寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜! 作:ライダー☆
勝太くんがカレーパンを食べて体に色を取り戻したところで、るるちゃんがお料理を持ってきてくれたニョロ。
料理には1つを除いてめっちゃくちゃ手が込んでて、しかもバランスの取れた、「ごちそう」の4文字がピッタリ合うものやった。すごいうまいし、幸せやわぁ。
……で、勝太くんが食っとるのは除かれた1つ。でっかい皿に山盛りのカレーパンや。ま、まぁ彼はすっごい幸せそうやから別にええんやけど……なんていうんやろうな、こう、ごちそうのギャップっちゅうもんがすごいニョロ……。
「すまない、少し、遅れてしまった。」
「お、ベンちゃんやっほー!レナさんもこんばんわー!」
「こんばんわ勝太くん。……るるさんに、ホカベンさん、ぶっちゃけくんもこんばんわ。」
「こんばんわなんだなぁ。」
「こんばんわだべ。」
「2人とも、空いてる場所座ってね!」
レナさんとベンはんは僕の隣に腰を下ろしたのニョロ。で、まぁこうなるとみんなが不思議がるのは1つよな。
「……あれ?ベンちゃん先生とレナさんは、ギョウくんのことを不思議がらないんだべか?」
そうよなぁ。それよな。けどこれが不思議がらへんねん。ベンはんとレナさんはここに来る前に僕と会ってるからな。それはベンはんが的確に、無駄なところ一切なく全部話してくれた。こういうのって急に投げかけられるとうまく言葉にできへんもんやけど、天才やからか、すぐに言葉にできるのはすごいニョロよなぁ。羨ましいわぁ。
「へー、そうだったんだべか。」
「まぁ、そういうことさ。で、ギョウくんはレナさんが話しにくそうにしているのを気にかけてくれて、僕たちを2人きりにしてくれた……人のことを思いやることのできる、最高に素晴らしい人さ。」
「ありがとうございました、ギョウさん。初めて会う人とは……なんていうか、少し恥ずかしいというか……」
「人見知りなんやろ?だいたいわかっとったニョロ。それよりもどうや、僕にはちょっと慣れたニョロか?」
「……は、はい!少しは……こうやって、話せるぐらいには……。」
「あんがとさん。そう言ってくれると嬉しいニョロ。」
そこからも楽しい話は続いたで。カレーパンに夢中でお話なんてそっちのけの勝太くんと、何故か静かなるるちゃん除いて。ちなみに、るるちゃんは僕を押しのけて勝太くんの隣にぐいと入ってきたで。ま、好きやから隣がええんやろな。よくわかるニョロ。
話してくうちに、ホカベンはんはデュエマ甲子園のために、ベンはんとレナさんに頼み込んで特訓をさせてもらっとるってことがわかったニョロ。ベンはんが言うに結構ハードらしいんやけど、ホカベンはんは泣き言一切言わずにただただ特訓し続けているっちゅうんや。素晴らしいことやな、ほんまホカベンはんの情熱には尊敬ニョロ。
「ギョウくんも、ベンちゃん先生とレナさんも、僕のお願いを聞いてくれてほんとにありがとうだべ!」
「……君の凄まじい情熱を見過ごすわけにはいかなかったからね。しかし、君のデュエ魂は本当に素晴らしいものだ。デュエマ甲子園決勝戦まで駆け上がるほどの実力を秘めていたなんてね……。もしかしたら、決勝戦でこの僕とも当たるかもしれない。そのときは、お互い全力で、デュエ魂をぶつけ合おうじゃないか!」
「うん!ぶつけ合うべ!」
……予想はできたけど、ベンはんも決勝戦進出しとるんやなぁ。これで僕がわかってる進出者は5人。僕と、勝太くんと、ホカベンはんと、ベンはんと、コジローはん。そして、あと3人のうちの1人に、確実にルシファーはんがいるはずや。となるとあと2人……誰やろなぁ。気になるニョロなぁ……。
「ギョウくんも、僕とあたったときは、アツきデュエ魂をぶつけ合おうべ!」
……うーん、強いデュエリストは……まずいなぁ、バサラぐらいしか思いつかん。えーーっとなぁ…………
「ギョ、ギョウくん?どうしたんだべか?」
「えっ?あぁ!ごめんニョロ、ちょっと考え事しとったニョロ……じゃ、気を取り直して。ホカベンはん、全力をぶつけ合おうニョロ!」
デュエマ甲子園の会話はそこで一段落まとまって、そこからはなんの変哲もない駄弁りが始まったニョロ。……そんなん文章にしてもおもろないやろ?なーんで、こっからは完全に今までのお話から抜けてた1人のヒロインのお話や。
私、滝川るる。このアニメのヒロイン役を担っている人です。そのためヒロイン的な待遇を受けてもいいはずなんです。はず……なんですぅ……。
なのに、なのになぜ!会話にも入れなければかっちゃんに振り向きもされないのよぉーーー!?た、確かに、会話に入る隙を見失ってしまった私にも罪はあるわ!だけど誰か私に語りかけてくれてもいいじゃない!いいと思わない、視聴者のみんな!?
