【重要】魔物合成術師には絶対なるな!   作:よわよわアナコンダ

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知りたく無い事

 

「……」

 

『プンプンッ』

 

「あっ、自分で言うんだ」

 

アレから、自宅に戻って来て。暫く無言で過ごしていた所に、突然のプンプンだ。思わず突っ込んでしまった。

 

『お前はもう少しだなぁ、人を優しく思いやる気持ちを持った方が良いと思うぞ』

 

「なんか、前も……。いえ、そうですね。何度も言わせてしまって申し訳無い」

 

『気にするな、人間は失敗から学べる生き物だって言うのを我は知ってるからな』

 

……人間の事を知ってるのか。でも、俺はこの魔王の事を知らない。昔話で語られた僅かな部分しか。名前すらも知らないもんな。

 

「魔王様って、何であそこにいたんですか?」

 

宙に浮かぶのが疲れたのか、床にブッ刺さった状態で姿勢良く挙手している魔王様に尋ねて見た。

 

『前も言ったがな?ヤンチャしてたら勇者に封印されたんだって』

 

「ヤンチャって一体何をしたら封印されたんですか」

 

『え、三角関係のNTR』

 

「脳が破壊されました」

 

じゃねえわ。駄目だ、まったく理解が追いつかない。詳しく聞いてみよう。

 

 


 

 

「つまりだな。異世界から来た勇者ちゃんと、この世界にいた男剣士で一緒にクエストをして良い感じの仲で付き合っていた所を」

 

『通りすがりの魔王軍が二人がいる村を襲撃して、男剣士を捕虜として連れ去り魔王城まで拉致した。そして、魔王はその剣士を大層気に入った。そして、数日後、勇者がやって来て一目惚れして隙だらけになった所を封印された』

 

……魔王ヤバいな。色々ヤバい。妻子持ちに手を出すとかイカれてるわ。

 

「イカれてるわ」

 

『お前、マジでさぁ。もうちょっと敬おう?我の方が年上なんだからさ』

 

「そう言う常識があるなら、妻子持ちに手出さなきゃ良かったのに」

 

『だってカッコ良かったんだもん』

 

だもんじゃねえだろ、だもんじゃ。

 

『ん?待てよ』

 

どうした?凄い嫌な予感がするけど。

 

『お前は今、女だな?でも、元は男。つまり、二度愉しめる?』

 

「あー、よくわっかんねえなぁ。俺馬鹿だから良く分かんないわ。で、魔王様はどうしたいんだ?これから」

 

舌なめずりみたいな音から目を背け、これからを訪ねた。俺は魔物合成してそれで戦って金を稼ごうと思ってるけど

 

『そうか、お主は魔物合成術師か!うーん、なら。そのついでで良いから我の身体を探して欲しい。多分どっかにあると思うから』

 

「因みに、何個だ?」

 

やるとは言ってないが、一応聞いてみる。やるとは言ってないからな。

 

『今これが右腕だから……後、五パーツだな』

 

「……ゆっくりで良いのか?」

 

『まあ、別に急いで復活する用も無いしな。ゆっくりで構わん』

 

こうして、ゆっくり魔王の身体を集める旅が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば、外出る時生腕丸出しで出るとヤバいからどうにか出来ない?」

 

『あー、じゃあ剣になるわ、ホイ』

 

 

 

 

腕のオブジェが置いてあった異質な床から、黒剣のロングソードがブッ刺してあるオシャレな床に。

 

え、床に穴が空いてんじゃん。

 

まじすか、賃貸なんですけど。

 

弁償ですか、金無いのに。オシャレで通らないかな?

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