トリコの力を持って戦国乙女の世界に転生したぜ!? 作:Z/Xプレイヤー26
悠哉とマサムネは、京の都にかなり近づいていた…
『そろそろ京に着く頃か?』
『うむ…その丘を越えれば見える筈だ』
二人が丘の頂上に着く
『おお…中々情緒があるな…』
『ふむ…しかし何やら、大きな力が集まっている様だな…この悪き波動と関係があるのか?』
『とりあえず、さっさと行こうぜ!!』
悠哉が一気に丘をかけ降りる
『案外子供っぽいんだな…悠哉…』
『イャッホオォォォォ!!』
某プロ決闘者のように叫びながら走り抜けて行く悠哉
『悠哉…何故そんなにも目立つ真似を…』
悠哉がマサムネに目で合図を送る
(後ろに居る奴ら…マサムネも気付いているんだろ?)
マサムネは理解した…それを踏まえて悠哉に目で合図を返した
(なら、ここで迎え撃った方が良いのでは?)
(もしも、京の都の兵士だったら、都に行くのに厄介だろ…?下手をしたら、都に入れなくなる…だから、ここでは、やり過ごす…)
(了解した…このまま京に突っ込むのか?)
頷く悠哉
『このまま…入った方が手っ取り早い…暴れる訳でも無いしな…』
後ろに居た兵士が弓を放ってくる
『ま、これくらいなら避ければ問題ないしな…それに…あの兵士…様子がおかしい…関わらねえ方が得策だ』
『確かに…何かに怯えている!?』
兵士が叫ぶ
『お前たちも…松永軍の者か!?』
『松永軍って何だよ…?』
『しらを切るつもりか!!』
松永軍って何ぞ…松永…歴史の授業で習った気がするんだが…覚えてないな!!
『松永軍…お前達はどこの兵士だ?松永軍は、足利軍の傘下の軍であろう!?』
『なら、問題無くないか?』
傘下って事は、味方って事だろ?
『あくまでしらを切るか…ヨシテル様に反旗を翻しておいて!!』
話が一方通行だな…反旗って事は、裏切ったか…
『なあ、マサムネ…松永ってどれくらいの勢力があるんだ?』
『そうだな…幕臣の中では、かなり強い勢力ではあるが…しかし、将軍家に勝てる程ではないな…』
成る程…だとしたら…
『何かの後ろ楯がある可能性が高いな…かなり強いだろう…、天下を持っていく訳だしな…』
『しかし、将軍家も、かなり衰退しているのは確かではある…ここで幕臣の反旗は辛いであろう』
将軍は強いって噂だが、数の暴力には勝てないか…
『とりあえず、急いだ方が良さそうだな…さっさと兵士を片付けるかな…』
『手は出さぬのでは無かったのか?』
『なあに…ちょっと威嚇するだけだ…手は出さないさ…』
悠哉がそう呟くと、悠哉の背後に赤い鬼の様なオーラが現れる…それを見て、兵士だけではなく、マサムネも恐怖を覚えた…
『き、貴様!!それは一体…』
兵士が悠哉に向けて、恐れながらも問いかけると、鬼のオーラが声を出した…いや、声を出した様に聞こえたのだ…そう…
『『喰らってやろう…』』と、そう聞こえたのだ…
そして、その場に居た兵士達は…気絶した…
『さてと…行こうか』
『今のは…一体…何だったのだ…悠哉…』
『何って…鬼だけど…?』
平然と答える為に恐ろしくは聞こえないが、マサムネはやはり動揺している様子だった…
『恐いか…?』
『…………少し…恐いな…我を臆病者と笑うか?』
『いや…臆病って事は悪い訳じゃない…勇気と無謀は違うからな、人間は臆病なくらいが丁度良いさ』
『そうか…では行こうか…悠哉』
そう言って二人は京の都に入った…
都の入り口に兵士すら居ないな…本当に不味い状態らしいな…そしてさっきの兵士達は、何に怯えていた?松永軍とか言っていたが…あれは人間に対する怯え方じゃない…何かがある…
『悠哉…考え事か?』
『まあな…松永軍…一体どんな奴らなのか…ってな』
『都の入り口に兵士も居なかった…確かに、衰退したとは言え、都に兵が配備出来ない程では無いはず…疑問も尤もだ…』
『ま、将軍に会ってみれば分かるかもな?白き剣聖にさ!!』
悠哉は楽しそうだな…そんなにも将軍に会いたかったのか?やはり美しいと言う噂に惹かれて…?………なんだかイライラしてきたな…何故だ…?
『マサムネ?どうかしたか?』
『いや、少し悠哉を殴りたくなっただけだ…気にするな…』
『気にするわ!!何でだよ!?』
『すまない…忘れてくれ…』
『お、おう…』
何で怒ってんだ?まさか…
『腹が減ったのか?』
『…………違う』
ハズレた…しかも更に不機嫌に…
そんなやり取りをしていると、不意に後ろから声を掛けられた…
『あなた達は…この城下町の者ではありませんね…?』
『そうだが…何だ…あんた、何か用か?』
悠哉達に声を掛けた女性は、白を基調とした衣服に、腰に見事な業物の刀を刺しており、長い金色の髪をしている、百人に聞けば、百人が美女と答えると言える程の美しい女性だった…
『あなた達は…強いですね…お願いがあります…』
『いきなり初対面の奴にお願いがありますって言われてもな…先ずは名乗れよ…俺は遊佐 悠哉だ』
女性が名乗った名前は意外な物だった…
『私は…第十三代将軍…足利ヨシテルです』
『貴女が…足利ヨシテル殿!?噂に聞く白き剣聖…』
照れくさそうにするヨシテル
『その呼び方は…あまり…恥ずかしいので…』
『確かに中二臭いな…まあ、噂通りに強いなら良いが?見たところ…マサムネよりは強いみたいだが…』
あ、マサムネが少し落ち込んだ…だが事実だからしょうがない…
『いえ、私は…弱いです…それで…お願いなのですが…』
『松永を倒す為に力を貸せ…とかか?』
図星みたいだな…
『はい…』
『自分の部下の不始末は自分で片付けろよ…』
悠哉の一言に、苦言を呈するマサムネ
『悠哉…少し冷たくは無いか…?』
『そうか?天下の将軍様が部下に謀叛をされる時点で底が知れてるだろ…』
どんどんとヨシテルの表情が暗くなる…
『確かに…そうかも知れません…私は弱く、皆を導く力もなく…将軍失格かも知れません…ですが!!民を救いたいのです!!松永軍は、罪の無い民を巻き込んで戦をしています…それを止める為に…力を…貸して頂けませんか…?』
『悠哉…我は…力を貸したいと思う…』
『お前は好きにすれば良い…ヨシテル…俺は力を貸すにあたって、条件を付ける…』
ヨシテルとマサムネが緊張する…
『この国で…一番美味い物を用意しろ…』
『美味しい…物…ですか?』
マサムネは笑っていた
『結局は食い気なのか…』
『少なくとも、マサムネの魚料理よりは美味くないと駄目だ…じゃないと、細胞が進化しないからな…』
『さ、細胞?何ですか?』
『此方の話だ…』
『わ、分かりました…一番美味い…何でしょうか…?』
ヨシテルは意外な要求に戸惑っていた…ヨシテルは一体どうするのか…
センチュリースープ飲んでみたい…