あとかっちゃぁん!カレーパンに釘付けで私の愛情表現に一切見向きもしない!ちょっとヒロインっぽく色気も出したりしたのに!カレーパンに負けた……ただの食べ物に、ヒロインは敗北した……。一体、私の何が悪いのよ……。
チラってベンちゃんとレナさんの方を向いてみると……
「はい、ベンくんあーん♡」
「あー……ん。」
「えぇなぁ。リアルに生活が充実しとるなぁ2人。僕も彼女さん持ちたいニョロ……。」
「いつかできるべ。」
「ぶっちゃけ、ギョウの優しさならありえない話じゃないんだなぁー。」
「そうかなぁ……けど、もしそうなら早うほしいニョロなぁ〜……」
ワイワイガヤガヤ……すっごい楽しそうに話してるわね。で、その中でさっきの"あーん♡"は一体なんぞや"あーん♡"は!?私だってかっちゃんにあーん♡したいわよ!けどいまその
けど、今回はギャグ的なノリでふっとばすわけにもいかない……ここおじいちゃんが営んでるカードショップだもん!ぶっ壊すわけにはいかないのよねぇ、すぐにそういうのが何らかの力が働いていつの間にか修復されているこのアニメでも!
って、ちょっと待って?あっちの話している側では……レナさんが、ヒロイン……?な、なんてこと〜!?もしそうだとしたら、今誰とも関わっていない私の、ヒロインとしての立ち位置がぁ……そ、それはまずいわ!
だったらここは、レナさんとあのイキイキしてる腐れバカメガネを無理矢理にでも引き離してやろうじゃないの。ヒロインという設定を跡形もなく失わせてやろうじゃないの……そしてその後は、ヒロインを私の手元へと取り戻し!どうにかしてかっちゃんをこの私の胸の中に……いえ、かっちゃんから私を求めに……!
よぉしそうと決まれば!!!立ち上がって……一旦みんなの目線を私に向けさせてから……よし!
「ん?ふぇふぉはん、どーふぃふぁの(デコちゃん、どーしたの)?」
「レナさん!この私とデュエルよ!!」
「……え?えぇぇ……私とですか!?」
無理やりかもしれないけれど、このアニメはデュエル・マスターズ!こういう流れでも結局最終的にはデュエマに持ち込めるのよ!そして、メガネのほうじゃなくってレナさんを指名することで、まだ経験のあるこの私が勝てるってわけ!で、私が勝ったら……まぁそこからはなんやかんや私にとって良い展開になるでしょ。そうよ、そうに決まってる。うん!ヒロイン力は取り戻せる、絶対!
