暗黒錬金術師伝説7 暗黒!フィリスのアトリエ   作:dwwyakata@2024

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1、白亜の港町

翌朝。まず最初に、わたしは街の資料を見に行く。

 

レンさんに必要そうな資料は貰ってきたのだけれど、それでは足りない。そこで、紹介してもらった見聞院という施設を訪れた。

 

此処は話によると、カルドさんとも関係がある場所らしく。

 

無数の資料を格納をしているという。

 

ただこの見聞院も。

 

もしも湖を巨大竜巻で覆っているドラゴンが悪さをしたら、押し流されてしまうことだろう。

 

それは許されない事だとわたしは思う。

 

見聞院に入って、必要そうな資料を見繕う。

 

今回はお姉ちゃんだけではなく、レヴィさんとカルドさんにもついてきて貰ったのだが。

 

これは本が予想以上に重かったからだ。

 

グナーデリングをつけて基礎能力を上げているのに。昨日は帰路が大変で仕方が無かった。

 

勿論レヴィさんとカルドさんにもグナーデリングは渡している。

 

なおドロッセルさんには、ある事を頼んだ。

 

前に編み物が得意なのを見せてもらったが。

 

実はその関連で、お金を渡してあるものを作ってもらっているのだ。

 

どうやら人形劇に関する事で、編み物が得意らしいので。

 

ドロッセルさんはむしろ喜んでいた。

 

必要そうな資料を、カルドさんの解説を受けながら集めると。

 

かなりの量になってしまった。

 

貸し出しの手続きを済ませる。

 

お金はあるから大丈夫、と思ったのだが。

 

要求されたのは情報だった。

 

何処でどういう獣を見かけたのか。

 

ネームドは。

 

インフラの様子は。

 

そういったことを聞かれる。

 

わたしは今までに見聞きしたものをお姉ちゃんと協力しながら答えて。それで見聞院の人は満足したようだった。

 

「よろしいでしょう。 ただし、出来るだけ貸しだした本は早めに返してください」

 

「えっ! お金は取らないんですか!?」

 

「今のが代金代わりです。 見聞院では現在方針を変えて、あらゆる情報を集めることにしています。 情報が足りない場合、代金を貰うようにしています」

 

そうして、何だか小さな本を貰い。

 

スタンプを押して貰った。

 

そして、現在の貸し出しで、スタンプの此処までを使っていて。

 

後どれだけ貸し出しを出来るかを説明される。

 

現時点では、後十冊程度の本を借りられるようだ。

 

なるほど。

 

独特の仕組みである。

 

帰路につく。

 

本には油紙をかぶせて、急いでアトリエに。

 

水路の隣にずっとつながっている大通りは、兎に角長くて。アトリエまではかなり時間が掛かる。

 

どこかから、とても綺麗な歌声が聞こえる。

 

「わ、綺麗な声」

 

「吟遊詩人だね」

 

カルドさんが言う。

 

声は中性的で。

 

男性的でもあり。

 

女性的な声でもあった。

 

黄色い声が上がっていることから、女性のファンが多いようだ。

 

レヴィさんが、ふっと格好をつける。

 

「吟遊詩人は物語を歌う。 だが黒の風たる俺は物語を作る。 両者は相容れない運命にあるのだ」

 

「物語を作る、ですか」

 

「うん? どうしたフィリス」

 

「いえ、わたしも色々頑張ってきました。 でも、物語になったら、嬉しいかというと……」

 

例えば、メッヘンでは色々な人に感謝と共に見送って貰った。

 

でも、それが本当に物語にされて。

 

わたしが英雄みたいに扱われたら。

 

嬉しいだろうか。

 

わたしはあまり嬉しくない。

 

人々が喜んでくれたなら嬉しいけれど。

 

物語になったって、人々が幸せになる訳では無い。

 

あの暴れ川がどうにかなって。

 

やっと人々は笑顔を取り戻したのだ。

 

まず、其方が先なのだ。

 

