1.メラ
「メラ」
誰もが一度は、火の玉が出ることを夢見て前方に手をかざし呟いたことがあるのではないだろうか…
それほどまでにドラゴンクエストという作品は世の中に浸透し、世界中の子供たちのみならず大人たちまでも魅了した。
かく言う自分もそのうちの1人であり、絶対無理だと理解はしているのだが、メラやヒャド、ルーラなどの呪文を唱えてみたいという夢があった。
これは男の性である。
…しかし、もし、もしもだ、仮に、絶対に100%、十中八九あり得ないと思うが、ふと自分の頭に『メラ』という文字が浮かび上がり、反射的に発声してしまったとしよう。
さらにさらに…なぜかそれで自分の手から火の玉が出てしまったとしよう。
それも部屋の中で…
そして運悪くカーテンに命中してしまい、煌々と火が燃えたぎる…とか…
ん?そんなこと絶対ないって??
「やばいいいいぃぃ、誰か来てくれぇぇ」
メラメラと燃えるカーテン、泣き叫ぶ俺、ドタドタと騒がしい足音、残念ながら全部現実だ。
「熱っ!まじ熱っ!これやばい?これヤバいんじゃないの??」
熱いし熱いし、ヤバいしヤバい!…もはやこれ以外の言葉が口から出ない、この前テレビで若者の語彙力の低下の話題が取り扱われていたのを思い出す。(そんな場合ではない)
「熱い熱い!!マジどうすんだコレ!!??」
そんなこんなであたふたしていると…
ガチャ!
と勢いよく部屋の扉が開いた…
・
・
・
あれから数分後…
危なかった…
扉を開けたのは
ガチャ!!!
と勢い良く俺の部屋の扉を開くや否や…
「声がしたけど大丈夫か!?勇!!」
とかっこよく大声を上げて登場してくれたのは良いのだが…
「へ…??」
父の視界にも燃えるカーテンが入り、その光景を見た父は変な声を出して、驚き腰を抜かしてしまった。
「ヤバッ!!火事!!!火事!!ヤバいぃ!」
腰を抜かした父は地面に座り込み叫ぶことしかできていなかった。
若者である俺と同じ叫び声をあげる父を見て語彙力低下問題は若者だけの問題ではないのだなと思った(そんな場合ではない)
その後は
母は情けなく座り込む父(自分もなにもできてないけど)を見ながら…
なぜこんな男と結婚したのか…とも言いたげな表情をした後、俺に歩み寄り声をかけてきた。
「ああ、私の可愛い『勇』…大丈夫??」
と優しく、まるで4歳児にでも話しかけるように本当に優しく声をかけ、俺の頭を胸に抱き抱えた。
もうお分かりだろうか?
俺のこれまでの大人びた言動(火事に慌てふためいただけ)を見ていただいたら分かると思うが、俺は4歳などではない。ピチピチの20歳である。
にも関わらず、母のこの俺に対する態度。
なぜ俺は最初に
それは俺を20年間手塩にかけて育ててくれた父、母と、今目の前にいる人たちは違うからである。
今、目の前にいる人たちは俺を4年間、手塩にかけて育ててくれた父、母だ…
ここでやっと腰を抜かしていた父が立ち上がり、呟く。
「火を起こせるものなんか勇の手に届く場所なんか置くはずないのになぁ」
なにやら期待感を含んだ言い方である。
「てことはもしかして、あなた!」
母は嬉しそうに父に声をかける。
「ああ、きっとそうだ!勇ももうすぐ4歳になるし!ついに…」
分かってた、俺には20年間生きた記憶とは別に4年間生きた記憶がある…と言うかさっきカーテンが燃えているのを見て20年間の記憶を思い出した。
そしてこの世界が前の俺が生きている世界とは違うのにもすぐに気が付いた、この世界のニュースとかぼんやりと見てるし、もうどういう世界なのかは知ってる。
父が嬉しそうな表情で口を開く…
「ウチの子に『個性』が発現したんだ!!」
