【ブルアカクロススレ】ルビコンからやってきたウォルター達が 作:AC組んでSS書いてる人
「新型AC護衛」と同じ時間帯
・COMBAT_ZONE
ゲヘナ学園郊外
・OBJECTIVE
護衛
・REWARD
coam 50,0000
BATTLE LOG あり
・DETAIL
式典の護衛。
今回は樹村クルミの龍魚で出撃する。
僚機あり。
朝霧スオウ
ニューハウンズ、お前たちに依頼がある。
私達は今回、新型ACの配備を決定した。
完成し、今から式典が行われる。
お前たちには、その式典を護衛してもらう。
生憎我々ハイランダーはACやMTに関しての戦術理解に乏しい。故に、そのエキスパートであるお前たちに白羽の矢を立てた。
頼むぞ。
「しっかし、暇だねぇ」
「ノラちゃん、そんなこと言わないの…!」
コックピットの中で通信しながら二人は話す。
ハイランダー鉄道学園にACが配備される運びとなった。
そして彼女たちは今、その記念式典に護衛として参加しているのである。
《そうですよ。クルミの言う通り、ノラも気を引き締めてください》
「はーい」
「で、でも、エアさんがオペレーターなのは、嬉しいです。いつも、ロニーさんばっかりだったから」
クルミの言うとおり、今回の仕事でオペレーターを務めているのはエアだ。
珍しいことに、今回は彼女が担当する運びとなった。普段はロニーかウォルター・622にかかりっきりな分余計に、である。
《私もあなたたちの成長を見守っています。今回はそこまで警戒する要素は見当たりませんが・・・カイザー残党や他敵性勢力がいる以上、警戒するに越したことはありません。そこで、私の出番です》
「確かにな~」
「そうですね」
そう言いながら3人は目の前の光景を眺める。
目の前につい最近完成した新型ACが置かれていた。周りには喜びながらヤジを飛ばしているハイランダーの生徒がみえる。
やはりキヴォトス人にとって星外商品は魅力的に映る。それはMTやACだけではない。
全面的な業務提携を行っているゲヘナ*1・トリニティ*2・ミレニアム*3・レッドウィンター*4・百鬼夜行*5・ワイルドハント*6・ヴァルキューレ*7はともかく、他学園にはまだまだ浸透が遅く、薄く、少ない。
そんな面々からしたらそれは喉から手が出るほど欲しいものなのだ。
しかし、今回複数星外企業の合意により、ハイランダーにACが贈呈されることが決定した。
普段からハイランダーは不良やテロリストによく襲撃されており、最近はMTなどに襲われることも多くなっている。
かなりの頻度でハウンズが依頼を受けに来るのだが・・・『外部に甘えているだけではだめだ』との声が上がった。
『自分達だけで己を守る力が必要だ』という意見が多くなった。それがハイランダーに購入を決断させた要因ともいえる。
後々MTも複数台用意される運びとなっているため、運搬作業も効率が増すだろう。
《AC1機にここまで大規模な式典をするなんて・・・やはりキヴォトス人にとってACは特別のようにみえます》
「それはそう」
「だから私たちがブラマ訪れると皆静かになるもんな」
《やろうと思えばACやヘリで空爆もできますからね》
そんなことを話していると突然、爆発が起こった。
即座に2人は機器をいじくり、システムを立ち上げる。COM音声が聞こえる中、すぐに次への行動に移った。
「敵襲?!」
「クルミ、スキャン機能を使え!敵性勢力を割り出すぞ!」
特徴的な音と共に2機から円形状にスキャンが開始される。
見えた。捉えた。
こちらから見て500M。1機。ACだ。
「ノラちゃん!いる!」
「マジで? こっち見えなかったんだが」
「だからカズアにした方がいいって言ったのに…!」
ノラのボヤキにクルミが思わず悪態を吐く。
・・・ここでいったん説明を入れよう。なんでノラには見えなくてクルミには見えたか。
結論から言うとスキャン距離の話である。
ノラの乗っているAC、ライヒスアドラーはシュナイダーを主にした軽量フレームで構成されており、その頭部パーツは今
対してクルミのAC、
比較するとこう↓
| 420M | |
| HD-033M_ | 520M |
この100Mの差が見えるか見えないかを分けた。
ちなみにクルミが言及した
話を戻そう。
突然の敵襲。それもACによるものだ。ハイランダーの皆はパニックになった。
「敵襲か?!」「打って出るべきか?!」「どうすれば…!」「MTはまだしも、ACなんて戦ったことないぞ…!」
そんな声が周りに伝播していく中、スピーカーで大声が飛んできた。ノラからだ。
『敵はAC1機!ほかに敵影無し!私達ハウンズが相手する!お前たちはACを引き連れて後方に下がれ!