英雄物語よりも。

 

まず、英雄が悪いドラゴンなり邪神なりを倒すのが先で。

 

物語としてそれが利用されるのでは、あまり好ましい事では無いのではあるまいか。

 

そう口にすると。

 

レヴィさんは、また鼻を鳴らした。馬鹿にしている様子では無く、感心しているときにこういう感じになるのだ。この人は。

 

「フィリスよ。 吟遊詩人が語る物語はこう締めくくられるのだ。 英雄英傑は、何処かへ去るか、もしくは幸せに暮らしました、とな」

 

「それは、どういうことでしょう」

 

「つまるところ、英雄は大事を為した後は用済みになるのだ」

 

「!」

 

そうか。

 

レヴィさんは今、鋭く本質を突いたかも知れない。

 

確かにドラゴンを撃ち倒した英雄がいたとして。

 

後はどうする。

 

その英雄にずっと頭を下げて、英雄の奴隷になるのか。

 

英雄を養うのか。

 

むしろ、ドラゴンと一緒にでも、何処かに消えて貰った方が、有り難いのではないのか。

 

都合の良いときだけ、英雄は現れてくれれば良い。

 

そういう事か。

 

何だかちょっと、気持ちが沈む。

 

「フィリスちゃん……」

 

「大丈夫だよ、リア姉。 でも、レヴィさんの言う事、確かに一理あると思う」

 

オレリーさんは言っていた。

 

錬金術を極めるのは、深淵を覗き込むことだと。

 

それが真だとすれば。

 

英雄も同じなのでは無いのか。

 

強大な敵を倒せば倒すほど。

 

魔に魅入られる。

 

普通の人からは離れていく。

 

化け物に近づいていく。

 

アトリエに到着。

 

同時に、わたしに誰かが飛びついた。ホムの子供だ。完全に震えあがっている。本を落としそうになったが。何とか踏みとどまった。

 

「わ、何?」

 

「アトリエの中に! 周囲警戒!」

 

お姉ちゃんが叫び。

 

慌ててアトリエの中に全員で飛び込む。

 

わたしが頼んだお洋服を縫っていたドロッセルさんが、何事かと奥から出てきた。

 

「どうしたの?」

 

「この子血だらけよ。 何かのトラブルに巻き込まれた可能性が高いわ」

 

「本当だ」

 

冷静にカルドさんが奥からタオルを出してくる。

 

そして、子供をタオルで拭き始めた。

 

一番最初に動いたのはカルドさんだ。

 

わたしもそれを見て、本をレヴィさんに預けると、子供と視線を合わせて、出来るだけ丁寧に笑顔を作った。

 

「どうしたの?」

 

「……」

 

子供は蒼白。

 

何があったのか、まったく分からない状態のようだ。

 

一種のショック状態だとお姉ちゃんが言う。

 

どうやら、ものを調べる前に。

 

一つ片付けなければならない事が出来たらしい。

 

本を一旦テーブルに置くと。

 

レヴィさんが、カルドさんと一緒にアトリエを出る。先に調べておいた、フルスハイムの自警団に行くとレヴィさんは言っていた。

 

確かにこの子の身元を調べなければならないし。

 

この血、多分返り血だ。

 

尋常な事態ではない。

 

わたしもお姉ちゃんがタオルで拭いてくれた。

 

それは嬉しいのだけれど。

 

まずこの子をどうにかしなければならない。

 

両親はどうしているのだろうか。

 

無事だと良いのだが。

 

ドロッセルさんが、大きく嘆息した。

 

「こういう状態になると厄介よ。 自警団の人間がフィリスちゃんの事を知っていたから良かったけれど、下手をすると……」

 

「そんな」

 

「大丈夫だってば。 この間の街道工事の時、フルスハイムの自警団のトップが見に来てたでしょ? あの時にある程度の信頼は構築できているから」

 

「……」

 

何だろう。

 

この子のことは置いてけぼりで。

 

何もかもが、おかしな話で進められている気がする。

 

