寄成ギョウに転生したから、キャラの良さガン無視して善人になるニョロ〜!   作:ライダー☆

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VSR編
第18話 新章開幕ッ、からの・・侵略デュエマ!?ニョロ。


【史上最も激しくアツかりしカードバトル……デュエル・マスターズ!その……新時代、VS(バーサス)……R(レヴォリューション)!!さて一体どんな展開になるのか……君の目でぇ、確かめろぉおおっ!】

 

 ……ナレ太郎はんが言っとる通り、デュエル・マスターズVSは、VSRになって名前が長ったらしくなったニョロー。てことはつまり……ようやく僕が知ってるデュエル・マスターズが始まんねん!転生前の自分がめちゃくちゃ楽しんでた革命と侵略のデュエマが、今、始まるんやぁ〜!!

 まぁ、前の話から急展開すぎると思う人もおるやろうから、今までに何が起きたかを話したるニョロ〜。まず最初に、僕がデュエマ甲子園で優勝して、みんなでパーティーをして、で、それが終わってから〜…ちょっと待ってな、うーんっとね…

 

 ……あ、そうやそうや。ルシファーはんと勝太くんが運命をかけたデュエマをしたんや。ルシファーはんは、僕とデュエマ甲子園で戦ったときに、自分の未来を見通すことができるようになったらしくてな。……そのあと、自分が勝太くんに勝ち、その瞬間に死んでしまう未来を見通したらしいニョロ……。

 僕は勝太くんにモルトNEXTを渡し、運命を変えてくれと頼んだ。勝太くんも、そのつもりやった。目にはアツきデュエ魂が宿っとった。そして、そのデュエルをみんなが見守り、最後……ルシファーはんは勝太くんに負けた。運命はひっくり返されたんや。負けた瞬間にルシファーはんは倒れてしまったけど、その後、息を吹き返したんや。

 

 ちなみに今話している間に思い出したんやけど、るるちゃんはルシファーはんの妹やったらしい。……そういえば、VSRでもそんな感じやったなぁ。全然記憶に残っとらんかったニョロ。

 ま、そういうわけや。ルシファーはんも死ぬことなく平和にハッピーエンド。そして今、VSRが始まった…………んはええんやけどさ、そういえばギョウってめちゃくちゃ悪いやつよな。んで侵略軍の味方として主人公側をぶっ潰すために騙したりしてて……僕、どう動けばええんや?どうやったらなんやかんやできるんや?

 

「いえーいデュエマーランドだー!めっちゃ楽しそうな遊・園・地ぃ〜!!!」

「ちゃうちゃーーう!!」

 

 ……考えとる僕の横を猛ダッシュで通り過ぎる勝太くんとハムカツはん……それと、るるちゃん、ぶっちゃけはんに、ホカベンはん……楽しんでるみんなを見てると、考えとっても仕方ないかって思いになってきた。後々にいいのが思いつくかもしれへんしな。楽しむかぁ。

 

「デュエマーランド、楽しみニョロねぇ〜……。」

 

 デュエマーランドの入口にデカデカと輝いている侵略軍のマーク……ぁ、そうや!ええこと思いついたニョロ!

 それからは、僕がいる以外はVSRの1話とおんなじ。クリーチャーが全部CGになってて、手書きじゃなくなったことにびっくりしてもうた。手書きのクリーチャーに慣れすぎたからやろな。けど、やっぱこっちのほうが僕は好きニョロ。

 …………で、勝太くんとデュエマウスとのデュエマが終わり、あとは遊園地を楽しんだあと、夕焼けを背にして帰る。そこからは僕の思いついたことをすればええんや……。

 

 

 

 

 

 

 俺、切札勝太。今V中学で、衝撃を受けてる……

 

「寄成ギョウくんは、今日でV中学を転校し、また、寄生中学へと戻ることになりました。」

「みんな、短い間やったけど、本当にありがとうニョロ。僕はすっごい楽しかったニョロ。」

 

 ま、まじかよ……!あいつともっとデュエマできると思ってたのに、カレーパン談義もできてねぇのに……!!じゃ、じゃああいつはきょう1日この学校で生活したら、京都に戻っちまう……ってことか!?

