またちょっと期間空きました。すいません。
アニメヒロアカ終わっちゃいましたね。悲しい。
今回もちょい長いです。読んでいただければ嬉しみの舞です。
ステージ上に一人の男が立っている。
「チッ」
ツンツンとした爆発頭を揺らし、カツカツカツと地面に足の裏を打ち付けながら何かを待っているかのようなその男。
あからさまにイライラとしているのが目に見える。
「「…」」
スタジアムを埋め尽くす大観衆もその様子を静かに眺めている。
そして、その時
『時間だ』
解説こと相澤の声が会場に響き渡る
『時間になっても先ほど決勝戦に進出した勇間は目を覚まさず、決勝戦を戦うことができなかった。よって今回の決勝戦、勇間勇は不戦敗とする。』
淡々と説明をする相澤
『これにより!!今回の体育祭ィ!!優勝は…』
静まり返った会場を沸かすため、相澤の言葉の後に続けるプレゼントマイク
『一年A組ィ!!爆豪勝己ィィ!!!さぁエブリバディ!!ぶち上がれェ!!』
その声が会場に響いたと同時に
ワァァァ!!
と勝者の誕生をたたえる歓声が場内を震わせた。
沸き上がる会場、しかし…
会場の誰もが優勝者を称える中、たった一人、まだ納得のいっていない者がいた。
BOOOOM!!!
ステージの中心で大爆発が起こる
沸いていた場内は静まり、その大爆発の起こったステージに注目が集まる
「てめぇらうるせェ!!!まだ俺は認めてねぇぞ!!」
納得のいっていない者。爆豪勝己が掌を爆発させ額に血管を浮かばせて叫ぶ。
(まぁそうなるよな…)
そんな爆豪の様子を見て心の中で言葉を溢す観戦席の緑谷
(かっちゃんがこの体育祭狙っていたのは『完膚なきまでの一位』、それが不戦敗で一位なんて、そんなのかっちゃんが黙って納得するわけない…)
他の爆豪の性格を知るA組の面々もステージで怒り、暴れ続ける爆豪をやれやれと言った様子で見ている
『うるさいのはお前だ爆豪、表彰式の準備するからはよどけ』
「ふざけんじゃねェ!半分野郎もピアス野郎も倒さず一位なんて俺が認めねぇ!!」
相澤の言葉を受けてもなお、暴れ続ける爆豪
「「「はぁ…」」」
そんな様子を見てため息をつくA組一同
(こんな時、勇間くんがいてくれたらうまいこと言ってなだめてくれるのに…)
そんなことを考える緑谷
すると、その近くに座っていた上鳴が立ち上がり声を上げる
「ああなった爆豪を止められるのは勇間しかいねぇ!おい誰か勇間呼んで来い!!」
「いや呼んで来れるなら元からこんなことなってないから」
元も子もないことを言う上鳴に冷静にツッコミを入れる耳郎
そう、ヤツは今保健室で爆睡している。
「ピアス野郎は必ず来る!!(寝てます)アイツはあの程度でぶっ倒れるタマじゃねェ!!それに戦う約束もした!!(してません)」
言うことを全く聞きそうにない様子の爆豪を見て、ミッドナイトが個性を発動させようとコスチュームを裂く。
しかし、その時
『はぁ…わかった、爆豪、お前に手紙が届いてるぞ』
相澤がそう爆豪に話しかける
((((手紙…??))))
「手紙だぁ??」
何故今、爆豪に手紙なのか??
爆豪どころか会場にいる全員の頭上に?マークが浮かぶ
「今は手紙なんてどうだって…『勇間からだ』…は?」
「勇間から」という相澤の言葉に思わず爆豪は動きを止める
『どうする?俺がこの場で読み上げてやってもいいが、自分で読むか?』
相澤は言う
「チッ、自分で読む」
そう答えた爆豪、それを確認した相澤はまた声を出す
『わかった、ちょっと待ってろ』
その声が終わるとほぼ同時に
ウィィィン…
と障害物競走の時の1pロボットが音を立ててステージ上の爆豪に近づく、その手には何やら便箋のような物がもたされてあるようだった
パシッ
爆豪は無言でその便箋をロボットから奪う
(((なんかシュールだな…)))
爆豪は奪った便箋を破り、中に入っている手紙を取り出し、目を通していく
「…」
(でも…手紙だけでは、流石の勇間くんでも…)
そんな心配をする緑谷。
そんな時、読み終わったのか手紙から目線を外す爆豪
そして…
BOOM!!と手紙を爆破した。
(やっぱり…)
やはり、手紙で爆豪を止めるのは無謀だったかと肩を落とす緑谷。
しかし、そんな緑谷の考えとは裏腹に
「チッ」
と爆豪は舌打ちをしながらも、無言でステージを後にした。
それを確認した相澤はアナウンスを行う
『はい、じゃあセメントス。表彰式の準備頼む』
そしてその言葉を皮切りに静まり返っていた会場はザワザワと騒がしさを取り戻す。
「「「「い、勇間すげぇ…」」」」
どんな魔法を使ったのか、手紙一枚で爆豪を静めた勇間にA組の面々が感嘆の声を漏らした。
・・・・・・・・・・・・・・
「それではこれより表彰式に移ります!!」
ミッドナイトがそう言うと花火が打ち上がり、紙吹雪が宙を舞う。
そして、そんな中表彰台に乗った3人が中央に出てくる。
爆豪、轟、常闇の3人だ。
爆豪は納得のいかないような顔はしているものの特に暴れるような様子はなく、その表彰台の頂点に堂々と立っている。
しかし、隣の2位の表彰台には誰もいない
