寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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第10話 エリア代表戦第4回戦!恐るべき・・?孔明の罠、ニョロ。

 ただいマンモス。家に帰ってきたでぇ〜。

 さて、第4回戦、ここを勝ち抜けば決勝戦に進出できる。負けられへんなぁ。心臓がばっくばくしてきたで。こういうのは転生前にも体験したことがない、ほんまに初めてのことやからなぁ。

 絶対に勝つ。勝たなあかん。そのためにも、確実なデッキ調整をせな。トリガーは多めに仕込んで、か・ら・の〜耐えて耐えて大型クリーチャーを召喚するためのマナ加速呪文とクリーチャーを……よぉしこれでえぇな。さて、あとはこのデッキを動かして、OKかを確認したら夕飯でも食べるとするかぁ。

 

「6ターン目……ドロー。フェアリー・ライフを打って、からのぉ、オトマ=クットを召喚。マナ武装7でアンタップして……からのイメン=ブーゴ召喚。ボアロアックス装備…………」

 

 ……動かしてる感じ、大丈夫やな。いつもとおんなじやけど、トリガーによる安定感がある。これはいつもと違うところやな。よし!これでいこう!

 ……で、それは一旦おいといてや。ドローするほっそい手を見てふと思ったニョロ。ギョウって、筋肉質のめっちゃ怖い変身があったよな。あれって、どうやってなるんやろ?アニメだと、胸かきむしっとったら急にムキムキなってたよな。それでやってみて……できへん。じゃあ仮面外す……って外せへん!くっついとるんかこれは!?生活に支障がないから全然意識したことなかったけど、これ外せへんのかいなぁ……。

 

「う〜ん……じゃあどうすればええんやろなぁ。……ん?なんやあれ。」

 

 ふと斜め上見たら、タンスの上になんかある。ちょい大きめの瓶になんかいっぱい詰まっとる。外面に紙も貼られとる。なんやろ。……ぃよいしょ。

 

「……錠剤か、これ。めっさ入っとるけど、なんのために……?毒とかか……?貼ってある紙にはえーっとなになに……牛次郎製、「ギョウ用」本気出し錠剤。」

 

 牛次郎が作ったもんか。本気出し錠剤……っちゅうことは、これを飲めばあの姿になれるんか?ものは試し、やってみるとするか。そのためにまずは水をコップに注いで、ほい!錠剤を口に入れてそのまま水と一緒に流す!

 ……おっ、体に異変が起きとるのがわかる!体がデカくなっとるのがわかるニョロ!……収まった。仮面も外せる。ちょっと洗面台行って顔見てみるか。鏡に映ったのは、歌舞伎顔のムッキムキなギョウやった!よっしゃ!

 

「お……おぉ!これやこれや!僕が見たかったのはこれやぁ!……いや、この体格と顔で僕はちょっと変化。ワイ、ワイでえぇな!ようし、この状態ではワイで一人称は統一するかぁ!」

 

 いやしかしなるほど、あれを飲んだらこの姿になれるんかぁ。でもなんでVSRだとあの錠剤飲まずともこの姿になれとったんや?……あぁ、わかった!ドーピング判定されたんや!だからアニメ的に良くないと思われて消されたのかぁ、多分!ま、それはええわ。この姿になれたことにまずは歓喜やな。さぁて、仮面をもいっかいつけ直せば……もとに戻れるはずやけど……。よし!戻れたニョロ。

 

「えぇもん見れたわぁ。けど、これ使うところあるニョロかねぇ。悪いやつへの制裁としてはええ感じに使えそうやな。よし、いつも2個常備しとこか。さーって、夕飯食って風呂入って寝よ!明日に備えるんや。」

 

 てなわけで明日になって……第4回戦会場にやってきたでぇ。よくあるカードショップや。ま、売っとるのはデュエマのカードだけやねんけどな。さぁて僕と戦う孔明っちゅうやつは……あいつか。

 

「あんたが孔明はんか。僕は今日あんたと対戦する寄成ギョウっちゅうもんや。よろしく。」

「おや、あなたがギョウさんですか。私孔明と申します、よろしくお願いしますね。」

 

