この世界でも勇者になります。   作:shch

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早朝4時くらいに予約時間間違えてこの小説があがってしまったのですが、奇跡的に見てしまった人は忘れてください(恥ずかしいので)

前回は変な誘導をする形となってしまい本当に申し訳ないです

指摘していただいた方、再度になりますがありがとうございます

小説に関してもご感想やお気に入り登録、評価などたくさんしていただきありがとうございます

感想やお気に入り登録、評価が増えていると執筆意欲がはちゃめちゃに湧いて出てくるので本当に助かっております!今後もよろしくお願いします


7.バギマ

試験から約1週間後…

 

 

 

俺は珍しく訓練には行かずに自宅で過ごしていた。

 

というのも今日は待ちに待った雄英高校の入試結果が返ってくる日だからだ。

 

え?大丈夫だよねこれ?落ちてたりしないよね??(不安)

 

てか、これで落ちてたらどうなるんやこれ

 

そんなことを考えていると1階から母の声が聞こえてくる

 

「勇~!雄英から封筒届いたわよ~!」

 

と声が聞こえてくる

 

ついに来たか…

 

俺はスゥと深呼吸をする、意を決し、通知を受け取りに1階のリビングに移動する。

 

そして、母から通知を受け取り、一言

 

「ちょっと確認してくる」

 

と言い自室に戻る

 

封筒を受け取ってる俺の近くで、いつも俺に頼ってきそうな、どこか見慣れた雰囲気を感じる顔面をしている中年男性(父)が、なにやら某なんたらブラザーズのゲームをしながら「うわ!!やばっ!落ちる落ちる!」とか「この床めちゃくちゃ滑るなぁー」などとほざいていたが無視をした。

 

おそらく幽霊か何かだろう、こんな男、我が家で見たことない(大黒柱)

 

俺は自室に戻り、しばらく封筒を眺めていたが、覚悟を決め一気に封筒を開け放った

 

カランッ

 

という音とともに、何やら円盤のようなものが地面に落ちる。俺はそれを拾おうと手を伸ばす。

 

その時だった

 

ブゥン!

 

という音とともに空中に大きくよく知っているNo1ヒーローの顔面がドアップで映し出される

 

「私が投影された!!」

 

という音声が映像と共に円盤から流れてくる

 

「オールマイト!?」

 

そうだった!オールマイトは雄英の教師になるんだった!

 

こんなことまで忘れてしまっていたとは、もう原作の知識は本当に大まかにしか覚えられてないな…

 

と思いつつも映像を見る

 

「久しぶりだな!!あの時の少年!いや勇間少年!!」

 

俺はあの時のことをオールマイトが覚えていてくれた事実に喜びが込み上げる

 

ここで、俺はオールマイトが教師になっていることを原作により知っていたが、普通なら疑問に思うのでは??

 

と考え質問する

 

「なぜオールマイトが雄英からの通知に出てるんですか??」

 

そういうとオールマイトは答える

 

「この度、私は雄英高校に教師として勤めることになったのだよ!このことはまだマスメディアには公表してないから、内密にね!!」

 

さっき思い出したので、知ってはいるが一応俺はリアクションを取る

 

「す、凄いですね!」

 

俺がそう言うと

 

「HAHAHA!!そうだろう!!だが私の話はそろそろ終わりにして本題に入ろう!!」

 

来たか!

 

「まずは筆記試験!!…かなりギリギリだったが合格だ!!!」

 

ふぅぅ…よかったぁ…

 

とひとまず安堵する、しかしまだ気は抜けない

 

「次に実技試験!!…ヴィランポイント65P!!君の友人の爆豪少年に続いて2位だ!ただし…それだけならね!!」

 

オールマイトは続ける

 

「先の入試!!見ていたのはヴィランポイントのみにあらず!!」

 

「人助けした人間を排斥しちまうヒーロー科などあってたまるかって話だよ!!」

 

俺は熱弁するオールマイトに魅入る

 

「きれい事??上等さ!!命をとしてきれい事実践するお仕事だ!!」

 

「救助ポイント!!我々が見ていたもう一つの基礎能力!!君たちは自分の危険を顧みず、他の受験生たちを守るために倒してもなんの意味もない0Pロボに立ち向かった!!」

 

「勇間勇!!45P!!爆豪勝己!!30P!!」

 

「合計110P!!見事爆豪少年を追い越し1位!!もちろん合格さ!!」

 

「来いよ勇間少年!!雄英が君のヒーローアカデミアだ!!」

 

かの有名なこのセリフを生で聞き俺は歓喜と安堵で声が出せない

 

オールマイトは続ける

 

「いやぁー2人でA会場のロボットをほぼ全滅させた挙句、0Pロボまでぶっ飛ばすなんて前代未聞だよ!!くぅぅー将来有望有精卵どもめ!!」

 

オールマイトの賞賛に俺は答える

 

「ありがとうございます!!オールマイト!!」

 

俺が言うとオールマイトも話す

 

「ああ!では勇間少年!雄英で会える日を楽しみにしているよ!!君には個人的に話したいこともあるしね!」

 

個人的な話??オールマイトが俺に??

