【ブルアカクロススレ】ルビコンからやってきたウォルター達が 作:AC組んでSS書いてる人
DU地区郊外の廃ビル、そこにACが1機。町中の騒動を静かに見つめていた。
《621》
「ん」
《お前も知ってると思うが再度確認するぞ。不知火カヤが裏切った。癒着先のカイザーも動き出している》
「了解」
コックピットに聞こえてきた飼い主の声に少しくつろいでいた男はすぐに切り替えてシステムを立ち上げる。
「その前に少し電話していいか?」
《それはいいが・・・誰に連絡するつもりだ?》
「裏切った依頼主本人だよ。もうすでに連絡先はエアがつかんである」
《何をするんだ?》
「俺たちをなめた報いだ。今から目にものを見せてやる。エア、つなげてくれ」
《わかりました》
《そうか…やれ、二人とも》
「言われずとも》
そう言いながら彼はブースタから火を吹き出して加速した。すると眼下の景色にカイザー軍が見えてくる。それと同時に通信も聞こえてきた。
『な、なんだぁっ』
『ACが一機!所属はどこだ?!』
『識別は…ニューハウンズのロニー!賞金首だ!!』
『俺たちを散々コケにしやがった犬どものボスか!!』
『なめやがってよぉ!!!!』『1機だけなのを後悔させてやる…!!』
あっちの通信は広域通信のようだ。細工をしてもいいが別にしなくてもいいかと判断した彼は一方的に通信を遮断すると不知火カヤのそばに置かれている電話機にハッキングを仕掛ける。するとざざっというノイズ音と共に声が聞こえてきた。
『はぁ~超人である私と手を切るとは、しつけのなってない犬たちですねぇ。上から下まで凡人なのでしょう』
《言わせておけば…》
「エア、行動で示すぞ」
《…わかりました》
先の発言を聞いて明らかにエアが苛立ちを見せた。彼はそれをなだめると話しかける。
prrrrrrr ガチャ
『なんですかこんな時に… はい、こちら連邦生徒会会長不知火カヤです』
「あー、聞こえるか」
『・・・誰ですか?今私は忙しいのですが』
「ニューハウンズ総隊長、ロニーだ」
『あぁ、凡人の集まりの首領ですか。それで?わざわざこちらの手を切ったあなた方が何の用です?』
『お前そこまでしか情報掴んでないのか。まぁいい。手間が省ける。
俺たちは子供らにこれといったことは言っていない。
自主性は大事だからな。だが、一つだけこれだけはしろという掟がある』
『…?』
「【なめてきた奴は地の果てまで追いかけろ】だ。
用件はそれだけだ。こちらもお前と同じく忙しくなるからな。覚悟しておけ」
彼は言いたいことを言いきって一方的に切るとカイザーの通信が拾えるようにつなげ直して襲い掛かった。
ランセツがMTを次々と仕留める。
エツジンとショットガンがACを次々と負荷限界に落とす。
ブレードがかたまっていた奴等を一撃で木っ端みじんに撫で斬りしていく。
『うぎゃあ!!』
『囲め囲め!!!』『弾幕を厚くしろ!!!』
『怯むな!数で押せ!』『こっちに…うわぁああああああ!!!』
『忌々しいインベイダーが…!ぶっ殺せ!!!』
次々と爆散していくカイザー群。
たった一機に着々と殲滅させられているその事実を受け入れられず、逃げようとしたものもいたがそいつはブレードが突き刺さって爆散した。
「お前は逃げようとしている!!逃亡者は銃殺される!!!」
『今ブレードで刺したじゃねぇか!!!』
『この化け物がぁ!!!!』『撃てっ 奴を少しでも動きを止めろっー!』
カイザーの一斉掃射が開始される。だが彼はQBとジャンプでよけるとそのまま落下の勢いに任せてMTの一つに蹴りを叩きこんだ。
『う わ あ あ あ あ あ あ あ あ』
『な なんだぁっ』『俺は怖い・・・全員殺される』
そうして1機ずつ撃破していると風切り音が聞こえた。カメラアイが複数の弾道をとらえる。
建物の物陰に機体を滑り込ませて爆発を避けると、追いかけてきたACのコアを貫いて行動不能にする。
ランセツを手放し、代わりに敵が持っていたバズーカを奪うとMTに向けて発射した。素直に真っ直ぐと弾道は飛んでいき、着弾と同時に爆発を起こす。
『バズーカが飛んできたぞ!!』
『おい、味方撃つんじゃねぇ!!』
どうやら奴さんは味方が打ったと勘違いしているようだ。
ふとロニーに天啓降りたり。
敵の武装を奪いながら攻撃すればいいなと。
そう思いついた彼の次は速かった。
バズーカをもう2,3発撃つとパージし、撃破された残骸から今度はショットガンを拾うと敵に向けて発射した。
散弾が命中し、胴体に複数の穴が開く。そして耐え切れずに爆発した。
『奴め…もしやこちらの武装を奪ってるのか?!』
『そんなことが許されていいのかよ!!?』
気づかれた。だが、もう遅い。
そして彼は次々と武器を取り換えながら撃破していく。カイザーの悲鳴が通信越しに聞こえる。
『な、なんなんだこいつは?!』
『ありえるのか…?!こんな動きが…!』
ありえる。
『ダメです!捕えきれません!』
『相手はたった一機だぞ!!さっさと落とせ!』
お前らに俺は落とせない。
『おい!俺を巻き込むんじゃねぇ!!』
『限界だ!脱出する!』
お前らじゃ俺を捕まえることはできない。
『一人だけでこの戦力だと…!!』
『化け物がぁ!!』
俺を捕まえれる人はウォルターだけだ。
『うわぁあああああああ!!!来るなぁあああああああ!!!!』
騒がしいタコが。全部食いちぎってやる。
《621》
ふと気が付いたときには自分以外の影は無くなっていた。どうやら全て撃破したようだ。
「周囲に敵影は見えない・・・どうやら全部撃破したようだな」
《621》
「ん」
《よくやった》
「あぁ。だが、もうひと仕事だろう?」
《あぁ。不知火カヤへの落とし前だ》
「あいつらは?」
《連邦生徒会ビルに突入している。カイザー兵士や連邦生徒会役員が応戦してきているらしいが…敵ではないな》
「だが油断はできない。そんなことを言ってる間にも」
彼はランセツを拾うとカメラアイを空に向けた。そこにはカイザーヘリにつるされたAC/MTが大勢飛んできている。
「お替わりが来たぞ」
《621、もうひと仕事だ。奴らを連邦生徒会ビルに近づけさせるな》
「あいつらの邪魔はさせんぞ」
彼はブースタをふかして吶喊した。
その後、カイザーは再び全滅した。
おわり