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botさんの発狂をしばらく見ていた
「おい!おい!」
轟の呼びかけにも応じない様子だ
「…ゴニョニョ」
俺は轟に耳打ちする
轟は「はぁー」と大きくため息をつき、口を開いた
「
轟が心底嫌そうな顔で言うと
「はっ!あ、ああ、それではいくぞ」
ああ戻ってきた、親バカすぎんだろ
「それでは」
仕切り直し、両者構えを取る
「はじめ!!」
第2ラウンド開始だ
轟は先ほどと同じように先手必勝と言わんばかりに俺に対し氷を生成し攻撃する。
炎を解禁した轟は先ほどのように途中で氷の勢いが落ちたり、途切れたりはしないだろう
轟から俺まで1直線で氷は襲い掛かる
しかし、この技は先ほど見た
「2度も同じ技を食らうかよ!」
と言い木刀を構える
「ギラ」
俺は呪文を唱えその魔力を木刀に込める
木刀を構えるのだが今回の構えはいつもと少し違う、
『突き』の構えである
出来る限りの力を籠め木刀を押し込む
すると木刀の切っ先から直線状に炎の柱が発生する
今回使った呪文は『ギラ』だ。同じ炎系呪文でも『メラ』よりも攻撃範囲は広い
それは直線状に続いていた氷を次々溶かし、ついには轟本人まで届く
たまらず轟は氷の生成を中断して、回避をした。
その隙に轟の懐へ潜り込むべく、駆け出す
そして木刀を構え
「ヒャド」
と唱え、振るう
軌道に合わせ、凄まじい速度で氷が生成される。
轟はこの速度には反応できていなかったが『ヒャド』が氷の呪文だということは昨日の勇の訓練で分かっていた
そのため「ヒャド」と聞こえた瞬間、とっさに体から炎を噴出する
生成した氷が溶かされる、
なるほど、氷系の呪文は通用しなさそうだ
となれば
「メラ」
と唱え木刀を振るう、轟は咄嗟に氷の盾を生成するが、それを溶かして木刀は轟に命中する
ガッ、
と轟に木刀は当たるのだが、イマイチ手応えがない
それに轟にもダメージが入っているようには見えない。
うろたえない轟に少し思考が停止してしまう。
その時自分の真下から氷が生成される、反応が間に合わない!
ガキャ!
と顎に下からの氷の柱がもろにヒットした。
少し吹っ飛ばされるが、すぐに立ち上がる
「俺がいつも誰の炎相手に訓練してるとも思ってんだ」
ホイミを自分にかける間もなく、轟がそう言いながら今度は炎を飛ばしてくる
「バギ!」
風で炎の軌道をそらしながら考える、そうだったエンデヴァー相手に訓練しているのに、俺の炎なんて通じるはずがない!
そうなると第2ラウンド開始直後に俺の『ギラ』を回避したのは、炎が効くと思わせるためのブラフだったことになる
まんまとしてやられたわけだ
や、やるやん轟くん(焦り)
轟と距離を詰める、そっちがそうならこっちにも考えがある
至近距離まで近づくと手を前に突き出し俺は叫ぶ
「ヒャド!!」
それを聞いた轟はすぐに炎を体から出す
しかし俺の手から出たのはすべての炎を吹き飛ばすような突風だった
呪文は熟練度を挙げると無詠唱で放てるようになるのだ
メラ、ヒャド、バギの呪文はその領域にある
俺がずっと呪文を発声していたのはこのだまし討ちを決めるためである
「なっ!!」
轟は俺の渾身のバギをもろにくらい吹っ飛ばされる
場外手前ギリギリで氷を生成しそこに自分の体をぶつけ場外を阻止したようだ。
もう一押し!!
ここで今日使った呪文を見ていこう
メラ×2、ギラ、バギ×5、ヒャド、ホイミ×2
これがどういうことかわかるかな??
そう
MPがもうないのである
数字で表すと大体8程度
あと轟にダメージを与えられる呪文は1発しか打てないだろう
メラ、ギラ、ヒャドは有効打にはならないためバギを放つしかない
轟は相当ダメージを受けているようだが立ち上がる
取り替えず息をつかせないよう距離を詰める
そして走ってくる俺を見て轟はおそらく俺の考えていることがわかったのだろう
轟が後ろに分厚い氷の壁を生成する
これではバギが当たっても場外へは吹き飛ばすことができない
このバギを凌がれたらMP切れで俺の負けだ。
他の呪文はあるにはある、『デイン』と『イオ』である
しかしこの2つの呪文は扱いが非常に難しい。
イオは攻撃範囲が広く、もう少しで河川敷が焼け野原になるところだった時もある。危険なので使えない
デインはシンプルに練習不足である、消費魔力が大きく、それならMPを多く使ったメラ、ヒャドのほうが扱いやすかったため、この戦いでは使わなかった。
しかし、どうこう言ってられる状況ではない。
しかし、この土壇場でデインを命中させる自信がない
その時頭にある考えが浮かんだ
これならいける!!