 

滅茶苦茶気になる…

 

今じゃダメなのか??

 

「あの!今じゃダメなんですか??」

 

と俺が聞くとオールマイトは答える

 

「え?今じゃダメかって?HAHAHA!!これは録画映像何でね!!答えることはできない!時間も押しているようだからまた雄英で会おう!さらばだ!!」

 

ブゥン…

 

と映像は消える

 

え?録画?

 

 

 

俺、録画に向けて話しちゃってたのかよ…

 

てかオールマイト俺の言葉にちゃんと答えてたよな

 

俺がしゃべる言葉ってそんなにわかりやすいの??

 

 

ちょっと(かなり)恥ずかしいな・・・

 

 

少しの間悶える俺であった

 

 

その後落ち着きを取り戻して、すぐに爆豪に俺の方がポイント高かったぜ煽りLINEとハンバーガーの返却要請LINEを送りました。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

4月

 

 

俺は目を覚ます

 

カーテンを開け日光を浴びる、光合成は人間にもあるのだ(メンズコーチ)

 

顔を洗い、歯を磨く

 

朝食を食べ、真新しい制服に身を包む

 

今日は雄英の入学式だ

 

慣れないネクタイをてこずりながらもなんとか装備する

 

ブレザーを身に纏い、鏡を見る

 

そこにはサラサラの緑髪に鋭いキリッとした蒼い目、左耳についたスライム型のピアスがキラリと光る

 

最初こそ、この顔は慣れなかった。なかなか自分の顔だという認識ができなかったが、今となってはもうこの顔はドラクエ4の主人公の顔ではなく、自分の顔だという認識になった。

 

そんなことを考えながら鏡を見ていると

 

ピンポーン!

 

どうやらいつもの赤白頭が迎えに来たようだ

 

玄関を開け挨拶をする

 

「おはよう焦凍」

 

「ああ、おはよう勇」

 

このやり取りは中学の頃から変わっていないが、焦凍の纏う雄英の制服を見て、今日から雄英高校に通うという実感が湧いてくる。

 

行くか!俺のヒーローアカデミアに!

 

俺は『勇者』へ向けて一歩踏み出した

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

三人称視点

 

勇間と轟が二人並んで雄英の校門をくぐる

 

幸い2人はどちらも1年A組ということで、同じ教室へ向かう

 

デカすぎる教室の扉にたじろぎながらも、二人は扉を開ける

 

 

 

 

ここで我らが勇間勇くんのコミュニケーション能力についておさらいしよう

 

 

皆さん轟や爆豪と円滑にコミュニケーションを行う勇間を見て、コミュニケーション能力が高いと思っている方もいるかもしれない。

 

しかし思い出してほしい、彼は中学の自己紹介を乗り越えただけでレベルアップしてしまうほどに緊張屋だ

 

轟の時は向こうが自分より無口であったこと、勇者を志すものとしてあんな顔している轟を放っておけないという強い想いが勇間の背中を押していたからなどの要因があり仲良くできた。

 

爆豪の場合は勇間は最初から爆豪のことを常人と認識していないため、緊張などしなかった。

 

つまり勇間は人と仲良くなるには何らかの特別な要因がいる、高校生になった今でも普通の人と無条件で会話するのは非常に緊張してしまう。

 

むしろ少し常識とはずれた奴らと絡みすぎたこともあり、中学の頃よりひどくなっているかもしれない。

 

簡単に言ってしまえば勇間はコミュニケーション能力が低いのだ.

 

自分から知らない人に話しかけることはまあない。しかし仲良くなった人とは普通に寧ろ積極的に話す。

 

典型的な内弁慶タイプと言えるだろう

 

そのことを踏まえて知らない人だらけの教室に入室した彼の様子を見てみよう、

 

轟と2人で自分の座席を確認し轟とは席が離れているようでそこで轟とは別れる。

 

数人か来ているこれからクラスメイトになるであろう人たちとは目も合わさず、自分の席に向かう

 

ここで注意してほしいのは、勇間の顔である、表情にも出にくいタイプであり、緊張していることが周りには伝わらない、むしろ顔も相まって周りの人物はクールなイケメン野郎が来たなと勘違いしてしまう。

 

現在は無表情というよりは険しい顔をしているため、この男が周りに思わせることはこうである

 

(((なんか怖い人きた!!)))

