暗黒錬金術師伝説7 暗黒!フィリスのアトリエ   作:dwwyakata@2024

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3、二人の話

調合をしていると、時間が止まる。

 

ああ、ソフィー先生が来たなと顔を上げると。案の定、ソフィー先生がいた。

 

同じく深淵の最深部に触れた者同士といえど。

 

その力はまだ天地ほども離れている。

 

ティアナちゃんは接近を察知できるようになった。

 

多分戦っても勝てる。

 

だけれども、この人にはまだまだ勝てる気がとてもではないけれどしない。それだけ、実力差は絶望的なのだ。

 

「ソフィー先生、何か用事ですか」

 

「イルメリアちゃんも呼んであるから、異界に来てくれる? 部屋は17-15で」

 

「分かりました」

 

時間が戻る。

 

既にその場にソフィー先生はいなかった。

 

最近ソフィー先生は、作業時間を圧縮するため、常に移動する時や話をするときは、時間を止めているという。

 

確かにそれならば作業時間は圧縮できるが。

 

わたしはとてもではないが、真似しようとは思えなかった。

 

エリキシル剤を完成させたので、汗を拭い、硝子瓶に移していく。死者さえ蘇らせるという伝承のあるこのお薬だが。実際には其処までの事は出来ない。ソフィー先生だったら、或いは本当に死者を蘇生させられるかも知れないが。あの人はあくまでスペシャルだ。それに、まだまだ壁は厚い。

 

作業を終え。

 

釜を洗浄してから、会議に向かう。

 

イルちゃんはもう来ていたが。

 

ソフィー先生の他には、プラフタさん。そして、ルアードさんと、護衛らしいイフリータさんしかいなかった。

 

ルアードさんが最初から「本来の姿」になっているのは珍しい。

 

滅多にこの姿を取ることは無いのに。

 

「そろそろ、皆にこれから計画の核になる二人を紹介しておこう、と思ってね」

 

「はい。 例の世界を変えうる錬金術師ですね」

 

「そういうこと」

 

すっと、ソフィー先生が映像を出す。

 

詠唱をする様子も無く。

 

指を動かしただけで映像が出た。

 

一人は、赤毛の、ちょっと背伸びした感じの女の子だ。

 

「ルーシャ=ヴォルテール。 この子自身ははっきりいって大した才覚はないのだけれどもね。 計画にはどうしても必要なの。 今はアダレット王都で、錬金術師の修行中」

 

「この子自身はと言うと、もう一人が重要だと?」

 

「そういう事」

 

すっと映像を出すソフィー先生。

 

二人の女の子が映し出された。

 

一人は茶色い髪の毛の、華奢な子だ。ちょっと華奢すぎて、見ていて心配になってくる。発育もわたし以上に遅そうである。

 

その影になるようにして、長い金髪の活発そうな女の子もいる。

 

一目で分かった。多分二卵性双生児だが、この子達が例の「双子」だ。

 

だが、どうもソフィー先生の言葉が引っ掛かる。

 

「この子が本命。 名前はリディー=マーレン。 父親が公認錬金術師のサラブレット」

 

「前に、双子という話を聞きましたが……」

 

「ああ、それが少しばかり難しくてね」

 

映像がスライドし。

 

今度は活発そうな女の子が前に出る。

 

活発そうだが。頭はあまり良く無さそうだ。多分だけれども、わたしと同じ感覚型の錬金術師だろう。

 

ギフテッド持ちかも知れない。

 

だが、ソフィー先生の言葉は非情だった。

 

「この子はスール=マーレン。 双子の妹の方なんだけれどね。 今まで散々繰り返してきたけれど、滅多にものになった事がないんだわ」

 

「えっ……」

 

「才覚はあるんだけれどね。 どうも私の接し方がまずいんだろうね。 プラフタを師匠につけてみたり、ルアードさんに頼んだりもしたんだけれど、いずれも上手く行かない」

 