おい、ACの操縦者!聞こえてるか?!』
直後ノラは即座にスピーカーを切り、通信の応答を待つ。少しのノイズ音が入った後、返答が聞こえた。
『あ、あぁ、聞こえてる』
男の声だ。恐らくは今回のために用意されたハイランダーの人員か。とにかく今はそれは問題どころではない。
「ACの操縦が一通りできることを前提に話すがあのACは私たちが相手する。アンタはさがれ」
『わ、わかった!すまない…!』
「護衛任務が私たちの今の仕事だ。クルミ、行けるか」
「もちろん」
「よし、行くぞ!!」
ハイランダーACが後方に下がったのを確認すると2機は一気に前に躍り出た。
《私が、あなた方をサポートします》
「よろしく頼んますよぉ、エアさん!!」
「くっ、絶対に勝つんだから…!」
クルミが機体を前に出し、ノラは空に浮くと攻撃を開始した。
「エアさん、あの機体の情報は何かありますか?!」
《調べていますがいくつかの目撃情報が少し・・・ですが搭乗者が誰か絞れません…! 不明機体です!》
「あっちの回線はどうです?」
《あっちの回線は開いていません・・・秘匿回線を使っている様子もなさそうです。恐らく、話したりする気が一切ないのでしょう。パトロンがいるようにも見えません》
「ホントの意味で単騎か・・・傭兵らしいっちゃらしいが…」
「一人でできることなんてたかが知れてるよ…! ノラ、私たちの結束を見せてやろうよ!」
「クルミ、強く出たな。だが、それでこそ私と肩を並べてくれるだけのことはある!」
そして2機は敵機にカメラアイを強く向けた。
黒をベースに赤と黄色の差し色。しかし、機体には花の模様が細かく貼られていた。
「しっかし、こいつなんだ? しゃれてんなぁ」
「センスは認めるけど、こっちに来ないでほしかったよね…!」
二人が思わず口にするほど美的センスがいい。間違いなく、そっちの方面に理解がある。
「武器構成は…レーザーキャノンにブレード・ランセツに爆導索か!」
「距離をつめる!援護して!」
「言われずともぉ!!」
クルミが前に出る。対して敵機は少し離れるような動きをしたが、ノラがミサイルをばらまくことで妨害する。
《しかし…この式典をわざわざ襲撃するなんて 誰からの依頼でしょうか》
「おおかた敵性勢力でしょう。星外企業の台頭で、割を食ったキヴォトス企業は数知れずですから」
「カイザーやネスティフ、そのほかだよね。肩身が狭いって聞いたことがある…!」
そんなことを話ながらも2機は攻撃を強めるが、敵機はバズーカやミサイルを確実に避けている。ガトリングはもう最低限の被弾で済ますように立ち回っているように見えた。
「動きはいいが、全体的に中距離からの射撃か。ACは近距離が常のはずだが」
「そのためにBASHO+パルスブレードでしょ? あれはシャレにならないからね!」
そんなことを言っていると、突然敵機のブレードがチャージされて突入してくる。
「なっ」
クルミは思わずバックステップをする。だが、敵機はQBでキャンセルして再び切りかかってきた。
このままでは命中する。咄嗟に防御姿勢をとった次の瞬間、敵機体に爆発がぶつかりスタッガー状態になった。
ノラが咄嗟に見るとハイランダーのACが持っているバズーカ、その発射口から煙が上がっている。
『迷惑客も!不良共も!!我々の運行を邪魔する奴は、皆死ねばいい!!!!』
ハイランダーACから怒号が通信越しにひびく。
如何やら普段から糞みたいな客を相手にすることが多いだけあってストレスが溜まっているようだ。
内心同情しつつもこの隙を狙わないわけにはいかない。クルミの攻撃とノラのミサイルがありったけぶつけられる。
次の瞬間、敵機が光る。
「クルミ!」
「うわぁああああああああっ?!!!!」