 

そんなこともあり、中学でもクラスメイトと馴染むまで数か月かかった。(自己紹介補正あり)

 

まぁ馴染んでしまえばこの難しい表情も取れるのだが

 

険しい表情で自席にいる彼の心のうちはこうである

 

(緊張する緊張する緊張する、さっきまでそんなに緊張しなかったのに、教室に入った瞬間の皆の視線が集まる感じが滅茶苦茶緊張する、焦凍こっちきてくれぇ!!なんで別れちまうんだぁ!)

 

こんな感じである、はたから見ればクールっぽいイケメンが何やら怖い顔して考え事をしているだけにしか見えないのだが

 

しばらく誰も話しかけないでいると

 

ガラッ!!

 

とこれまでの入室者とは一回り大きい音を立てながら入室してくる男がいた

 

爆豪だ

 

爆豪はじろりと教室全体を見まわす、その目つきは鋭く周りの人たちはこう思う

 

(((もっと怖い人きた!!)))

 

爆豪は勇間を発見する。

 

勇間は緊張で爆豪の入室に気が付いていない様子だ

 

一方爆豪は勇間が同じクラスということを今知ったようで

 

「ケッ、同じクラスかよ」

 

と言いながら、勇間の元へ向かう。

 

しかし、その足取りはどこか軽い

 

「おい!ピアス野郎!!」

 

今教室に来ている者大半が大声を出す爆豪に視線を向ける

 

ピアス野郎も急な大声で顔を上げ爆豪を認識する

 

「何シケた顔してんだァ!あァ?」

 

(こいつ、そんな大声でしゃべんなよ!皆見ているだろうが!!)

 

と勇間は思いつつも答える

 

「…ああ、おはよう、別にいつもこの顔だが」

 

緊張のせいかいつもより声が低く喋り方も少したどたどしい

 

爆豪は疑問に思う

 

(いつものこいつなら「うるせぇ、爆発野郎!はよハンバーガー奢れよ!」とでも言うハズ…)

 

勇間が何らかの理由で弱っていると考えた爆豪はいつもの復讐と言わんばかりに煽る

 

「天下の入試一位の勇間勇様も初めての雄英に緊張しちまったかァ??」

 

笑いながら爆豪が言うと

 

「..ああ」

 

と勇間は力なく返す

 

(ンだよこいつ!調子狂うわ!!)

 

ドカッ

 

と勢いよく勇間の前の席に腰を下ろす爆豪(爆豪の席ではない)

 

そして勇間にズイと顔を寄せ爆豪は言う

 

「チッ、…なんかあったんか勇間?」

 

と心配そうに聞く爆豪に対し勇間は

 

(え、何コイツ、やさしぃ)キュン

 

思わずキュンとしそうになる(した)が、気を取り直して言う

 

「いや、ほんとに緊張してるだけ、ほんとに」

 

爆豪が少し話してくれたおかげか、勇間はいつもの調子で答えることができた

 

「ッッ!!心配させんじゃねぇピアス野郎が!!」boom!

 

心配したことを損したと言わんばかりに掌を爆破させ怒る爆豪を見て勇間の緊張は少し解ける。

 

「氏ね!」と言いながら自席に戻る爆豪

 

その一部始終を見ていた周りの生徒たちは思う

 

(((お前その顔でなんだそのピアス!!)))

 

爆豪がピアス野郎と連呼したせいで勇間のピアスに注目が集まる

 

険しい表情の装備者とは対照的にどこか間抜けに笑うような顔が描かれているピアス、このギャップに思わず心の中で突っ込みを入れる

 

その時、勇間の前の席である飯田が登校してきて

 

勇間に声をかける

 

「俺は聡明中学の飯田天哉だ!前後の席同士よろしく!」

 

勇間は緊張から少し解放されており答える

 

「ああ、凝山中学の勇間勇だ、こちらこそよろしくな」

 

無事挨拶を返せた勇は安堵する

 

「ああ!ムッ!あそこで机に脚を乗せている生徒が!少し注意してこよう!」

 

そう言った飯田は勇間の元を去る

 

その時、ずっと勇間を観察していたクラスメイト数名が飯田が挨拶をしたのがきっかけで話しかけてくる

 

「俺ぁ切島鋭児郎!よろしくな!」

 

「私芦戸三奈!!その変なピアスどこの!?」

 

「葉隠透!!よろしくね!」

 