俺、転生したんだ。しかも『僕のヒーローアカデミア』の世界に。
喜び合う今世の両親を見て、ひしひしとその事実を痛感する。
・・・・・・・・・・・・・
元々俺は普通の大学生だった、いつも通りに講義を受け、バイトをして、ゲームとかして、たまに飲みに行ったりして、そんな人生の夏休みとも呼ばれる時間を謳歌していた。
そんな時だった。
大学の友人との講義終わりの帰り道、視界の隅でビルの工事をしている様子を捉えた。鉄骨をクレーンで運んでいるようで、ずいぶん不安定に見えた。
「あれ、落ちそうじゃね?」
友人が俺に声をかける、確かにそう見えるが、こんなの落ちてくるのは漫画やアニメの話、実際の現場では落ちそうに見えても、確実に落ちないよう何かされているはずだ。と漠然と思っていた。
工事しているクレーンの下に中学生くらいの男子2人が歩いているのが見えた。
もし落ちたらどうなるんだろ
あの2人は助かるのかな
自分は助けに行くのかな
そもそも間に合うのかな
ボーッとありもしないことを考える、こんなのは妄想だ
俺たちが生きる現実では、そんなことは起こらない、仮に鉄骨が落ちても、あの子たちにピンポイントで当たるはずもないし、自分は多分一瞬の出来事すぎて助けにも行けないだろうし、行けてもそんなに都合よく、格好よく助けることなんてできやしない。
その時だった。突風が俺たちの間を駆け抜けた。
地上でこれほどならビルの上ではもっとすごいだろう、不安定だった鉄骨がぐわんぐわんと揺れている。
「あ、落ちた」
友人がポロっと、本当に目の当たりにしたことを口に出しただけのように呟いた。
俺は走っていた、何故かは覚えていない。
『体が勝手に動いていた』
と表現するほかない、
人生最高速度であろうスピードで走る。
全部がスローモーションに見える
なにやってんだ俺
なんで走ってんだ俺
どうせ間に合わないだろ
間に合っても助けられるか?
しかし足は動き続ける
2人の元に辿り着く
ドンッ!!
と思い切りその背中を突き飛ばした。直後
ゴンッ!!
と言う凄まじい衝撃を頭にうけ、脳があり得ないほど揺れているのを感じ俺は意識を手放した。
・・・・・・・・・・・・・
と言うことで、転生したみたいです。
しかも、『僕のヒーローアカデミア』通称ヒロアカの世界へ…とは言っても前世でヒロアカの物語はほぼ知らない
漫画で少し読んだくらいで、USJとか言うところで敵に襲撃を受けるところまでしか知識はない。
しかし、多少の知識はあったのですぐにこの世界がヒロアカの世界と言うことがわかった。
やれヒーローがどうやら、ヴィランがどうやら…
ニュースはいつもそのことばかりだ。
俺は普段なら平和主義であるため、ヒーローになってバリバリ活躍するとか、ヴィランになって世界を恐怖で支配するとか、そんなことは考えない。
そう…『普段なら』だ。
ここで気になるのは俺の『個性』のことだ。
父や母は火が出る個性と勘違いしていたが俺にはわかる!
これはドラクエ関連の個性だ!!!
俺はゲームが好きだった。特にRPGが好きだ。その中でも1番やりこんだのはドラゴンクエストだ。全部のナンバリングはもちろんプレイしたし、外伝作品だってやった。
勇者みたいに呪文や武器を使いこなし、世界を救ってみたい。
ドラクエを愛するするものとして、この気持ちは絶対に芽生える。
『メラ』で火の玉が出た!つまり呪文が使えると言うこと!
全ドラクエプレイヤーが夢見た力を手に入れたのだ。
せっかくこんな夢みたいなことが起こっているんだ
俺はやる!この個性を存分に使いたい!
人の役に立てたい!
俺はヒーローになる!
いや…
俺はみんなの『勇者』になる!!