「才覚があるのに、ですか?」

 

頷くソフィー先生。

 

話によると、双子と言っても二卵性のこの二人。才覚に隔たりがあり、特に妹のスールの方は、母親の血が色濃いという。

 

つまり錬金術の素質は姉に。

 

母親の戦士としての素質が妹に強く出ている、と言う事らしいのだ。

 

そして頭が悪い反面スールは非常に勘が鋭く、嘘をついていたり、周囲に何かあるとすぐに気付くという。

 

一方理論派の割りにリディーは脇が甘く、どうしても隠し事が出来ない。

 

その結果。

 

双子が喧嘩別れに終わり。錬金術師として大成できない事が非常に多い、というのである。

 

既に双子の母親は死去。

 

父親はそれによってかなり荒れた生活をしており。

 

双子は相互依存の傾向が非常に強い。

 

生活も苦しいようで、それが相互依存に拍車を掛けている。

 

そんな状態で、露骨に片方がもう片方を突き放すような成長を見せたりしたら。人間関係が複雑骨折し、精神的な致命傷も受ける。

 

二人を引き離して自立させることもソフィー先生は考えたらしいのだけれど。

 

相互依存が強固で、離したりすると半狂乱になるらしい。

 

特にスールは脳天気でいい加減なように見えるが、実際は相当に頭が子供で。リディーと引き離すことで、殆どの場合精神崩壊を起こすというのだ。

 

そんな実験をしたのか。

 

如何に素質があるとは言え。わたしは思わず唇を噛むが。ソフィー先生はわたしが非人道的な行為をしている事に対して抗議の目を向けても知らぬふり。いや、分かっていて平然と受け流している。

 

だが、今回は。

 

今までとは状況が違うという。

 

わたし達の存在だ。

 

ソフィー先生は咳払いすると、順番に言う。

 

「確率的には……97%くらいはリディーちゃんだけが一人錬金術師として大成する感じかな。 スールちゃんが上手く行くこともあるけれど、その場合はリディーちゃんが潰れるね」

 

「……それでこのルーシャという子が重要だと」

 

「そういう事。 後、師匠を任せるイルメリアちゃんもね」

 

ソフィー先生は。相変わらず、全てを掌の上で転がし。まったく目だけは笑っていない。

 

この人にとっては、全てが理屈の上。

 

情なんて関係無い。

 

もっとも、それを理解しているからこそ。今回、堂々と隠さずに、今後の「展開」について話しているのだろうけれど。

 

「フィリスちゃんは教育には向いていないから、次は支援。 この双子を育てきれば、恐らくは違う考えの錬金術師が揃う。 世界の破滅を回避するための駒が揃うと言う事だよ」

 

「人間は駒じゃありません……!」

 

「駒だよ」

 

ソフィー先生は、わたしの抗議にも、何ら思うところはないようだった。

 

それはこの人の視点からして見ればそうだろう。

 

何よりも、勝手に資源を食い荒らしたあげく、自滅していく人間を見ていれば、そういう考えに至るのも理解は出来る。

 

でも、この人のやり方には。

 

どうしてもやはり賛同できない。

 

わたしが破壊を担当する。イルちゃんは創造を担当する。そしてソフィー先生は管理を担当する。

 

双子は。

 

何を管理されるのだろう。

 

わたしには、不幸な未来しか見えない。

 

人間は救われるかも知れない。この世界のどん詰まりは解消されるかも知れない。パルミラも満足し、人間は破滅を脱することが出来るかもしれない。

 

だがその先にあるのは何だろう。

 

完全なる管理社会か。

 

それとも。

 

「そうそう、一つやっておく事があってね」

 

いつの間にか、ソフィー先生が絵を取り出す。

 

花園が描かれた、美しい絵だ。

 

尋常ならざる力を感じる。

 

「これは……」

 

「通称不思議な絵画。 絵の中に異世界を作り出す、錬金術の究極到達点の一つ」

 