 声からして胡散臭いやつやのぉ。さて、対戦は10:00からで、あと30分あるな。ちょっとトイレ行ってくるか……。

 

 「……(あの男、京都代表の寄成ギョウか。実力は本物、その証拠に店舗予選では無敗かつ、シールドを1つもブレイクされぬままエリア代表戦に進出……!!確実に、この私の実力で勝てる相手ではない。では、今までこの私がしてきたことを、彼にもやるとしましょうか。申し訳ありませんが、この勝負は私の勝利で確定です!)」

 

 さぁてトイレに行ってスッキリしたわー……っと、あそこにおるのはコジローはん。と、弟たちや。

 

「兄ちゃん、頑張ってね!」

「がんばれー!」

「頑張ってください!」

「おう、ありがとうな弟たち……って、お前はギョウ!」

「久しぶりやなぁコジローはん。と……大ジロー、中ジロー、小ジローくん、やったっけかな?焼肉ぶりやなぁ。」

『あ!焼肉奢ってくれた人!久しぶり!』

 

 コジローはんが弟たちの無邪気な反応に呆れてる。

 

「っお、おい!あいつの名前はギョウだっつの、せめて名前で呼んでやれよ……。」

 

 ちなみに、コジローはんの弟たちからは僕はギョウって呼ばれずに、焼肉奢ってくれた人言われとる。欲を言えば名前で言ってほしいけど、ま、そこんところを子供に指摘するほど僕には度胸はないニョロ。面倒にも思ってへんしな。

 

「別にええんやで。実際そうやしなぁ。で、コジローはんも4回戦を?」

「あぁ、絶対に勝つ。デュエマ甲子園決勝で、勝太と、ルシファーと……そして、お前と全力でぶつかり合うためにな。」

 

 ルシファー……あっ、そういえば全くノーマークやった。あの人もめっちゃくちゃ強かったんやっけか。まずいかもなぁ。ま、後々考えとけばええか。今は今や。

 

「そうやな。僕も勝つから、そのときは決勝で会おうな。」

「あぁ、絶対にな……そろそろ時間か、じゃあな。」

 

 そこで話はおしまい。コジローはんは弟たち連れてちょっと離れた対戦台の方へ歩いていったニョロ。で、こっちは……

 

「時間になりましたね。では、こちらも激しくアツいデュエマを、始めましょうか。」

 

 孔明はんがそう言ってきた。そやな。じゃ、対戦よろしくお願いしますニョロー。

 

『デュエマ、スタート!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孔明 キーカード:龍素記号Mjリンシャンカイホ

 

寄成ギョウ キーカード:ヘブンズ・ゲート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【孔明VS寄成ギョウ!ギョウはマナ加速か〜ら〜の〜オトマ=クット×2&イメン=ブーゴ召喚でしっかりとボアロアックスを装備してぇ!クリーチャーをどんどん展開していき、2D龍解をさせていく。一方孔明はコストの小さい呪文を使いまくり、手札と墓地をどんどん増やしていく。ここまで孔明が出したクリーチャーは0。しかし、彼にある勝利確定の理由とはぁ!?】

 

 

孔明 7ターン目

 

「ではそろそろ、この私の実力をお見せしましょう!」

「実力?なんや、そんなもんあるんかいな。早う見せてくれニョロ。」

 

 孔明はんはいやに落ち着いた顔してる。

 

「えぇいいですよ。では4マナ!アクア工作員シャミセンを召喚です!効果発動、あなたと私、3枚ずつ引いても良いですよ。そうしたら、手札からカードは3枚捨てます。」

「う〜〜ん……僕は引かないニョロ。十分に手札はあるし、墓地を活用するようなカードは僕のデッキには少ないからなぁ。」

「では、私は3枚引くとしましょう。……そしてここで!この私の力をしかと見届けよ!デュエマ戦術、スーラータンメンの術を!」

「なんやそれ。ラーメンでも出すんか?」

「静かに……」

 

 ん?何しとるんやこの人は。耳をデッキに傾けて……デッキの声でも聞いとるんかいな。

 