震えが伝わってくる。

 

怖かっただろうに。

 

お姉ちゃんもドロッセルさんも。

 

先にわたしを心配している。

 

それは嬉しいけれど。

 

この子は。

 

それこそ、グナーデリングをつけている今のわたしでも握りつぶせてしまうようなこの小さな命は。

 

誰も心配されないのか。

 

程なく、レヴィさんとカルドさんが。以前街道工事の際に、バッデンさんと話していた老戦士と。更に数名の戦士を連れて来た。

 

ホムの子供は、わたしにしがみついて離れない。

 

怖くて顔も上げられないようだった。

 

老戦士は、その様子を見ると。

 

まずお姉ちゃんを手招きして、耳打ち。しばらく小声で話していたが。やがてお姉ちゃんが此方に来る。

 

「大体事情は分かったわ。 その子も一緒で良いから、まず自警団の本部に行きましょう」

 

「うん。 でも、この子の家族は……」

 

「……」

 

お姉ちゃんは無言で首を横に振る。

 

それだけで。

 

わたしは、この子が辿った過酷な運命を、ある程度察することになった。

 

涙が出そうになるが。堪える。

 

こんな目にあっている子がいるのに。

 

わたしが泣いていてはいけない。

 

外に出ると、雨が強くなっていた。

 

竜巻が、更に雨雲を呼び寄せた、らしかった。

 

 

 

疲れ果てたのか、やっとわたしを離してくれたホムの子を自警団のベッドに寝かせると、話を聞く。

 

自警団の団長らしい老戦士は。

 

わたしの顔を見ると、少し躊躇ったが。

 

話してはくれた。

 

「少し前からフルスハイムに匪賊が入り込んでいてな。 何しろあの竜巻だ。 騒ぎに乗じて入り込んだのだろう。 数は十五から二十。 我々の方でも追っていたが、今日になってようやく見つけた」

 

「……何があったんですか」

 

「分からない。 少なくとも、匪賊が皆殺しにされたのは血の量から確かだ。 街の隅にある廃屋で奴らは麻薬作用のある植物から作った粗雑な違法薬物を売りさばいていたらしい。 これ見よがしに、薬物が分かり易い場所に置かれていて。 廃屋の中は匪賊のものらしい返り血でべったりだった」

 

死体は見つからなかったという。

 

よく分からないが。

 

何者かが匪賊を襲撃し。皆殺しにしたあげく、死体を処理したという事か。

 

「その廃屋は随分前から権利関係が曖昧でな。 商売が失敗したり、体を壊したり、色々な理由から無一文になったホームレスが身を寄せ合って暮らしていた。 救貧院という施設もあるのだが、何しろ借金が膨大だったり訳ありだったりする者ばかりで、申し出られなかったようだったのだ。 其処を匪賊共につけいられてな」

 

後は、大体何が起きたのか、わたしにも分かる。

 

匪賊は人間を喰らう。

 

わたしでも知っている事だ。

 

混乱に乗じて、違法薬物を売りさばいて稼ごうと目論んだ匪賊共は。

 

手始めに、訳ありの人間達が住んでいる廃屋を乗っ取った。

 

そして捕らえた人間達を喰らいながら。

 

人の体も心も滅茶苦茶にする薬物を売り。

 

周囲の人間を踏みつけにしながら。

 

高笑いしていた、と言う事なのだろう。

 

自警団の団長、イェーガーという老人は。咳払いすると続ける。

 

「数日前から、匪賊共が尻尾を出し始めていた。 誰かは分からないが、匪賊を消して回っているようで、やはり悲鳴があがり、血痕だけが残っていたり。 或いは悲鳴さえ残さず血痕だけが残っていた。 其処で匪賊共は慌てたのだろう。 薬の販売ルートから我々もようやく奴らの隠れ家を突き止めたのだが……」

 

「何があったのかは、分かりませんか」

 