「デイン!!」
と唱える『デイン』はいわゆる雷系の呪文であり選ばれたものにしか扱えない
そしてその魔力を木刀に込める
「まだ他のがあったのか!!」
と轟は警戒しているがもう遅い
「いってこぉぉい!!」
と叫び、最後の力を振り絞り、雷を纏った木刀を投擲する
投げられた木刀は轟へと一直線に凄まじいスピードで迫る
そして轟の燃え盛る左半身に木刀が命中する
ピシャン!!ビビビッ
という音とともに雷が炸裂する
「っっっつ!!!」
轟は声にならない叫び声をあげ、倒れる
「ッ!ぅあ!ああ!」
苦しそうにもがく轟だが立ち上がれそうには無い
どうやら電気を浴び、しびれて動けないようだ
そのような状態の轟を俺は朦朧とした意識の中確認する、そしてエンデヴァーのほうを向く
エンデヴァーはこちらに目を合わせて、一度うなずき
「焦凍、戦闘続行不可能として勇間の勝利!」
と声を出した、
勝った・・・・
体から力が抜けていく
MPはもうほとんどゼロだった
薄れゆく意識の中、立ち上がろうとする轟とその横でメラメラと燃えている、何か『ぼうきれ』のようなものが見えた気がするが、気にする余裕もなく俺は意識を失った。
テレレッテッテテー♪
なんか懐かしい音聞こえたな
・・・・
目が覚めた、見覚えのない天井が視界に広がる
「しらない天jy「あ!やっと起きたわ!!焦凍~お友達起きたわよ!」
と俺の言ってみたい言葉ランキング上位の言葉を遮った知らない女性が、俺が状況を聞く間もなく騒いで出て行ってしまった。
ドタドタドタと走る音が近づいてくる
バンッと部屋を開けたのは轟だった。
「勇間、大丈夫か?」
と息を切らしながら轟が言ってきた
「ああ、軽い魔力切れだっただけだから、怪我とかはない」
俺はそう言うと轟は安心したような表情をしたが、すぐに不安な表情に戻る
「すまない勇間、これは何というか」
何とも歯切れの悪そうに轟は喋る
なんで轟はこんなに申し訳なさそうなんだ?俺が倒れたからか??
「大丈夫だよ、お互い様だろう、俺も電撃浴びせたりしたし」
とフォローのつもりで俺は言う
「いや、そうじゃなくて」
轟は手に持っている何やら灰のようなものを俺に見せる
「これのことなんだが」
「ハハッ、なんだよそれ」
ほんとになんだよそれ
それより気になったことがあった
「なぁ轟、そんなことより俺の相棒の『ロトの剣』知らないか?」
「ほら、俺が訓練とか試合で使ってたやつ」
「大事な物なんだよ、俺はあいつとこれからたくさんの人たちを救わなきゃいけないんだ!」
轟の顔色が悪い
「どうしたんだ、まだ具合が悪いのか??」
俺が心配して尋ねると
轟はやっと口を開いた
「これなんだ」
手にある灰を差し出してくる
「何が?」
何がこれなのだろうか
「これがその、あれなんだ」
轟の歯切れが本当に悪い
俺は少しイライラを感じながら口を開く
「だから、あれってなんだよ!そんなことよりおれの『ロトのつr「これなんだ!!」
「だからその『ロトの剣』とかいう木刀がこれなんだ」
轟は手に持つ灰を俺に見せながら、本当に申し訳なさそうに俺に言う
「・・・・え?、あ?え?」
「うそ…だよな?」
轟は首を横にふる
「そうだっ、ドッキリなんだろ??エンデヴァーさんとかその辺に隠れてるんだろ??そうだよな??」
俺は部屋を探し回る
「勇間、本当なんだ、俺がそんなくだらないウソをつかないことはよくわかってるはずだ」
体から力が抜け膝から崩れ落ちる
思い出すのは、出会った日のこと
あれから雨の日も風の日もどんな困難も一緒に乗り越えてきた俺の相棒(1年程度)
もうあいつは
この世にいないんだ(享年1歳)
俺にはその事実が耐えられずに