「ほっほっほ、カードはこう言っていました。"最強の切り札が来る"と……!!」

「なんやと?」

「ではご覧なさい!ホッ!」

 

 3枚引いた……いや、すり替えたな。ぶかぶかしとる袖の下に3枚引いたカードを隠して、もともと袖の下に隠しておいたカード3枚とすり替えた……小さいイカサマやなぁ。ま、えぇで。好きにせぇや。僕は何も言わへんからなぁ。

 

「来ましたよぉ、最強の切り札が!龍素記号Mjリンシャンカイホ!こいつは、墓地にある呪文を好きな数山札に加えてシャッフルできる。そうして山札に加えた呪文の数分、召喚コストを下げれます!」

(虚しくならへんのかなぁ。……ま、一旦乗ってやるかぁ。)

「な、なんやてーー。」

「墓地には呪文が3枚捨てたことによって合計11枚に……つまりこいつは1コストで召喚できます!いでよリンシャンカイホ!」

 

 大型龍かぁ。パワー12000……今んところあいつをどうにかするカードは僕の手札にはない。時を待つしかないニョロな。

 

「続けて呪文、エマージェンシー・タイフーン!効果で2枚引いて……1枚捨てる。」

 今もさっきみたいにカードをすり替えおった。なるほどな。ここまで勝ち抜いてきた理由がわかってきたで。じゃ、負けてもらうかな。こんなやつに僕は負けへんからな。

「さらに!このときにもリンシャンカイホの能力発動!バトルゾーンにあるカードを1枚選んで手札に戻せます。ザウロディレクス!戻りなさい!」

「うーん、こいつのマナ武装7発動が遅れてもうたし、3D龍解のためのコストも足りんくなった……困ったなぁ〜。」

「ターンエンドです。」

 

 

ギョウ 7ターン目

 

「ドロー。うーん……これは、「まだ」使えへんなぁ。けど、「これ」なら全然OKやな。」

「独り言言ってないでさっさと来なさい。」

 

 そう言われんでも、行くで。

 

「まずは、アクア・スーパーエメラルを召喚や。からのぉ!効果でこの手札とぉ〜左端のシールドを入れ替えるニョロー。」

 

 仕込んだで。さ、次や。

 

「からのぉお、ボアロパゴスの能力で、マナゾーンから自然のコスト5以下のクリーチャーをバトルゾーンに出せる。イメン=ブーゴの効果でマナゾーンのカードはすべての文明やから、水文明のアクア鳥人(ちょうじん)ロココをバトルゾーンに。かーらーのー、ロココの効果で、コマンド・ドラゴンの召喚コストは1軽減されるニョロ。てなわけで、6マナで再びザウロディレクスを召喚ニョロ!これで3D龍解の条件も達成できるニョロー。」

「くっ……また出してきましたか。しかし、そいつのマナ武装7は達成できませんよ。なんせ攻撃できませんからね!」

「そうやな。せやけど登場時効果は発動できるで。山札上から4枚見て、ワルド・ブラッキオとサンフィストを手札に。ボアロパゴスの効果は、マナが減るから発動せぇへん。」

 

 さ、ここで止まっとったら意味がない。

 

「行くでぇ、総攻撃と行くで。ちょっとはシールド減らしておきたいニョロからな。オトマ=クットでシールドをダブルブレイクや。」

「ほっほっほ!総攻撃とは行きませんよ!……んん、なになに?ほぉう……カードはこう言っています。"これ以上シールドブレイクも、3D龍解もさせない"と。」

 

 またすり替えるんかいな。めんどくさいのぉ。けど、無駄ニョロ。そんなことしたって、勝てへんよ。

 

「シールドチェック(ここですり替える……よし!)。ほーっほっほ!シールド・トリガー、スパイラル・ゲート!効果でアンタップしている方のオトマ=クットを手札に!」

 

 続けてリンシャンカイホの効果でザウロディレクスも手札に戻されて……さらに、もう1枚。

 

「アクア・サーファー!イメン=ブーゴを手札へ!」

「ななな、なんやてー。と、とんでもないなぁカードと会話ができる能力はー。強いなぁー。」

 

 さ、さすがに棒読み過ぎるか……?もうちょっと良い演技しなくちゃいけへんかな?

