暗黒錬金術師伝説7 暗黒!フィリスのアトリエ 作:dwwyakata@2024
深淵のもの。
500年前に結成され。
そして今では世界を裏側から動かしている組織。
錬金術師ルアードを首領に。場合によっては姿も名前も人数も変えながら組織を動かし続け。
そして今ではルアードの比翼の友だったプラフタとも歴史的な和解を果たし。
文字通り世界の深淵に触れたことで。
世界そのものの状況を打開するために動くようになった組織である。
プラフタがその本部である魔界を訪れたのは。
少し不安を感じたからだ。
ソフィーは目に見えておかしくなっている。
腕は立つがシリアルキラーとして制御が効かないティアナのような人材でも、平然と使うようになり。
フィリスの運命をねじ曲げてまで。
無理矢理に育てようとしている。
深淵の真実を見たのだから仕方が無い。
そう強弁することも出来るだろう。
事実世界が詰んでいるのはプラフタもよく分かった。ソフィーの発言も理解出来る。確かにソフィー並の錬金術師が、最低でも後四人は必要だ。この世界を打破するには。
だが、錬金術は深淵に触れる学問だと。
更にプラフタは確信もした。
深淵のものの幹部の一人。
魔術師シャドウロードと出くわしたので、軽く話をする。
人生を掛けてこの世界の過去を暴いた魔術師は。
今は錬金術によるアンチエイジングを用い。
老婆から若々しい姿へと戻っている。
人間として生き。
人間として死ぬ。
それが摂理だと思っていたらしいのだが。深淵の真相を見て、何もかも価値観が変わってしまったのだろう。
今ではラスティンの見聞院に干渉し。
膨大な情報の整理と操作を行っている様子だった。
また、ソフィーが作った装備類を身につけることにより。現在では全盛期の実力と、錬金術による凶悪なブーストも身につけており。
深淵のもの幹部に相応しい戦闘力も持っていた。
「それでプラフタどのは、どのようにしたいのかね」
「どのように、とは」
「不満が透けて見えるのでな。 このまま放置すれば世界は終わる。 しかし、ソフィーどのが狂っているのも、更に狂ってきているのもまた事実。 放置はしたくないと」
「……その通りです。 見透かされているようで気分が悪いですが」
空気が帯電するが。
若返ったシャドウロードは、老獪な笑みを浮かべる。
この者は、その人生を一つの真実をたぐり寄せるためだけに使ったのだ。
それほどの努力をし。
そして成し遂げた。
結果、化け物になるのも、当然なのかも知れない。
「それでどうするのかね、プラフタどの」
「この世界が詰んでいるのは事実です。 しかしこのままでは、ソフィーが世界を終わらせてしまうように思えてならないのです」
「その場合は「また」あの地点までいけ好かない創造神が巻き戻すだろうよ」
「……そう、でしょうね」
プラフタは確信している。
多分、もう何回か失敗しているはずだ。
ソフィーは人が変わってしまった。
そして、その言動も、加速度的におかしくなっている。
ソフィーは創造神パルミラに気に入られていたし。
失敗した場合の記憶を受け継いでいる可能性も高い。
そうなれば、あのような状態になるのも、おかしな話では無い、のだろう。
だが、ソフィーはこのままどんどん深淵に沈んでいって、邪神ですらかなわぬ存在になって。
それで満足なのだろうか。
いや、満足だろう。
元々あの子は。
目がドブのように濁っていた。
今も嫌々やっている風には見えない。
書庫に出向いて、様々な本を確認する。
プラフタはプラフタで。
色々と、こなさなければならない。
例え、自分の力は世界に比べたらどれだけ小さいとしても。
抗い続けなければならないのだ。
これ以上、ソフィーを壊さないために。
ルアードとの決別の悪夢を、繰り返さないためにも。
(続)
フィリスが目撃することになったのは、今までの世界の厳しさとはまた違うもの。
世界の闇、でした。
この世界の闇そのものを目の前にして、フィリスは強い怒りと哀しみを経験します。
現在本作は一章分の内容を二日に分けて投稿しています。このペースについて意見をお聞かせください。
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このままでいい
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一日で一章がいい
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更に分割して欲しい