「!」

 

絵の中に異世界を。それはもう、文字通り世界を作り出すのと同じではないか。

 

或いは、大災害の時は、人々をこの絵の中に逃がす、という手もあるのかも知れない。

 

時を操作したり空間を操作するのとも更に一つ次元が違う。

 

文字通り錬金術の究極点の一つだろう。

 

「多くの不思議な絵画は、数百年前に雷神ファルギオルと先頭になって戦った当時最高峰の錬金術師、ネージュという人物が理論を開発、深淵の者が支援することによって完成したのだけれど。 この絵は比較的新しいものなんだよ」

 

「その異世界が、どうかしたんですか」

 

「この絵は双子の父親が描いたもの。 つまり中を少し弄ってやれば、双子の母親の思念を再生する事が出来る」

 

深淵の深奥に触れて、わたしは人間を止めた。

 

だから感情も薄くなったと思ったが。

 

その言葉には、意図している事には。思わず瞬間沸騰するかと思った。

 

ソフィー先生が浮かべている笑みは。

 

正に狂気そのものだった。

 

人の心を何処までもてあそべば気が済むのか。勿論世界のどん詰まりを打破するための人材が必要で。

 

人間が思いつく程度の事なら何でも出来る神が介入し、9兆回以上繰り返してもどん詰まりはどうにも出来なかったという現実が存在し。

 

人間が「子孫に未来を託して」も、未来を打破できる可能性が0だという最悪の実績があるとしても。

 

いくら何でもこれは。あまりにも。

 

そうまでしないと、どうにもならないほど人間という生物は愚かなのか。

 

愚かなのだ。

 

分かっている。分かっているからこそ、わたしはあまりにも悲しくてならなかった。

 

「いびつな家庭で育った双子だからね。 ただでさえ異性の親に育てられた子供は歪みやすい。 二人とももう社会的には大人として認められる事もある年齢だけれど、頭が子供なのはそのせい。 よって、本当の意味で親離れさせる」

 

「ソフィー先生、貴方は邪神より邪悪です。 もう人の心は欠片も残っていないんですね」

 

「ありがとう、最高の褒め言葉だよフィリスちゃん。 それと、フィリスちゃんも早いところ心なんて捨てないと、苦しいだけだよ?」

 

「……」

 

拳を握りしめる。

 

分かっている。実際問題、これくらい突き抜けないと、この状況の打開策なんて見つからないのだ。

 

ティアナちゃんのような完全に壊れた子を、人材として有効活用しているソフィー先生の辣腕はわたしだって理解している。そしてわたしも、ティアナちゃんと今では連携して動くようになっている。

 

同じ穴の狢に、いつの間にかなってしまっているのだ。

 

そしてだからこそに分かるのだ。

 

今悪態をついたけれど。

 

人間という生物は、本来今のソフィー先生が生ぬるく見える程に邪悪なのだと。

 

これでもパルミラが相当に手を入れて、今の状態にまで落ち着かせている、という話も聞いている。

 

嘘を今更言う理由も無いだろう。

 

それに、カルドさんがいつだか言っていた、ある時期を境に不意に人間四種族が連携するようになったという話とも符合する。

 

つまり本来の人間は、今よりも更に愚かで排他性が強く攻撃的で。

 

文字通り管理も出来なければ手に負える存在でも無く、それでいながらおぞましい自己賛美に酔うどうしようも無い種族だったと言う事だ。

 

溜息が何度も零れる。

 

「双子の素質は、二人セットなら賢者の石に手が届くかも知れない。 もしも賢者の石を作り出せる錬金術師が五人になれば……」

 

「分かりました。 協力しますので、もう後は作戦だけをお願いします」

 

イルメリアちゃんが、わたしの服の袖を掴みながら言った。

 

ソフィー先生は、ふふと笑った。

 

まだ人間らしさがかなり残っていて微笑ましい。

 