「2位の勇間くんはまだ意識が戻らないようで、ご了承くださいな」
そうメディアに向けてウインクをしながら伝えるミッドナイト
「勇間ちゃん、大丈夫かしら」
緑谷の隣に立っていた蛙吹がそうつぶやく
それに緑谷は答える
「心配だね、でも見た感じただMP不足で眠っているだけみたいだったから大丈夫とは思うけど…」
(でも、何回計算してもMPの消費量が合わないんだよなぁ)
そんなことを考えながら、緑谷は表彰式中にも関わらず、自身のヒーローノートを広げる。
すると後ろにいた切島が声を上げる
「緑谷、なんでお前こんな時にノートなんて見てんだ…って書き込みエグいな!何書いてんだそれ??」
ノートを広げる緑谷に話しかける切島、ノートを覗き込むとそこにはびっしりと文字や図のようなものがページを埋め尽くすかのように書いていた。
「ああ!これは勇間くんのことを書いているページだよ!使える呪文やそれに使うMPとか勇間くん自身の最大MPとか呪文を使っているときどんな感じなのかを本人に聞いてまとめたんだ!あと趣味とか特技とか、僕が勝手に観察して書いた考察とかも書いてあるよ!!まぁこのページだけじゃなくてまだまだ何ページも書いているんだけどね!よかったら切島君も見る??」
キラキラと目を輝かせノートの説明をする緑谷。
(((いやコイツも大概ヤバいな…)))
爆豪や轟とは少し違った方向性の何かをA組は感じ取る
「い、いやまた今度にしとくわ!」
緑谷の無邪気な笑顔ととんでもない量の書き込みのギャップに切島も他のA組と同様になにか恐ろしいものを感じたのか、緑谷の誘いを断る。
「緑谷ちゃん、私ちょっと見ていいかしら??」
「もちろんだよ!」
そんな中、なぜか緑谷のノートに興味を示し、覗き込むようにノートを見る蛙吹
(((いや、お前は見るんかい)))
A組の心の中のツッコミが重なる。
そんなやり取りをしていると、ミッドナイトの合図でメダル授与のためにオールマイトが会場にやって来た。
登場の時にミッドナイトとセリフが被っていたが、ご愛嬌だ。
そして淡々とオールマイトの一言と共にメダルの授与は進む。
常闇はどこか誇らしげに、轟は少し表情が晴れている。
最後に無事爆豪に金メダルが授与され、表彰式が終わる。
最後のオールマイトの一言
「皆さんご唱和ください!!せーの…」
「「「プルスウル…」」」「おつかれさまでした!!!!!」
…これもご愛嬌だろうか?
・・・・・・・・・・・・・・
テレレレテッテテー♪(宿屋のヤツ)
パチリと目が覚める。
目に入るのは保健室の天井
「知らない天井…ではないな流石に…」
言いたい言葉ランキン(ry
確か俺は…焦凍と戦って、勝って…
ああそうだ、あの野郎の木刀を顔面に喰らってそのまま寝ちゃったんだ。
体育祭は…
と俺は窓の外を眺める。
外はもう暗くなりかけている。体育祭なんてもう終わってしまっただろう。
最後まで戦いたかった。とは思うがどっちにしろ焦凍との戦いの後の俺はMPがほぼゼロ。意識も朦朧としていたわけでちょっと小突いただけでも倒れるような状態だった。
木刀を喰らっても、喰らわなくても、決勝は戦えなかった。
自分で選んだ道だ、後悔はない。
そんなことを考えていると。
ジャッ!と勢いよく俺のベットを覆っていたカーテンが開かれる
「やっと起きたかい。アンタは起きたのが音でわかるから便利だねぇ」
リカバリーガールが俺に声を掛ける。
宿屋のやつね。
「焦凍は大丈夫でしたか?気を失っていたようですけど…」
確か俺が気を失う前、焦凍も気絶していたはずだ。
「あんたの100倍くらいのスピードで目覚めてたよ、その後も元気にクラスの元へ帰ってったよ」
それを聞いて俺は安心する。
一応、まだ気になること聞いとくか…
「あの、体育祭はどうなりましたか?」
俺がそう聞くとリカバリーガールが口を開く
「どうって…アンタの不戦敗で爆豪の優勝だよ」
それは予想通り、準決勝の常闇と爆豪では個性の都合上爆豪が圧倒的に有利だから。
俺が聞きたいのはその先
「アイツ、暴れませんでした…??」
そう、爆豪が俺の不戦敗を素直に認めて優勝なんてするはずないのである。
最悪の場合、暴れすぎてガチガチの拘束されながらの表彰式…なんてことも考えられる。
そんなのは友人としてあまりに恥ずかしすぎる…
不安そうな俺の表情を読み取ったのか、リカバリーガールが答える
「安心しな、多少暴れたけどアンタのおかげで無事に表彰式まで終わったよ」
良かったぁ
「それにしても手紙だなんて古風なことするねアンタ、いったいなんて書いてあったんだい??」
「…まぁ…しょうもない事ですよ」
そう答えておく。
まぁ本当にしょうもない事なのだが、焦凍と戦う前にもしかしたら、万が一いや億が一くらい低い確率なのだが、このような状況になるかもしれないと思って書いておいて良かった。
そんなことを考えていると
ガラリッ
とドアが開く。
入ってきたのはオールマイト。
「良かった、目が覚めたかい勇間少年」
そう声を掛けてくるオールマイト
「オールマイト?どうしたんですか?」
俺の心配をしてきてくれたのか?