 俺の隣に戻ってきて……ちょ、ちょっとまだ現実受け止めきれてねぇから訊いてみるか……

 

「お、おいギョウ……転校するってマジなのか?」

「ん?うん、マジニョロ。」

「マジ……かよ……なら仕方ない……か、うーん…じゃ、じゃあよぉ!最後に、一緒にデュエマしようぜ!」

「うん、僕もおんなじこと思っとったニョロ。じゃ、昼休みに運動場に集合ニョロな。」

 

 そして、時間は流れるように過ぎていって……昼休み。勝太くんとの最後のデュエマが、幕を開けたニョロ。

 

「最高のデュエマにしようぜ、ギョウ!」

「そうやな。最後なんやし、心残りのないようにな。」

 

 2人とも、笑っとった。なんかちょっと寂しくなってきたニョロ。

 

『デュエマ、スタート!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切札勝太 キーカード:エヴォル・ドギラゴン

寄成ギョウ キーカード:界王類邪龍目ザ=デッドブラッキオ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【お別れのデュエマ!勝太VSギョウ!ブレイズ・クローとトップギアを召喚し、着々とシールドブレイクをしていく勝太に対し、大量にマナ加速を行いつつ、盤面展開を狙うギョウ。果たしてこの勝負どうなるのか……】

 

 

勝太 シールド5

ギョウ シールド4

 

 

ギョウ 5ターン目

 

「ドロー。オトマ=クット召喚。からのぉ、マナ武装7でマナをアンタップ!さらにさらに呪文、キリモミ・ヤマアラシ。イメン=ブーゴを1軽減して召喚や。からのぉ!超次元ゾーンからボアロアックスを装備!その効果で、マナから青銅の鎧をバトルゾーンに。からの……1マナ加速。」

 

 次々とクリーチャーが現れ、バトルゾーンが一気に賑やかになる。勝太くんが目を細めとるのが見えた。

 

(やっぱり強ぇ……一瞬でここまで展開してきやがる!)

「そしてイメン=ブーゴで攻撃ぃ。」

 

 イメン=ブーゴの重厚な一撃が、ブレイズ・クローをバトルゾーンから叩き落とした。

 

「からの、ボアロアックスの効果により、マナからもう一体の青銅の鎧をバトルゾーンに。また1マナ加速……そしてブレイズ・クローを破壊や。」

「くっ……!!」

「ターンエンドからの、クリーチャーのコストが20以上なので、2D龍解!邪帝遺跡ボアロパゴス!」

 

 大地が唸る。石畳のようなフォートレスが、ゆっくりとその姿を現した。

 

 

勝太 5ターン目

 

「龍解したか……ならこのターンで一気に削ってやる!ゴウ・グラップラー・ドラゴンを、トップギアの上に進化だ!」

 

 トップギアの姿がぐわりと変形し、より巨大な龍の輪郭を纏う。パワーが解放されるのを肌で感じた。

 

「5マナのトリプルブレイカー……やと!?」

「行くぜ!ゴウ・グラップラー・ドラゴンで、シールドをトリプルブレイク!」

 

 巨大な爪がシールドを3枚、一息に叩き割る。破片が舞って、バトルゾーンに重い空気が漂う。

 

「……シールド・トリガーはなし。やけどぉ……多色マナ武装5発動ニョロ!こいつはマナが5枚以上あり、すべての文明が揃っとるから……ただで召喚できるニョロ。」

「そいつは、まさか!」

「界王類邪龍目ザ=デッドブラッキオを召喚ニョロ!さらに登場時効果で、ゴウ・グラップラー・ドラゴンをマナゾーンへ。」

 

 ザ=デッドブラッキオが威圧感を放ちながら着地した。ゴウ・グラップラー・ドラゴンはその威圧に呑まれるように、マナゾーンの光の中に消えていく。

 

「かーらーのー、ボアロパゴスの能力により、マナゾーンからドクゲーターをバトルゾーンに。」

「……ターンエンドだ。」

 

 

ギョウ 6ターン目

 