そう笑っているようだった。

 

 

 

計画はこうだ。

 

アダレットにて近々雷神ファルギオルが復活する。

 

これは確定事項であるらしい。

 

もしも雷神が復活したら、アダレットの総力を挙げても倒す事はとてもではないが不可能だろう。

 

ソフィー先生が出ればあっという間に始末できるらしいが。

 

それでは「もったいない」。

 

この大きな歴史的出来事を利用し。

 

双子を育てるエサにする。

 

それが大まかなソフィー先生の策略。

 

そして既に、計画については、下準備を始めているという。

 

アダレットの聡明なことで知られる王女に、毒薔薇さんが接近。

 

ラスティンとの協力態勢を取ることによって、公認錬金術師を複数王都へ招聘し。双子が育ちやすい環境を作る。

 

そう、その公認錬金術師には。

 

わたしとイルちゃん。

 

それにソフィー先生も含まれる。

 

なんと、ルアードさんも赴くという。

 

ただ、ルアードさんの本来の姿は、ヒト族にとって強烈な嫌悪感を生じさせる、と言う事で。

 

嫌みなまでに美形のホムンクルスを造り、それに自分の魂を一時的に移すつもりだとか。

 

ホムンクルスはソフィー先生が作るそうである。ヒト族をベースにする上、複数の公認錬金術師の情報と才覚を混ぜるため、錬金術も使えるそうだ。人間四種族の中でヒト族だけが錬金術を使えるが。ホムンクルスとはいえ、体はヒト族に極めて近いのだろう。

 

これはルアードさんの、自分を馬鹿にしてきたヒト族に対する当てつけでもあるそうだ。

 

容姿によって自分を差別し。

 

醜悪のルアードなどと呼んで、あらゆる実績を否定し続けたヒト族に対して。

 

容姿を反転させたらどうなるか。

 

実際に既に試しているそうだけれど。

 

今までの出来事が嘘のように、繁華街を通るだけで顔に釣られた者達がウヨウヨと寄ってくるそうである。

 

ヒト族の大半はやはり顔しか見ていない。

 

ルアードさんは、少し寂しげにそう言った。

 

実際にその通りなのだろうから、わたしには反論できなかった。

 

そしてルアードさんは、その姿で公認錬金術師試験をあっさり突破。まあ深淵の者の長であり、500年にわたって世界を裏側から支配していた大錬金術師だ。それくらいは容易も容易、と言う事だろう。

 

これに加えて、支援要員としてコルネリアさんがアルファ商会の支部をアダレット首都に展開。

 

更にドロッセルさんも現地で協力してくれる、と言う事だった。

 

他にも深淵の者幹部複数が現地に展開。

 

既に「最後の育成計画」の準備を進めているという。

 

勿論、失敗すれば何度でも。

 

それこそ何度でもやり直す。

 

わたしももはや人ならぬ身だ。ソフィー先生のように、億年単位で地獄を味わい続ける覚悟は出来ている。

 

そして、わたしは。

 

ソフィー先生の魔手から、何も知らない双子を守りきらなければならない。

 

少なくとも、好き勝手に掌の上で転がさせる訳にはいかない。

 

エゴのために全てを好き勝手にしようとする愚かな人達で無ければ。

 

守れるのであれば守らなければならないのだ。

 

人間が本質的に駄目だと分かっていても。

 

未だにわたしはこんな風に考えてしまう。

 

異界を出ると。

 

わたしは大きくため息をつき、ベッドに転がる。何もかもがつらい。今後わたしが、人でなしと罵られる事は増えるだろう。

 

だが、それでもやらなければならない。

 

このまま放置すれば確実に人類は資源を食い尽くして破滅する。

 

それを避ける為にも。

 

わたしは非情にならなければならない。

 

わたしは破壊神だ。

 

破壊神は、創造のための破壊を行う。

 

創造はイルちゃんに任せた。双子の教育も、自分にも他人にも厳しいイルちゃんがやってくれるはずだ。

 