「先生が生徒の心配をするのは当たり前だろう?それに、君に改めてお礼が言いたくてね」
この人今俺の心読んだ?読んだよね??
というかそんなことより、改めてお礼って、まさか緑谷のことじゃないだろうな??
俺あなたたちの関係まだ知らないんですよ??
「勇間少年、緑谷少年を助けてくれてありがとう……!!」
俺の心配をよそに深々とお辞儀をするオールマイト
この人は本当に真っ直ぐというかなんというか…
俺は原作読んでいるから二人の関係は知っているが、
知らなかったら明らかにこの二人になにかあると確信するだろう。
それほどまでに、この状況では緑谷にオールマイトが肩入れしているように見えるのではないだろうか?
ほらリカバリーガールも「マジかコイツ」みたいな顔してるよ
「な、なんで緑谷のことでオールマイトがそんなにお礼を言うんですか??」
俺がそう聞くと
「…sit!」
とあからさまにやってしまったという表情をするオールマイト、そして慌てるように言葉を続ける
「あ、ああ、いやぁ、HAHA……あ!!そういえば勇間少年!!相澤くんから伝言を預かっているぞ!!」
その話題転換は無理あるだろ……まあいいけど…
というか相澤先生からの伝言って、嫌な予感しかしないんですけど…
「な、なんですか??」
恐る恐る俺が聞く
「ああ!…オホンッ「勇間、また勝手に回復使ったな、今から説教…と言いたいところだが流石に疲れているだろう、今日は早く帰って休め、説教は明々後日だ」だそうだ」
似てない声真似でオールマイトが教えてくれる。
一番最初の相澤先生の忠告を全部無視しての今回の行動だったから……無理もないだろう。
「相澤の言う通りさね、速く帰って休んだ方が良い。他の怪我とかは無いかい??」
めっちゃ寝たから、全回復できたんでそんなに疲れてはいないんですけどね。
でもちょっと体力的にではなく精神的には疲れた。
「いつも通り全回復してるんで大丈夫です」
俺がそう答える
「じゃあもう帰んな…とその前に相澤に叱られるだろうからアタシがあんたを褒めておくよ」
リカバリーガールがそう言うとベットで寝ている俺の近くに歩いてきて、俺の頭に手を置いた
「アンタは凄いよ、個性とか実力とかじゃなくてね、あの状況で自らを省みずにすぐに動ける人間はそうそういない。あの時も言ったけど自分より他人を優先し見返りを求めない、これはヒーローの本質さね、良いヒーローになるよアンタは…あたしが保証する。」
そう言って俺の頭を撫でるリカバリーガール。
べ、別に誰かに褒めてもらうためにやってねぇし(照れてます)
しばらく撫でられた後、俺はベットから出て帰り支度をする
「あ、ありがとうございます。じゃあ俺還ります」
ちょっと気恥ずかしい俺はそう言ってそそくさと帰ろうとドアに手をかける
その時、後ろから声がかけられる
「アンタのその『信念』忘れるんじゃないよ?」
「…はい!」
俺は保健室を後にした
・・・・・・・・・・・・・・
俺は帰るべく、雄英高校の校門から出る
その時だった
「おい待て」
と校門付近で声がした。その聞き覚えのある声に俺は振り返る
校門のそばに立っていたのは爆豪だった。
いやこのシチュエーション何回目??
「なんだ爆豪まだ帰ってなかったのか?」
俺がそう言うと爆豪は声を上げる
「とぼけてんじゃねぇ文通ピアス野郎」
それ俺?(あなたです)
そう言って爆豪は歩き出す
「今日は中華だ、行くぞ。話もそこで聞く」
なるほどね、手紙に書いたことね…
てか当日にするか?普通…
「じゃあ王〇だな、てか今日なの??疲れてないの??」
「疲れてねぇ…テメェも今は全回復してんだろ、はよ行くぞ」
タフネス…
そうして俺たちは中華を食べるべく近くの〇将へ向かうも体育祭の影響か人が多く大繁盛。2時間待ちだってさ。
結局いつも通りハンバーガーを買い、いつもの河川敷で食べることになった。
「聞かせろや、今日の話」
約束したし、しゃあないか…
・・・・・・・・・・・・・・
「勇ー?起きなさいー!!」
その声で目が覚める。
今日は体育祭の次の日で休校の日だ。
ちょっと用事はあるのだが…
俺はベットから出て、洗面台へと向かう。
顔を洗い、歯を磨く、寝癖を直し、鏡に向きなおる。
キリリとした鋭く大きな蒼い瞳、男にしては少し長めのさらりとした緑の髪。
うん、俺だ。
最初こそ、この顔はドラクエ4の勇者のもので自分ではないと思っていたが、もう15年以上もこの体で生活をしていると、この体が自分のものだという意識が芽生え、自分にこの顔がついていてもそこまで違和感は感じなくなった。
…でも、改めてじっくり見るとやっぱり、ドラクエ4の勇者だな…うん、かっこよすぎるもん。俺ではないわ。
俺は鏡を見ながらそんなくだらないことを考えていた。
その時
「勇!起きてるか??アレ頼むよ!!」
そんな声が聞こえたため、「はぁ」と一息つきながら玄関に向かう。
そこにはスーツ姿の親父がいた。
「いやぁ助かるよ!じゃあ頼んだ!」
玄関を出て父がそんなことを言う。
「わかったよ」
いつもならこんなにあっさり引き受けることはないのだが…
これは昨日の夜に遡る。
・・・・・・・・・・・・・・
爆豪とのご飯を済ませ、帰宅した俺。