むせび泣いた(33歳)
・・・・
「本当に大丈夫か??送っていかなくて?」
轟は心配そうにこっちを見つめる
「ああ、大丈夫さこれくらい、こんなのでへこたれてちゃ天国のアイツに笑われるぜ」
そう
天国のアイツが胸を張って俺のことを自慢できるような男にならなくてはいけないのだ
こんなのでくよくよしてられない
しかし心にぽっかり空いた穴を埋めるにはもう少し時間がかかりそうだ
「じゃあ、また」
俺が轟家を去ろうとすると
「待て、これ親父がお前が哀れだった(ひどい)から渡しておけって」
轟はなにか棒のようなものが入ってそうな袋を取り出す
「え?なにこれ?見ていいやつ??」
俺の問いに轟がうなずいたのを見て袋を開ける
「なんでも轟家に昔からある模造刀らしい、なんだかたくさんあるらしいから1本お前にって」
それは金属製の立派な模造刀だった。鈍く銀色に光るその輝きは、どっかのひのきのぼうの何倍も魅力的で俺の心を鷲掴みにした。
やば、ニヤニヤ止まらん
「ごめん、ちょっとエンデヴァーさんどこにいるか教えて、お礼を言いたい」
顔のニヤつきを抑えながら轟に聞く
「顔すごいことになってんぞ、そこの突き当りの部屋だ、何やってんのか知らねえが」
轟が教えてくれた部屋の扉をノックする
コンコン
「なんだ」
とエンデヴァーさんの声
「模造刀ありがとうございます!大切に使わせていただきます!」
ドアは開けていいのかわからなかったので開けずに大きい声でお礼を言う
「そんなことか、構わん」
と言葉が返ってくる
「最後に一つだけいいですか??」
俺はどうしてもエンデヴァーに言っておきたいことがあった
「なんだ」
俺は口を開く
「轟は、焦凍はあんたの野望を叶えるための道具じゃない、焦凍にだって夢があって、そこに向かって必死に努力してる」
俺は言葉を続ける
「それを応援するのが親ってやつなんじゃないですか??」
「...」
返事は返ってこない
「子供が生意気なこと言ってすいませんでした、失礼します。」
「…ああ」
どこかで聞いたことのある返事だなと思いながら
俺は轟家を後にした。
・・・・
翌日
ピピピッ、ピピピッ
朝である
昨日あんなことがあったため疲れはまだとれないが、学校があるのでベットから出る
歯を磨き、顔を洗う
朝食を食べて、制服に着替える
学校の支度がすみ、時計を見るといつもの時間ぴったり
さぁ行こうかというとき
ピンポーン!
とインターホンが鳴った
ん??なんか似たようなこと昨日やった気がするけどなと考えつつ
今回こそ隣の山田さんが回覧板を回すついでに母と雑談でもしにきたのだろう
しかし今母は皿洗い中のようで
「ちょっと勇~、代わりに出てきて~」
めんどいが出ようか
なんて思いつつ扉を開けるとそこには
白と赤の特徴的な頭髪
こちらを見つめる真っ直ぐな瞳
すれ違う女性誰もを振り返らせる甘いマスク
轟焦凍がいた
「えーと、おはよう??」
俺は恐る恐る口を開く
これタイムリープとかしてないよな??
「…ああ……おはよう」
俺はそれを聞いてタイムリープなんてしてないと気付く
轟は俺の戸惑いなんてつゆ知らず
突然の訪問にアタフタする俺をみて「なんで来ちゃダメなんだ??」とでも言いたそうな顔でこちらを見る
「あー、まぁでもとりあえず行くか!学校!」
俺はそう言って鞄を持ち家を出た
「おう」
轟もそう返し隣に並ぶ
轟の無表情ながらどこかやわらかい表情を見てこれまでの戸惑いや疲れは吹っ飛んだ
これからの中学生活は楽しいものになりそうだ
「勇間、この前言ってたゲームなんだが・・」
「おー、興味出てきた??そのゲームはさ・・・」
・
・
・
・・・・・・・
2年後...