・・・・・・・・・・・・・
俺は目を覚ます。
自分が転生したと気づいてから数ヶ月ほどたった。
洗面台に向かい、鏡を見る…
サラサラの緑髪にキリッとした青い瞳。
まだ4歳ではあるがかなりの美形であることが分かる。
この髪や瞳は前世ではありえないが、この世界では全然当たり前だ、むしろもっと奇抜な色の髪や瞳の人だっている。
俺は改めて自分の境遇を実感する。
名前は『勇間(いさま) 勇(ゆう)』
2つの勇者の『勇』の間に『間』という字を入れるというなんともふざけた名前…だがこれも別にこの世界では当たり前である。
…まあ名前のことは一度置いておいて…少しだけ個性について調べてみたことがある。
調べたと言っても、呪文で遊んでいただけなんだけど…
個性に目覚めた初日…俺は呪文を使える喜びのあまり、興奮して唯一の呪文である『メラ』を家の近くの河川敷で打ちまくった。
だが…打ちまくっていると、やがて体から力が抜けていき、しまいにはその場に倒れて眠ってしまっていた。
そこから目を覚ました時は自室だった…心配した母が川辺で眠っていた俺を連れて帰ったらしい。
どうやら流石にMPのようなものがあるらしく、それが尽きると強制的に眠ってしまうらしい。
元のドラクエにそんな設定は無かった…でもそうなったのは事実だ。
(もっと自分の個性を研究しなきゃ…)
そんなことを考えた俺は、その日から慎重に呪文の研究を始めた。
やがてMPがどのくらい残っているのか、あとどれくらい呪文を放てば倒れてしまうかなどの感覚がなんとなくわかるくらいにはなった。
またゲームとは違いMPをどれほど使うかを決めることで呪文の威力の強弱も制御できることがわかった。
そんなこんなでこれまで過ごしてきたのだが…
先週の出来事だった、いつものように川辺で呪文の練習をしている時、ふと音が脳内で鳴り響く
テレレッテッテッテー♩
前世で何回も聴いたこの音…
レベルアップだ。
レベルアップの概念があることに、かなり安心した。これで成長がかなりわかりやすくなる。
体が少し軽くなり、なんとなくだがMPが増えたような気がする。
さらに新たな呪文として『ホイミ』が頭に浮かんだ、おそらくホイミを覚えたんだろう。
どうやらレベルアップは敵との戦闘だけでなく、日々の経験からするものらしい。
その日は思わずはしゃいでしまい、メラを打ちまくり川辺で寝てしまった。
ホイミはなかなか優秀な呪文であり
全速力で走った後の状態で自分にホイミをかけると、きれていた息が元に戻り、これまでの疲れが嘘のようになくなった。また料理中、指を切ってしまった母にかけると傷口が塞がっていた。どうやら体力の回復だけでなく傷の回復もできるようだ。
前回のレベルアップは呪文の練習ばかりをしていたため、呪文関連の能力が多く上がった。
力も鍛えるにはバランスよく鍛えなければいけないこともわかった。
幼稚園などにも通っているが原作に登場するキャラとはまだ出会っていない。
そして今日、母とのお出かけである。
母の親戚の家に行くそうで、俺も着いていくことにした。
親戚に挨拶を済ませ、母は
「少し遊んでらっしゃい」
と俺に言う
親戚の家を物色するのもよいが、俺はなんだかこの街に見覚えがあったため外へ出かけた。
しばらく歩くと公園が見えてきた。
何人か子供が集まって何かやっている。
(もしかして)
そう、俺はこの街に見覚えがあった。本当になんとなくだが。
この世界の主人公 緑谷出久とその幼馴染 爆豪勝己の住んでいた街ではないかと感じていたのだ。
やはりそうだった。
この場面は原作のスタートする場面
緑のもじゃもじゃ頭の男の子が泣いている男の子を庇いながら言う
「ひどいよかっちゃん…!」
「泣いてるだろ…!?これ以上は」
「僕が許さゃなへぞ!」
髪の毛が爆発しているようにツンツンしている男の子が掌を爆破させながら言う
「無個性のくせに、ヒーロー気取りかデク!」
3対1
明らかに不利な状況で、泣きそうになりながらも立ち向かう主人公の姿だった。
俺は走ってそっちへ向かう
緑谷出久は頭を捕まれ殴られている。
2対3になっても勝てないし、メラを直接打ち込むのも危ない。
俺は3人が今向いている方と反対の方向にメラを打ち込んだ
ボンッ!