「分からないが、この子は登録がある。 商売に失敗し、両親と共に廃屋で暮らしていたようだ。 ……両親は骨になって見つかっている。 きっとこの子の目の前で喰われてしまったのだろう」

 

口を押さえる。

 

目の前で生きたままの両親を、切り刻まれて喰われる。

 

それがどれほどの絶望なのか、わたしにも分からない。わたし自身に起きた事ではないのに、文字通り目の前が真っ赤になるかと思った。拳を握り込み過ぎて、掌に爪が食い込んで、血が出始めた。

 

手袋の回復効果で傷はすぐに塞がるけれど。心には、今。大きな黒い染みが出来た気がする。

 

お姉ちゃんも怒っているはずだが。

 

敢えて冷静に、淡々と続ける。

 

きっとお姉ちゃんは、匪賊の非道を、わたしより先に知っていた。

 

だから、覚悟は出来ていたのだろう。

 

「匪賊はどうしてあの子を生かしておいたのかしら」

 

「人間には、おいしいのをとっておく、という習性があるだろう。 恐らく奴ら、いよいよやばくなったら、一番美味しいその子を最後に食べて、この街をずらかるつもりだったんだろう」

 

「反吐が出る外道ね」

 

「同意だ。 ……匪賊どもを殺したのが誰かは分からないが。 殺した事で縄に掛けることは出来ないな。 むしろ感謝状を出したいくらいだ。 立場的にやってはならないが、な」

 

駄目だ。涙が溢れてくる。

 

わたしだって、お父さんやお母さん、お姉ちゃんが。

 

目の前で、生きたまま匪賊に切り刻まれて、そのまま焼かれて、喰われたりしたら。

 

そんなの、正気を保てる自信なんてない。

 

駄目だ。

 

匪賊の侵入なんて許したのも。竜巻のせいだ。

 

実際竜巻のせいで街が混乱して、警備も手が足りなかったという話ではないか。

 

許せない。

 

竜巻を起こしたドラゴンがどういうつもりかは分からない。何を考えているのか、或いは考えてさえいないかも知れないが。

 

決めた。

 

わたしがそいつを絶対に討ち取る。

 

ただ、今は力が足りない。

 

オレリーさんからちょっとだけ聞いたが、多分ドラゴンでも上位に入る存在だと言う事だ。今のわたしでは、何をやっても絶対に倒せない。

 

「あの子は、救貧院で面倒を見てあげられますか?」

 

「あの子の家族そのものが膨大な借金を背負っていてな。 救貧院の力だけでどうにかなるか……」

 

「借金の額は」

 

匪賊のアジトと化した廃屋から押収したらしい証文を見る。

 

この程度のお金なら何とでもなる。此方は街一つをあげた事業で、中核として活躍したのだ。このくらいのお金、別に痛手でも無い。

 

借金をした相手も分かった。

 

お姉ちゃんに頷く。

 

あの子は、これからうちで引き取る。

 

ホムは数字に強いし、手先も器用だ。一人いてくれれば、非常に役立ってくれる筈だ。

 

ただ、分からない事がある。

 

匪賊達が、さいごのごちそうとしてあの子を取っておいたのだとしたら。

 

どうしてあの子は逃げられた。

 

きっと厳しく拘束されていたはずだ。

 

何者かが匪賊達を皆殺しにした時に、隙を突いたとしても、色々とおかしすぎる。

 

どうしてわたしに飛びついた。

 

話に聞く限り、廃屋はわたしが今アトリエを建てている場所とかなり離れている。衰弱しきっていただろうこの子が、どうしてわたしの所まで逃げ切れた。

 

疑問は幾つもあるが。

 

今は、まず。

 

順番に。一つずつ。問題を片付けていかなければならなかった。

 

 

 

雨の中。

 

ティアナは、救貧院の尖塔の上から、笑みを浮かべてフルスハイム自警団の方を見ていた。

 

全て計画通りだ。

 

フィリスちゃんは怒りが足りない。憎しみが足りない。

 

