トリコの力を持って戦国乙女の世界に転生したぜ!? 作:Z/Xプレイヤー26
修行を始めて三日…三人は、京から尾張に向かって移動していた…
『尾張の織田ノブナガね…味方に出来るのかよ…ヨシテル?』
『そうですね…恐らくは、確率は半分といったところでしょう…』
『そんなに協調性が無いのですか…?ヨシテル殿…』
噂ってか、歴史通りなら一筋縄では行かねえだろうな…だが、珍しい物が好きなら、やりようはあるか…
『遊佐殿…しかしこれは一体…?かなり重いのですが…』
ヨシテルは悠哉に苦言を呈した…ヨシテルの両腕と、両足には、錘が付いているからだ…
『筋力を多少鍛えろって言っただろ…?』
『多少の重さでは無いのですが…』
まあ、この山道で錘が各20㎏はしんどいだろうが、それくらいはやってもらわなければ意味がねえ…
『ま、頑張れ…その馬に乗らないだけ、ましだからな…因みに俺は今、お前の5倍の錘を付けているからな…?』
『そんなにですか!?』
『大丈夫だ…お前も直ぐに慣れるさ…』
また殺気だよ…ヨシテルにお前って言うと殺気が飛んでくるな…ま、ヨシテルもマサムネもスルーしてるから、俺も無視してるが…
『すみません…遊佐殿…私の部下が…』
『別に気にすんな…実害が有るわけでもねえし…』
『しかし悠哉…このままでは尾張までかなり時間がかかってしまうぞ…』
仕方無いだろ…とりあえず、修行しならが移動するんだからな…にしても、マサムネまだ不満そうだな…ん?何かが…来るな…
『遊佐殿!!』
『悠哉!!』
『分かってるよ…とりあえず、構えろよ…!!』
構えたのは良かったが…想像よりも厄介そうな奴が出てきたな…
悠哉達の目の前に現れたのは、三つ首の禍々しい姿をした化物だった…
『あれは…刃頭雨流!!』
『あ?バズーカ?』
『刃頭雨流…(バズール)です!』
『何と禍々しい…ヨシテル殿…この妖怪を知っているのか!?』
バズールって…随分と戦国ぽく無い名前だな…
『奴は魔獣・刃頭雨流…松永の使役する怪物です!その力は絶大で…町を一つ滅ぼす程です!!』
『ヨシテル様!!ここは一旦離れた方が良いのでは!?』
眼鏡の忍者か…こいつが俺に殺気をぶつけてきたやつか…
『ですがミツヒデ!!ここで我々が刃頭雨流を止めなくては…近隣の村が襲われます!!』
確かにな…さて…どうするか…
『悠哉!!戦うぞ!!』
『行きましょう!!』
ったく…
『断る…』
『悠哉!?』
『な、何故ですか!?』
『貴様!!ヨシテル様の御命令だぞ!!』
こいつら…
『俺はあくまで修行を見てやるだけだ…お前らの助けをするとは言ってねえ…それに、この魔獣は松永の魔獣なんだろ?本来なら、ヨシテルとヨシテルの部下の眼鏡忍者だけで戦うべきだろ…?違うか?』
『貴様!!ヨシテル様は民の事を考えて…』
『黙れよ…野生の戦いに情は関係ねえ…ほら…来るぞ?』
刃頭雨流の額からヨシテル達に向けて光線が放たれる…
『くっ…見損なったぞ悠哉!!罪の無い人々を巻き込むような奴は許さないのでは無かったのか!?』
『その刃頭雨流ってのが、人間だったら戦ってやったが、そいつは獣だろうが…獣には、知能があっても理性は無い…結局は、どんなに躾られても、本能で戦っている…』
『貴様…何が言いたい!?』
『私は…遊佐殿の言うことは何となく分かります…ですが…』
ヨシテルは分かっているか…なら…
『別に俺も、むざむざ殺されろとは言ってねえ…喰われたくなければ全力で戦って勝てよ…それが弱肉強食…野生の戦いだ…』
全力で戦って勝つ…それが野生の戦い…ならばこの足利ヨシテル全力で勝つのみ!
『天剣一刀雲切り!!』
ほう…中々いい斬撃だ…本気で狩るつもりらしい…そうだ!!それで良い!!ヨシテルには、野生が足りない…勝ちに拘る事がねえからな…民さえ助かればそれで良いなんて考えだけでは…生きていけないからな…
ヨシテルの渾身の一撃を喰らい、刃頭雨流が怯む…その隙にミツヒデとマサムネが追撃をかける
『喰らえ!!双竜連斬!!』
『朱雀剛爆砕!!』
二人の奥義を受けて、刃頭雨流は倒れた…
『勝ったのですか…?』
『みてーだな…おつかれさん…中々いい感じだったぜ』
『貴様…今更何をぬけぬけと!!』
何でこいつは俺に突っ掛かって来るんだよ…
『止めなさい…ミツヒデ…』
『はっ…申し訳ありません…』
ミツヒデねえ…あの明智ミツヒデだったら、天下の逆賊か…おもしれえ…!!