「ほな、ターンのはじめに自分のクリーチャーのコストが30を超えているのでぇ……全力全開!3D龍解や!やったれ、ヴェロキボアロス!!」

 

 ボアロパゴスが轟音とともに変形する。石が砕け、肉が膨れ上がり、そこに現れたのは見上げるほど巨大な我臥牙ヴェロキボアロス。CGで再現されたその姿は、手書きのときよりもさらに迫力があった。

 

「や、やべぇ……!!」

「行くで、ドロー、マナチャージして……再誕の社からのぉ……ジャスミンを召喚。そしてヴェロキボアロスの効果により、マナからドミティウスをバトルゾーンに。からのお、山札上5枚を見て、ジャスミンとぉ、ガイゲンスイとツミトバツをバトルゾーンに。」

 

 クリーチャーたちが次々に現れる。それぞれの咆哮が重なり合って、バトルゾーン全体が震えるみたいやった。

 

「じゃ行くで。ヴェロキボアロスでシールドをクアトロブレイク!そんときにも能力発動や。もう一体のドミティウスをバトルゾーンへ。効果で山札上から5枚を見て……マッカラン・ファインとトリガロイドをバトルゾーンへ。ほな、クアトロブレイク解決やで。」

 

 ヴェロキボアロスの巨体がシールドを4枚、豪快に叩き割る。

 

「……シールドトリガー!火焔タイガー・グレンオー!2000以下全て破壊!」

 

 炎の虎が吠え、小型クリーチャーたちをなぎ払う。炎と咆哮の中で、バトルゾーンに火の粉が舞った。

 

「けど止まらへんでぇ!ドミティウスでシールドをブレイク!」

 

 これでトドメや。……けど、なんやろな。なんかこの感覚、懐かしい……。

 

「シールド・トリガー。……ギョウ、お前と初めて戦ったときも、この運動場で、このトリガーから逆転したっけな。」

 

 その声にはっとした。確かに……最初のデュエマもここやったな。

 

「……なるほど、あいつが来たんか。懐かしいなぁ。それと同時に……あんたの燃え盛るデュエ魂に、そいつが応えたのがすっごいわかるニョロ!」

『シールド・トリガー!マスター・スパーク!』

 

 白い光がバトルゾーンに広がり、ワイのクリーチャーたちを一斉にタップさせた。

 

「……僕はターンエンドニョロ。さぁ、君の力を見せてくれニョロ!」

 

 

勝太 6ターン目

 

「行くぜぇ!まずは、エヴォル・メラッチを召喚!そして登場時能力で、山札の上から4枚を見て……進化クリーチャーを1体手札に加えられる!来ぉい!俺のぉ、切札ぁ……勝ったぁーー!!」

 

 勝太くんの目が燃えた。手に取ったそのカードを高く掲げて、叫ぶ。

 

「そのカードは!」

「行くぜぇ!エヴォル・メラッチの上に、エヴォル・ドギラゴンを進化だぁ!」

 

 エヴォル・メラッチの体が光に包まれ、ドラゴンの形を超えた何かへと変わっていく。CGのエフェクトがきらめいて、そこに降り立ったのはエヴォル・ドギラゴン。デュエマーランドで見たのと同じ……ドラゴンをこえたドラゴン……!!

 

「まずは、タイガーグレンオーで最後のシールドをブレイク!」

「シールド・トリガー発動!ヘブンズ・ゲート!手札からラ・ローゼ・ブルエをバトルゾーンへ。けど……」

「エヴォル・ドギラゴンで、ダイレクトアタックだ!」

「ラ・ローゼ・ブルエでブロックニョロ!」

 

 ラ・ローゼ・ブルエがその身を盾にしてエヴォル・ドギラゴンの突進を受け止める。バトルゾーンに衝撃が走った。

 

「そのときに能力発動!バトルに勝利したのでアンタップ。……これでとどめだー!エヴォル・ドギラゴンで、ダイレクトアタック!」

 

 静かな一撃やった。轟くわけでも叫ぶわけでもなく、ただまっすぐに……決着の一撃が降り注いだ。

 負けてもうたわ。けど全力と全力のぶつかり合い……最後のデュエマにふさわしかった。

 

