を的確につぶしている。

お互いシールドで防ぎ、スモークがたかれ、銃撃によりダメージを負う。

 

そんな中、更に通信から声が入ってきた。

 

 

『こちら第5小隊・隊長阿手ケンナ、ただ今現着しましたわー!これより部隊を率いて作戦に参加しますわー!』

『遅いよケンナちゃん!どっかで怪我して来れなくなったと心配したじゃない!』

『心配かけて申し訳ありませんわー!』

『華音辺!ケンナは遅れることはあれど約束を違えたことはない!無用な心配だったな!』

『そうだったね!ケンナちゃんはいい子だから!』

そして矢継ぎ早に別に通信が飛び込んできた!!

 

『(^p^)ワタシデス』

『あー陸奥さんがもう戦闘態勢だ!・・・拙僧は桜井イゼでごわす。陸奥さん率いる第6小隊、遅ればせながらはせ参じた!!これよりそちらと合流します!!

『よっしゃあ!メインミサイル来た!!これで勝つる!!』

『陸奥!遅いぞ!もうお前の出番よこしてやれないかと思ったぜ!!』

『テンリ!まだ舌が回るらしいな!!気を引き締めろ!!』

『うっす!!!』

『イゼちゃんはもうそろそろキャラ統一しナー!』

 

 

アロナが叫ぶ。

 

『第5波、たたみかけてきます!!』

「”いつになったら終わるんだ・・・?!”」

「クソッ、シールドに罅が・・・!!」

 

『金田ぁ!!』

『ただいま参りまぁす!!』

『アレの調子は!!』

『パワー・プレイ調整完了しました!!』

『遅い!このまま終わるかと思ったぞ!!』

『無理しないでよコエ!!』

『はっ!そういう622こそ気張りすぎて撃ち漏らすなよ!!』

そうなのだ。今、622はスナイパー係として後方にいた。ユウナとも無言の連携をしており、非常に強固な足止めとして機能していた。

 

「あうっ」

ミユの頭部に命中。622が見事に狙撃手を打ち抜いたのだ。

いくら気配を消そうと星外の、しかも最強に鍛え上げられた連中にはお見通しなのだ。

アロナの叫び声が先生の耳をうつ。

 

『ニューハウンズ歩兵部隊隊長:河岸コエ!パワードアーマー:パワー・プレイ、来ます!!』

「”皆、敵の大将がお出ましだよ!!”」

「隊長直々にか!」

「私達FOX小隊とは比べ物になりませんね…!!」

「くっ、スモーク炊いてきた!」

「チャフも多い…これが星外通貨を利用して増強された傭兵組織の力…!」

総員歩兵部隊隊長の降下に警戒する。だが、そこに待ったをかける者がいた。

 

『(^p^)ウテェ!!!』

そんな気の抜ける号令と同時に発射音と風切り音が複数聞こえてくる。それを聞いたニューハウンズの面々は急いで退避を開始した。

 

『陸奥さんの砲撃支援だ――――――!!!!』

『全員この場を離れろォ!!』

『退避――――!!退避―――――!!!!』

『コロセコロセコロセ(^q^三^p^)コロセコロセコロセ』『(^p^)<コロセ』

『やばい陸奥さんが限界だ!!』

『イゼちゃん連れて行ってーーー!!』

『御意に御座いまする…』『;^p^)<ウォー・・・』

 

BOOOOOOOOOOOOM

 

『『『うわぁー?!』』』

「”ぐわぁ?!”」

バリケードが一部破られて隊員と先生が一斉に吹っ飛ばされる。

先生はシッテムの箱のおかげで無事だったがそれでも地面とぶつかった時の痛みは防ぎきれない。他隊員も同じようだ。

先生は痛みでかすむ視界の中、武装ヘリにつるされているパワードスーツが切り離されて降下していく姿を見た。

 

『今だ!行くぞぉ!!』

 

『歩兵部隊隊長河岸コエ・POWER PRAY、来ます!!』

すると見えたのはあまりにもごついパワードスーツだった。

左腕にはスタンバトンが内蔵されてバチバチと既にチャージされており、右腕には普段彼女が使っているよりもさらに大型のショットガンが握られていた。背中にはガトリング砲が取り付けられているのが見える。

 

それが今、着地すると同時に前線を押し上げ始めた。撃ってはいるが、カキンカキンッと耳に快い音と共に弾かれていた。

SRTの中に焦りが生まれ始めた。

先生の指示に忠実に従ってはいるものの、動きが少し鈍くなっている。

 