「おかえり、勇!準優勝なんてすごいじゃない!明日はご馳走にするから家でご飯食べてね!」
俺を褒めてくれる母、
「ありがとう母さん。楽しみにしとくよ」
そう返す俺、そしてキョロキョロと辺りを見渡すがお目当ての人物は見当たらない。
「あれ?父さんは?」
俺がそう母に聞くと
「あのゴミなら自分の部屋じゃない??知らないけど」
そう返す。、
いやゴミて…
しかもその表情はさっきまでの笑顔と打って変わって般若のような表情だ。
怖いので早く去ろう。
「ああ。そう」
そう言って俺は父の自室へと向かい。扉を開ける。
「うぅ…うぅぅ…」
そこには机に項垂れ、なにやら奇声を発している父の姿があった。
情けないその姿だが、情けないのはいつも見慣れているため別になんとも思わない。
でも、明らかにいつもより元気はない。正直今日の件で一言文句でも言ってやろうかと思っていたがこの姿はちょっと可哀想だ。
「父さん?帰ったよ?」
恐る恐る、項垂れる父に声をかける
「…うぅ…ああ勇か、おかえり今日はすごかったな…あと色々とすまなかった…」
「あ、うんありがとう、別にそんなに気にしてないけど…それより父さんは元気ないけどどうしたの?」
多少見当は着くけど聞いてみる
「そうなんだよ勇ぅ…聞いてくれよ…」
そう言って父さんはボソボソと喋り出した。
どうやら、俺が気絶した後、まず父さんは会場全体から大ブーイングを受けたそうだ。
そしてその後会場で母さんにめちゃくそに怒られたらしい。
その時点でかなりしんどかったそうなのだが、その後なんと相澤先生別室へと連行され叱られたらしい。めちゃくちゃ怖かったそうだ。確かにこれには同情する他ない。
そして帰ってきても、母さんは口をほぼ聞いてくれないし、ネットを見ればプチ炎上しているようで、踏んだり蹴ったりだそうだ。
流石に可哀想に感じた俺はちょっとでも元気が出るようにある提案をする。
「父さん元気出してよ。わかった!じゃあ今日から2週間俺が会社に送り迎えするよ、迎えはもしかしたらできないかもだけど…」
そう言った瞬間父の顔色が変わった。
「え!?マジ!?よっしゃ!言ったからな!もう無しとか無しだからな!?よしよし、これでギリギリまだ寝れるし、満員電車に乗らなくていい!ラッキー!」
いや、めっちゃ元気になったやん。俺の心配返せ。
・・・・・・・・・・・・・・
ということでしばらく俺が送り迎えすることになった。
コイツほんとに父親か??
でも別にいいか…この人が元気なかったら調子狂うし…
「ルーラ」
俺がそう唱えると一瞬で父の会社の屋上に降り立つ。
「いってらっしゃい」
父を送り出す俺。
本当はこれ個性無断使用で結構ヤバいんだけどね。上手くやってるつもりではあるけど…
父の会社の屋上から街並みを見下ろす
そして空を見上げる、雲一つない快晴…
「ちょっと試してみるか…」
コツコツと屋上のフェンス際に歩く。
「トベ……いややめておこう」
落ちたらシャレにならんし。
「ルーラ」
そう唱えて、俺はおとなしく家に帰る。
そして玄関を開け、自室へ。
『ルーラ』は便利だ、しかし短い距離の飛行ができない。この呪文では空を飛べる敵にはなす術がないのだ。
だから早く『トベルーラ』を使いこなして、自由に空を飛びたいのだが…
地上で練習はしているが上達の気配が全くない。だから今日みたいに高いところからの訓練なら上達のきっかけになると思ったんだが、普通に人の目が多いしミスったら笑い事ではすまない。
学校の訓練場で練習しろという話になるんだが、意外に雄英の先生たちで飛べるような人少ない。
実際に飛んでいる人から飛んでいる感覚とかを聞いてみたいものだが、なかなか機会がない。
ピンポーン
そんなことを考えているうちに家のインターホンが鳴る。
「母さん、俺が出るよ」
誰が来たのかは知っているので、母に一言いれて玄関を開ける。
ガチャリ
「おはよう、焦凍」
玄関を開けた先には焦凍がいた。
「ああ、おはよう勇」
今日の予定というのは焦凍との外出だ。確か行先は…
「すまないな勇、こんなことに付き合ってもらって」
焦凍が歩きながら俺にそう声を掛ける
「それは全然いいんだが、今日は母さんに会いに行くんだろ?なんで急に?」
中学の時から一緒にいるが、焦凍はその時期一回も母に会いにはいかなかった。
たしか『俺の存在がお母さんを追い詰めてしまう。だから…会えない』そう言っていたハズだ。
その時の焦凍の寂しそうな顔は鮮明に覚えている。そして何もできない自分に腹が立ったのも…覚えている。
俺の疑問に焦凍は答える。
「この体育祭で俺は「なりたいもの」にはっきりと気が付けた。でも全力でそれを再び目指すなら、俺や親父にまだとらわれ続けているお母さんに会ってたくさん話をしたい」
焦凍は続ける
「まずはお母さんを救け出す。そこが俺のスタートラインだと思った」
意を決したようにそう言う焦凍、焦凍がそう決めたなら俺は何も言わない。
でもあと一つだけ聞いておきたいことがあった。
「そっか、…でもなんで俺が付いていくんだ??何もできないよ俺??」
純粋な疑問だ。
焦凍の母に興味はあるがそんな感動的?な親子の再会の場面で部外者の俺はどんな顔でいればいいんだ??