だったらわたしは、世界を詰みに導く全ての要素を破壊して回るしか無い。

 

しばらく頭を冷やすと、お姉ちゃんに何か問題が起きていないか確認。お姉ちゃんは少し黙った後、首を横に振った。

 

「今の時点では大丈夫よ、フィリスちゃん」

 

「そう。 近々、アダレットの王都に出向くから、リア姉もそのつもりでいてね」

 

「お父さんとお母さんはどうするつもり?」

 

「此処には扉を残していくから、何時でも様子を見に戻れるよ」

 

良かったとお姉ちゃんは言うけれど。

 

多分それは、いつでもお父さんとお母さんに会えるから、ではないだろう。わたしがそういう事を考えられる、という現状に対してだ。

 

頷くとわたしはツヴァイちゃんも呼んで順番に話す。

 

アダレットでこれから行う作戦について。

 

双子の育成について。

 

そして、双子を育成することで、やっと世界のどん詰まりの世界を打開できる事も。

 

世界が最終的にどうなるかは、わたしはソフィー先生に無理矢理見せられた。

 

映像を再現する事も出来る。

 

人間の可能性は無限なんかじゃ無い。

 

当然限りがある。

 

だからこそ、どうにかしなければならない。

 

人間はこのままでは、他の全てを巻き込んだあげくに自滅するのだ。その未来だけは、回避しなければならないのである。

 

二人は無言で劫火に包まれる世界を見ていたが。

 

やがて、頷いた。

 

「分かった。 これから何があっても私はフィリスちゃんの味方よ」

 

「私もお姉ちゃんのためなら何でもするのです」

 

「有難う、リア姉、ツヴァイちゃん」

 

これ以上は身内を巻き込むことも出来ない。

 

二人が一緒に戦ってくれるだけで充分だ。

 

後は、実際に作戦行動が開始されるまでに、わたしはやる事をやらなければならない。周辺都市のまだ不安なインフラの解消。エルトナの整備の完成。それに、アダレットとラスティンを結ぶ街道の完全整備。

 

これらをしっかり完成させてから。

 

アダレットに出向くことになるだろう。

 

そしてわたしが出向いた頃には、アダレットは最強最悪の邪神、雷神ファルギオル復活の恐怖にさらされているはずだ。下手をすると、王都が一瞬で滅ぼされるほどの邪神である。それも無理はないだろうが。

 

ため息をつくと、準備を粛々と進めていく。

 

アトリエを出ると、曇天が何処までも拡がっていた。

 

エルトナはこうも発展した。

 

わたしは錬金術師として一人前どころか、賢者の石を作るところにまで至った。

 

追放した阿呆どもは除いて、エルトナの人々の生活水準は向上し、破滅の未来も回避された。

 

それなのにどうしてだろう。

 

わたしの心は今も。

 

あの空のように、曇ったままだ。

 

人とは心の構造が変わってしまっているのに。心が歪んで狂っているのが分かる。そう、今此方に歩いて来ているティアナちゃんのように。

 

「次の作戦の話、聞いたよ。 私もアダレットに出向くからよろしく」

 

「その前に、ティアナちゃん。 何体かのドラゴンを処理しなければならないから、手伝ってくれる?」

 

「喜んで」

 

首から上は頂戴と、満面の笑顔で言うティアナちゃんだが。

 

やはり目は濁りきっている。

 

そして、恐らく今はわたしの目も。

 

さあ、壊そう。

 

わたしはそうして、此処まで歩き続けてきた。既にわたしは、破壊の錬金術師という二つ名で呼ばれ始めているとも聞いている。

 

全くの事実なのだから、それについて思うところは一つも無い。ただ、このままその名前の通りの存在として。

 

世界を変えていく。

 

それだけだった。

現在本作は一章分の内容を二日に分けて投稿しています。このペースについて意見をお聞かせください。

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