「ギョウ…………また、デュエマしような!」

 

 そんときの勝太くんは少し涙目やった。離れ離れになるのが悲しいんやろうなぁ。僕も悲しい。けどごめんな、これも僕の計画のためなんや。

 

「そうやな。……今度は絶対に負けへんで。」

 

 そして、お別れ会をして僕はV中学を出た。

 ……今思えば楽しいことばっかりやったなぁ。勝太くんたちと出会って、デュエマをして、甲子園でも優勝して………あかん、思い出してきたら涙出てきたニョロ。

 さて………ちょっと心が痛むなぁ、みんなに嘘ついてもうたんやから。けどそれをずっと引きずってるわけにもいかへん。さぁて………夜になるのを待つか。

 

 

 

 で、夜になったニョロ。

 僕は今、閉園したデュエマーランドに来てるニョロ。そこでは闇を駆ける紅蓮の彗星が見れるっちゅう噂があるんやけど、その正体を僕は知っとる。アニメで見とるんやからな。

 

「……確か、この向こうにはでっかいレース場があったはずニョロ。そこに彼は……行くで、包帯!シュルシュル〜……」

 

 包帯を巧みに操り、真夜中のレース場に着地した。閉園したあとの静寂の中で、エンジンの音だけが遠くから聞こえてくる。その音が近づいてくる……。

 おった。赤いバイクに乗っているあの男こそ……僕が求めていたデュエリスト……

 

「……?てめぇは誰だ?」

 

 バイクが止まった。ライトに照らされて、僕の姿が浮かび上がる。

 

「あんたとデュエマしに来た、寄成ギョウっちゅうもんや。」

「ギョウ……あぁ、わかったぜ。デュエマ甲子園で優勝していた野郎か。……で、この俺とデュエマするだと?」

「……そうや。あの場所でな。」

 

 僕はレース場ど真ん中にある舞台を指さした。夜の闇の中に浮かぶその舞台は、不気味なほど静かに、ただそこに存在しとった。あそこが一体どういう仕組みになっとるかも知ってる。アニメ見てるからな。けどその事情を知るわけない闇を駆ける紅蓮の彗星は、さすがに驚いとった。

 

「お前、あそこがどういう場所なのか、知ってんのか?」

「知っとる。だからやろうって言っとるんやで。それとも、僕とやるのが怖いんか?」

「……はっ、笑わせるな。お前の末路を憐れんでいるだけだ。3ターンで倒されるお前のな……。俺は赤城山バサラ。さぁ、始めようじゃねぇか。」

 

 ワラマキはんと戦う前にも、おんなじようなこと言われたなぁ。じゃ、返す言葉もおんなじ感じで……

 

「できとらへんなぁ。あんたが、負けるんやもん。」

「相当舐めてるみたいだな……思い知らせてやる!」

 

 2人とも、舞台に上がった。シールドを5枚。手札を5枚。夜風が吹いて、薄く霧がかかっとる。静寂の中に、デュエマが始まろうとしとる。

 

『デュエマ、スタート!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤城山バサラ キーカード:豪速ザ・レッド

寄成ギョウ キーカード:光牙忍ハヤブサマル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギョウ 1ターン目

 

「マナチャージ、ターンエンドニョロ。」

 

 

バサラ 1ターン目

 

「ドロー。マナチャージ。ブレイズ・クローを召喚。ターンエンドだ。」

 

 小さいが素早い炎のクリーチャーが現れた。あれが3ターンキルの起点になるやつやな。

 

 

ギョウ 2ターン目

 

 3ターンキル……アニメで見たまんまのことしてくるんやろなぁ。じゃあ、こっちもそれに対策するための準備はしておくか。

 

「ドロー、マナチャージ……ジャスミン召喚。破壊して1マナ加速。ターンエンド。」

 

 

バサラ 2ターン目

 

「じゃあ、3ターンキルの準備、本格的に始めてやるぜ……。2マナタップ。トップギアを召喚。そしてブレイズ・クローでシールドをブレイク!」

 