連戦に次ぐ連戦

疲労も十二分に溜まっている

交換し、撃っているマガジンの重さに反して、身体がどんどん重くなっていくのを感じた

 

『しっかし、あいつらも可哀想っすよねぇ』

そんな中、テンリの声が傍受してる通信機から聞こえてくる。

 

『何がだ?』

『SRTの連中ですよ。あいつら、元々各自治区から疎まれてたそうじゃないですか』

『…まぁな』

『我が物顔で特殊兵器や作戦しといて後処理はその自治区に任せてたって話っすよ?』

『そうなんですの?』

『おいケンナ知らなかったのかよ。今覚えときな。

 あいつら、正義とかなんだか大層なこと言ってたが、所詮は失踪したやつの下部組織。解体されて当然だろ』

『テンリ』

『なんすか陸奥先輩』

『ケンジや元SRTの面々もこの作戦に参加してる。言葉を慎んだ方がいい』

一瞬の空白。

 

『…あー、わかりました。でもこれだけ言わしてください。

 今戦ってる狐も兎も現実見れてない奴らしかいないじゃないですか。

 もう解体されて再興の目処もなく、代わりにシャーレがそれを担当してる時点でもう見限られてるようなもんでしょ』

『…それは、まぁ、そうね』

『『『イトナ/先輩?!』』』

『いや、私がいた頃のヴァルキューレでもSRTには否定的な意見多かったんだよね。

 うちらに来た子達には悪いけど、解体されるのも時間の問題だったと思うよ?うん』

 

『そういえば、うちに来たのはどれくらいだったか』

『スカウト*1全体の2,3割くらいだね』

『他自治区に行った連中も多いだろ?』

『うん、大体はヴァルキューレに行ってる。でも今だに不良落ちして路頭に彷徨う子達も少なくないみたいだから』

 

『っば連邦生徒会ってクソだわ』

『それには同意』

『ケンジ!』

『大丈夫、わかってたことだから。でも改めて口にされると結構くるものあるよね』

『・・・あの、すんませんした』

『テンリ、正直ありがとう。私が思ってたこと言ってくれて。

 ちょっとだけ、気分は晴れたかな』

すると持ち直したであろう陸奥が少し口を開く。

 

『そもそも正義って法が味方してくれるから正義なんだよね。

 その法に従わない時点で正当性が失われるんだけど…』

 

『狐と兎ちゃん。君たちはほんとは、わかってたはずだよね?』

 

FOX小隊とRABBIT小隊の動きがかたまる。

両者とも薄々気づいていた。いくら強権があるシャーレが味方になろうと、世間からの目は許してはくれない。

SRT特殊学園は連邦生徒会の命によりもう解散したのだから。自分たちが武器である必要も、武器を振う正当性も、ない。

今こうして動いているのは認められなかったからだ。上からの命令に、はいそうですと頷けなかった自分たちのエゴだ。本来なら、SRTの矜持に基づくなら、捨てるべきはずの人間のエゴ。

 

今、そのことを改めて突き付けられた気分だ。

 

 

何をしているんだ?自分たちは

ハウンズに行った仲間も、ヴァルキューレに行った仲間も、皆状況を飲み込んで自分たちなりに動いていたじゃないか

 

じゃあ自分たちは?

自分達は何をしていた?

 

何もしていなかったじゃないか

 

思考放棄してただ命令に何も考えずに動いて・・・

公園占拠してデモなんか起こして・・・

腐敗した上の尖兵にされて・・・

嫌がらせのようにヴァルキューレに突撃して・・・

 

そしていまのうのうとここで肩を並べている

 

 

裏切ったのは、アイツ等じゃない あいつらは自分たちの置かれた身を理解して動いただけだ

 

裏切ったのは、SRTという称号に泥を塗っている自分達じゃないか

 

 

誇れる姿か?これが

 

 

 

 

そんな中、先生は焦っていた。

明らかにこっちの傍受に気付かれている。

今ハウンズの一人が話しかけてきたのがなによりの証左だ。

 

泳がされた?