巻き込まれたクルミが思わず叫んだ。ACS負荷限界に陥り、操作不能になる。
ブレードが突き刺さり、大ダメージをもらうがそこに割り込むようにノラのABキックが敵にぶつかった。
即座にターゲットをノラにしたようだが、スタッガーから復帰したクルミのバズーカが命中する。
そこにハイランダーのマシンガンがバババババババとばら撒かれる。QBをして被弾を避けているが、2機が更に追撃をかける。敵機が撃破されるのも時間の問題だった。
爆発して落ちる敵機。それを見ながらエアが声をかける。
《不明機体撃破。・・・コックピットに人はいません。脱出したようです》
「逃げ足がはやいな」
「データはどうなんですか…?」
《・・・ダメですね。データも完全に削除されています》
「相当腕が立つな・・・ACはぎこちなかったのが不幸中の幸いだったか?」
「ほかに敵機はいるの?」
《・・・見当たりません。完全に単騎での襲撃だったようです》
そんなことを3人で話しているとハイランダーACから通信が入ってくる。
『その・・・すまなかった。急に怒号を上げてしまって』
「い、いえ、無賃乗車とか多いですからね・・・」
「今後もうちらニューハウンズをご贔屓に~」
『そう言ってくれて感謝する。お前たちには随分と助けられているからな』
そして式典は終わった。無事にハイランダーのACの贈呈は完了した。
そんな中、物陰でコックピットから脱出していた影があった。
「やられましたわ・・・ケホッ ・・・・ですが、これは僥倖ですわね」
名を狐坂ワカモ。七囚人「災厄の獣」の名を持つ危険人物である。彼女が、先ほどハイランダーを襲い、そして撃破されたACのパイロットだったのだ。
「こんな素敵な躯体を私はなぜ今まで乗っていなかったのか…あぁ、高ぶって仕方ありませんわ♡
今日は略奪して落ち着きましょう♥」
そう言って彼女は物陰の闇に消えていった。
そしてこれら一連を陰から見ていたACが1機。
「・・・・」
『あぁするんだねぇ・・・どうだった?』
「為になった」
『少なくともハウンズは相手にするべきじゃないね』
「同感」
そのACは誰かと話すとすっとその場を後にした。
おわり
【機体紹介】
【挿絵表示】
機体名:龍魚
搭乗者:樹村クルミ
・頭大豊。近距離担当。
・今回は4脚。普段は2脚。
【挿絵表示】
機体名:ライヒスアドラー
搭乗者:空前ノラ
・頭シュナイダー。遠距離担当。
・普段はコアがラマーガイアーなのだがクルミに「今回の任務は式典だからそんなうっっっっすい装甲で行ったらさすがに怒るよ???」と言われてフィルメザになった。ただしフィルメザは軽量級ながら全体的バランスはいいので案外使い心地がよかったらしい。
【挿絵表示】
機体名:フィン
搭乗者:ハイランダー鉄道学園従業員
・自分たちの鉄道整備兼MT及びACへ対抗するために用意してもらったAC。
・「作業と戦闘どっちも出来る機体が欲しい」というとんでもない無茶ぶりにできるだけお答えした結果がこれ。
【挿絵表示】
機体名:九尾
搭乗者:狐坂ワカモ
・彼女がとある人物に接触され、渡されたAC。
・彼女に限らないが、キヴォトス人は先生や星外人以外AC/MTに乗り込むと暴力への枷が極端に緩くなる。先生がいたとしても止めるのは難しいだろう。
・彼女は七囚人。略奪・暴力・煽動のプロである。
暴に酔いしれる獣に鋼の手足を渡したら、どのような相乗効果を生み出すか。興味がわきませんか?
I've got a chrome head.
Find it. Pound it.
I've got steel arms.
Turn it. beat it.
【余談】
・フィンの元ネタはフィン・マックール(ケルト神話)。守護騎士団長なので運行を守護するものとして名前を使った。