 ブレイズ・クローがシールドに突っ込んだ。小さくてすばしっこい、だけど確かな一撃やった。

 

「トリガーは……ないで。」

「ターンエンドだ。」

 

 

ギョウ 3ターン目

 

「ドロー。呪文、フェアリー・ライフ。効果で1マナ加速して……再誕の社ー。墓地から2枚をマナに。からのぉ……ガード・グリップで1ドロー。…………ターンエンドニョロ。」

「クリーチャーも何も展開してこねぇのか……さっきの威勢は一体何だったんだろうなぁ。」

「まぁ見とき。3ターンキルなんてさせへんからな。」

「減らねぇ口だな。黙らせてやるぜ……!」

 

 

バサラ 3ターン目

 

 イグニッション!!

 俺のサーキットには勝利のゴールしかねぇ……瞬間で掴んでやる!誰にも真似出来ないスピードでなぁ!レッドゾォーーーンッ!!ソニックドローッ!!

 

「フッ」

 

 その瞬間、空気が変わった。殺気というより、加速するエンジンのような何かがこちらに向かってくる感覚があった。

 つまり引いたな。あのレジェンドカードを……!

 

「まずは3マナで、豪速ザ・レッドを召喚!そしてそのまま、ザ・レッドで攻撃……さぁ見せてやるぜ……すべてを揺るがす最強の力をぉ……侵略、発動ーーー!!」

 

 ザ・レッドがメカメカしく変形する。赤い装甲が開き、エンジンの唸りに似た音が響く。それが……かっこえぇなぁ。男の子心くすぐってくるなぁ。

 

「轟く侵略レッドゾーン!!!さぁ行くぜ……てめぇのデュエマが周回遅れってことを、思い知らせてやる。トリプルブレイク!」

 

 レッドゾーンが3枚のシールドを、爆音とともに砕いていく。舞台の足場が少し揺れた。

 

「トリガー……ないニョロ。」

「じゃあこれでトドメまでさしてやる。トップギアでシールドをブレイク!」

「……トリガー発動。ナチュラル・トラップ。ブレイズ・クローをマナゾーンへ!」

 

 ナチュラル・トラップが展開された瞬間、ブレイズ・クローの足元に自然の罠が広がってそれを絡め取った。バサラが目を見開く。

 

「何だと!?……運が良かったなぁ。だが無駄だ。お前の命が1ターン伸びただけ……次のターンに終わらせてやる。」

「それが、できるとえぇなぁ。」

 

 

ギョウ 4ターン目

 

「ドロー。マナチャージしてキリモミ・ヤマアラシからの……イメン=ブーゴを召喚。そして超次元ゾーンから、ボアロアックスを装備ぃ。かぁらぁのぉ……マナゾーンからコスト5以下のクリーチャーをバトルゾーンへ。アクア・スーパーエメラルをバトルゾーンに。効果で手札1枚をシールドにして……そしてそれをまた手札に。」

 

 アクア・スーパーエメラルが静かにバトルゾーンに着地した。透き通った水のクリーチャーが、ブロッカーとして静かに構える。

 

「ブロッカーだと?1体だけじゃ俺は止められない。意味のねぇ行動で時間稼ぎか?」

「いいや、時間稼ぎちゃうでぇ。全部このためや。多色マナ武装5発動!ザ=デッドブラッキオをバトルゾーンに。効果発動ー。レッドゾーンをマナ送りや。」

 

 ザ=デッドブラッキオが現れた瞬間、重厚な威圧感がバトルゾーンに満ちた。その一声とともに、レッドゾーンが引きずられるようにマナゾーンへと消えていく。

 

「な、なんだと……」

「からの、イメン=ブーゴでトップギアを攻撃い。さらにマナゾーンから青銅の鎧をバトルゾーンへ。」

 

 イメン=ブーゴの重い一撃がトップギアを砕いた。

 

「てめぇ……やりやがるな。」

「まぁな。簡単にはやられへんで。ターンエンドからの!?クリーチャーのコストが20以上なんで、2D龍解するでぇ。……ささ、あんたのターンやで。」

 

