【重要】魔物合成術師には絶対なるな!   作:よわよわアナコンダ

1 / 4
プロローグ

 

人生色々あった。色々起きすぎて、振り返る事も無かったのでひと段落した今。日記の様なものを書いて後世に残そうと思う。まぁ、誰が見るかは分からないがどうせなら小説っぽくした方が良いかもしれない。

 

まぁ取り敢えず言いたい事は、いくら職や金に困っていようと魔物合成術師だけは辞めた方が良い。それだけだ。その先には幸せが待っていない。魔物合成術師になったらなんやかんやで転性し、魔王の右腕になってしまった俺が言うんだから間違い無い。

 

 

 


 

 

 

昔から人と話すより、魔物と話す方が得意だった。だからこそ、そんな俺を周りは魔物扱いした。それが暫く続いて成人した時に故郷を離れた。

 

そこから歩いて王都に向かった。その理由は、職業紹介所へ行かなきゃいけなかったから。今の俺は何の職も就いていない無職だ。本当は働きたく無いが働かなければ金も無い。

 

と言う事で、魔物と友達になる事が出来るテイマーになりたかった。

 

 

 

『……申し訳ございません。貴方様はテイマーになる事はできません』

 

なれなかった。

 

職員の説明を要約すると、テイマーになるには王都の学校に六年間通い。それから経験者の元、実践を積まなきゃいけない。王都の学校に通うには、入学費、教科書代、制服、授業代etc。勿論この世界に、修学金も無いカード払いも無いから現金一択。結局は金だ。

 

どうやっても無理だった。だから俺は諦めた。選ぶ事も出来ず俺はそれになるしか無かった。

 

『今貴方様に紹介出来るのは、魔物合成術師だけですね』

 

魔物合成術師。田舎に暮らしていた俺でも知ってる。昔、絵本で読んだ事があった。かつてこの世界には魔王がいて、その背後には魔王軍が存在したと。そしてその右腕兼生みの親として魔物合成術師が存在したと。そう、いわば悪役だ。

 

魔物合成術師なら、資格も無いらしい。暫くはコレで凌ぐ事にした。魔物合成術の基本を一通り説明された後。俺は、晴れて魔物合成術師となった。全く嬉しく無い。

 

それから、俺はダンジョンへ潜る事にした。魔物合成術師にとってダンジョンはホームであり、アットホームな職場だと言われた。完全に語り口がブラック企業の誘い方だが、そんなのをいちいち気にしてられないと、当時の俺は思っていた。

 

初めてのダンジョン。興奮と不安が交わりながら探索を続けていくと、

奇跡的に魔物と遭遇する事は無く安全に奥まで進む事が出来た。

 

奥には黒い宝箱が一つ置いてあった。ダンジョンの奥には宝箱が眠っており、そこには便利なアーティファクトがあったりするらしい。魔物の合成の練習はまた今度にして。折角だから宝箱を開けてみよう。

 

「お?」

 

鍵はしておらず、そのまま開いたと思ったら中には黒いモヤの様なモノが入っていた。そして次の瞬間そのモヤが俺の身体に巻き付き、意識が落ちた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。