「待ってくれ!レナさんはデュエマをしたことはほとんどないんだ!この僕と少しやったことがあるぐらいで……というか、なんで急にレナさんとデュエマをしたくなったんだい?」
「え!?…えっと、それはねぇ〜…あ、あれよ!レナさんのデュエマの実力ってどれぐらいなのかしら〜って……こ、言葉だけじゃわからないことだってあるじゃない?」
「た、たしかにそうだが……それでも……」
「べ……勉くん。わ、私にやらせてくれない?少しぐらいなら、一緒にやったことはあるでしょ?ルールも、知ってるから……。」
お!まさかのレナさんからの要求!これにはバカメガネも……とろけた顔しながら承諾しちゃってぇほんとにもぉ〜……苛立つわぁ〜〜……!
こうなったらかわいそうって思うぐらいにボッコボコにして、声がかけられないほどにしてあげるわ…………。ヒロインは私なのっ、あなたじゃない!誰がなんと言おうとねぇ〜ふっふっふっふ……。
【すいませーん、これほんとにヒロインの姿でしょうかぁ!?やってることゲスすぎるだろぉ!?てか、デュエマの趣旨少し変わってね、これ?】
「よぉし!だったら行くわよ」
ヒロインは私!あんたは引っ込んでなさい!
【すっごい邪心がこもってるぅ〜!?】
「は、はい!よろしくお願いします!」
べ、勉くん以外とデュエルするのなんて初めて……よ、よし!頑張るわよ!
【そしてこっちはめっちゃ真っ直ぐ〜!え、この差は何?……てなわけでぇ!今ここに、ガールズのデュエマが、始まろうとしていた。】
「…………って、あれ、今回僕の出番ないニョロか?」
「お、俺も主人公なのに、ぜんっぜんスポットライトが当たらねぇ……。」
【いやあんたたち、もう何回デュエマやったと思ってんの?】
「僕10回。」
「俺3回。」
「多いんだよぉ!お前ら、ちょっとデュエマ休憩ぃ〜!!」
『なぁっ、なぁ〜にぃ〜!?』
滝川るる(デコちゃん) キーカード:頂天聖 レオザワルド
レナ キーカード:アクア工作員シャミセン
『デュエマ、スタート!』
【るるちゃんのヒロイン力を取り戻すためのデュエル。的確にクリーチャーをバトルゾーンに出し、さらにはドラグハート、百獣槍ジャベレオンをエバーローズに装備させ、しっかりと経験の差を見せつけていくるるちゃん。一方レナさんは、呪文で手札を増やしながら、小型ブロッカーマリン・フラワーを展開していく。現在シールドは両者5枚。攻撃を先に仕掛けるのは……!?】
「レナさんって、デュエマできんだな。ちょっと驚きだぜ。な、ハムカツ。」
「ちゃうちゃ、ちゃうぅ。」
「デュエマのやり方を教えてと頼まれたことがあってね。それからも、ちょくちょくやってるのさ。けど、レナさんはすごいよ。まだ始めてあまり時間も経っていないのに、かなり強いからね。」
「へぇ〜、そうなんだべか。」
レナ 5ターン目
「私のターン。ドロー!……えーっと、ここはこうして、こうして……よし!」
(なにをブツブツ言ってるのよ……さっさとターン終わらせろやゴルア……)
【もうるるちゃんレナさんのこと殺そうとしてるような目で見てるんですけど!もうかんっぜんに悪サイドじゃん、こわぁっ!?】
「行きます!まずは呪文、サイバー・ブレイン!効果で3枚ドロー!これで手札は10枚になりました。次に、
「G・ゼロ?なんだべ、それ。」
「G・ゼロは、そのクリーチャーや呪文に書かれている条件を満たすことにより、コストを支払わずにタダで使えることができるようになる、便利な能力さ。」
「ということは、レナさんはそのG・ゼロを達成したっちゅうことか。」
ベンはんの言葉に続けて、レナさんが動いた。
「そう。そしてレナさんが出すのはもちろん……」
「私の手札は9枚以上あるので、ルナ・コスモビューを0マナで召喚です!さらに、残った1マナで、4体目のマリン・フラワーを召喚。これで私はターンエンドです。」
「な、なんですって!?」
……レナさん、思ったよりやるわね。けど、こっちはヒロインの座かかってるのよ!簡単には負けられないわ!