 

「ほーっほっほ!そうでしょうそうでしょう!これこそ、私が修行を積んで完成させた、最高の術なのです!」

 

 あ、ご機嫌そうや。別にこれでもええらしいわ。

 

「ターンエンドや。」

 

 

孔明 8ターン目

 

「では行きますよ!ドロー!(ここでもすり替えて……よし、これを使ってあいつのバトルゾーンからクリーチャーを消してやる!)行きますよ、呪文ガード・グリップ2枚!カードを2枚引く。」

 

 引いた、というよりすり替えたの間違いやけどな。

 

「そしてリンシャンカイホの効果で、アクア・スーパーエメラルとオトマ=クットを手札へ。」

「……うーん。困るなぁ。ブロッカーがいなくなってしまったニョロー。うわー、どうしよーう。」

「ふふふ……まだまだ行きますよ!シャミセンの上に、クリスタル・ランサーを進化です!さぁ、今度はこっちの総攻撃と行きましょうか!クリスタル・ランサーでシールドをダブルブレイク!」

「トリガーなしや。」

「運がないですねぇ!では、リンシャンカイホで、トリプルブレイクです!」

 

 こいつ……デュエマに真剣に取り組んどらん。イカサマして勝ち続けてきたからなんやろうなぁ。だから、こっちが何したのかもよくわかっとらんらしいでぇ。運も、実力も、デュエ魂もないのはあんたの方や!行くでぇ。

 

「アクア・スーパーエメラルでこれを仕込んどいて良かったで。シールド・トリガー、ヘブンズ・ゲート!効果で蒼花(そうか)の精霊龍ラ・ローゼ・ブルエと、天海の精霊シリウスをバトルゾーンへ。」

「なっ、なにぃ!?」

 

 驚くのはまだ早いでぇ。

 

「まだまだやでぇ。かーらーのー……S・バック発動!効果で自然のナチュラル・トラップを1枚捨てて……オチャッピィを召喚や。か〜ら〜のぉおお……ボアロパゴスの効果でコートニーをマナゾーンからバトルゾーンへ。」

「お……おのれ、ここまでするとは!」

「終わりやと思わんといてや。油断せずに、終わるまでしっかり見とくニョロ!」

「くっ……ま、まだあるというのですか!?」

 

 まだあるでぇ。

 

「もういっちょS・バック発動!効果でバイケンを捨ててクラック・クロウラーを召喚。そして手札から捨てられたので、バイケンをバトルゾーンに。効果であんたのクリスタル・ランサーを手札へ!からのからのっからのぉ!ボアロパゴスの効果を発動ニョロ。コートニーの効果で、マナゾーンは全文明やから……協奏の翼メダロ・アンドロムをバトルゾーンに。こいつの効果で、僕のクリーチャーはすべてブロッカーや。ま、そんなこと言ってもあんたのバトルゾーンには攻撃できるクリーチャーはもうおらへんけどなぁ。」

「くっ……し、しかし!この私のカードたちは言っています!"あなたを勝たせるようなマネはさせない"と…………」

 

 そろそろ茶番にも飽きてきたなぁ。……言うかぁ。

 

「イカサマも程々にせぇよ。それで負けた人たちの悔しさも重ねて、あんたを今、ここで倒したるわ。」

「ギ、ギクゥッ!?(ば……バレていた!?しかし、そんなこと言ったって無駄です。私はシールドにクロック1枚、ピタゴラス2枚を仕込みます!これで私の勝ちはゆるぎませんよ!)そ、そんなことしていませんよ。ま、私はこれでターンエンドです。」

 

 

ギョウ 8ターン目

 

「じゃ、ターンのはじめに、クリーチャーの合計コストが30以上なのでぇ〜……3D龍解!ヴェロキボアロスのお出ましぃ〜。さて、ドロー。こっから勝ったるわ。まず、仕込むであろうクロックは無効化せぇへんとなぁ。」