とメラが地面にぶつかる音がする
全員がそっちに気が向いた瞬間、緑谷出久ともう1人の男の子の手を引き、全速力で逃げ出した。
この前少し上がった素早さで2人の手を引き走る。
しかし、翼を持った子供が
「待てぇぇ!」
と追いかけてくる。
「しつこい!!」
俺はそう叫び、一旦足を止め最小限の威力のメラを唱えた。
小さい火の玉は見事に羽根にあたり羽が燃えているようだ。
「うわぁ!熱い熱い、たすけてぇえ」
とジタバタしている
「今のうちに逃げるぞ!」
俺は叫び、走った
「ここまで来れば大丈夫」
と俺は2人に言い、息の切れている2人にホイミをかけた。
2人は体力が戻ったことに驚いていた。
「俺の個性!さっきは大変だったな!」
と俺は声をかけた。緑谷出久はまだあたふたしていたが、もう1人の方はお礼を言って帰って行った。
俺は緑谷出久に声をかける
「君すごいな!3対1でも怯まずに、助けるために立ち向かって行くなんて!」
緑谷は照れているようだったがやがて話し始める。
「いや、僕なんて、弱っちいし、個性もないみたいだし…」
俺は言う
「個性なんか関係ない、あそこで助けるために立ち向かえることが君のすごいところなんだ!」
別にこれは励ましでもなんでもない、俺は自分が思ったことを言っているだけだ。
「なんかさ、さっきの君を見てると思った」
「まるでさ…」
緑谷はずっと黙っているが目を見開らく
「『ヒーロー』みたいだなって!」
と俺は言った。
「あ、あぁ、うぅぅ」
なぜか緑谷は再び泣き出す。
「おいなんでまた泣くんだよ」
俺は少し笑いながら言う
「さっきの君、かっこよかったぜ!名前は?」
知っているが一応聞いておいた方が名前がよべて都合がいいだろう。
「み、緑谷出久、君は?」
辿々しく緑谷は聞いてきた
「俺は…「ちょっと!どこまで遊びに行ってるの!?」
母が来てしまった。
「ごめん俺行かなきゃ、またどっかで会おう!またな!」
焦りながらも笑顔で俺は言う。
「あ、うん!また絶対会おうね!!」
と緑谷はどこかすっきりした顔で返した。
テレレッテッテッテー♩
音が流れた
-----
人は生まれながらに平等じゃない。
これは齢4歳にして知った社会の現実
side緑谷出久
オールマイトみたいになりたかった。
でも現実はそんなに甘くなかった。
『無個性』
これではヒーローになんてなれる訳ない
でも、諦めたくなかった。
幼馴染のかっちゃんが男の子をいじめているのを見つけた。
勇気をだして助けに行ったけど。
ダメだった
またボコボコにされる。
やっぱり僕なんかがヒーローになれるわけないんだ。
その時だった。緑の髪の同い年位の男の子が走ってきて僕の手を掴んだ
「逃げるぞ!」
と言いすごい速さで僕の手を引いて走り出す。途中つばさくんが追ってきたけど、なにか火の玉みたいなので足止めしていた。
「ここまで来れば、大丈夫!」
すごく疲れた、この子はこんな速さで走って疲れないのだろうか
すると緑髪の男の子は僕に手を向けた。
疲れが直ぐに消えた。これも個性なのかな。すごいや
「君すごいな!3対1でも怯まずに、助けるために立ち向かって行くなんて!」
しばらくして男の子が僕に話しかけてきた。褒められて嬉しかった。
でも
「いや、僕なんて、弱っちいし、個性もないみたいだし…」
僕は無個性、結果としてこの子に救われなきゃ、救えなかった。僕なんかよりよっぽどこの子の方がヒーローらしいや…
「個性なんか関係ない、あそこで助けるために立ち向かえることが君のすごいところなんだ!」
緑髪の男の子の言葉にハッとする、僕がすごい??
「なんかさ、さっきの君を見てると思った」
「まるでさ…」
僕は何も言えず、目を見開く
「『ヒーロー』みたいだなって!」
そう言われた時、涙が出てきた、なれないと思ってたヒーロー
でも彼は僕をヒーローみたいだと言ってくれた。
個性なんか関係ないと言ってくれた
僕もなれるんだろうか
『ヒーロー』に
…
「うん!絶対また会おうね!」
結局あの子の名前も分からなかった
テレレッテッテッテー
でもあの子のおかげでこんな僕でもまだヒーロー目指していいんだって思えた。頑張ろうって思えた。
絶対また会いたい
願わくば一緒にヒーローに…
にしても最後に流れた音はなんの音だったんだろう?