るる 6ターン目
「ドロー!呪文、ヘブンズ・ゲート。効果でエメラルーダ2体をバトルゾーンに。そしてエメラルーダ2体の効果で、シールドゾーンから2枚を手札に……。」
手札に加えたシールド・トリガーを確認して、口角が上がる。
「そして、手札に加えたシールド・トリガーは使うことができる。シールド・トリガー、ドラゴンズ・サイン。効果で手札から、天団の精霊龍エスポワールをバトルゾーンに。ターンエンド。のときに、私のシールドは3枚以下、龍解条件成立よ!私のおでこの輝きで、世界を照らす!いっけぇぇーー!」
「うおお!おでこの輝きが眩しいニョロォ!」
「この輝きはぁ!?デコちゃん、結構本気じゃね……?」
「2D龍解!百獣聖堂レオサイユ!」
ど、どうよレナさん……!これが私のデュエマよ!さぁ、あなたのターンよ……せいぜいあがいてみろぉ、フッハッハッハ……。
【だからもう完全に悪者なんだってば!】
レナ 6ターン目
「私のターン、ルナ・コスモビューの効果で、私は2枚ドローできます。」
「つまり、戦略の幅をより大きく広げることができるってわけなんだなぁ……!?」
「そういうこと。レナさんはそれがとてもうまいんだ。バランスが取れている……。」
「すごい子やなぁ。……カードも嬉しいやろ。」
「デカルトQを召喚します。そして、マナ武装7発動です!能力で、カードを5枚引いて、それから、手札を1枚、シールドゾーンに加えて、シールドゾーンから1枚手札に加えます。ターンエンドです。」
「シールドゾーンのカードを交換したべ!」
「これでデコちゃんは、動きづらくなったなぁ。どうすんだ?」
るる 7ターン目
「トリガーを仕込んだのかしら?けど、そんなの今の私には関係ないわ!このターンで、終わらせる!」
「な、なんですって!?」
「ドロー!まずは、ナチュラル・トラップをマナゾーンへ!」
「し、自然のカード!?デコちゃんのデッキ、光単色じゃなかったのかよ!?」
「そうよ。驚いたかしら、かっちゃん。けど……ここからが本番よ!5マナをタップして……行くわ、呪文、逆転のオーロラ。効果で私のシールドをすべてマナゾーンに!」
「これでるるちゃんのシールドは、0になったんだなぁ!」
「ということは、次のターンに3D龍解の条件は達成されるニョロ!」
「デコちゃん……これが狙いだったのか!」
まだよ……今3マナチャージしたから、手札にあるこれを使って……!