 地面が波打つように揺れて、邪帝遺跡ボアロパゴスがその威容を現した。夜の闇の中で、それは不気味なほど静かに輝いとった。

 

 

バサラ 4ターン目

 

 このターンで、少なくともクリーチャーは破壊しねぇとな。

 

「ドロー。……よし、ザ・レッドを召喚!そして侵略、レッドゾーン!効果でデッドブラッキオを破壊!そして……ダイレクトアタックだ!(ブロックはされるだろうが、それでもいい!)」

 

 レッドゾーンの急加速。まるで本物のレーサーのように、バトルゾーンを走り抜けてくる。

 

「……ニンジャ・ストライク発動ニョロー。光牙忍ハヤブサマル召喚。ハヤブサマルにブロッカー付与……からの、ボアロパゴスの効果により、マナゾーンから青銅の鎧をバトルゾーンへ。で、ハヤブサマルでブロック。」

 

 ハヤブサマルが音もなく現れ、レッドゾーンの突進を真正面から受け止めた。破壊はされるが、忍者らしく素早く、鮮やかやった。

 

「っ……タ、ターンエンドだ。」

 

 

ギョウ 5ターン目

 

「ほな、行かせてもらうで。一斉にとどめ刺させてもらうニョロ。ザウロディレクスを召喚、登場時能力で山札上から4枚見て……ドミティウスとワルド・ブラッキオを手札に。かーらーの……ボアロパゴスの効果で、マナゾーンからマッカラン・ファインをバトルゾーンに。マナ武装5で、全員スピードアタッカーニョロ。」

 

 バトルゾーンに活気が漲る。クリーチャーたちが一斉にスピードアタッカーの赤い光を纏った。

 

「ザウロディレクスでダブルブレイクからの!手札からワルド・ブラッキオをバトルゾーンへ。これであんたのクリーチャーの出たとき能力はトリガーせぇへんで。」

「くっ……!?」

「ほな、ダブルブレイク解決。」

「……っ、シールド・トリガー発動だ。イフリート・ハンド!マッカラン・ファインを破壊!」

 

 炎の手がバトルゾーンを叩き、マッカラン・ファインを吹き飛ばした。総攻撃への勢いが一瞬止まる。

 

「総攻撃できなくなったかぁ。けどまだまだクリーチャーはおるねんでぇ。イメン=ブーゴでダブルブレイク!」

「……くうっ……!?」

「じゃあこれで終わりにしたる!青銅の鎧で、最後のシールドブレイクや!」

 

 これでシールドトリガーが来なかったら僕の勝ち……なんやけど、僕は落ちたいんよなぁ。ワラマキはんが下にいるはずやし……けど、ギリギリまで粘って負けたかったからこういうことしてたんやけど、やりすぎたか…いや、そんなことはないな。

 

「シールド・トリガー!メッタ斬り・スクラッパー!アクア・スーパーエメラルと青銅の鎧を破壊!」

 

 剛力の一撃が2体を同時に叩き割った。さすがはバサラはん、トリガーを引き当てるとは、デュエ魂は本物や。うーん、悔しいけど……ま、いいニョロ。

 

「こいつでおしまいだ!レッドゾーンで……ダイレクトアタック!」

「あ〜〜れ〜〜……」

 

 舞台の足場が崩れ落ちる。ゆっくりと、しかし確実に。

 暗い穴の中に、落ちていく……。

 

「ハァ…ハァ…」

 

 ……落ちていきやがった。しかしあの野郎、タダもんじゃなかった。3ターンキルを阻止してくるだけじゃなく、俺をここまで追い詰めてきやがった……シールド・トリガーを引かなければ圧倒的な差で負けていた。デュ、デュエマ甲子園優勝者の名は、伊達ではなかったってことか……。

 

「……あいつに報告だな。寄成ギョウを落としたと……。」

 

 あぁぁ……落ちていくぅ〜……でも怖くないもんねぇ〜!闇の中を落下しながら、ワイはそっと笑みを浮かべた。

計画は、ちゃんと動いとる。

 

 さぁ!落ちきったらワラマキはんを探しに行くとするニョロー!

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