「俺!砂藤!」

 

勇間は急にたくさんのあいさつが飛んできて戸惑う

 

「てめぇのその目つき!漢らしいぜ!!」

 

「その変なピアスどこの!?」

 

「なかなか、カッコいい顔してるねぇー」

 

「スイーツ好きか?スイーツ??」

 

間髪入れずに投げかけられる質問に目が回る勇間

 

「このピアスは特注だ、変じゃねぇ」

 

どうやらピアスの悪口だけは聞こえていたようだ

 

そんなこんなでわちゃわちゃしていると

 

「お友達ごっこがしたいなら、他所へ行け」

 

「ここは…ヒーロー科だぞ!!」ヂュッ!

 

なにやら寝袋に包まる小汚い男が栄養ゼリーを吸引しながら声を出した、周りが静まり返る

 

1—A担任の相澤消太である

 

相澤は面食らった生徒たちに活を入れ、自由な雄英の校風を盾に1Aを入学式ではなく

 

『個性把握テスト』という、体力テストを個性を使って行うという訓練をさせるためにグラウンドへ生徒達を連れ出した

 

相澤は個性把握テストについて説明をすると声を上げる

 

「勇間、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」

 

勇間は答える

 

「あ、一応100mくらいです。個性は常時発動型みたいなもんなんで記録は無効だったんですけど…」

 

となんとも言えない表情で言う勇間、相澤はまた口を開く

 

「…爆豪」

 

 

「67m」

 

間髪入れずに爆豪は答える。

 

「個性使って投げてみろ」

 

と相澤はボールを渡す、爆豪は爆風をうまくボールに乗せ投げる

 

『711.2m』

 

常識外れの記録に皆、これは面白そうだとはしゃいでいる。

 

そこでまたしても相澤の喝が入る

 

最下位の者は除籍処分

 

とんでもないことを言い出した担任に対し、生徒の多くが戦慄する

 

「生徒の如何は先生の”自由”」

 

「ようこそこれが…雄英高校ヒーロー科だ」

 

個性把握テストが始まった

 

・・・・・・・・・・・・・

 

sideout

 

 

やべぇ怖いな相澤先生

 

原作で展開は少し知っていたのだが、わかっていても迫力がすごい

 

たしか除籍処分というのは嘘と言うのが嘘でほんとだったはず(わかりにくいな)だ

 

俺はレベルアップにより常時、ちからやすばやさが高いので最下位になることは無いと思うが…

 

そんなことを考えていると

 

「勇間、麗日お前たちの番だ」

 

第1種目「50m走」

 

「ピオリム」

 

俺がスタートの前に唱える

 

麗日が不思議そうにこちらを見る

 

(やめてっ!何言ってんのコイツみたいな顔やめて!)

 

そう思いながらも位置につく

 

『スタート』

 

と言うロボの合図で思い切り地面を蹴る

 

『3.88s』

 

こんなものか…

 

やはり最速の飯田にはかなわないな

 

俺の後も皆それぞれの個性で記録をだす。

 

爆豪は何やら悔しそうにこちらを見ている

 

どうやら俺の勝ちのようだ

 

やったぜ

 

第2種目『握力』

 

ちからを上げる呪文はまだないので、普通に握る

 

『100kgw』

 

あ、ちょっと強くなってる

 

俺は一人寂しそうに測定を行う焦凍に声をかける

 

「おー、焦凍、調子はどうだ」

 

「勇間か、別に普通だ…」

 

どうやら握力では焦凍は個性が使えず普通の記録になったようだ

 

「勇間、お前には負けないぞ」

 

焦凍は言う

 

「俺もまけねぇよ」

 

と俺が返す

 

「じゃあ俺が勝ったらまた姉さんの四川麻婆食べに来てやってくれ、会わせろってうるさいんだ」

 

そんなことを焦凍は言う、俺としてはそれは普通に嬉しいんだが…

 

「いいぜ、俺が勝ったらまた美味い蕎麦屋連れてけよ!」

 

と俺は言う

 

「…勇なら言ってくれればいつでも連れてくぞ??」

 

とぼけた顔をして言う焦凍

 

コイツは天然すぎて俺が賭けを行おうとしていることがわからないようだ…

 

第3種目「立ち幅跳び」

 

「バギマ!」

 

バギマで思い切り体を浮かし跳躍する

 

第4種目「反復横跳び」

 

「ピオリム!」

 

ピオリムでとにかく早くステップを踏む

 

第5種目「ボール投げ」

 

「バギマァ!!」

 

バギマで風にボールを乗せ思い切り投げる

 

『700.4m』

 

そこそこではないだろうか

 

と少し喜んでいると

 

麗日による

 

「セイ!!」

 

と言うかわいらしい声と共に投げられたボール

 

一向に落ちてくる気配がない

 

『∞』

 

すげぇ…

 

などと思っていると

 

緑谷の番がくる、確か緑谷はこれまで普通の成績しか出せていない

 

無理もない、緑谷が受け継いだ『ワン・フォー・オール』はまだ緑谷には馴染んでいない

 

でも…お前ならやれるよな緑谷??