sideout
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緑谷と会った日から約10年たった
速い、速すぎる
時の流れが早すぎる
やはり年齢を重ねるほどに時間の流れが早くなると言うのは本当だったみたいだ(勇さんじゅうさんさい)
まぁでも色々あった。レベルもそこそこ上がったし、呪文も覚えた。
しかしすごい問題点があったのだ。
この前家で一般的にはGと呼ばれる虫が出た時、家には父しかいなかったのだが
父は終始
「無理ぃ、まだ無理ぃ、無理無理無理」
と宣っており、やはり語彙力低下(以下略)
使い物にならなかったので
自分で最小限の『ヒャド』を使って凍らした。そして氷ごと外に追い出したのだが、その時だった。
テレレッテッテッテー♩
なんとGでレベルが上がりやがった。まぁそれは良いのだが
問題はその後である
父がやってきて
「おい勇、今のテレッテッテッテー♩はなんの音だ??」
と聞いてきたのだ、レが一つ少ないのだがそんなのどうでもよかった
思えば人前でレベルアップをしたのは緑谷の時を除けば初めて、
え、あれ、ん?
この音聞こえるの俺だけじゃないの!!!???
え、恥ずくね?これレベルアップするたびにみんなに知られるの恥ずくない??
「あ、こいつ今レベルアップしたな」ってなるよ、恥ずかしいよ
緑谷もなんかあのいい感じのシーンで変な音聞こえてたってこと??
恥ずかしいよ!
「いやあぁぁぁ!!!」
「だからさっきの音なんなんだよ?」
そう聞く父を尻目に俺はこれから先の恥辱を思い浮かべ悶絶するのであった。
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そんなこんなで今日は中学の入学式である。
あれから人前でレベルアップしたくないと気をつけてきたがまだ大丈夫だ。
俺が入学する中学は『凝山(こるさん)中学』
友達できるかなぁとか考える年頃でもないためあまり緊張とかはしていない。
入学式を終え、クラスの発表がされ、各々教室へ向かう
少し動悸が早いがこれは緊張ではない(緊張)
ドアを開けると、もう既に人がたくさんいた
中には見覚えのある顔があった。髪型半分赤半分白のイケメンくんだ。
確かめちゃめちゃ強い人だった気がする。目つきが非常に怖い。
まさか原作キャラと同じクラスとは。後で話したいな
出席番号は1番なので1番端の1番前の席に着席する。
担任の先生が入ってきて、自己紹介をする
「はい次はね、皆さんに自己紹介してもらいたいと思います。」
この流れはもしかして
動悸が早まる(緊張)
「出席番号1番の勇間くんからお願いします。」
やっぱり俺から!
ヤバい、なんかこう言うの久しぶりで緊張する(認めた)噛まずに言えるか。
俺は精一杯の勇気と覚悟を持ち慎重に口を開く
「勇間 勇です。個性は【レベルアップ】レベルアップするたびにいろんな能力が上がります(コミュ力は上がらない)。趣味は観葉植物を眺めることです。好きな食べ物はチーズハンバーグです。皆さんこれから1年間よろしくお願いします。」
パチパチパチ
(よし噛まずに言えた!)
なんだか小学生のような自己紹介だったような気もするが、いけたぞ!
俺は先頭に自己紹介するという困難を乗り越えた達成感を感じながら着席した。
その時だった。
テレレッテッテッテー♩
あの音が教室に鳴り響く
(((あ、こいつレベルアップしたな)))
クラス一同、担任も含め同じことを心の中で思った。
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勇間 勇(いさま ゆう)
13歳(33歳)
個性:勇者
ドラクエの勇者っぽいことは大体できる
自己紹介時「個性:勇者です」とか言うとはずかしいことになるのでレベルアップと言うことにしている
Lv.14
HP:80
MP:55
ちから:30
みのまもり:17
すばやさ:47
きようさ:15
こうげきまりょく:50
かいふくまりょく:45
みりょく:45
じゅもん:メラ、ホイミ、ギラ、ヒャド、ルーラ、バギ、リレミト、イオ、デイン
びこう: 数値のベースはドラクエ11主人公、しかし勇間は呪文が使えるのが嬉しすぎて呪文の訓練が多い、よって11主人公よりもMPや魔力系の数値が高く、ちからやみのまもり、HPなどの物理系の数値が低い、きようさは悲しいことに元々普通に低い(残念)。
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