「うっ……!!」

 

 反応が正直なやつやなぁ。

 

「ワルド・ブラッキオをマナチャージ。2マナでジャスミンを召喚。そしてヴェロキボアロスの効果で、ワルド・ブラッキオをバトルゾーンへ。ほい、クロックはもう何もできへんでぇ〜。」

「こ……こいつ……!!」

 

 さ、止まっとる場合やない。

 

「行くで、シリウスの上に、聖球リブリバリアを進化。からのぉ〜マナゾーンから、防壁の玉ライブをバトルゾーンに。ヴェロキボアロスで攻撃。このときにも能力発動や。まずはラ・ローゼ・ブルエの効果で、山札上から1枚をシールドに。か〜ら〜の〜、うーんと…………ここは、霊騎ラグマールをバトルゾーンへ。効果でメダロ・アンドロムをマナゾーンにおいて、あんたはクリーチャー1体選んでマナゾーン送りや。ま、1体しかないからそいつやけどな。」

「リ……リンシャンカイホをマナゾーンに。(クロックは使えないか……となれば、呪文3枚で押し切る!そしたら手札にあるマイパッドからクリスタル・ランサーでトドメを……!)」

 

(ワルド・ブラッキオを僕の手札に戻したらクロックで止められるんやけどな。まぁ多分あいつにそんな頭ないやろ。イカサマで勝ち続けてきたやつに、そんなこと考えられるはずない。よし、勝てるな。)

 

「トリプルブレイクやー!」

「トドメは刺させませんよ!カードが言っていますからね。"勝たせはしない"と……。」

 

 まだそれするんかいな。胡散臭いなぁ。……ぶっ潰してやるニョロ。

 

「ほーっほっほ!運は私に味方した!呪文、幾何学艦隊ピタゴラス3枚発動!効果で6体を手札に戻しますよ!コートニー、リブリバリア、オチャッピィ、バイケン、ロココ、そしてラ・ローゼ・ブルエを手札にぃ!これであなたには攻撃できるクリーチャーはいない!私の勝ち……」

 

 一呼吸置いた。

 

「ラ・ローゼ・ブルエで、ダイレクトアタックや。」

「……へっ!?な、なぁに言っているのですか。負け惜しみは止めなさい!ラ・ローゼ・ブルエは手札に戻るはずです……!!」

「なに言っているはこっちのセリフやぁ。光以外の呪文でラ・ローゼ・ブルエは選べないニョロ。」

「ぬぁ、ぬあぁ〜んですって〜!?」

 

 その声がびっくりするほど情けなかったで。

 

「ほな、トドメや。負けてったデュエリストの思いも一緒に乗っけるでぇ!ダイレクトアタックやぁ!!!」

「そ……そんなぁ……この私がぁ……。」

 

 イカサマ野郎に勝利。これで決勝戦進出決定やな。さぁてコジローはんの方は……弟たちと喜び合ってるあたり、勝ったらしいなぁ。よかったよかった。で、このイカサマ野郎はどないしよか……コジローはんに対処方法教えてもらおか。

 

「なに?イカサマ野郎だと!?…………あの青いやつか。そんなやつデュエマ警察に突き出すしかねぇだろ。おい、ギョウ。あいつ押さえてろ。警察に連絡するから……」

「げっ、警察ですって!?冗談じゃないですよ!」

 

 その話を聞いとった孔明、すぐにこの店から逃げてった。入口の近くにおった大ジローくんに思いっきりぶつかった挙げ句、「邪魔だ」やって。コジローはんと弟たちは大ジローくんの下に駆け寄って心配しとる。

 で、残った僕やけど……やることは1つ。これ飲むニョロ……。

 

「警察なんかに捕まってたまるかっていうものですよ!誰も追ってきてないよなぁ……ってぬァァっ!?」

「待てや孔明ィィーーー!!」

 

 僕、いや、ワイができることは孔明を捕まえることただ1つや。この体になったら身体能力も上がるやろ思うたらホンマその通りやでぇ!てなわけで、ほい、捕まえた……。

 