すると、不安そうな俺の様子がおかしいのか
焦凍少し表情を崩しながら言う
「息子として、お母さんに友人を紹介したい…だけじゃダメか??」
そう言う焦凍の顔にはこれまでのような迷いや憎しみは感じられなかった。
・・・・・・・・・・・・・・
体育祭から2日後
学校に向かうべく俺は歩く
今日は雨なのでいつも一緒に行く焦凍は車で向かうそうだ。
一応俺も一緒にと言われはしたが、なんだか妙に歩きたい気分だったので歩いていくことにした。
雨の日はなんだか非日常感がして好きだし。
ルーラで行けよって話なんだが、雄英なんかにルーラで行こうものなら一瞬でバレて怒られる。
まぁ歩くのは嫌いではない、むしろ好きだから別にいいのだが…
…というかなんか今日周囲騒がしくない??雨だから?皆も雨でテンション上がっちゃうタイプ?
なんか歩いていると、周りの人がこっち見てひそひそと話している気がするんだけど、気のせいか??
ほらそこの近くの高校の女子高生集団なんか特に…あっ目が合った
「「「キャー!!」」」
そう言ってその集団は走り出した。
いやなんで??そんな目が合っただけでそんな悲鳴上げて逃げられても困るんですけど??
あ、一番後ろの子、なんか落とした。
落とし物を拾うため俺は歩き、落とし物を拾う。
どうやら財布のようだ。それにストラップもついている。
あれ??このストラップって…
青い球状の変な顔の生物のストラップ。
しかし変な顔と言っても俺には見覚えがある。
「ス、スライム??」
でもこの世界にドラゴンクエストはない、似たようなゲームはあるがスライムはいない。どういうことだ??なんか裁縫の形跡もあるし、手作りなのか??
…というかそんなこと考えている場合ではない、財布なんて大切なもの落としては大変だ、すぐに返さなければ。
その集団は逃げ出したと言っても、ちょっと足早で歩けば追いつける距離だ。
さっき悲鳴上げられたのが気になるが、俺だってヒーローの卵、財布一つ渡せなくてどうする。
俺は足早で歩きその集団に近づく、なにか嬉しい事でもあったのか女子高生達は興奮して話し込んでいるようで接近する俺には気が付いていないようだ。
(「すいません。財布落としましたよ」これだけでいいんだ。頑張れ勇!)
自分を鼓舞しながら意を決しその集団に話しかけようとする…が
「…す…」
いや声でない、自分がコミュ障なの忘れてた。
しかし、渡さなければ…財布なかったら流石に困るだろ。
(もう、いいか…)
財布を落としたのは一番後ろの子、その子に財布を渡すだけでいいんだ。
(やるしかねぇ…)
俺はその子の肩をトンと叩いた
「…あ、あの…」
俺が声を振り絞り、肩を叩くと、やっとその子は俺の存在に気が付いたようで、ゆっくりとこちらを振り向く
そして…再び目が合った
「カヒュ…」
「えぇ?」
その瞬間、その子は変な音を喉からだして白目を向き、フラりと倒れそうになる。
咄嗟に傘を手放して腕を伸ばし、倒れる前に受け止めることができたのだが…
「…」
いや、意識ねぇ…でも心なしか穏やかな顔しているのは何で?
「おい!?大丈夫か!?なんで急に倒れた??」
そう声を出し、その子を揺さぶる、その声でやっと他の子たちが異変に気が付いたのかこちらを振り向く。
で、目が合う
「「「キャー!!」」」
いやもういいよ!なんでこうなるの??近くで聞いたらめっちゃうるさいし!
パチリ…
その声を聴いて、意識を失っていた子が目を覚ました。
「良かった…目が覚め「ギャー!!」
その子もそう叫び、俺の腕から抜け出し、他の子たちと一緒になって叫ぶ。
「あの財布を…」
しかし、その声が届いている様子はない。
目の前で黄色い声?を発しながら騒いでいる女子高生達、傘もささず、つっ立ているだけの俺。
財布、渡したかっただけなのに…なんでこうなった…
こんな時、いつもなら焦凍が…いやアイツいても多分役に立たないわこの状況。
そんな絶望的な状況に一筋の光が差し込む
「あれ??勇間くん?騒がしいと思ったら何しとるん??」
絶望している俺にはその聞き覚えのある声はまるで天使のさえずりのように聞こえた。
俺は振り返り、その人物に声を掛ける
「…う、麗日さん、助けて…」
悲痛な俺の声を聞いた麗日さんは笑顔でグッと親指を突き出し言う
「なんかようわからんけど、まかせて!!」
今の俺にはその笑顔は滅茶苦茶眩しく感じた。
(め、女神か…)
・
・
・
「「「「ありがとうございましたー!」」」」
その集団が俺たちに一斉にお礼を言う
「いや全然、お礼なら勇間くんに…ってあれ、いない…」
訂正しよう、「俺たちに」ではない麗日さんにだ
麗日さんが女子高生達をなだめている間に、自分が邪魔な存在だということが分かり、スッと後ろの曲がり角に身を隠したのである。まぁ今もなんだけど…
そして、女子高生達が去っていくのを確認して俺は恐る恐る曲がり角から出る。
そして手を振っている麗日さんに声を掛ける
「ありがとう麗日さん。本当に助かった」
「いやそれは全然いいんやけど、なんであんな状況に??」
麗日さんがそう俺に聞いてくる。
まぁそう思うのは無理もないか
「アレは……………ということなんだ」
俺は麗日さんと学校へ向けて歩きながら事の顛末を説明した。
「それはなんというか…災難やったね…」
俺の話を聞いた麗日さんは気の毒そうな顔をしてそう返してくる
「…ほんとにな、人の顔見て悲鳴上げたり、気絶したり、どんだけ俺は嫌われてるんだ??」
こんなのでヒーローなんかなれんの俺??