『悠哉!!何故戦わなかった!!』
『分かってねえなら、修行を中止して、頭を冷やせ…お前は冷静に見えて、案外熱い奴だからな…周りをよく見て、客観的に行動しろ…ヨシテルが刃頭雨流を攻撃する前から、かなりの隙が刃頭雨流には有った筈だ…』
『くっ…』
苦虫を潰したような表情をするマサムネ…
『別にお前が弱い訳じゃねえ…だが、お前はまだ力が上がる…だからこそ、冷静になれよ…民も大事だが、刃頭雨流は獣でしかない…例え作られた命であってもだ…』
『作られた命…!?どう言う事でしょうか…?』
何でそんなに驚いてるんだよ…普通に三つ首の魔獣とか、野生で居ないだろ…
『明らかに野生であんなの居ないだろ…?』
『不可侵大陸から来た魔獣との噂がありましたが…』
不可侵大陸?まさかグルメ界みたいな所か?
『不可侵大陸って何だよ?』
全員が驚いた顔をしてるな…また質問をミスったみたいだな…
『貴様…ヨシテル様、やはりこの様な男にヨシテル様の修行を見せるなど…私には耐えられません!!どうかお考え直しを!!』
『悠哉…』
『遊佐殿…本当に知らないのですか…?』
うわー…全員から可哀想な物を見るような目で見られてる…さっきまで半ギレ状態だったマサムネにまで…そんなに知られているのか…
『仕方がありません…説明します…不可侵大陸とは、未だに人間が把握出来ていない大陸があります…その大陸に、入った者は数え切れない程に居ました…しかし…帰って来た者は居ません…』
おいおい…マジでグルメ界その物だな…
『しかし…運良く帰還出来た人間が居たのです…』
もう既に察したんだが…
『帰って来た人間は、不可侵大陸を…地獄だと言いました…恐ろしい魔獣が数え切れない程におり、その大地は呪われ…とても人間が住める環境では無かったと…今まで、帰って来た者が居なかったのが、余りにもその大陸が素晴らしく、戻る必要が無かったとされており、理想郷とも思われていた、不可侵大陸は恐怖の象徴とされているのです…』
結論…グルメ界だな…完全に…
『ですので、不可侵大陸は危険な場所とされ、近接される土地は、立ち入りが禁止され、その情報は全国に広まったのですが…ご存知ありませんか…?』
『成る程…じゃあ、ここから一番近い不可侵大陸の入口は何処だ?』
『遊佐殿!?まさか不可侵大陸に入るつもりですか!?』
うわー…全員マジで焦ってるな…
『入らねえよ…ただ、何処の近くが危険か知りたいんだよ…』
確か戦国時代って外国とかの交易とかすら、余り出来てない筈だよな…なのに、隣接する場所にグルメ界…どうなっているんだ…この世界は…
『ここから近いのは、尾張の地獄門と言われる場所ですね…』
『尾張なのかよ!!大丈夫なのかよ!?猛獣とか、グルメ…いや、不可侵大陸から入ってこないのかよ!?』
『大丈夫です…何故か…この国は、巨大な結界に守られていますから…古の時代かららしいですが…』
女神が言ってた、卑弥呼の仕業か…?
『悠哉…本当に何も知らないのか…大丈夫か?』
『やはり貴様はただの馬鹿の様だな…ヨシテル様に近寄るな…下衆が…』
ひでえ言われようだな…
『さあ…刃頭雨流を倒しましたし…尾張に急ぎましょう!!』
ヨシテルがそう言った直後に、倒した筈の刃頭雨流が消えたのだ…
『何故…刃頭雨流が消えたのだ…?』
今のは…まさか!?
『眼鏡忍者…その疑問は簡単だ…松永の元に戻ったんだろうよ…そして、刃頭雨流を作ったのは…呪術士だ…』
『呪術士…ですか…?何故そう思うのですか?』
『術式みたいな物が見えなかったか?』
げっ…全員首を傾げている…見えて無かったのか…
『貴様は呪術に詳しいのか…?』
『いや…そこまでは…』
『ならば適当な事を言うな!!』
マジでキレてるな…どうするか…
『呪術ですか…あり得ない話ではありませんよ…ミツヒデ』
『確かにな…悠哉の力も不思議だが…呪術では無いのか?』
『自分の体を呪術で強化とか…怖すぎるからやらねえよ…出来ねえしな…』
まあ、あくまで予想だしな…
『居なくなった刃頭雨流は、いずれ探さなくてはなりません…しかし、先に尾張を目指すのが先決…行きましょう!!』
『はっ…ヨシテル様の御命令とあらば!!』
『悠哉…行くぞ…』
『まだ拗ねてるのかよ…』
『いや、もう気にしていない…言われた事は…間違っていないからな…私も精進しなくては…』
マサムネも物分かりは良いんだけどな…人の事になると、熱くなるんだよな…
そんな事を考えながら進む四人を背後から見ている物が居た…
『我の作った刃頭雨流を、ああも簡単に倒すとは…中々強い…やはり刃頭雨流を強化すべきか…ククク…滅ぼしてやるぞ!!戦国の乙女達よ!!』
グルメ界的な物が登場しました!!