「ひっ!」

「おいあんさん……イカサマしてたのも許してへんけど、いま一番許せへんのはなぁ……あんたが子供にぶつかったのにもかかわらず「邪魔だ」や言ったことや!おぉ!?」

「い……いや……それはですね……」

 

 言い訳しようとするか。ならこっちも本気でいかなあかんな。

 

「言い訳しようとするか……。そうやなぁ……じゃ、お前に選ばせたるわ。このまま警察に捕まって自分の罪を認め反省するか……それとも、ここで今、このワイにおっそろしいことさせられるか……どっちがえぇ?」

 

 握りこぶし作って、殴るから覚悟しぃやという嘘の意思を見せればいい。あと顔も見せつけるように前に出す。そうすればこいつは恐怖で……

 

「ひぃ〜!ごめんなさい!警察に自主します!だから許してぇ〜……」

(こうなるのはだいたい察しとった。暴力を振るう気なんて最初っからあらへんかったからな。)

「ふーん。ならえぇんや。……って、思ったけどあんたが自首するっていうビジョン見えへんなぁ。ちょいと縛られててもらうで。ワイはその間にゆーっくりと警察に連絡するからなぁ。」

 

 孔明を包帯で縛って……で、スマホを取って警察に連絡。無事、孔明はデュエマ警察に逮捕されていきましたとさ。……さて、みんなはルールを守って楽しいデュエマしような!ルール違反は、だめやでぇ?

 

「ギョウ……か?お前。」

 

 ん?コジローはんと弟たちがワイのもとまで来たらしくって、むっちゃくちゃびっくりしとるで。まぁ……確かにこの変化見ればそうなるか。

 

「そうやで。ちなみに、もう孔明は警察に突き出しといたから。安心してな。」

「あぁ、そうか……ありがとな。」

「それよりも……あんたの弟さんは大丈夫かいな?さっきあの野郎にぶつかってしもたやろ?」

 

 話聞いたら大丈夫やってさ。良かった良かった。

 対戦終了後のあの喜び方でわかる通り、コジローはんは4回戦目勝利。決勝戦に進出やな。お互い頑張ろな。……もしかち合ったらそんときは容赦せぇへんからなぁ。

 

「へっ、楽しみだぜ……最高のデュエマができることをなぁ。」

「そうやなぁ、容赦はせぇへん。覚悟しぃやコジローはん。…………ま、それは決勝戦でかち合ったとき。今はちゃうからな。さて切り替えて、決勝戦進出祝いに、なんか奢ったるわ。高級モンは無理やけどな。」

「本当か!?」

「ほんまやで、金はあるしな。」

「じゃあ牛丼屋に……!!」

「えぇでえぇで。」

「よしお前ら!ギョウのおごりで牛丼屋行けるぜ!」

『わーい!やったー!』

 

 てなわけで、仮面をつけ直して元の姿に戻ってからの〜……コジローはんたちに2度目のおごりをして、そのまま帰る。そんときに、スマホに通知が来た。るるちゃんからや。

 

「なんニョロかなぁ?え〜っと……」

 

 メッセージを開く。

 

「[かっちゃん決勝戦進出したよ!ホカベンさんも、決勝戦に行けたって!ギョウさんはどうだった?]……ほぉホカベンはんも行けたんか!えっと、[行けたで。決勝戦進出や。]こんなんでえぇかな。」

 

 すぐに返信が来た。

 

「えっと、[おめでとうございます!みんな喜んでるよ!ホカベンくんが、あなたにお礼を言いたいって。もし行けたら、滝川カードショップに寄ってね!]……よし、[わかりました。今から行きます。なんか買ってきたほうがいいですか。]っと。さぁて、行く途中で通知が来たら、そのとおりにするかな。」

 

 いやぁでも……ホカベンはんも行けたってのはなんか嬉しぃニョロなぁ。……あ、返信きた。

 

「[カレーパンお願いします。]……勝太くんもそこにおんねんな。[了解しました。]と打って。さぁて、カレーパンをちょっと多めに買ってくるとするニョロ。」

 

 決勝戦、楽しみやなぁ……!

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