しかしそのそうな発言を俺がすると、麗日さんは滅茶苦茶驚いたような表情でこちらを見ていた。
何その顔、目ちょっと飛び出てますよ?女の子がしていい顔じゃないですよ?
「いや何驚いてんの??」
俺がたまらずそう聞くと、麗日さんが答える
「イヤイヤイヤ、勇間くんもしかしてホンマにそう思ってんの??」
「?…うん、いや嫌われてなかったらあんな反応されないだろ。」
俺は思っていたことをそのまま返した
「あの子達、多分勇間くんのファンやと思う。」
ファン??
「楽しいのを表す英語??」
「それはfun」
「あの扇風機についてるヤツ?」
「それはfanやけどまた違うfan!」
「あの微炭酸の飲料?」
「それfa◯ta!」
「じゃあ何??」
「ファン!応援してくれとる人達って意味のファン!」
「あー、そっちね…ってそっち!?」
そんなことある??
「うん」
絶対わかっとったやろ…といった表情で頷く麗日さん。
しかし、ファンと言っても…
「ファンって…俺たちまだヒーロー活動してないぞ?」
「体育祭で見たからじゃない??」
当たり前だろこの野郎と言わんばかりの顔でそう答える麗日さん。
表情コロコロ変わりますね。
「たった一日TVに出ただけで??」
「うん、その証拠にあの子の財布のストラップ見た?」
ああ、あのスライムね?どこで手に入れたんだ一体?
「見たけど」
「あれ手作りしたんやって。勇間くんの
左耳で俺のスライムピアスが揺れる。
「え?マジで??」
「うん、マジで」
「…」
え、嬉しい…
何この気持ち、すごく嬉しい…ファンができたのも嬉しいけど何よりこのピアスを肯定してくれたことが本当にうれしい…
思えばずっと、このピアスは会う人会う人にバカにされ続けてきた。
でもここにきてついに、このデザインが認められる時が来たのだ…あかん、泣きそう
「い、いやなんで勇間くんが泣きそうになってんの??」
麗日さんが俺の様子を見て聞いてくる。うん、そのちょっと引き気味の表情はやめてね
「い、いや…散々ダサいと馬鹿にされてきたこのピアスが遂に世間に認められたんだなと思うと、感動して…」
「…あぁ…そう…」
だから完全に引くのやめて?
「…でも、私はそのピアス、結構かわいいと思うけどなぁ」
「…ッ!だよな!だよな!」(あんまテンション上げんな)
ヤバい、来ている、完全に時代が来ているぞ!!(来てない)
「うん!特にそのつぶらな瞳が何とも言えない可愛さがあって…」
「そうなんだよ、そしてこの何とも言えない口角の上がり方とか…」
こうして俺たちはスライムピアス談義に花を咲かせて、通学路を歩く。
しばらく話して、話がひと段落する。
そこで俺が発言する。
「こんなにこのピアスを褒めてくれる人が身近にいたなんて…あ、そういえばこんな時のために八百万さんにスライムピアスならぬスライムイヤリングを作ってもらったんだった」
八百万さん、何とも言えない顔してたなぁ…
しかし俺のその発言に麗日さんは喰いつく
「ホンマに!?…ちょっとつけてみたいかも…」
「すぐつけよう」
俺はカバンの中からスライムイヤリングを取り出す
「イヤリングつけたことある??」
「自分ではないかなぁ」
「じゃあ俺が着ける、あんまり顔動かすなよ?」
「う、うん!じゃ、じゃあオネガイシマス…」
・
・
・
麗日さんにイヤリングを付け終わる
「どう??勇間くん?」
「うん普通に似合ってる。いや超似合ってる。すごい、普段の100倍くらいかわい……いや違うよ?普段はかわいくないとは言ってないから、うん、だからその顔やめて?体育祭前にしてたその顔やめて??麗らかじゃないから!怖いから!」
そんなこんなでわちゃわちゃ登校しました。
さらに、スライムイヤリングを気に入った様子の麗日さんがそのまま教室に入ったら普通にひと悶着ありました。
梅雨ちゃんが俺の顔面を舌でグルグル巻きにして窒息死しかけたり、峰田が血の涙流したり、緑谷が珍しく発狂したり、みんなそんなにスライムピアス付けたかったなら言ってくれればいいのに…
あとで八百万さんに頼んで量産してもらお。
その後、普通に相澤先生が来て騒ぎは落ち着いた。
あ、相澤先生包帯取れてる。
相澤先生によると今日のヒーロー基礎学はヒーロー名の考案をするようだ。
き、決めてねぇ…
そしてその後に体育祭を経て俺たちに来た『指名』の集計結果の発表があった。
「指名の集計結果はこうだ」
そう相澤先生が言うと黒板に結果が映し出される
「例年はもう少しバラ蹴るんだが、3人に注目が偏った。」
そんな相澤先生のコメント、俺は黒板をよく見てみる
3290票、俺に集まった票数だ。票数で見れば俺は2位。体育祭の順位通りではあるのだが…
焦凍3300票、爆豪2732票と3位と1位が逆転してしまっている。まぁ最後暴れてたし、無理もないか…
本人めっちゃ怒ってるけど…
「わあああ」ゆさゆさ
うん、麗日さん俺の肩揺らすのやめて?嬉しいのはわかるけど結構激しいよ?ヘビメタの人みたいになっちゃってるから
「これを踏まえ…指名の有無には関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう」
だからヒーロー名か…
どうしたもんかなぁ
・・・・・・・・・・・・・・
そんなこんなで放課後、俺は教室で指名をいただいたヒーロー達の名簿を眺める
(どこに行こうか?)