世界に対する破壊衝動が足りない。

 

これはソフィーさんも言っていた。

 

もし良い機会があれば、煽れ。

 

そうも言われていた。

 

だから利用した。

 

匪賊共を順番に処理し、首を刈り取りコレクションにする過程で。奴らのアジトは見つけた。

 

そして一人だけ生き残っている人間も。あのホムの子だった。

 

しかも遠目で分かったが。あの子は複製の錬金術を使えるレアなホムだ。両親はまだ知らなかったのだろう。

 

後は、アジトに押し込み。

 

匪賊を機械的に皆殺しにし。

 

首を刈り取ってコレクションにし、首から下を処理した後。

 

あのホムの子供を解放して、フィリスちゃんの方に行くようにするだけで良かった。

 

尖塔から移動。

 

降り立つ。

 

ソフィーさんが歩いて来るのが見えたからだ。

 

雰囲気で分かるが、軽く戦った後だろう。死臭はしないから、相手を殺さずしかしながら徹底的に痛めつけてきた、というところか。

 

ソフィーさんは考えあって動いている事がティアナには分かる。だから、それについては何も言わない。

 

「どう、ティアナちゃん」

 

「はいっ! この街にいる匪賊は全部片付けました!」

 

「うふふ、嬉しそうな様子からして、それだけじゃないんだね」

 

「はい!」

 

笑顔で。上手く行った計画について告げる。

 

ちなみに、匪賊のアジトに捕まっていた人達は、死体の様子を確認した限り、数日も前にもうあの子を残して皆殺しになっていた。

 

ティアナがどれだけ急いでも間に合わなかっただろう。

 

言い訳ではないが。

 

それも告げておく。

 

ソフィーさんは、雨の中。

 

深淵そのものの目を、闇夜に浮かび上がらせ。

 

微笑んだ。

 

ぞくぞくとくる。

 

歓喜におしっこを漏らしそうだった。ソフィーさんが、喜んでくれているのだ。

 

「よくやったね、ティアナちゃん。 ご褒美は何がいい?」

 

「匪賊! いっぱい殺したいです! 首を狩りたいです! いっぱい! いっぱい!」

 

「うふふ、おちついて。 そうだね、丁度北の山地に、まとまった数の匪賊がいるのを深淵のものが見つけてね。 「鏖殺」、要するにあたしが来ているって噂を聞いて、近隣から逃げ出した匪賊が集まっているらしいの。 数は五十ちょっと。 片付けてこれる?」

 

「そんなに……そんなに殺しても良いんですか!?」

 

うんと、ソフィーさんは優しい笑みを浮かべる。

 

ティアナは歓喜のあまり跳び上がった。

 

でも、フィリスちゃんの見張りもしたい。

 

というか、出来れば。あの、世界の闇を見せつけられて猛り狂っているフィリスちゃんを、ティアナの部屋にご招待したい。

 

自分の同類にしたい。

 

色々やりたいけれど。まずはソフィーさんの指示をこなさなくては。

 

それに、フィリスちゃんを焚き付けろとは言われてはいたが、深淵のもののアジトに連れ込んで良いとは言われていない。それを守れる程度の分別もティアナにはある。

 

悔しいけれど、見張りはあのシャノンに任せる事にする。

 

それにシャノンは頑張り屋さんで努力を欠かさない上に才能もある。

 

ティアナはじゃんじゃん匪賊を殺し、相手を殺すための経験を積んでいかないと、いずれシャノンに差をつけられてしまうだろう。今は互角だが。それは戦闘経験を毎日積み上げているからだ。

 

言われたまま、用意された空間転移の道具を利用して、現地に行く。

 

さあ、狩るぞ。皆殺しだ。

 

ティアナは舌なめずりすると。人食いの臭いがする眼下の砦に。真っ正面から踊り込んだ。

 

そして、半刻で匪賊を皆殺しにした。

現在本作は一章分の内容を二日に分けて投稿しています。このペースについて意見をお聞かせください。

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