俺はいつも通りの日常を過ごしてきた
普通に起きて、普通に学校行って、訓練して、たまに友達とゲームしたり、焦凍の家に訓練(遊び)に行ったりして
充実していたのだ
しかしそのような平和はいとも簡単に壊された
俺の訓練場所が地元のヒーローにばれたのである、当然個性の無断使用の件についてはこっぴどく怒られた
幸い初犯ということで厳重注意のみで見逃して貰えたのが救いである
しかしあの訓練場はもう使えない、また見つかりでもしたら内申に響いて雄英への道が遠くなってしまう(みみっちい)
轟家での訓練を増やしてもよいが、毎日行くのはさすがに申し訳ない
しかし轟なら「勇なら別に毎日来てもいいぞ」と無表情で言いそうな雰囲気はあるが…
どうしたものか、困ってしまったなぁ
こんな時のために!!(一人で何してんだ)
俺はもう一つ見つかりにくそうな訓練場を見つけていたのである
今日はさっそくジャージに着替え、『ロトの剣ver.2.0』を携えその訓練場で訓練に行うとしよう
「ルーラ!!」
『ルーラ』は空を飛び一度行ったことのある場所へ行くことができる呪文なのだが、飛んでる最中はとんでもないスピードであるため景色とかは全く見えず、気が付けば目的地についている感じの超便利な呪文だ
そうして降り立った町、ここは以前、母の親戚の家に来て、緑谷と会った時の町だ、あれから何回か来る機会があったので
その時に訓練できそうな場所を探していたのである。
この街にも河川敷はありそこの高架下に目を付けていた
俺のもともとの訓練場と雰囲気が似ているためきっと集中して訓練ができるし、見つかりにくいだろう
俺はウキウキで河川敷に向かう
河川敷に到着し高架下へと足を向け、歩いていくと
なんだか音が聞こえてくる
Boom!Boooooom!
何の音だこれ
Boooom!Booooooooooom!
何かが爆発しているような音だ
工事でもしているのか??
さらに近づくと人の叫び声のようなものも聞こえてくる
「シねッ!!!」Boooom!
「氏ねッッ!!!!」Booooooom!
「〇にさらせぇぇ!!」Boooooooooooooooom!
何やらビュンビュンバンバンうるさく飛び回っている人影が見えた。
なんかもうここまでくればほとんど誰がいるか分かったため、面倒になる前に帰ろう
しかし、せっかく見つけた訓練場、手放すのは惜しい
うんうんと悩んでいると
「ァン??」
奴がこちらに気づいてしまったようだ
目がバッチリあってしまっているが本当に面倒な気がしたので
何も言わず回れ右して帰ることにした
「待てや」
そんなことはやはりできず奴に呼び止められてしまう
「俺を無視するとはいい度胸だな!くそピアス!!」
くそピアスとは俺のことだろうか
てかこいつ今俺のピアス馬鹿にした??
俺が親にねだりにねだって作ってもらったこの特注スライムピアスがバカにされた??
「何とかいえや‼てめぇどこ中の誰だぁ??」
奴はまだなんか言ってきてる
俺は少しイライラしていたので少し強い口調で返してしまう
「名前を聞くときはまず自分からだと教えてもらわなかったのか??この爆発騒音野郎!」
言った後しまったと思った、こんなことを言えばもっと面倒になるに決まっている
大人な対応をすべきだった…
「いい度胸じゃねえか!くそピアス!」
「俺はあのオールマイトをも超えてトップヒーローとなり!!」
「必ずや高額納税者ランキングに名を刻む男!!」
「折寺中の爆豪勝己様だ!!!」Booooom!
名乗りと共に掌で爆発を起こす爆発三太郎を眺め
俺は涙を流しそうになるのをぐっとこらえる
さようなら、俺の平和な日常よ…
やっぱりさぁ
勇者にゃあ
面倒ごとが
お似合いなんだよなぁ(み○を)
お気づきの方いらっしゃるかもしれませんが、1話の覚えている呪文の欄にデインを書き忘れていたので修正しました。
轟戦で使うことははるか昔(4日前)から決めていたのに自分のミスです。気になる方がいたら申し訳ありません。
あとホイミ系の呪文が強すぎるのでMPの消費量をとんでもなく増やすという下方修正を入れたいと思います。
『かえんぎり』や『マヒャドぎり』等の特技は普通の呪文のダメージにちからと武器によって与えられるダメージもプラスされるといった設定です。(ここだけの設定)
そのため、MP命の主人公は近接戦闘では少ないMPで高い威力の出せる特技の方を多用しています。
あとがき長くなり申し訳ございません。
誤字脱字等ありましたら報告の方よろしくお願いします。