迷いどころではあるな、貴重な機会だと思うし、実りある職場体験にしたいし。
え?何?ヒーロー名?
色々あってね…
・・・・・・・・・・・・・・
(うーん、この名を自分が背負っていけるのか??)
ホワイトボードに書いては見たものの、少し悩む
でも、もう道は決まってるからな…
俺は教壇まで歩いていき、ホワイトボードを突き立て声を出す
「ソロ」
『ソロ』これはこの体、ドラクエ4の主人公のデフォルトネームだ。
実際のゲームで主人公の名前を変えないならこれでプレイすることになる。リメイク版の話なんだけど…
どうやってこの世界に転生したのか、なんで俺の体はドラクエ4の主人公と全く同じなのか、全然わからないけど、何か意味があるハズなんだ。だから俺はそれを全うしたい。
この身体に見合うような『勇者』になりたい。
あと、一番は…俺はドラクエをやるとき主人公の名前を変えないタイプだからだ
まぁ色々あって『ソロ』にしたんだけど…
あれ?なんか周りの反応がないな…どうしたんだ??
「「「…」」」
なんでみんな下向いてるの?
するとミッドナイト先生が俺の横に歩いてきて、ポンと肩に手を置いた
「大丈夫よ、私がいてあげるから、あなたは一人じゃないわ…だから、その…元気出して??」
いやなんか勘違いしてない??違うよ一人って意味の『ソロ』じゃないからね??
「いや…これは俺の憧れn「そうだぞ勇間ー!」「俺たちがいてやるぞー!」
俺の言い訳を遮り同情の言葉が教室を飛び交う。
だから違うんすよ…
誤解を解くのに5分かかりました。
・・・・・・・・・・・・・・
まぁこんな感じで無事?決まりました。
気を取り直して俺は名簿を見つめる
(普通にエンデヴァーさんのとこ行くか?あの人、嫌な人だけど指導は普通にちゃんとしてるから絶対成長はできるし…多分焦凍も行くだろうから一緒に行ける。)
とその時
ドサッと俺の前の席に腰を掛ける人物がいた
「テメェどこ行くんだピアス野郎?」
爆豪だ
「今のところエンデヴァーさんのとこにしようかなと思ってる、まだ全部見れてないからわからないけど…」
そう俺が言うと
「ちょっと貸せや」
と言い俺が見ていた名簿の一部を爆豪は俺からぶん取った。
いや勝手に見んな?
そしてしばらく何かを探すように名簿を見る爆豪、そして
バン!と紙を机にたたきつけ、爆豪はあるヒーロー名を指さす
そこには『ベストジーニスト』の文字
そして爆豪が口を開く
「ここにしろ」
「なんで?」
「俺が行くからだ」
なるほどね、なんか君の肌には合わなそうだけど大丈夫?
まぁしかしベストジーニストか…No.4ヒーローでたしか毎年ベストジーニスト賞をもらっているお洒落な人だ。奇抜すぎて俺にはその感性は理解できないが。
でも確かにエンデヴァーさんとは違うタイプではあるが、良い経験が出来そうだ。
どうしたものか…
俺が悩んでいたその時…
「いや、勇は親父のところに来るだろ??」
そう言って歩いてくる焦凍
「アァ!?今俺がピアスと話してんだろ入ってくんじゃねェ」
「別に良いだろ、それにそれは勇が決めることだ」
(((始まった…)))
「ピアスはこっちに来た方が…」
「いや親父のとこの方が…」
言い合いを始めてしまった二人を尻目に俺は再び名簿に目を落とす。
そしてあるヒーロー名を見つけた。
(あっ、この人って…)
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そして職場体験当日
「コスチューム持ったな」
そんな相澤先生の声、俺たちは駅に集まっている
「くれぐれも失礼のないように!じゃあ行け」
その言葉と共に俺たちは皆各々の職場体験先に行くために解散する。
俺も自分の向かう方面へと足を向ける。始めて行く地方なのでルーラでは行けない。
というか、体育祭以降から飯田の様子が若干おかしい、おそらく兄の件が関係しているのだろうが…心配だが、飯田を信じるしかない。
俺はそう考え再び脚を動かす。
おや?同じ方面で見覚えのある人影を見つけた。
「あれ??常闇も同じ方向?」
「ああ」
これは退屈しない旅になりそうだ。
「九州だ」
「奇遇だな!俺も九州だ!」
なんやかんや話しながら俺たちは歩く。
まぁとりあえず職場体験頑張りますか!