 

そんなことを考え緑谷を見る

 

・・・・・・・・・・・・・

 

side緑谷

 

(このままだと僕が最下位…)

 

明らかに今僕が最下位だ、皆どこかでとんでもない記録を出している

 

この種目しかない!

 

『出久、超カッコイイよ』

 

思い出すのは雄英の制服に身を包んだ僕に言ってくれた母の言葉

 

『君はヒーローになれる』

 

思い出すのは憧れのあの人に言ってもらった一番うれしかった言葉

 

『まるでさ…『ヒーロー』みたいだなって!』

 

思い出すのは小さい勇者(ヒーロー)から言ってもらった僕を鼓舞し続けてくれる魔法の言葉

 

(オールマイト…!!お母さん…!!勇間君…!!)

 

 

(絶対なるんだ!!!)

 

僕は個性を発動させ、力の限りボールを投げる

 

『46m』

 

(あ…れ?)

 

「な…今確かに使おうって…」

 

僕は思わず口に出す

 

「個性を消した」

 

と相澤先生が言う

 

そして続けて

 

「つくづくあの入試は…合理性に欠くよ、お前のような奴が入学できてしまう」

 

と言う

 

「消した…!あのゴーグル…そうか!」

 

「抹消ヒーローイレイザーヘッド!!」

 

思い出した!!メディアには顔を出さないアングラ系ヒーロー!

 

相澤先生は淡々と僕に言う

 

また行動不能になって助けてもらうつもりか?

 

お前は1人助けて木偶の坊になるだけ

 

言っていることはもっともだ

 

「緑谷出久お前の力じゃヒーローにはなれないよ」

 

「ボール投げは2回だ、とっとと済ませな」

 

どうする?

 

ここで力任せに投げてもだめだ、力の調整はまだできない

 

「この一投でできる可能性に懸けるのか?オールマイトも言ってたのに?一朝一夕にはいかないって…ダメだ…ダメだ」ブツブツ

 

チラリと自分を見ている他の生徒たちが目に入る、ほとんどが僕を心配そうな目で見ている

 

勇間君と目があった

 

しかし、その蒼い瞳には全く心配の色は無い

 

まるで

 

「お前ならやれるだろ??緑谷」

 

とでも言っているようだ

 

そうだ、僕はヒーローになるんだ!こんなところで終わってたまるか!

 

僕は投球に移る

 

助走をつけ、振りかぶる

 

(それならただ!!全力で!!)

 

相澤先生の言うとおりだ

 

(まだ…)

 

これまで通りじゃヒーローになんてなれやしない

 

(まだ…)

 

僕は人より何倍も頑張らないとダメなんだ!

 

(まだ!!!!)

 

(最大限で…最小限に…)

 

 

力が最もボールに伝わるこのタイミング!

 

「今」

 

だから全力で

 

僕にできることを!!

 

「SMASH!!!」

 

ボールはものすごい勢いではるか遠くへ飛んでいく

 

『705.3m』

 

「あの痛み…程じゃない!!」

 

僕は痛みをこらえ相澤先生に言う

 

「先生……!まだ…動けます!!」

 

「こいつ…」

 

相澤先生も思わず声を上げる

 

「やったな緑谷…!」

 

勇間君がいつもの笑顔で拳を前に突き出しそう言う

 

まるで僕がこの苦難を乗り越えるのが分かっていたような

 

そんな僕を信頼しきっているようなその顔をみると、思わず涙がこぼれそうになる。

 

しかし、僕はそれに応えるように震える手で拳を前に突き出した

 

「うんっ!!」

 

 





今回少し中途半端ですが、長くなりそうなので切りました。

久しぶりに戦闘なし回ですね。(特に広がらない)

ピオリム、バギ系が便利すぎて使いまくってます。

ヒロインですが、今作品は恋愛小説ではないため、誰か特定の1人を決めると言うわけではなくなんか適当に少しずつ色んなキャラと絡んでいくスタイルにしようかなと思います(ヒロイン希望多数により)気が変わらない限りは本格的な恋愛(誰かと付き合うとか)はやらないと思うので、よろしくお願いします。

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