「呪文、ドラゴンズ・サイン!効果で護英雄シール・ド・レイユをバトルゾーンへ。更にマナ武装7、発動!レナさんのバトルゾーンにいるデカルトQとルナ・コスモビュー1体をシールドへ!」
「レナさんの攻撃できるクリーチャーを封じたべ!」
「けど、まだブロッカーは4体いるから、シールドへは直接攻撃できないニョロ。」
「いいえ、それは違うわ。エスポワールでシールドを攻撃!そのときに、エスポワールの能力発動よ!バトルゾーンにある自分の「ブロッカー」一体につき、相手クリーチャーを1体タップできるわ。」
「デコちゃんのクリーチャーは5体……」
「その5体のクリーチャーはすべてブロッカー……まさか、レナさんのバトルゾーンにいる、マリン・フラワーはすべてタップされてしまうということか!?」
「そのとおりよ。さぁ、エスポワールでシールドをダブルブレイク!」
「……トリガーは……な、ない……。」
「ターンエンドよ。」
さぁどうだ!これで私の勝利への道が一歩進んだわ……それと同時に、ヒロインの座も……。
【も、もうこの感じはどう足掻こうが変わらないみたいですねぇ……。】
レナ 7ターン目
「ドロー……。スペルサイクリカを召喚。登場時効果で、墓地から呪文、幾何学艦隊ピタゴラスを唱えます。効果でエスポワールとシール・ド・レイユは手札に!……ターンエンドです。」
「レナさん、あんまり動けていないんだなぁ……。」
「クリーチャーもマリン・フラワーしかおらんし、攻撃できるクリーチャーも少ない。しかもそれはるるちゃんのブロッカーに阻止されてしまうニョロ。こうなると、今の不利な展開をひっくり返すのも難しくなるニョロ。」
るる 8ターン目
「じゃあ、私のターンね。ターンのはじめに、私のシールドゾーンにカードがないので……3D龍解の条件達成!行くわよ、ヒロインの座は……こぅのぉ……私のもんじゃああああ!!!!」
【つーいに言葉に出しちゃったよこの人!】
「3D龍解!頂天聖レオザワルド!」
「あれが、るるさんの3D龍解……!」
「ていうか、ヒロインの座って何だァ…………?デコちゃん……。」
さぁて、これでとどめを刺してあげるわ。レナさんにはかわいそうかもしれないけど、ごめんなさいね。私にとってはヒロインの座を奪われることがこの世のすべての中で、いっちばんの恐怖なのよ!だからそのためにも……ここは油断をせず、トリガーを引かれたときのカバーをする!
「呪文、ヘブンズ・ゲート!効果で、さっき手札に戻された不敗英雄ヴァルハラ・グランデ2体をバトルゾーンに!ヴァルハラ・グランデの効果で、マリン・フラワーを2体ずつ、合計4体タップ!」
「レナさんのブロッカーが、ブロックできなくされたニョロ!?」
「つまり……このままシールドを攻撃されるということか……!!」
続けて大きく息を吸って、攻撃を宣言した。
「レオザワルドで、シールドをトリプルブレイク!さらに、エメラルーダ2体でシールドをブレイクよ!」
「これでレナさんのシールドがなくなったべ!」
「ここでトリガーを引かないと、負けるんだなぁ……!」
「確実に引けます……!デカルトQで仕込んでおいたため、確率は100%です。
「くっ……ターンエンドよ。」
だけど、この私の勝ちは揺るがないわよ……ヴァルハラ・グランデのマナ武装9で、私はゲームに負けないの!さぁ、これを突破できるものならしてみろォ……!!!
【もうしつこいかもしれないけど……これ……本当にヒロインの姿なんですかねぇ。】
レナ 8ターン目
「……ドローをし続けて、まだあのカードは来ていない……このドローで来る確率は、69.4%……」
ん?なにかブツブツ言い始めたわ。……あのメガネとおんなじ、今引きたいカードの確率を調べてるのかしら。無駄よ。これをひっくり返すカードなんて、そうそうないもの。
「……レナさん、何をしているんだべか?」
「今から引ける、切り札の確率を調べているのさ。僕と同じようにね……けど、彼女が僕と1つ違う点があるとすれば……レナさんは、外れたときの対処が凄まじく早い。僕みたいにデータが狂ったことに対して焦りを一切感じない……。」
ベンはんがそう言い終わると同時に、レナさんがカードをめくった。
「……ドロー。(アクア工作員シャミセン、外れた……!けどまだ行ける。マナゾーンには9マナあるから、ラストチャンスで引ければ……!!!)アクア工作員シャミセンを召喚。効果で、るるさんと私は、カードを3枚引けます。そうしたら、引いたプレイヤーは3枚カードを捨てます。」
「私は今回、引かないわ。」
「では、私はカードを3枚引きます……ここで、あのカードが来る確率は、89%……ドロー!!!」
あの自信あるドロー……まさか、この状況をひっくり返せるっていうの!?う、嘘よ。ブロッカーも2体いるし、さらに私はゲームに負けることはない……仮にピタゴラスでヴァルハラ・グランデを2体手札に戻したところで、レオザワルドがいる。絶対に負けることは……
「来ました!4マナで、今召喚したシャミセンの上に、クリスタル・パラディンを進化です!」
「……4マナ、パワー5000?それが、レナさんの切り札?」
なによ、どんなでっかいクリーチャーが来るものかとヒヤヒヤしたわ。ま、これで私の勝ちね。
「クリスタル・パラディンの登場時能力を発動です!バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻します!」
「うんうん、そうなのね〜……っ、え?えええ!?」
「てことは、まさか……デコちゃんのクリーチャーは……」
「レオザワルド以外さよならニョロねぇ。」
え……嘘でしょ。ちょっと待ってよ。こ……こ…………
「こんなのありぃーーー!!?」
「クリスタル・パラディンで、ダイレクトアタックです!!!」
そ……そんなぁ……この私が、レナさんにぃ……!!!