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おまけ「爆豪への手紙」
爆豪くんへ
この手紙を読んでいるということは、なんやかんやあって俺が不戦敗になってお前と戦えなくなってしまってるのだろう。
まずはごめん。お前に中途半端な勝ち方をさせてしまった。本当に申し訳ない。俺の力不足だ。完膚なきまでの一位を目指すお前にとっては納得が出来ないことだとは思う。
でも今回は俺の負けだ。それは揺るがない。道中でどんなことがあろうとお前との戦いを俺は果たせなかった。それ以上でも以下でもない。
1勝2敗だな、もう負けないけど。また飯は奢る、お前に聞きたいことがありそうだったらそこで色々話す。
まぁそれはそれとしてだ。
もしかしてお前、暴れたりしてないよな?
「勇間くんと戦いたかったぁー!」「こんなの納得できないー!」とか言って大衆の面前で駄々こねたりしてないよね??
まぁ流石にそこまで子供じゃないよね、もう高校生だもんな。
まぁ、100歩譲ってちょっと暴れてたとしても?流石に表彰式とか閉会式とかに支障が出るほど暴れては無いよね??
だとしたら怖いよ、俺のことが好きすぎて怖いし、そうじゃなくても普通に怖い、指名とか減るよ??
まぁ流石に無いか…流石にね。天下の爆豪様だもんな?もう大人だもんな?
ごめんな変なこと書いて、あと俺は寝ているだけだからそんなに心配はしなくていいよ。
じゃあそれだけだから。また明々後日な。
P.S 優勝おめでとう。
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おまけ2「緑谷のヒーローノート(一部抜粋)」
『勇間勇(いさまゆう)』
個性『レベルアップ』:色々な経験を積むことでレベルアップを行い、それに伴って身体機能やその他の能力が上昇してい行く。(本人曰く上限は多分あるらしい)
以下本人からの情報
Lv.26
満タン時HP(HPって何?):176
満タン時MP:124
使用呪文,使用MP(基準値)
[メラ,2][メラミ,8]
[ヒャド,3][ヒャダルコ,8]
[ギラ,3][ベギラマ,7]
[バギ,5][バギマ,10]
[イオ,6][イオラ,12]
[デイン,8][ライデイン,22]
[ジバリア,6]
[ルーラ,8]
[バイキルト,4]
[ピオリム,4]
[アストロン,5]
[ホイミ,15]
[ベホイミ,30]
[ベホイム,45]
この基準値から使うMPを調節して威力を高めたり弱めたりできる。
しかし、MPを10使ったメラとメラミでは後者の方が圧倒的に威力は高いらしい。また別にMP1でも呪文は撃てるが消費が5以上の魔法はほぼ威力や効果が0に等しくなるようだ。
魔力暴走を起こした後であれば一定時間、回復呪文以外は半分のMPで使えるようになるらしい。
MPが0になれば完全に眠ってしまい、全回復するまで目覚めない。さらに1発の呪文でMPの三分の一以上を使うと酷く体の調子が悪くなるようだ。
装備品(ヒーローコスチューム)
何かよくわからない変な被り物(本人曰く天空の兜):全体的に金色で中央に青い宝玉があり、両サイドには魚のヒレみたいなものが付いている。正直これで頭部を守れるとは到底思えない。それにおそらくこれは勇間くんにしか似合わない
見たことのない顔がついている変なピアス(本人曰くスライムピアス):なんとも言えないその見開いた瞳と妙に釣り上がったその口角が絶妙なバランスで可愛さを感じられる顔が書かれているピアス。その顔だけのキャラがいれば可愛いけど、ピアスにすると普通にダサい。おそらくこれは勇間くんにしか似合わない。
緑と白の布の服と皮のブーツ:昔の外国の服みたい、丈夫で動きやすいらしい
よくわからない柄の盾(本人曰く天空の盾):銀と緑を基調にした盾、中央上にドラゴンの頭、両サイドには羽を模したような装飾(動くのが何とも言えないダサさをかもしだす)、下の方には4つの赤い宝石と変な模様、正直この感性は僕にはわからないが本人曰くこの世で2番目にかっこいい盾らしい。特殊な素材でできており、滅茶苦茶頑丈、あと滅茶苦茶重たい、これを持って走る勇間くんはすごい。おそらくこれは勇(以下省略)
いかつい剣(本人曰く天空の剣):盾と似たようなデザインの剣。正直この感性は(ry.
模造刀(本人曰くロトの剣ver2.0):ただの模造刀、この前USJで折られたらしい。3日間ほど落ち込んでいた。
今回と読んでいただきありがとうございます。
主人公はピアスの話になると馬鹿になります。
3290票という数にはちょっとしたドラクエ的意味があります。よければ調べてみてください。
あと『ソロ』ってドラクエ4だけかと思ってたら、wiiのドラクエ1のリメイク版でもデフォルトネームが『ソロ』らしいですね。まだまだ知らないことは多いです。
あと今回書いた消費MPはあくまで基準値なので過去話を遡って、消費MP計算するとかはどうかやめてください。お願いします。(ちゃんと話と整合性取れている自信がない)
感想やご意見いつもありがとうございます。沢山いただければ作品を続けるモチベーションに超繋がるので、何か思うことあればなんでも教えてください。お願いします。
欲を言えば、ここすきとかやってくれるのが地味に嬉しいです。
最後に誤字脱字等あれば教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。
もしかしてこの小説1話長すぎ?
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長すぎ
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読み応えがあって丁度いい
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これの半分くらいでいい
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もっと長くてもいい