先生の背筋がぞっとする。自分はまんまとハウンズに乗せられたのだ。

 

『そういえば、今これ傍受されてるよね?』

イトナの声が傍受された通信機に入る。先生に更なる緊張が走る。

 

『やっぱりか。なんか動きがいいなと思ってたんだ』

『そもそもこっちが破られないように動いてたのもあるけどこっちが攻めあぐねる理由がないんだよね普通』

『・・・先生はシッテムの箱というものを持っていました…エアさん曰く《あの中の子が非常に強い》って言ってましたたし』

『子?中に人でもいるのかね?』

気づかれていた。特にアロナの存在にエアという人間は気づいている。

アロナと先生の背中に冷たい何かが走る。

 

『まぁこの傍受もここまでだろうね、あっちも』

突如通信機からノイズ音が走る。

 

「なんだこの音は?!」

「耳が、痛い…!」

FOXとRABBIT両方が耳を抑え始めた。頭痛までする。

イトナによる本格的なジャミング攻撃が始まったのだ。

先生も思わず通信機から手を放す。

 

仕組みは単純である。

上から被せるように妨害音波を流すだけだ。チャンネルを合わせて撃つだけ。

 

 

その時である。

ハウンズが雪崩込んだのは

 

『オラ―――ッ!!!!おとなしくしろ!!!!!』

「お縄につくときですわよ!!!」

『君たちの子とは気の毒だとは思うけど、こっちも仕事だからさ?おとなしくしてくれってワケ』

全員がそれぞれの言葉を叫びながら拘束していく。先生も縛られて万事休すかと思われたその時、ハウンズ内に通信が響いた。

 

 

 

『こちらニューハウンズ本部通信部隊、吉田です!

 

 依頼主の行動に不審点がありエアさんが独自に調査した結果、我々を隠れ蓑にしたクーデター計画とカイザーの癒着を確認!!

 

 依頼は無効!これより【強行抗議活動】へ移行せよ!!!

 

 これはウォルター・ロニー・エア・タカハシ総員による厳命である!!!

 

 繰り返す!これは!!厳命である!!!

 

 

 

『・・・チッ してやられたな』

「なめられましたわね・・・高くつきますわよ…!!」

「いこうみんな」

コエとケンナと華音辺の声を皮切りにハウンズたちが一斉に出口まで走りはじめる。

その場には呆然としたSRTと先生しか残されなかった。

 

つづく

*1
暴力含めれば





河岸コエ
 ・歩兵部隊隊長。元ゲヘナ。
 ・指示出しや叱咤激励はミシガンの真似をしているロニーのエミュ。
李ユウナ
 ・給食部隊隊長。元山海経。
 ・今回はスナイパーとして参加。
大本イトナ
 ・通信部隊副長。元ヴァルキューレ。
 ・SRTには思うことあり。
花道テンリ
 ・AC/MT部隊隊員。元レッドウィンター。
 ・今回622に引きずられて参加。だがやる気はあるらしい。
622
 ・AC/MT部隊隊長。元アリウス。
 ・この時点ではツヅルがエデン条約のアリウスにより負傷・療養中なのでイトナから借りたスナイパーライフルで参加している。
 ・ノラとクルミは今回お留守番。
阿手ケンナ
 ・歩兵部隊副長。元トリニティ。
 ・一年でありながら並々ならぬ成長性と実力でその座を勝ち取っている期待の星。
桜井イゼ
 ・医療部隊隊員。元百鬼夜行。
 ・今回前線に参加している。
陸奥ムネミ
 ・歩兵部隊後方支援担当。元トリニティ。
 ・現場指揮を任せれる程度には頭が切れるし、ステゴロも弱くないがコエとケンナ・華音辺には敗ける。
茨木ケンジ
 ・整備班班長。元SRT。
 ・パワードスーツをつるしていた武装ヘリは彼女操作。


大沢
 ・通信部隊隊員。元百鬼夜行。固有グラはないし実装もない。
 ・今回はアオカと共にジャミング担当として動き、先生の増援を呼べないようにしていた。
金田
 ・整備班班長。元ミレニアム。固有グラはあるが実装予定はない(無慈悲)。
 ・整備なら彼女に勝るものなし。
吉田
 ・通信部隊隊員。元トリニティ。固有グラはあるが実装予定はない(無慈悲)。
 ・何かと名乗るのでたまに撃たれて黙らされている。
華音辺
 ・歩兵部隊参謀。元ゲヘナ。固有グラはあるが実装予定はない(無慈悲)。
 ・3枚目キャラだが強さも3番目。


タカハシ
 ・ハウンズ専門料理長。
 ・戦闘力こそないものの料理長という立場の都合上、発言権は一応ある。
 ・今回の件に関して聞かされた時に怒りの感情を見せた。
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