「や、やったあー!勝てたわぁー!」
「すごいじゃないかレナさん!あの状況をひっくり返すことは、僕にもできないなぁー。いや〜これは僕でも勝てるかわからないなぁ〜……」
「めっちゃ甘やかしてるんだなぁ……。」
いやぁしかし、まさかベンはんの彼女さんが、あそこから逆転するとは、恐れ入ったニョロ。……そして、クリスタル・パラディンか。ええなぁ、僕のデッキも改造して、あれをいれるとするニョロ。
…………ん?咽び泣く声……るるちゃんや。もう落ち込んどるってはっきりわかるようにネガティブなオーラも出とる。
「わたじはぁ……ヒロイン失格よぉ……このアニメでの登場時間も消えてなくなっちゃうんだわ。がっちゃんとも、もう…………う……うぅ……。」
「どうしたんだ?デコちゃん。」
……勝太くんのカレーパンを食べる姿。と、あの落ち込んどる姿。と、くっつきあっとる2人の姿……あぁ、だいたいわかったニョロ。つまりは……
「勝太くん。」
「ん?なに?」
「あれがあれで、これがこうでこうなって……結果こうで…………」
「なぁっ!そうだったのかよ……デコちゃんに悪いことしちまったなぁ……た、確かに、カレーパンに釘付けだったのはある……。」
「だから行って慰めてあげるニョロ。」
「よ、よし!」
……てなわけで、勝太くんはるるちゃんを慰めに行ったニョロ。
「デコちゃん。」
「……か……かっちゃん……あぁ、もうだめよ。私はヒロイン失格なのよぉ……。」
「そんなことねぇよ、デコちゃん。さっきのデュエマ、めちゃくちゃ凄かったぜ!前、ギョウと戦ってたときよりも、洗練されてたなぁーって、俺は思う!」
「か……かっちゃん……。」
「それにさ……俺はデコちゃんのこと、好きだぜ……?」
ちょっとかっこいい感じで言ったニョロねぇ今の。嘘かホントかはわからんけど、確かに、今のるるちゃんを立ち直らせるにはそれが一番えぇ発言……
「か……かっちゃん……!わ、私のこと好きだなんてー!冗談はよしてよぉ〜もうっ!」
か……勝太くんが……るるちゃんの照れ隠しのビンタにあたって、吹っ飛んだニョロォ!!!?嘘ぉっ!?ギャグ漫画とはいえそれありぃ!?
「ぬ……ぬああああぁぁぁ〜……」
「もうかっちゃんったらぁ……かっちゃ……はっ!!?今、私……まさか……!!かっちゃーーん!!!」
るるちゃんが店を出て、勝太くんが吹き飛んでいった……いや、吹き飛ばした方向へと猛ダッシュしていったニョロ。
…………えぇ……これ、どうオチつけるねん…………。
【勝太吹き飛ばされたー!そしてそれを追いかけるるるちゃん!……これが、このアニメの主人公とヒロインの扱い方ですっ。……オ、オチなんてありませんっ!はい!この話終わりぃ!!】
「え、終わりニョロぉ!?」